人気ブログランキング |

どこかに行きたい

moriyart.exblog.jp

その7(神津島)

神津島港を散策。
e0284726_127268.jpg

西風さえ吹いてなければこっちの港から出航なんだけどさ。そうだとお店も近いし、レンタサイクル屋も近いし、観光地も近いんだけどなぁ。まあしゃーないね。

朝メシを食べてないから何か食べよう。一食ぐらいはその島のモノを食べたいし、なにより去年の式根島で出逢った兄ちゃんの言葉
『キャンパーは自分で持ってきた食料を食べ、無料のキャンプ場へ泊るから、島にお金を落とさない』
の言葉に反省して、少しでも島でお金を使う様にしている。

港にあった『よっちゃーれセンター』という食堂に寄った。
食堂は2階で、上がる階段の壁にメニューが貼ってあったので吟味した。神津島産の魚を使っているということで漬丼定食にしてみた。
e0284726_1272264.jpg

開店直後ということでお客第一号だった。
e0284726_1273181.jpg

ゆえにあまり待たずにすぐに運ばれてきた。
つい最近まではお店での料理を食べる前に写真を撮ることにかなり強い抵抗があった。(自分で作ったモノや山メシやビールなんかは別)
最近は店側が認めてること多く、なおかつみんなあたり前の様に撮影している。もうここまでくると新しく定着した文化なんだと自分へ言い聞かせ、石頭で古臭い自分からブレイクスルーするために初めて店ごはんを撮ってみた。
e0284726_1274720.jpg

2番目に入ってきたカップルにも食事が届くとあたり前の様にスマホでパシャパシャ撮っていた。ホントもう文化だね。
オレが古臭いんだろうなぁ…。
e0284726_128160.jpg

車の運転まで半日以上先なので島なんとかゴニョゴニョ…というゴニョゴニョ…飲料も飲んでみた。味はへぇ~って感じ。

漬丼、お吸い物やところてんなど、海のモノ満載でおいしかった。ファミレスなんかで食べる海鮮モノとは違って、なんか味もリアル系。『さかなです!』主張感がハンパ無い。小骨とかもバンバン入っていてある意味食べ応えがあった(笑)
『明日葉』の揚げ物もあった。伊豆諸島で出てくる料理といえばやっぱりこの明日葉の印象がある。味はけっこうクセがあって、苦手な人もいるかもしれない。
明日葉の名前の由来は「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」からなのだとか。

それってただの雑草…いや、なんでもない。
e0284726_128257.jpg

完食です。いやーうまかった。歳とったせいなのか、最近はお魚大好きです。

『よっちゃーれ』センターから出て『まっちゃーれ』センターの裏を見るとバスが停まっている。
e0284726_1283562.jpg

運ちゃんに聞いたら20分後に三浦港(船が来る港)へ向けて出発するそうだ。
船着き場にはあまりにも早く着いてしまうが、またあの坂道を1時間以上歩くのは もうこりごりなのでこのバスに乗っていく事にした。
そうと決まれば自転車を返却しないと。立ち漕ぎでレンタル屋まで向かい、返却後、早歩きで帰ってきた。

バスまで帰ってきて乗車。
e0284726_1285928.jpg

三浦港まで200円。運ちゃんはぶっきらぼうなしゃべり方で、なんか海の人っぽい感じ。
結局オレ以外は乗らず、オレのみを乗せて三浦港まで向かっていく。

三浦港に到着。
e0284726_129105.jpg

船が出発するまで2時間近くもある。どーすんのよこの時間。
しかたないので港のすぐ横にある多幸浜を歩いて散策した。
e0284726_1292269.jpg

ってか、海が超超超キレイ。なんなんだこの透明度は。そしてなんでこんなに鮮やかな水色なんだろう。やっべー、夏に超泳ぎたい!でもさすがに混み混みなんだろうなぁ。
e0284726_1293399.jpg

3月だけど週末なのにこの砂浜にはオレしかいない。まさにプライベートビーチ。全裸いけそうか?おまわりさんコイツです!
e0284726_1294260.jpg

それでも20分ほどで飽きてしまい、今度は港を挟んで反対側の漁船がたくさん係留してある場所を散策した。
近くの空き地で数人のおいちゃんおばちゃんが魚網のメンテナンスをしていた。
e0284726_129551.jpg

