どこかに行きたい

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四阿山

戸隠山から移動する。

車内に左右に渡した物干し竿にビシャビシャの服を吊るし、エアコンの風を当てて乾かした。
中までグッショリのトレッキングシューズも中敷を外して助手席の足元に置き、エアコンの『フット』モードの風を当てて乾かす。

四阿山までの道中でスマホで検索をかけた『豊野温泉りんごの湯』に寄った。料金は18時を超えると350円になる。安くてびっくりした。
安く上がった分、館内にある飲食施設で奮発して『山賊焼き定食』を食べた。ホントはチェーン店の牛丼でも食べようかと思ってたけどね。なにせ安いし、ビンボーノボラーだし。

途中のコンビニで明日の食料と飲料水、そして今夜のお楽しみのアルコールを買った。
そこで愛妻に近況報告と自宅の様子を聞くために駐車場でLINEを送った。とりあえず地元は特に問題は起こってないみたい。よしよし。


20時過ぎに『菅平牧場』の駐車場に到着。
ランタン片手に場内を歩き回ってトイレなどの場所を確認して回った。
駐車した場所の対角の区画あたりにテントを幕営しておしゃべりに花を咲かせているおばちゃん達がいた。
どこの山でも見かけるんだけど、駐車場の空いた区画にテントを張るっていうのは一般的にOKなのだろうか。まあ繁忙期でもガラガラなら致し方ないとしても、一台分(今回は3台分)テントで占拠してしまうのは あとから来た車は諦めなければならなくなるのをわかっててやってることなのか。
足を伸ばして平らなところで寝たい気持ちはよーくわかるし早着きした特権ってあるとは思う。でもみんながにっこりできるといいなぁ。こういうのってマナーなのかなぁ。

まあでもね、オレ自身も気が付かない別な事で誰かの気分を悪くしてそうだし、あまり考えるのをよそう。

車内に戻ってきて、明日着る服や荷物の配置など軽く準備を済ませてから クーラーボックスから取り出したのは『トリスハイボール』のロング缶。プシュッと開けてぐーっと流し込んで『あ゛~…』至福だ。
座席を少し倒してダッシュボードに両足を投げ出す。明日の天気やニュースを見るためにスマホをポチポチいじっていたら、LINE着信フロム青森で『かーしゅな』。 なになに…?

『シンクロを見ているのだが、どれだけ開脚(恥ずかしい格好)が出来たかで、得点が加算されているようにしか思えない』(原文ママ)
という内容。

アホか…


久しぶりに来たラインでの内容があまりにもくだらなすぎて脱力したが、その後小一時間 酒を飲みながら かーしゅなとバカ過ぎる内容のLINEで会話をした。向こうも呑んでるみたいだ。
バカトークもなかなか終わりそうも無いので『この続きは9としてくれ』と送った後、座席に丸くなって寝た。



朝4時半過ぎに目が覚めた。
スマホの目覚まし時計をセットするのを忘れていたようだ。
車から降りて天気のチェック。低い雲の曇天だ。あんまり良くない。思ったより早く雨が降りそう。
クロックスに裸足の状態で駐車場内を歩き回り、足裏の回復を確認する。最近、加齢による影響で傷の治りがすこぶる悪い。しかし、さすが足裏は行動目的(生きる)の為だけあってかなり回復している。無茶しなければ歩けそうだ。

スマホで天気予報を確認すると、昨日寝る前に確認した時よりも早く雨が降る予報。
うーん、やめちゃおうかなぁ。車内から外を見るとみんないそいそと支度をしている。行動を早くして終わりを早くする目的だろう。

天気悪そうだし、足が全回復してないし、遠路遥々帰らないとならないし…

そんならオレも予定を変更して行動を短縮。根子岳→四阿山の縦走を取りやめて、四阿山へのピストンのみ。これで行こう。
こうすれば予定より1時間くらい早く帰ってこれそうだ。そうと決まれば即準備。

