どこかに行きたい

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その2(鳳凰三山)

10時40分、本日の寝床『南御室小屋』に到着。だいたい予定どおり。
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すでに何張りかテントが張ってあった。みんな広場の中心に幕営している。 山際の一段高くて、もっと条件がいい場所があいている。主人に確認をとったら好きな場所へ早い者勝ちだよ…と。
さっそく良物件にテントを張ったら、隣に続々と張り始めた。なんだみんないい場所を気が付かなかっただけなのか。
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お隣さん二張りが仲間同士なんだけど、テントを張るのに悪戦苦闘している。『袋の中に説明書入ってるけど、見ます?』

…今かよ。テント買ってから今日初めてここで張るんだ…。ある意味チャレンジャーだな。


テントを張り終え、ひと息ついたら…
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ひゃっほーい!
寒そうだから今回はビールは買う機会が無いかななんて思っていたが、なんのなんの、寒くてもいただきますわ。
ベンチに腰掛けて小屋周りの様子をうかがう。みなさん、時間も時間なので昼めしを採っている。自分も腹が減っている事に気づき、昼飯を食べた。今日の昼めしは『炊き込みおこわとカレー』。
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なんか絶対変な組み合わせである。カレーだけにインド人もビックリ。それもそのはず、余り物の寄せ集めであった。昼はコレでいきますわ。在庫処分ね。

12時。腹ごしらえも終わり、ヘリポートの上で横になる。
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上空はかなりの強風が吹いていて木の上の方が大きく揺れている。しかしここは盆地の様な地形なので穏やかだ。空を見ながら明日の朝まで長いなぁなんて思っていたら やっぱりウトウトしてしまった。時々目を覚ます。同じ様にヘリポートで横になっている人達の会話をぼんやり聞いていたりもした。
『ここまで2万1千歩だぜ』
若者の会話からだが、スタート地点が同じなのでオレもそのくらいだろうか。いや、オレは背が小さくて足も短めだからもうちょっと多いかな。4万歩くらい?

そんなに足 短かねぇよ!

テントの受付をした時に山小屋の主人から『近くに辻山という名の山があるから散歩にでも』と勧めてもらった。今13時前だしやる事も無いので辻山にでも行こうと起きあがった。
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さっきここまで来た道を40分ほど歩き、苺平まで戻った。そこから分岐道を歩き、辻山へ向かう。
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林を抜けると視界が開け、目の前に北岳、間ノ岳、農鳥岳の3つ、『白峰三山』が真正面に見える。すっごいいい眺めだ。
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かっちょいいなぁ。よし!来年縦走するか。北岳のバッジ回収しなきゃならんし。そうそう!間ノ岳を登れば標高の高い順の5位まで制覇できるしね。ホントは10位までを目指したいけど、御嶽山が入ってるから無理だしなぁ。なので5位までかな。よーしやる気出た。
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ってか、風強い!

台風並みの風が吹いている。時々よろけるくらいの猛烈な突風が来る。三脚を立ててるおっちゃんが苦笑いしている。確かに予報では風が強いとは言っていたが まさかここまで強いとは…。ここよりもっと高い北岳の稜線なんかは とても歩けないだろう。吹き飛ばされて滑落しそうだ。

風を前から受ける『TMレボリューションプレイ』をしばらく楽しんだあと辻山を下山。
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16時くらいになると だいぶ陽が落ちてきた。ずいぶんと暮れるのが早くなったなぁ。さみしい。
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テン場は夕食タイム。あちこちからゴー!というバーナーの燃焼音が聞こえてくる。ちょっと早いけど、明るいうちに片づけたいので自分も夕食を食べることにした。
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秋だし、標高も高いから なにか体が温まるモノを夕飯にしたい…そう考えた時に『おでんが食べたい!』とひらめき、スーパーでパウチ入りのご当地おでん『名古屋八丁味噌あじ』を買った。
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2人前汁入りで、コレがズシリと重い原因だった。ワンカップもどきも持ってきたので熱燗にする。ガラス容器なのでコイツも重かった。
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とりあえず日本酒をひとくち…。

っかー!来るねー!

ペロっと舌を回し、10ヶ月ぶりくらいの熱燗を楽しんだ。しゃーわせー。
おでんを食べてみる。八丁味噌風味は初めてかもしれない。アルミ鍋じゃなく土鍋でやれば雰囲気も出そうだが さすがにそんな無駄なモノを背負える体力は無い。

あったけぇ~。大根うめぇー。

卵も入っていたので半分かじる。中まで味が染みてないので かじった卵を鍋にどぶどぶ浸けて味をつける。
一人で食べているから許される行為であって、誰かと一緒に鍋をつつき合っていた場合は最凶最悪の行為である。人によっては鮮血の惨事になること間違いない。
いいのいいの、これも山メシ。などと都合のいい解釈をして今度は一度かじったこんにゃくを鍋に浸けた。

おでんとポン酒の熱燗で心と体があたたまった。歯を磨いた。もうすぐ日が暮れそうなんだけど居心地がいいのでベンチに座ったままボーっと人の動きを見ていた。
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同じ様にテントの外でマッタリしている人が多い。ソロのおねぇちゃんがけっこういる。
ここ何年かで山を登るうちにソロのおねぇちゃんを かなり見てきたが、ソロのおねぇちゃんは少し独特な雰囲気がある。説明できないんだけど、どの山にいるおねぇちゃんも去年も今年も 同じ様な雰囲気を持っている。
芯が強そうというか、キャピキャピして無いというか。お互いソロなので お兄ちゃんにもお姉ちゃんにも話しかければきっとウマが合うとは思うのだが、ソロ好きゆえに あまりお互いに干渉し合わない。なんて言っていいのかわからないけど、これが暗黙のルールなのだろうか。

上空は暴風と言えるほどの風が吹いているが、ここの地形は林に囲まれていて窪んでいる為に穏やかだ。そしてどこがどう居心地がいいかは説明できないが、この雰囲気が好きで日が暮れるまで外にいた。真っ暗になるまで。オレの感性に合っていたんだろう。

さて、寝ますか。
この前の笠ヶ岳の夜があまりにも寒かった。それから半月経っているので、さらに寒いかもと覚悟を決めてきた。
シュラフの中に入れるシュラフインナーを持ってきた。それで寒ければシュラフカバーを使う。それでもダメなら合羽を着て寝袋に入る。さらにダメならザックを空にしてそこに足を突っ込む。三重四重の態勢で高地の秋の夜を迎えた。

意外に寒くなかったのでぐっすり眠れました。
 
 
 
 
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by moriyart | 2015-10-08 22:44 | 鳳凰三山