2016年 10月 19日
仙丈ケ岳
深夜に芦安の駐車場に到着した。
この山の麓に行くにはシャトルバスを使わないと近づけない。過去には北岳、甲斐駒ケ岳でもここの駐車場に停めてシャトルバスで麓まで向かった。
今回、もしかしたら混むかもしれない…と、早めに出てきたのだが、予想に反して難なくバス乗り場に近い駐車場へ停めることができた。近くにトイレもあって利便がいい。便だけに。
9月の週末はほとんど天気が悪かった。10月には期待していたんだけど、連休も天気が悪かった。そこに来てこの週末は二日とも晴れ予報なのできっと混むだろうと予想していただけになんか拍子抜けだ。
それでも始発のバスに乗りたいので座席に丸くなって早々に寝た。
…のはいいが、寒い。ちょこっと標高が高いのは知っていたが、まさかここまで寒いとは。フリースの上にダウンを着てても冷えてくる。足先なんか冷たくなって伸ばしていられないので胡坐をかいて温かい場所を探す。
4時過ぎ、アラームが鳴り、支度をしてバス乗り場へ向かう。
5時前にバス乗り場についたんだけど、この時間はマイクロバスのタクシーにみんな乗り込んでいる。バスより早く出るのでちょっとでも早く着きたい人向けなのかな。
オレはバスで充分なので代金を払って乗り場のベンチに腰を掛けた。おっ3番目。これなら絶対座れるぞ。
係りの人の話ではバスが3台来るそう。あれ?少なくない?前に北岳行ったときには10台来てもまだ足りないくらいだったんだけど、この時期はお客さんは少ないのかな。
芦安の早朝はけっこう寒い。バスの中で温まりたいので今か今かとバスの到着を待つ。
バスがやってきて乗り込む。
あったけぇ。そう思っていると続々と乗り込む。あっという間に3台とも満席。座席がすべて埋まるとさらに立ち乗りの客を詰め込む。乗務員の『詰めてください』の言葉に立ち乗りの人の間隔がぐいぐい縮まり、満員電車の様になった。
それでも乗り切らないお客。ほらー!やっぱりバス足りないじゃん!シロートのオレでもわかってたよ足り無さそうなのは。
無線で甲府駅出発のバスに空きがあるか確認しているが、向こうのバスも一杯だと返事する。それでも乗せてくださいと送信している。
『乗せろと言われても…』
むこうのバスの添乗員の苦笑いの雰囲気が電波に乗ってもわかった。
ここ芦安から乗れなかった人は数十人、奈良田方面にも30人ほど乗れなかった人がいるという。
そうだよなー、降水確率0%の今日、みんな山に登りたいもんなー。バス会社の見当違いが大きすぎたな。
そんなこんなでシャトルバスが芦安を出発。1時間近く林道をバスに揺られながら走っていく。途中、夜叉神からも乗車のお客がいた。満員なのにさらに詰め込む。立っている人はちょっとかわいそう。あー座れてよかった(ゲス顔)
そして6時過ぎに広河原に到着、ここからバスを乗り換えて北沢峠に向かう。
7時前、北沢峠に到着。
登頂前なんだけど、帰りのバスに乗る時にバタバタしないようにあらかじめ仙丈ケ岳の山バッジを『こもれび山荘』で買った。
そして7時過ぎ、仙丈ケ岳山頂へむけてクライムオン。
辺りはすっかり明るく、ヘッデン無しでも充分歩ける。
歩いているうちに木々の間から太陽が顔を出す。
木漏れ日の中を歩くのは気持ちがいい。
前を歩いていたカップルのおねぇちゃんが彼氏に、
『歩くペースこれくらいで平気?』
と、聞いた。その問いに彼氏が答える。
『うん、へーき♡』
ヒュー!あっついねぇ!後ろを歩いているおじちゃんのボクちんもへーきだよ♡
…って、おっせぇんじゃぁあああ!
