2015年 08月 17日
奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳
『ホタカ』
誰もが一度は聞いたことがある名前だと勝手に思っている。地名だったり山の名だったり。
山なんてまるっきり興味が無かった若い頃でもこの名前の響きは知っていた。
山に登るようになってからは当然あこがれの山として、いつかは必ず登ろうと決めていた。そう思っていたところに友人の『組長氏』からの誘いで現実になる。
『来年の夏に~』なんて聞いていて ずいぶん先だなぁと思っていたが、この年齢ゆえに時間なんてあっという間に過ぎ、ついに登る日を迎えた。
組長氏の車で一緒に向かう。けっこう早立ちだ。深夜出発ばかりする自分にとっては明るい国道52号線が新鮮だった。
夕飯を食堂で食べる。何を食べようかメニューを見た時、『ちからをつけておきたいから』と焼肉定食にした。
炊きたてご飯も、調理したての肉も、生野菜も 山ではしばらくおあずけだ。なら味を楽しんでおこうと、そう思いながらもガツガツとバカみたいに早食いでたいらげた。
日付が変わるちょっと前に沢渡の駐車場に到着。車の荷室に寝床を作ってくれたので二人並んで横になった。
イビキをかく非常に寝像の悪いオレと、眠りが浅く寝つきが悪い組長氏。
絶対に巡り合ってはいけない相性の悪い組み合わせで、こんな狭い車内で枕を並べるのでは きっと組長氏は朝まで寝ることができないかもしれない。なんか申し訳なくてオレも気になって眠れないかもしれない…
…ことはまったくなく、寝かせてもらいました。朝、組長氏はなんにも言わなかったけど、きっと迷惑かけたに違いない。
ホラぁ、オレと一緒じゃ寝れないよって言ったじゃん!(何様)
早朝、仕度をしていると早立ちの方々が次々とマイクロバスのタクシーに乗り込んでいく。乗れるかななんて思っていたが、すぐに満員になってしまった。じゃシャトルバスかな と思っていたが、乗用車のタクシーに乗ることができた。シャトルバスより200円安く乗れたので まあいいかな。
午前5時過ぎ、上高地バスターミナルに到着。
山ノボラーがいっぱい。この時間帯は観光客より山ノボラーが断然多い。登山届を記入するコーナーは大盛況だ。遭対協のおっちゃんが登山届を受け取って行先を見るたびに『奥穂!ああ!すばらしいところですね!』といちいち感動していておもしろい。自分もなにかの参考になればと今日歩くコースの事をおっちゃんにちょっと聞いたのだが、あまりにも回りくどい説明でよくわからなかった…。
5時半くらいに出発。
すぐに名所『河童橋』に到着。
山ノボラー以外にも観光客がちらほら。橋の上から見える穂高連峰をカメラに収めていた。
しばらく歩くと『小梨平キャンプ場』を通過。
林の中のいい感じのテン場だ。地面も柔らかそうで、絶対ココ快適だわ。
いつかオレもここにテント張れたらいいなぁ。
散策道から見える明神岳が雄々しくて雄大で見とれてしまう。
6時20分くらいに『明神館』に到着。ちょっと休憩。
その後川沿いを歩く。組長は時間のメモを細かくとっていて到着や滞在の時刻がブログに正確に記されている。
オレはまるっきりテキトーなので 5時(過ぎ)とか6時半(くらい)とアバウトな言葉が羅列する。これも性格の違いなんだろう。まあ、どちらがしっかりしてるか考える必要も無いのだが…。
7時15分くらいに徳沢に到着。
ここのテン場も快適そうな雰囲気。芝生だし。
8時20分あたりに『横尾』に到着。
長めの休みを採る。水分を思った以上に飲んでしまったので自販で買ったのだが、リゾート価格で泣いた。
上高地からここまで11km。平坦な道もここまで。ここから先は山道になります。
吊り橋を渡って細めの道を歩いていく。
横を見上げると屏風岩。
ちょっと前にここでクライマー二人のうちの一人が宙吊りになる事故があった。垂直な断崖からの救助をした県警救助隊はさすがだ。この人達がいるから俺らも安心して山登りができます。足を向けて寝れません。でもあまり迷惑をかけないようにがんばります。
10時前、河原で休憩。
けっこう休んでいる人がいる。微妙に靴擦れが発生しているようなので療養まがいに川の水で足を冷やす。
おっそろしい程冷たい。大げさ抜きで5秒間足を浸けておくことができない。冷たいというより激痛が走る。雪解け水なんだろう。これにビール缶を浸けておけば さぞやキンキンうまうまなんだろうと 目が(もっと)細くなった。
河原を出発。遠くにちらちら涸沢らしき景色が見える様になってきた。近い様でけっこう遠い。目的地がずっと見えてしまっていてなかなか近づいてこないってのもけっこう精神的にもくる。
さっきから組長氏の様子が変だ。エラがっている。それと滝の様な汗。寝不足で調子が上がらないそうだ。
あ…なんかゴメン…。
『オマエのイビキがうるさかったから~』とか言わなくて人のせいにしないので逆になんか申し訳なくなった。
『心が折れた、もう無理だぁ』と言い始めたときにはさすがにオレも必死だ。
『今度は荷物をもうちょっと減らすときっと楽だよ。あ!ホラ、頂上行ってスンゲェ景色見れば気も変わるかも。うんうん』
自分のせいかもしれないのと、初日早々でヤマトモを失うんじゃないかという恐怖でかける言葉も必死である。
