どこかに行きたい

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その2(甲武信ヶ岳)

10時過ぎ、『甲武信ヶ岳』山頂に到着。
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兄ちゃんと写真を撮り合った。
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山頂は山梨県長野県埼玉県3つの県境が合流している。たぶんこの碑を取り囲んでカゴメカゴメでもやれば3県高速移動することができよう。山頂にいるオッサン集めてやってみたい衝動に駆られた。ただ、完全無視は必至であろう。


森深い山だ。まさに『おくちちぶ~』って感じがする。
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近くに八ヶ岳が見える。まだ雪は積もっていない。
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長野県側の『毛木平』から登ってきた人が次々と到着する。そちらから登った方が半分近くの時間で登れるので、そっちの方がポピュラーらしい。ただ、登山口まで車で行くのが時間がかかるので オレは山梨県側からにしました。
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風が無い。そして暖かい。みなさん口々に『穏やかだぁ』と言い、ありがたがっている。

対面に『国師ヶ岳』、その向こう側にたぶん『金峰山』。
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あの小ぃ~さく見えるポッツンはきっと五丈岩ではなかろうか。
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予定より早く着いたので岩に腰掛け、のんびりする。11時まで待って昼めしにした。

湯を沸かしカップラーメンに注いで、3分待つ間におにぎりを食べた。
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それでも時間があるので食後のコーヒーを淹れ、立ちあがってポケットに手を突っ込んでカッコつけながら遠くの山を見ながらズズズとすする。(カッコわりー)
北岳以来、こんなに山頂にゆっくりしていたのは久しぶりだ。お昼前にはけっこう混んできたので山頂を後にした。


帰りは別のルートで。行きは徳ちゃん新道だが帰りは『近丸新道』。まあけっきょく樹林帯だがしばらく歩いているとあちこちの石が透明がかった乳白色だ。
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なんじゃコレ、鉱石?
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写真だとわかりづらいんだけど、少しだけ半透明だ。
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そして歩いていくうちにどんどん増えて行き、やがて地面にびっしり雪の様に白く散らばっている。
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スマホの電波が届いていたのでその場で調べてみた。『白珪石』だそう。この近くに採掘場があったらしく、その関係でこの鉱石が散らばっているのだそう。キレイだし、なんか神秘的。記念に一個持って帰ろかなと思ったが、何に使うの?と我にかえり、ポイと投げ捨てた。

投げ捨てた方向に目をやると、大きな骨が2本落ちている。大腿骨みたいだ。その傍らにヘッデンも落ちていた。たぶん鹿あたりの骨だろうが、すぐ近くに人間が使う道具があると、どうしてもその骨が人間のものに思えてきてしまう。しかも『ブラックダイヤモンド』のいいやつで、今日 落としたんじゃないかと思われるほどピカピカだ。一瞬、どこかに届けようと手がのびたが、登った人のモノなのか下った人のなのかわからないので止めておいた。


しばらく下ると目の前には沢。
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けっこう勢いがいい。沢の向こう側に目印のリボンがあるし、登山道も見える。どうやらこの沢を渡らなければならない様だ。
気がつくと橋があったのだが、最近の雨で流されたのか水没している。
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すぐ川上は砂防ダム。川下へ少し歩いたが渡れそうな場所が無い。あんまり登山道から離れるのもイヤなのでここらへんで沢の幅が一番狭くなっているところを探した。
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あったんだけど、流れる勢いがいいなぁ…。おまけに岩が濡れてる。大丈夫かなぁ。
しばらく腕を組んで考えていたんだけどメンドくさくなってきてここを渡る事に決めた。
失敗すればシャレにならない事態になる。慎重に行こう。

飛ぶ幅は1メートルも無いんだけど踏み切りと着地場所が濡れている。勢いをつけると確実にコケる。真上にふんわり飛ぶようにしよう。踏み切る時に滑って力が後ろに逃げない様に前方に飛ぶ力を得る左足は後ろの乾いた岩で。濡れた岩に乗っている右足は添えるだけ。
着地地点の岩はこちらに傾斜している。滑ってもきっとうつぶせにコケるはずだ。それなら手を着くこともできそうだ。
行ける!行ける!よし行く!

おんもいっきりひっくり返りました…あお向けで…。

しかも尻を強打。それでもこの岩から脱出しないと滑り落ちる。立ちあがり、体の異常を確かめた。受け身をとった左手の手袋が濡れてるくらいで水の被害はほとんど無い。
いってぇえええ。尻打った。
そう思っていたら視界が暗くなってきた。(やべぇ、ブラックアウトするかも)
痛みとショックとびっくりしたので血圧が一気に下がったのだろう、すぐにしゃがんだ。
(なんであんなにしっかりシミュレーションしたのにコケたんだろう)
と、済んだ事をいちいちぐるぐる廻らせながら腰や尻を探って異常があるか確かめた。

(やべぇ!尻が割れてる!)

アホなボケをして大丈夫そうなのを確認した。よかったー、たいしたこと無くて。
とはいうものの、ハードに打った尻はちょいと痛い。青くなってたら蒙古斑じゃん。まあ、こんな浅はかなミスをするオレにはぴったりだよ。赤ちゃん野郎だわ。

まあいいや。またいつか飲んだ時の話題にでもしようっと。そう思いながら歩いていたら目の前に沢があり、橋が…
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おいぃぃいいいいいいいいい!!!!


さっきより全然幅が狭くて大股で超えられるが、トラウマがハンパ無い。飛び越えずに靴を半分水没させながら渡りました。

そしてしばらく歩くと線路が出てきた。
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どうやらトロッコの廃線跡らしい。やっぱりここは白珪石の採掘場だったんだと認識させられる。
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ただ、崩落が激しく、補修もあまりされてないのでちょっとだけ危険だ。
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言うてみればさっきの沢の橋もいつから流されたままなんだろう。

そして14時45分、近丸新道登山口まで降りてきた。なんとか無事に帰ってこれました。尻の痛みもだいぶ引いたし。
近隣の散策道の案内看板をながめていたら登りから時々話した兄ちゃんと偶然再び逢った。兄ちゃんは往路と同じ徳ちゃん新道で降りてきたとか。近丸新道で起きた惨劇を身振りを交えて兄ちゃんにオレのバカさ加減を披露した。『無事で何よりでしたね』の言葉で救われた様な気がした。

ホント、無事でよかったよ。


帰りは窪平温泉『花かげの湯』に寄って帰った。
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体重計に乗ったらまた減量している。スッ転んだ時に沢に体重が流れて行ってしまったのだろうか。まあいいや、帰りに超山盛りご飯を食べれるじゃん。プラスに考えよう。




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by moriyart | 2015-11-23 11:58 | 甲武信ヶ岳