2017年 02月 07日
その2(金時山)
8時、稜線に出たらしい。神山を取り囲むカルデラの円の縁の上にいることになる。
そう思っていたら足元に雪が出始めた。
雪のない所は黒っぽい土のぐちゃぐちゃにこねくり回されたような道。
富士山が見えた。
8時半過ぎ、『明神ヶ岳』へ到着。
ベンチに腰を下ろしたいけど霜で濡れている。地面も凍った土が融け始めてぬかるんできた。行動食を一つ食べて早々に出発した。
尾根から北側をながめると連なる山々が見える。
北側の斜面を歩くと、当然だが日が当たらないので残っている雪の量はずいぶん多い。
気を抜いていると突然滑ってビックリしてしまう。バランスを取ろうとバタバタ羽ばたきながら声を出す。
ここで山に登ってから今日初めて人とすれ違った。登り始めてから2時間半後。その人に羽ばたいているところを見られてしまった。ハズい。
雪の重さで垂れ下がり、道をふさいでいる。最初の頃は避けることも無く突っ切っていく。西部劇の酒場の扉の様。
2歩さがって足元を見てみると、垂れ下がった竹の先が地面の雪の中に埋まって氷漬けになっていた。竹の根元も先もガッシリと固定されている状態。
罠の様に半円状の竹になっているので体も足も引っかかってしまう。もう突っ切れないので、避けるか乗り越えていくか、大きな半円ならくぐったりもした。
そのうち…
もうずいぶん乗り越えてきたけど、あとどのくらい続くんだろう…帰りたい。
だいぶ苦労してなんとか竹地帯を抜けると目の前には『金時山』。
たまらず『この先は竹の覆いかぶさりはヒドいですか?』と聞いてしまった。その人たちが教えてくれた情報では もう大丈夫らしい。
そして逆に竹地帯に向かっていくこの人達に この先のヒドさを身振りを加えて教えてビビらせた。
金時山近辺まで来ると、さっきまで角度的に見えづらかった大涌谷が正面に見えるようになってきた。
ただ、金時山に向かう道の最後の方は結構な斜度でナカナカ体に堪えた。根性で登り切り…
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by moriyart
| 2017-02-07 22:12
| 金時山