単なる嫉妬である。
『大滝頭』に到着。
どっちに行こうか迷ったけど小仙丈方面に向かった。30メートルほど歩いたくらいで後ろで『どっちへ行った方がいいですか』なんて話が聞こえてきた。
『馬の背方面に向かうと早く着きますよ』と誰かが答えている。
あれ!そうなの?どうしようかな。戻ろうかな。
なんて一瞬悩んだけど、ちょっと恥ずかしいし、自分の決めた道なのでそのまま進んだ。
みんな向こうへ行っちゃってオレだけ一人こっちへ来てるのも ちょっとアレかなぁ。
なんて思ってしまい、不安でついチラっと後ろを見てみたら……なんだよ、みんなこっちに来てんじゃん。ちょっと安心したよ。(みんなと同じが大好きな小心者)
標高も上がり、足元を見ると霜柱がびっしりとあった。
そりゃ今朝 車内でも寒いわけさ。もう秋も深しだなぁ。
振り返ると『甲斐駒ケ岳』。
相変わらず白いなぁ。美白チャンピオンだね。あっちも今日はたくさん登っているに違いない。絶景だよきっと。
見晴らしの良い所で小休止。何人か休んでいた。
富士山が見える。
9時半、『小仙丈ケ岳』に到着。
ここでも休んでいる人多数。
仙丈ケ岳山頂らしき場所も見える。まだまだ歩きそうだ。
朝4時台に朝飯を食べたのでもう5時間経っている。おなかも空いたので買ってきた握りを食べた。
目の前には鳳凰三山。
薬師岳、観音岳、地蔵岳が見える。地蔵岳にはオベリスクも確認できる。
視線をずらすと富士山と北岳と間ノ岳。
日本標高順の1位2位3位が横並びだ。北岳カッコいい!白峰三山へ来年行けるかなぁ。行きたいなぁ。いや絶対行く!
仙丈ケ岳の山頂が見えてきた。
目を凝らすと山頂に人だかりが見える。しかも結構な人数。
山頂からの雄大な景色を夢見てボチボチ歩いていく。
人の気配がすると思ったら…
この山の麓に行くにはシャトルバスを使わないと近づけない。過去には北岳、甲斐駒ケ岳でもここの駐車場に停めてシャトルバスで麓まで向かった。
今回、もしかしたら混むかもしれない…と、早めに出てきたのだが、予想に反して難なくバス乗り場に近い駐車場へ停めることができた。近くにトイレもあって利便がいい。便だけに。
9月の週末はほとんど天気が悪かった。10月には期待していたんだけど、連休も天気が悪かった。そこに来てこの週末は二日とも晴れ予報なのできっと混むだろうと予想していただけになんか拍子抜けだ。
それでも始発のバスに乗りたいので座席に丸くなって早々に寝た。
…のはいいが、寒い。ちょこっと標高が高いのは知っていたが、まさかここまで寒いとは。フリースの上にダウンを着てても冷えてくる。足先なんか冷たくなって伸ばしていられないので胡坐をかいて温かい場所を探す。
4時過ぎ、アラームが鳴り、支度をしてバス乗り場へ向かう。
5時前にバス乗り場についたんだけど、この時間はマイクロバスのタクシーにみんな乗り込んでいる。バスより早く出るのでちょっとでも早く着きたい人向けなのかな。
オレはバスで充分なので代金を払って乗り場のベンチに腰を掛けた。おっ3番目。これなら絶対座れるぞ。
係りの人の話ではバスが3台来るそう。あれ?少なくない?前に北岳行ったときには10台来てもまだ足りないくらいだったんだけど、この時期はお客さんは少ないのかな。
芦安の早朝はけっこう寒い。バスの中で温まりたいので今か今かとバスの到着を待つ。
バスがやってきて乗り込む。
あったけぇ。そう思っていると続々と乗り込む。あっという間に3台とも満席。座席がすべて埋まるとさらに立ち乗りの客を詰め込む。乗務員の『詰めてください』の言葉に立ち乗りの人の間隔がぐいぐい縮まり、満員電車の様になった。
