どこかに行きたい

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その3(乾徳山)

9時14分、『乾徳山』山頂に到着。2031m
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駐車場を早く出てきたから狭い山頂でも空いていた。
1グループがラーメンを食べていて楽しそうだ。

近くにいたソロのにーちゃんに撮ってもらった。
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この時点まではこのキャップタイプの帽子を被っていた。
写真を撮ってもらった後、山頂から北側の方向の景色を見ようと北寄りに踏み出す。案の定、北からの風がかなり強いので、帽子のつばの向きをもう一度確認してから恐る恐る前に踏み出した。
突然、突風が下から吹き上がり、オレの帽子を舞い上げた。

しまったぁ!
風が強いのを計算した帽子の被り方をしていたんだけど、想定以上の強さの突風で剥がされるように帽子が飛んじゃった!
瞬間を見ていた写真を撮ってくれたにーちゃんが『あー…』と声を出した。”やいやい”って感じのトーン。

高く舞い上がった帽子はひらひらと落ちてきて、山頂を挟んで反対側の木の一番高い所へひっかかった。
目の高さよりちょっと上なんだけど、崖下から生えているヒノキの木なので地面からだとかなり高い所に乗っかっている。

ストックが届く様な距離じゃないし、石なんか危なくて投げられないし…さてどうしよう。
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その木が生えている崖の途中の棚まで下りて、木を下から見上げる。若いヒノキで、わりと下の方から下枝が生えているので無理すれば登れそうなんだけど、若いゆえに枝が細い。一番太い枝でも直径3センチくらいしかない。
幹ギリギリのところに足を掛ければ登れそうなんだけど、確実にかなりの枝を折ってしまうだろう。しかももし、反対側に落ちたら超急斜面だから帰ってこれないかも。

とりあえず落ち着こう。

風吹く山頂で寂しい頭が寒いので、ザックの中から防寒用に持ってきたニット帽を被り、とりあえず火器を出して早お昼にした。ラーメン食べてるうちに風向きが変わって落ちるかもしれない。きっと事態が好転するハズだ、いや好転してくれ。
準備をしている時も、お湯を入れた後も、気が気じゃなくてつい帽子に目をやってしまう。
ズルズルとすすったラーメンが超固い。やや!3分経ってなかったよ。それほどまでに気持ちの余裕が無くなってしまったのか。

もう帽子が気になって味なんかわからなかったよ…。
もう一度、棚まで下りて、木をゆすったり、足を掛けようとしたけど、結局有効な策は見つからなかった。
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あきらめよう…。

帽子を回収するがために若い木をバキバキにしてはダメだろうし、なにしろ木の向こう側が崖なので落ちたら死んじゃうかもしれない。どう考えてもリスクの方が大きすぎる。
残念だけど、致し方ないや。

帽子が変わり、様変わりしたし、せっかくなので今登ってきた人に写真を撮ってもらった。
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今度はニット帽になっている。

山頂から見える帽子を最後にもう一度確認して、お別れの決意をした。なんとか回収したかったけど、頑張っても無理だったので後ろ髪引かれる思いで山頂から下山を開始する。

さっきの鳳岩を登ってくる人がいるので見守った。
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往路とは道を変えて『道満尾根』を下る。
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吹き溜まりの様な場所は、落ち葉が深く積もっていて膝まで埋まる程だった。
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落ち葉の下に踏むとグリグリ動く浮石があって、見えないゆえに気を抜くと足をグラしそうで怖かった。

農道の様な場所に出た。
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このカーブの先にフェンスの扉で通行止めになっていた。
あれ?どこを歩けばいいのだろう…。うろうろ下山路をさがして農道横の林の中を下ったり登ったり。林の中にもフェンスがずっと張り巡らされていて、フェンス沿いを歩くと どうしてもさっきの通行止めまで戻ってきてしまう。

そのフェンスの扉の向こう側に車が一台停まっていて、車の中から喪服姿のオイちゃんが下りてきてフェンスの扉を開けてくれた。
なーんだ!鍵とかかかってない普通の扉だったのか…。この扉や長く囲まれたフェンスは村に鹿や猪が入らない様に囲っているものなのかな。
喪服のオイちゃんに挨拶をして脱出成功。フェンスの向こうに墓地があったので、喪服姿の理由もなっとくした。地元のかたの法事みたい。

のどかな農村の住宅街を駐車場まで進む。
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いろんな民家があるのでキョロキョロしながら(不審者)歩いていると、縁側から身を乗り出して洗濯物を干しているおばあちゃんがいた。
(あぶないなぁ)なんて思っていたら目が合ってしまった。
おばあちゃん、大声で『駐車場はそこを右へ曲がるだよ~』と声をかけてくれた。
どこの馬の骨ともわからない不審人物にやさしい言葉をかけてくれたのは、びっくりしたのと同時にうれしかった。
かなり離れているので、大声で歩きながら礼を言った。『アザーース!(失礼すぎ)』

12時ちょうど、駐車場に帰ってきた。
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駐車場の向かいの建物の壁に登山届を出すポストがあった。
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そこに『協力金を500円以上募金してくれた方に記念バッジをさし上げます』と書いてあったので封筒に500円を入れて投函してポスト横にあったバッジゲット。
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よくある金属のバッジではなく、缶バッジだった。いや、これはこれでアリだと思う。たまにはこういうバッジもいいかも。


さて、帰りの温泉はどこにしましょうかね。







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by moriyart | 2017-11-23 16:37 | 乾徳山