パパっと着替えてにぎりをぐりぐり口に押し込んで いつも磨く歯は帰ってきてからにしよう。

そして5時、駐車場を出発。
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トイレ前を通過した時に、ちょっとだけ立ち止まってお腹と相談。
(帰ってくるまでもつかな…どうしよう)
よし行こう!と50メートル歩いたが、やっぱり野〇ソするのはイヤなので、おっきい方のトイレに寄った。オレお腹弱いしね…。
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牧場内を歩いて行く。
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雲が低いなぁ。晴れるってことは無さそうだから、景色はほぼ期待できない。ホントはたぶん晴れてれば山体が見えてるはずだ。まるっきり見えないので四阿山がどんな形の山なのかわからない。
もう雨さえ降らなきゃいいや。

牧場の脇に登山口があった。
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ステンレスの看板で高級だ。
これをくぐって牧場の縁を進んでいく。


最初の頃の山道は膝丈くらいの笹の道。
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昨日の悪夢がよみがえる。
濡れた笹がガサガサ足に当たるとズボンと靴下に染みて靴の中が濡れてくる。昨日はそれで足裏がふやけて柔らかくなって靴擦れができてしまった。今の笹は乾いてるけど、この先どうなるのやら。

山道の何気ない岩に『ガンバ』と書いてあった。
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これだけでも不思議とやる気と元気が出てくる。形はどうであれ最近は励まされると素直に頑張れるようになった。馬力を出す。フンガー!


すこし標高が上がった。
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厚い雲の圧迫感が凄い。
昨日の空みたいに雲の切れ間が無いから、まず天気の好転は望めなそうだ。
太陽が出ていないからだとは思うが、昨日よりは暑くない。それでも湿度は高いので動いていればそれなりに暑い。


2時間ほど歩いたら、ポツポツと雨が降り出した。今は7時。
えー!
予報だと雨が降るのは10時11時あたりだと思ったんだけどさ。降り始め早ぇよ!

昨日と同じ感覚だと 歩いていれば運動熱でカッパを着なくてもいいかなと思った。
むしろカッパを着ると暑くてバテてしまうんじゃないかとも思っていた。
しかし、ポツポツの雨がパラパラに変わった頃、急に気温が下がり始めた。
そしてどんどん雨脚が強くなっていく。さらに風まで吹き始める。
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あれ?あれ?なんだこの気温の下がりっぷりは…。
これならカッパを着ても暑くて蒸れちゃうって事はなさそうだ。それなら今着てしまおう。
ザックを岩に下ろし、天蓋の中をゴソゴソ漁った。
見当たらないのでザックの中を見る。それでも見つからないので手前の荷物を出し、岩の上に並べて奥をまさぐる。

カッパが無い…

あれっ?あれっ?なんで無いんだろう。ザックの底はもう見えてるのに いちいち手を突っ込んでぐるぐる漁る。
やべー無いよ。どーしよどーしよー!
前屈みでザックを覗き込んでいるので背中に当たる雨の感触がダイレクトだ。ってか、寒くなってきた。このままだと凍えるかも。

(落ち着け、落ち着け…)

呪文のように唱えた。
そうしたら、ハッと思い出した。そうだ、二気室めの方だ。最近、カッパを入れ替えた時にいつもと違うところに入れたんだっけ。
そう思い出し、下のジッパーを開けたらありました、カッパ様様が!おー!これで死なずに済む!(ちょっとだけ大袈裟)

久しぶりに焦ったわ…。いやマジで。
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カッパを着た。
Oh、暑くも寒くも無くちょうどいい感じ。これで俺様は無敵だぜぇ!
久しぶりに着たカッパにテンションが上がる。ゴアテックス素材が擦れるシャリシャリの音とフードに当たる雨のバラバラの音になんか懐かしさを感じた

※ワリとふざけて記したが、その時本人は本気で焦っていた。ここ数年ここまで無いくらいに。


根子岳からの分岐に到着。
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ホントは根子岳の方からオレはここを通過するハズだったんだよ。この天気めー!
たぶんこの辺りは稜線なので景色のいい場所だったりするのだが、この天気じゃあね…ま、しゃーねーしゃーねー。

木道が出てきた。
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木道もいい思い出が無い。
両神山で『滑ります注意!』と書かれた木道を、細心の注意を払いながら歩いたのにスッテンコロリンしたのを思い出したので、超慎重に登っていく。





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by moriyart | 2017-07-30 22:30 | 四阿山