どこかに行きたい

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その4(奥穂・涸沢・北穂)

10時半前、山荘に 再び帰ってきた。ここのヘリポートは立派だ。
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山荘のデッキでしばらく休憩。
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昨日からスマホの電波状況が悪いらしく、スマホが繋げようと必死になって必要以上に電力を使うらしく みるみるバッテリーが無くなっていく。『困ったな』とつぶやけば、組長がコレを使えとソーラーバッテリー充電器をザックから取り出した。

オマエはドラえもんかYO!
オレの脳内で『どーこーでーも充電器~』と大山のぶ代の声で再生された。(古!)

そういえば昨日から組長のザックからいろんな便利グッズが出てくる。行動食も食料もさらに調味料まで続々と姿を現す。そんな組長にオレから一言、

『キミはもし遭難しても しばらく食料や装備に困らんわ。ホント』





行動食と組長からもらったキャベツマヨサンド(うまかった)をたいらげてゴロンと横になると見えるのは奥穂へとりつく梯子。
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登り下り共通なので譲り合って通行するが、今はめちゃめちゃ混んでいる。さっき空いている時に通行してよかった。

そんな事を考えていたら寝てしまった。太陽がまぶしかったので山岳地図を顔に覆って目を閉じる。


ふと、目を覚ますと組長氏と目が合う。なんか言いたげな顔をしていたので聞いてみたら、青空の下、豪快にガーガーイビキををかいていたとの事。『まわりのみんな笑ってたよ』と。

…笑ってたというより、失笑ってとこか。

まったくどこでも寝れちゃうってのは便利なのか問題アリなのかわからん。でも周りの人にしてみれば、いい天気でいい景色で爽やかな風の中 すべてをぶち壊す轟音に相当迷惑していただろう。まさにテロ。
まあ、スマン。景色に免じて許してちょーだいな。

11時40分頃、名残惜しいが奥穂岳山荘から下山する。
下山は組長が前になった。
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…ん?なんか速い。しかも急な下りを足のみで下る。オレは両腕を腰の高さの岩に添えて3点または4点支持気味で降りて行くのだが 組長は手を使わずに恐ろしいほど高速で下る。オレは手を使ってやっと追い付くくらい。
よく見てみると組長の手が何かをつかんでいる様なポーズになっている。

…もしかして酔拳か?

まさかの酔拳の使い手では?この速足技を酔拳ぽく名付けるとしたら『酔った時のおなかの急下り拳』としよう。(くだらねー)
まあ、冗談として 途中から気がついたんだけどスキーのつもりでやってんのかな、と。
何かをつかんでいる様なその手の形は『ストックを持っているふり』なんじゃないかなぁと。
本人に聞いてみれば そのとおりで『エアストック』なんだとか。なるほどナットク。ざんねん酔拳じゃなかったよ。
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秘技『おなかの急下り拳』でザイテングラートを一気に下り、あっという間に下山した。
下の雪渓でしばしの休憩。
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その後涸沢ヒュッテでヘリの荷揚げを間近で見る事ができた。前々から見たかったのでけっこう興奮した。
涸沢ヒュッテ周辺にヘリによる爆風が走る。目の前のおっちゃんがパイロットに手を振っていたが、スーパースルーされていた。
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テン場に戻って見れば組長の横のスペースが空いていたのでオレのテントを移動。
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当たり前の様にビールを買って飲んだくれる。その後晩ごはん。昨日とは違い、テントも人間も仲良く並んで夕飯を食べた。
今日も組長は なんだか手の込んだものを作っている。まだ生のキャベツの在庫があるらしい。
よし!就寝中にテントポールでひと突きして強奪してやろう。(だから返り討ちにあうって)

明日は最終日。北穂へ登ってなおかつ上高地まで帰らないといけない。
今日より早い4時発。なので早めに寝た。

おやすみなさい。
 
 
 
 
 
 
 
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by moriyart | 2015-08-17 22:31 | 穂高連峰