誰もが一度は聞いたことがある名前だと勝手に思っている。地名だったり山の名だったり。
山なんてまるっきり興味が無かった若い頃でもこの名前の響きは知っていた。
山に登るようになってからは当然あこがれの山として、いつかは必ず登ろうと決めていた。そう思っていたところに友人の『組長氏』からの誘いで現実になる。
『来年の夏に~』なんて聞いていて ずいぶん先だなぁと思っていたが、この年齢ゆえに時間なんてあっという間に過ぎ、ついに登る日を迎えた。
組長氏の車で一緒に向かう。けっこう早立ちだ。深夜出発ばかりする自分にとっては明るい国道52号線が新鮮だった。
夕飯を食堂で食べる。何を食べようかメニューを見た時、『ちからをつけておきたいから』と焼肉定食にした。
炊きたてご飯も、調理したての肉も、生野菜も 山ではしばらくおあずけだ。なら味を楽しんでおこうと、そう思いながらもガツガツとバカみたいに早食いでたいらげた。
日付が変わるちょっと前に沢渡の駐車場に到着。車の荷室に寝床を作ってくれたので二人並んで横になった。
イビキをかく非常に寝像の悪いオレと、眠りが浅く寝つきが悪い組長氏。
絶対に巡り合ってはいけない相性の悪い組み合わせで、こんな狭い車内で枕を並べるのでは きっと組長氏は朝まで寝ることができないかもしれない。なんか申し訳なくてオレも気になって眠れないかもしれない…
…ことはまったくなく、寝かせてもらいました。朝、組長氏はなんにも言わなかったけど、きっと迷惑かけたに違いない。
ホラぁ、オレと一緒じゃ寝れないよって言ったじゃん!(何様)
早朝、仕度をしていると早立ちの方々が次々とマイクロバスのタクシーに乗り込んでいく。乗れるかななんて思っていたが、すぐに満員になってしまった。じゃシャトルバスかな と思っていたが、乗用車のタクシーに乗ることができた。シャトルバスより200円安く乗れたので まあいいかな。
午前5時過ぎ、上高地バスターミナルに到着。
山ノボラーがいっぱい。この時間帯は観光客より山ノボラーが断然多い。登山届を記入するコーナーは大盛況だ。遭対協のおっちゃんが登山届を受け取って行先を見るたびに『奥穂!ああ!すばらしいところですね!』といちいち感動していておもしろい。自分もなにかの参考になればと今日歩くコースの事をおっちゃんにちょっと聞いたのだが、あまりにも回りくどい説明でよくわからなかった…。
5時半くらいに出発。
すぐに名所『河童橋』に到着。
山ノボラー以外にも観光客がちらほら。橋の上から見える穂高連峰をカメラに収めていた。
しばらく歩くと『小梨平キャンプ場』を通過。
林の中のいい感じのテン場だ。地面も柔らかそうで、絶対ココ快適だわ。
いつかオレもここにテント張れたらいいなぁ。
散策道から見える明神岳が雄々しくて雄大で見とれてしまう。
6時20分くらいに『明神館』に到着。ちょっと休憩。
その後川沿いを歩く。組長は時間のメモを細かくとっていて到着や滞在の時刻がブログに正確に記されている。
オレはまるっきりテキトーなので 5時(過ぎ)とか6時半(くらい)とアバウトな言葉が羅列する。これも性格の違いなんだろう。まあ、どちらがしっかりしてるか考える必要も無いのだが…。
7時15分くらいに徳沢に到着。
ここのテン場も快適そうな雰囲気。芝生だし。
8時20分あたりに『横尾』に到着。
長めの休みを採る。水分を思った以上に飲んでしまったので自販で買ったのだが、リゾート価格で泣いた。
上高地からここまで11km。平坦な道もここまで。ここから先は山道になります。
吊り橋を渡って細めの道を歩いていく。
横を見上げると屏風岩。
ちょっと前にここでクライマー二人のうちの一人が宙吊りになる事故があった。垂直な断崖からの救助をした県警救助隊はさすがだ。この人達がいるから俺らも安心して山登りができます。足を向けて寝れません。でもあまり迷惑をかけないようにがんばります。
10時前、河原で休憩。
けっこう休んでいる人がいる。微妙に靴擦れが発生しているようなので療養まがいに川の水で足を冷やす。
おっそろしい程冷たい。大げさ抜きで5秒間足を浸けておくことができない。冷たいというより激痛が走る。雪解け水なんだろう。これにビール缶を浸けておけば さぞやキンキンうまうまなんだろうと 目が(もっと)細くなった。
河原を出発。遠くにちらちら涸沢らしき景色が見える様になってきた。近い様でけっこう遠い。目的地がずっと見えてしまっていてなかなか近づいてこないってのもけっこう精神的にもくる。
さっきから組長氏の様子が変だ。エラがっている。それと滝の様な汗。寝不足で調子が上がらないそうだ。
あ…なんかゴメン…。
『オマエのイビキがうるさかったから~』とか言わなくて人のせいにしないので逆になんか申し訳なくなった。
『心が折れた、もう無理だぁ』と言い始めたときにはさすがにオレも必死だ。
『今度は荷物をもうちょっと減らすときっと楽だよ。あ!ホラ、頂上行ってスンゲェ景色見れば気も変わるかも。うんうん』
自分のせいかもしれないのと、初日早々でヤマトモを失うんじゃないかという恐怖でかける言葉も必死である。
by moriyart
| 2015-08-17 06:00
| 穂高連峰