どこかに行きたい

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戸隠山・高妻山

深夜に『戸隠神社奥社駐車場』に到着した。

戸隠は遠い!地図でいうと新潟との県境に近い。それこそ高妻山は新潟県妙高市と長野県との境にある山なのだ。
ガンバってガンバって下道で来たものの、到着時間と睡眠可能な時間のバランスが悪い。このままだと寝ずに登らないといけなそうなので、しかたなく途中から高速道路に乗った。

駐車場には自分も入れて三台。あれ?もっといるかと思ったんだけど。でもそんな事より とっとと寝てできるだけ運転の疲れをとらないと。座席を倒し、丸くなって寝た。
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朝4時半に目覚め、支度をする。車は三台のままだ。
パンを食べ、着替えてトイレに行き、5時に出発した。
その頃にやっと一台の車から人が降りてきてトイレに入っていった。
このタイミングならオレの先にも後にも誰もいない状態だろう。人だらけでもイヤだけど、ずっと一人っきりってのもなんだかちょっとさみしい。ちらほらいるくらいがオレ的にはうれしいんだけどねぇ。


奥社参道入り口に来た。
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立派な鳥居がある。誰もいないので静かだ。

脇に看板があった。
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えー…ここも出るんですか…。一人っきりだから襲われたらどうしようもないんだよなぁ…。

鳥居をくぐった先は真っっっすぐな緩い上り坂。
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ホントに真っすぐだ。とても歩きやすい。5時台の参道はとても静かだ…とはいうものの、虫の鳴き声がする。

『随神門』を通過。
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なんか厳かで、ふざけたことをあんまり言えない。ってか一人だから言わないんだけど、心の中でもあまり不謹慎な事を考えないようにしよう…と思っていた。

随神門をくぐると立派な杉並木。
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すごく太く立派な杉だ。樹齢何年だろう。
そしてあいかわらず真っすぐな緩い上り坂。


木々の間から戸隠連峰がちらりと見える。
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知ってたとはいえ、超切り立っている。ホントにあんなとこ歩けるのだろうか。

戸隠神社『奥社』に到着。
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まっすぐな道はここまで。ここから先は細い登山道になる。
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里山の様な土土した山道だ。

さっきより近くに戸隠山が見える。
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そしていよいよ鎖場が出てくるようになった。
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わりと険しいぞ。なんだか北アの鎖場より手がかり足がかりが少なめな気がする。


奥社を超えたあたりからだろうか。顔に虫が群がってくるようになった。蚊のようにも感じるがそれとは違う虫なのかもしれない。
歩くスピードを緩めると、途端に顔に群がってくる。別の羽虫はブ~ンと音を立てて耳横を通過して もううるさいったらありゃしない。
なので一向にスピードを下げることができず、オーバーペースになってしまう。歩きながら振り返ると、頭の後ろ30センチくらいのところに頭と同じ大きさの虫達の塊があり、それが追いかけてくる。
スピードを緩めるとそれが顔に追いつき、顔中に張り付く。こりゃたまらん!
逃げるように歩くもオーバーペースなので息があがってゼーゼーハーハー大きく息を吐く。その二酸化炭素に反応するのか周囲の虫をさらに集めてしまう。時々虫を吸い込んでしまい、ペッと吐き出す。

頭から被る『虫よけネット』持ってるんだけど、立ち止まりたくない。この虫の数が少しでも減って、荷物が下ろせそうな場所があれば…。
土っぽい道なのでザックを下ろせそうな岩を探すのだがまるっきり無い。辺りは湿った土だらけだった。

何度か虫を食べてしまって『もう限界だ!』とばかりにザックを肩から下ろし、地に着けずに強引にネットを出して頭から被った。

はぁ~…とっとと被ってれば良かった…。

目のすぐ前に垂れ下がるネットの向こうに虫がたくさん張り付いているのが見えるが、直接肌に触るわけではないので くすぐったくもうるさくもない。ネットさまさまだ。

やっと歩く速度を下げることができたが時すでに遅し、かなーりバテてしまった。
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見上げると戸隠山にかかるモヤがまるで湯気の様。
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今日はホントに湿度が高い。蒸し暑くて汗が滝のように出てきて全身汗で ずぶ濡れになってしまった。
首に巻いたタオルも汗を吸い過ぎてズッシリ重たい。

視界の横になにか動くものが見えたと思ったら、自分の肩から立ち上る湯気だった。

腕に目をやれば腕からも湯気が上がっている。
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相当湿度が高いようだ。全身からモウモウと湯気を出すその姿を、オレ的には闘気かオーラの様に見えたらカッコいいなぁなんて思っていたが、きっと傍から見れば釜揚げされたカニの様にみえるんだろうね。まあ所詮はオレ。

しばらく歩くと岩肌が露出するようになってきた。
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『五十間長屋』、『百間長屋』を通過。
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百間長屋を超えた先から鎖場が出てくるようになった。
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最初は『よーし、登っちゃるぜ』なんてイキがってヒョイヒョイ登っていた。

その先にあった鎖場は縦にしばらく上った後、途中から真横へ移動。もちろん切り立っている場所をだ。
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あれ?なんか予想していた危険度よりずっとずっと危ないんですけど…。
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その後も次から次へとほぼ垂直の壁に一本の鎖だけという場所がくりかえしやってくる。しかも高い。マジで危ない。
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しかも手をかける場所があんまり無いので一本の鎖に全体重を任せて登らなければならない。穂高界隈みたく『あくまで鎖は補助で』なんて言ってらんない。

次から次へと押し寄せる怒涛の垂直な壁の応酬に後半は『えー…またかよ…』とちょっとだけうんざりしてきた。ある鎖場の取り付く下には『○○さん安らかに眠れ1969』みたいなレリーフがあった。女性の名前だったけど、たしかに腕力が無い女性は途中で力尽きてしまいそう。そうなってしまったら垂直な壁ゆえに悪い事しか起きないよなぁ。

その女性の亡くなった鎖場を半分くらいまで登った時、萎えたのか、飽きたのかわからないけど、壁に立ち 鎖にぶら下がった状態でしばらくぼーっとしてしまった。
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(このぶら下がっている鎖のアンカーが抜けたら背中か頭から落ちて、そのあとにオレの握っていたより先の分の鎖がオレの上にどっさり落ちてくるんだろうなぁ。コリャ100パー死ぬわ)
なーんてバカな事を妄想していた。

その後も壁登りが出てきたが、もう事務的に登っていく。
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by moriyart | 2017-07-29 11:08 | 戸隠山・高妻山