それでも乗り切らないお客。ほらー!やっぱりバス足りないじゃん!シロートのオレでもわかってたよ足り無さそうなのは。
無線で甲府駅出発のバスに空きがあるか確認しているが、向こうのバスも一杯だと返事する。それでも乗せてくださいと送信している。
『乗せろと言われても…』
むこうのバスの添乗員の苦笑いの雰囲気が電波に乗ってもわかった。
ここ芦安から乗れなかった人は数十人、奈良田方面にも30人ほど乗れなかった人がいるという。
そうだよなー、降水確率0%の今日、みんな山に登りたいもんなー。バス会社の見当違いが大きすぎたな。
そんなこんなでシャトルバスが芦安を出発。1時間近く林道をバスに揺られながら走っていく。途中、夜叉神からも乗車のお客がいた。満員なのにさらに詰め込む。立っている人はちょっとかわいそう。あー座れてよかった(ゲス顔)
そして6時過ぎに広河原に到着、ここからバスを乗り換えて北沢峠に向かう。
7時前、北沢峠に到着。
登頂前なんだけど、帰りのバスに乗る時にバタバタしないようにあらかじめ仙丈ケ岳の山バッジを『こもれび山荘』で買った。
そして7時過ぎ、仙丈ケ岳山頂へむけてクライムオン。
辺りはすっかり明るく、ヘッデン無しでも充分歩ける。
歩いているうちに木々の間から太陽が顔を出す。
木漏れ日の中を歩くのは気持ちがいい。
前を歩いていたカップルのおねぇちゃんが彼氏に、
『歩くペースこれくらいで平気?』
と、聞いた。その問いに彼氏が答える。
『うん、へーき♡』
ヒュー!あっついねぇ!後ろを歩いているおじちゃんのボクちんもへーきだよ♡
…って、おっせぇんじゃぁあああ!
単なる嫉妬である。
『大滝頭』に到着。
どっちに行こうか迷ったけど小仙丈方面に向かった。30メートルほど歩いたくらいで後ろで『どっちへ行った方がいいですか』なんて話が聞こえてきた。
『馬の背方面に向かうと早く着きますよ』と誰かが答えている。
あれ!そうなの?どうしようかな。戻ろうかな。
なんて一瞬悩んだけど、ちょっと恥ずかしいし、自分の決めた道なのでそのまま進んだ。
みんな向こうへ行っちゃってオレだけ一人こっちへ来てるのも ちょっとアレかなぁ。
なんて思ってしまい、不安でついチラっと後ろを見てみたら……なんだよ、みんなこっちに来てんじゃん。ちょっと安心したよ。(みんなと同じが大好きな小心者)
標高も上がり、足元を見ると霜柱がびっしりとあった。
そりゃ今朝 車内でも寒いわけさ。もう秋も深しだなぁ。
振り返ると『甲斐駒ケ岳』。
相変わらず白いなぁ。美白チャンピオンだね。あっちも今日はたくさん登っているに違いない。絶景だよきっと。
見晴らしの良い所で小休止。何人か休んでいた。
富士山が見える。
9時半、『小仙丈ケ岳』に到着。
ここでも休んでいる人多数。
仙丈ケ岳山頂らしき場所も見える。まだまだ歩きそうだ。
朝4時台に朝飯を食べたのでもう5時間経っている。おなかも空いたので買ってきた握りを食べた。
目の前には鳳凰三山。
薬師岳、観音岳、地蔵岳が見える。地蔵岳にはオベリスクも確認できる。
視線をずらすと富士山と北岳と間ノ岳。
日本標高順の1位2位3位が横並びだ。北岳カッコいい!白峰三山へ来年行けるかなぁ。行きたいなぁ。いや絶対行く!
仙丈ケ岳の山頂が見えてきた。
目を凝らすと山頂に人だかりが見える。しかも結構な人数。
山頂からの雄大な景色を夢見てボチボチ歩いていく。
人の気配がすると思ったら…
by moriyart
| 2016-10-19 22:22
| 仙丈ケ岳