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どこかに行きたい

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その7(式根島)

時計を見たらもうすぐ10時。
村民文化祭が9時から11時までだからもう行かないと終わってしまう。ここも入浴せずに切り上げた。ってかどうせ水着持ってないしね。

自転車を飛ばして『式根島開発総合センター』に10時7分に到着。
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狭い島なので歩きじゃなければ移動はあっという間だ。
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会場は賑わっていた。
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展示物もたくさんあった。島特産の『明日葉』入りの味噌汁が無料でふるまわれていた。一杯いただこうと近づいたんだけど、配っているおねぇ様が話に夢中でオレに気が付いてくれない。いや、もしかして無視しているのか?

『よそ者なんかにゃ味噌汁あげるわけないじゃん!外で側溝の泥水でも飲んできな部外者!ここは東京都だよ!田舎へ帰れ静岡県人!』


とか、心中思われてたらヤダなぁ。(アホか)味噌汁配布所の前をニワトリみたいに右往左往して存在に気が付いてもらうに必死だった。 そんなアホな努力が実ったのか、やっと気が付いてくれて無事味噌汁をゲットできた。いただいて飲んだ。獲得に苦労した分、とてもおいしかった。

大ホールでは島で採れる食材で作った弁当や総菜などいろんなものが売られていた。
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昨日までのオレだったら何も買わなかっただろう。とにかく節約したいからだ。
キャンプ場で知り合った兄ちゃんとの話の中で、

(キャンパーは島に来ても無料のキャンプ場へ泊って自分で持ってきた食材を食べて、島に全然お金を落とさない)

そう聞いた時に、なるほどなぁとひどく反省したのを思い出した。オレなんかお金を落とさないどころか無料のごみ集積場所に残飯やゴミをしこたま捨てていった。
それでは島の人もイヤな気分になってしまうだろう。だからここで今日のお昼を買って帰ろうと決めた。

おにぎり弁当500円
厚揚げ250円
ドリップコーヒー250円
厚揚げ売り場のおねぇちゃんが一生懸命大きい声で客寄せしていたので熱意に負けて買いました。
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微々たる量ですがこれで勘弁してください。

11時前、レンタル自転車屋に帰ってきた。
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13時の船だからまだちょっと早いけど、返却してからちょっとだけ歩きながら観光してみようと決めた。
兄ちゃんが『いろんな写真を撮って回りたいから、やっぱ基本歩きっス』と言ったのを思い出したからだ。
ってか、さっきからどんだけ兄ちゃんの言葉に影響されまくってんだろ。短い付き合いの中で、いろいろ歳とってから忘れてたちょっとした事をを思い出させてくれたんだろう。ありがたいなぁ。

レンタル自転車を返してから店の向かいを見ると島にしては大き目な商店があった。つい興味本位で入ってみた。
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レジに立っていたのは、朝一緒に温泉入って、海入って、生の島海苔食べさせら…いや食べさせてくれた例のおいちゃんだった。
なーるほど、やたら口が達者なのは商店の主だからか…。おもいっきしなっとくした。

そこからは売り場を移動するたびに着いて回って『コレが人気NO.1だ』とか濃過ぎる待遇を受け、ついに熱意に負けて『乾燥島海苔』を買った。450円だったかな。
礼を言って店の外に出るも着いてくる。二階を指さし、『うちはこういうのもやってるから』と言うので見上げると看板に『10泊3万円』と書いてあった。『オトクですねぇ』なんて口を滑らせたら『中を見て行け!』とグイグイ攻めてくる。
民宿の様な感じ。部屋が4つあって共通の大部屋、浴室、トイレなど。本当に悪くなかった。ってかむしろイイじゃん。

『いつか必ず来ますからその時までお元気でいてください』
そう言うと、オレが手に提げている荷物を奪い、手で腹を突けというジェスチャーをする。突くというよりグーで押してみたら見事な硬い腹筋。”まだまだ衰えてないよアピール”をしっかりと受け取りましたよ、ハイ。
歳は聞いてないけど65は超えてそうだ。元漁師なのかと聞いてみてもヘンに誤魔化すばかりだ。

お礼と別れの言葉を言うと、おいちゃんもなんだかいろいろと言う。
『あーる・いー、うんたらかんたら(聞き取れない)』
いちいち横文字というか、ひらがな英語が出てくるので何言ってんだかさっぱりわからん。ただ、そのひらがな英語はどうやらテキトーなスペルでは無く、本物の様な感じだ。
ってか何者なんだろう…ホントに…。
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その後はゆっくり歩きながら島の景色を楽しんだ。高台から港を望めば東京行きの客船『さるびあ丸』が出航していった。大学生二人組はあれに乗って途中立ち寄る伊豆大島で降りてもう少し島ライフを延長するか、東京へ帰るのか どちらかだろう。


ゆっくり歩いて見て回ったつもりが11時半に港に着いた。船は13時。

仕方ないので船の中で食べるつもりだった文化祭で買った弁当を船客待合所で食べた。
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待合所は誰もいなくて静かな場所でゆっくり食べれた。壁の掲示物を読みながら弁当のパックを開ける。
弁当は手作り感があっておいしかった。おいちゃんの店でも村民祭準備に午前2時から準備していたと聞いた。

港で時間をつぶして観光案内所に荷物を取りに行ったら、中に兄ちゃんがいて案内所のおねぇちゃんと楽しそうに談笑していた。コミュ力高いなぁ、感心してしまう。ああ、そうだっけ、同じ船で下田まで帰るんだった。
12時半に帰りの船『あぜりあ丸』が見えたので二人で乗り場まで向かう。
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乗り場に向かう途中、『式根島のバッジ欲しいっすか?同じのたくさんあるので』と聞かれたので遠慮なくいただいた。
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けっきょく一番最初のミカンから最後のバッジまで兄ちゃんにもらってばっかだった。悪いね、なんか若い君から物以外の事も色々ともらった様な気がする。ひと回り以上年上のオレからは なーんも与えてたいんだけどさ。多方面で貧乏だもんで。性格とか。(うっさい)
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名残惜しいが出航。
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甲板から離れてく島をしばらく眺めていた。島ってだいたい真ん中が火山で山なりな形してそうだけど、式根島ってなんか真っ平。いちばん標高が高い所が100mくらいだったかなぁ。ちょっとわかんない。
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帰りの船ではずっと兄ちゃんと話していた。兄ちゃんは船に弱く船酔いがひどいので終始寝ころんでいた。時折起き上がっても船が揺れるたびにすぐに寝転がる。ガタイがいいんだけど、船酔いとは関係ないのか。

途中、神津島に寄港した。
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甲板の上から島をずっとながめていた。今度伊豆七島に来るなら、たぶんここかなぁ。山があるし。
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手すりから身を乗り出して海を見下ろしたら港の海底が見える。
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なんて透明度だ。船の出航の時に使う紙テープのちぎれたのが底の方で漂っているのもわかる。
こりゃ海水浴に来たら気持ちいいだろうなぁ。

出航するまで港での荷下ろしの作業を船の上から眺めていた。


神津島を出航してから数時間、長めの航路を話して過ごした。

そして16時過ぎ、下田港に帰ってきた。
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兄ちゃんとはここで別れた。


さて、帰りますかね。






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by moriyart | 2017-03-18 18:53 | 式根島