どこかに行きたい

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(その5)槍ヶ岳

テントに戻ってそろそろ夜メシの仕度をしようかと思えば、テントのフライシートにポツポツと雨が当たる音がする。どうしようかなぁと入口から外を眺めるだけでもたくさんのJKの往来が目に入る。
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いや、もう慣れました。
そのうちザッと本降りになる。バラバラと派手な音を立てるテント。おっ、いいねぇ。おニューのテントにいきなりの雨。いきなり汚れりゃこの先無駄な気を使わなくていいや。逆にありがたい。
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外で火を焚くつもりができなくなったので仕方なくテントの中で。ビールだけじゃ足りなそうなのでザックの中に忍ばせてきたのはパウチのワイン。軽くてゴミも小さくなるので山にはおすすめです。味は…普通か。
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今晩のメシは全て湯で戻す系。白メシのアルファ米とチキンカレー、オニオンスープ。いつか慣れてきたら調理するメニューもやってみようと思う。
湯を沸かしながら、パウチをくわえてワインを飲む。シェラカップに注げば色気も出るが、処理がめんどくせぇからそのままで。…にしても散らかってる。やっぱ男の部屋だ。ぶしょったい。
そのうち、まだ遠いんだけど雷がゴロゴロと鳴りだした。大丈夫かななんて思っていたが、周りのテントの人達が(もちろんJKも)めちゃくちゃ余裕で、まるで雷なんか鳴っていないかの様な見事なスルーっぷりでちょっと驚いた。この人たちが逃げだしたらオレも山荘に駆け込もうと思いながら、カレーをバクバク食べていた。

オールインスタントの山食でも疲れてるせいか、充分おいしくいただけました。


いつの間にか雨も止み、食後にまったりしていると、女子達が『虹が出てる!』と外で騒いでいる。
なに!それは見たい。と、思っても今出て行けば、
私たちの情報盗み聞きした変態オヤジ、キモイキモイ!
に、なりかねないので(どんだけ気弱なんだ)多少時間をずらして、さも関係なく出てきたように振舞う。

とっくに虹は消えてました。

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しかし小さな嵐が過ぎ去った空は、雲海とはまた違った幻想的な雰囲気だった。目の高さよりちょっと下から頭上まで伸びる雲の波や柱。雲が荒ぶってます。
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雨は嫌だけど、こういうのが見れるのなら通り雨も悪くないと思った。
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ちょっと寒いけど、夕方の散策。いや、かなり寒いです。ダウンをテントに置いてきちゃった。

父と子で分け合って夕飯を食べている。いいなあ、俺ら親子もいつかそうなれるかなぁ。
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景色のいいところで一眼を持ったおっちゃんが写真を撮ってくれたんだけど、いろいろと向きやポーズの指定が入りまして、この様な写真に…。なんの目的があったんでしょうか。
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テントに戻ったあたりから、鈍~い頭痛と緩~い眠気が。あれ?調子が悪いのかな?
わかった!高山病だ。またオレかかってる。
高山病は血中の酸素が不足して起こる症状。そしてアルコールを体内で分解するには血中の酸素が必要。そしてここは3千メートルオーバー。
ただでさえ高山病体質の上にアルコールをそこそこ飲んだ。アルコールの分解に残りわずかな酸素を持ってかれたので、そりゃ高山病もリニア並に加速するもんだろう。激しく反省。

そのあとは当然バタンキュー。暗闇の散策もしようかと思ったけど疲れと高山病のダブルパンチで朝まで横になっていた。明け方、風がすごく強くて隣のテントのフライシートがバタバタ音を立てていたのをよく覚えている。






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by moriyart | 2014-08-07 02:49 | 槍ヶ岳