どこかに行きたい

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その2(伊豆大島)

『黄色いワゴンが迎えに行きますので』
と聞いてから指定されたみやげ物屋の前で車止めに腰掛けて待つ。
60リットルのザックを背負って手には保冷バッグ。異様な風貌なのだが、あんまりジロジロ見られない。島ゆえに周りの人達はこんな姿見なれているんだろう…きっとね。

ちょっと離れたところの車止めに同じ様に座っているおねぇちゃんがいた。ちょっと千秋に似てる。誰かを待っているんだろうぐらいにしか思わなかった。

タウンページみたいな色使いのワンボックスが到着。後部座席に乗り込んだら、さっきのおねえちゃんも乗ってきた。ああ、同じお客さんだったのね。

しばらく車に揺られてモービルレンタカーに到着した。おねえちゃんと並んで書類に必要事項を記入して代金を払い、軽く説明を受けてバイクとヘルメットを借りる事ができた。
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ヘルメットを被り、手袋をしているときにおねえちゃんに、
『今日はどこかの宿に泊まるのですか?』
と聞けば、
『はい。そちらはキャンプ場でテントで泊まるのですか?』
と返された。

たしかにこの格好なら10人中9人くらいはテント泊って思うだろうなぁ。
バイクにまたがり、
『では、また島のどこかでお会いしましょう(キリッ)』
野原ひろし(クレヨンしんちゃんの親父)の様にキメ顔でそう言った後エンジンをかけて颯爽とその場を去った。

キマった…。惚れちゃぁいけねぇぜ。

キモイキモイキモイキモイキモイ!


…サーセン





久しぶりの原チャリだ。10年くらい前は通勤で毎日乗っていたんだけど、壊れてからは御無沙汰でした。
向かうは『トウシキキャンプ場』。まずこの大荷物を下してから身軽で行動したい。テントを張って、荷物をそこへ全部入れてしまおう。左手に今日明日中に寄る予定の『大島火山博物館』を横目に素通りしていく。通行する車も少なく信号はほぼ無いので軽快にとばす。速度警告ランプを見て おっとっととスピードを緩める。

大島の外周の道路にはかなりの数の自転車が走っている。ロードタイプのやつ。自転車の世界じゃ大島って有名なんだろう。戦隊ヒーローみたいなハデハデぴちぴちウェアがカラフルで島感をアップさせてくれている。

途中、有名な『地層切断面』を通過。いや、通過するのはもったいないので急転回。路側帯にバイクを止めて写真を撮った。こういうフットワークの良さもバイクの醍醐味だよね。
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およそ100年から150年に一回ある大噴火によって何層にも積み重なり、バームクーヘンの様になったとか。大噴火はここ数100年起こってないらしい。そう聞くとそろそろなのかと心配になる。
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自転車のにーちゃんも思わずチャリを停めてスマホで撮っていた。
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とにかく時間が欲しいのですぐにバイクに乗ってキャンプ場を目指した。
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お昼頃、『トウシキキャンプ場』に到着。
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すでに何張かテントが張ってあった。

敷地がメチャクチャ広くてどこでも張れるのだが、海沿いという事で風の影響を受け無さそうな松林の近くに張った。隣にテーブルとイスがあるので便利そうだ。
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テントを張った後、キャンプ場内を歩き回った。ホントに広い。綺麗に並べてテントを張れば、何千というテントを張る事ができそうだ。
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炊事場、トイレ、シャワー、かまど、大型の東屋など こんなに揃っていて無料!
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ゴミ捨て場もあってゴミも缶も捨て放題。なのに無料!
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超太っ腹だぜ伊豆大島。シャワーは冷水しか出ないので夏限定でいいならシャワーを風呂代わりにすれば ずーっと滞在できる。無料で。すごすぎるぜトウシキキャンプ場。
事前予約は必要ですがね。
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奥の大型のテントの持ち主と思われる集団が食材を買って帰ってきた。20代前半の若い男の集団だ。早速近くのかまどに火を起こしている。バーベキューを始めるらしい。
すでにビールを開けている。あー楽しそう。
アニメソングを合唱している。まあ、楽しそうっちゃ楽しそうか。
1990年くらいのTMネットワークとかの曲も歌っていて、(この子ら生まれて無いじゃん)と心で軽くツッコミを入れていた。

ウェストバッグに貴重品を入れ、バイクにまたがったまま地図を広げ、どこに行けば効率的なのか考える(え?今?そういうのって事前にやるもんじゃないのかよ)
よし、すぐ近くの有名な景勝地『波浮港』へ行こう。それにしてもハラ減った。

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近くなのですぐ着いた。同じ様にこの港に観光目的で来たレンタカーの車があまりの道の狭さに躊躇してバックしている。
そこはバイクですよ奥さん。狭くてもガンガン突っ込むよオレは。
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港にバイクを停め、路地の雰囲気のいい家並みを見て歩いた。そしてそういうつもりでも無かったのだが、ここで有名なお店『鵜飼商店』を偶然見つけ、揚げたてコロッケ食べることにした。
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値段はとてもリーズナブル。揚げたてコロッケは60円。他の物も非常に安い。たくさん買ったんだけど300円でおつりが来た。
昔ながらの雰囲気のお店で店の中とおかあさんがコロッケを揚げているところを写真に撮りたくて、撮っていいかずっと言いたくて喉まで出かかってたんだけど、最後まで言えませんでした。
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コロッケが入った袋を受け取って海岸まで歩いていく。そこで海を見ながら背中を丸めて袋から半分出した状態のコロッケをむさぼり食っていた。腹減ってたから超ウマイ。
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波打ち際の近くまでくると海の匂いがすごいする。海の匂いというか、磯の匂い。伊豆なんかいって海岸に下りるとよくこの匂いがするので、この匂いを嗅ぐと伊豆を思い出す。
紙の袋なので食べ終わる頃には油が表まで染みだし、手がベットベトになった。しまった、このままだと手袋もできないしバイクもロクに運転できない。
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港を見回すと遠くに公衆便所があったのでそこで手を洗おう。だが遠すぎるのでバイクに乗り、両手の薬指と小指だけでグリップとブレーキを握って走った。
運良く手洗い場に液体せっけんがあったのでありがたく使わせてもらいました。
合宿かなんかで来ていた海系の学生が次々と便所に入ってきて全員が次々とオレに挨拶するので、対応に追われた。
『こんちは、あ、こんちは、はい、どーも、こんちゃー、おつかれー、こんちはー、ありがとう』
勢いでありがとうと言ってしまった変なオジサンはオレです。


キレイになった手でバイクに乗り、波浮港を見下ろせられる高台に移動し、さっきの港を眺めた。
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さすが景勝地、観光バスが停まり、みやげ物屋があってお客さんがたくさんいた。


島の外周道路を反時計回りにさらに進むと景勝地『筆島』に到着。
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海岸線の高台から見下ろした。自転車乗りの若いおねえちゃん3人組が もんのすごく楽しそうに写真を撮っていたのが印象的だった。ほほえましく見てたんだけど、どうやらオレが停めたバイクが写真撮るのに邪魔っぽい雰囲気があるのに気がついて 逃げる様にその場を去った。


この先、島の東側半周程は観光地は少なめなんだけど、『島を一周する』という意義を見つけ、外周道路を北上した。







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by moriyart | 2016-03-19 11:29 | 伊豆大島