入り江の様な場所なので波が静かだ。
e0284726_121021.jpg

5月くらいだったら本気で入ってしまおうかと思った。すぐ後ろに無料のシャワーも更衣室もあるし。3月で海水浴だとただの変態になってしまう。
e0284726_12101424.jpg

ここも20分で飽きてしまったが、近場に観光地も無く、自転車も返してしまった後なのでじっとしていた。
いやでもね、ヒマでやることが無いのも、それもまたイイもんだよ。


14時前、帰りのフェリー『あぜりあ丸』が姿を現した。
e0284726_12102244.jpg

ここで天上山で会った兄ちゃんと再会してまた話した。
兄ちゃんも最後はやることが無くなって車の中で寝ていたそう。昨日の晩からの風でテントの中でほとんど寝れなかったから寝不足だったとか。
e0284726_1211134.jpg

岸壁に若い子達が大勢いる。高校生?いや中学生?
誰かを見送るのかねぇ…なんて兄ちゃんと話していた。
船が接岸してタラップを掛けたらその子たちが紙テープを伸ばし始めた。
e0284726_12112256.jpg

そういうことか、誰かとお別れっぽい。映画とかテレビで見た事あるけど、船の別れの紙テープは生まれて初めて見るよ。これはちょっとしっかり見たいぞ。
船内に荷物を置いてから、2階のデッキに行って上からその様子を見ていた。オレの他にも見慣れぬ光景を見ておこうとギャラリーがデッキに集まってきた。

お別れで船に乗った人は1階のデッキにいて見えない。別れる人はどんな人なんだろうなと思っていれば、子供が『先生!』と言った。
なるほど!3月だしね。異動転任するんだろう。
んー?神津島は東京都だから、乗るんだったら東京行きの『さるびあ丸』に乗りそうなもんだけどなぁ。下田行きに乗るには、なんか理由があるのかな?まあいいか。いいモノ見れそうだし。

汽笛と共に出航。
e0284726_12113755.jpg

手を振り、『せんせー!』と声を上げる子供達。船が岸壁から離れるとテープが伸びていく。

フェリーがかなり岸壁から離れてもまだテープが伸びていく。意外に紙テープって長いのね。
e0284726_12115389.jpg

テープが末端まで伸びると海にハラハラと落ちていく。2階デッキから身を乗り出して下のデッキをのぞくと先生と思われる女性がテープをグルグル巻いて海中から引き揚げていた。量がすごいのでサッカーボールくらいになっている。

船が進みだすと子供たちは走って追いかけてきて、岸壁の先っぽまで来た。
いちばん最初に到着した子の姿が、まさに〇ンシャイン池崎のコスプレで絶叫しながらネタをやりはじめた。
ひととおり何かを叫んだあと、最後のキメゼリフ。

サンシャイーーーーーーーン!!〇!
ボコ!(モーション付き)
イェェエエエエエエ!!!
ジャーーーーーースティス!!

全てのモーションも完璧にキメた。やっぱ若さってええね。
その子はもちろん1階のデッキにいる先生に向けてやってるんだけど、船はちょっと離れ始めているので2階にいるオレにも目が合っている様にも見える。
もう笑いがこらえきれなくで大爆笑してしまった。素直にすごいし楽しかった。何よりほとばしる若さが羨ましかった。
その直後、なんと子供達は次々に岸壁から海に飛び込んだ。浮かんできた子供たちは海の中から手を振っている。
e0284726_12122980.jpg

すげー!船が接岸する場所だから水深はとんでもなく深いし、陸まで相当泳がないと上陸できないのに…。

さすが島の子。たくまし過ぎる…すごすぎる。
一緒に見ていた山で知り合った兄ちゃんと二人で感心していた。兄ちゃんは、『東京だと間違いなく警察に注意されちゃうよね』と苦笑い。
…確かに。下船監視のための警官もすぐ横にいるんだけどスルーしている。

でも兄ちゃん、ここも東京だよ。(突っ込もうとしたけど、黙っておいた)



…こんな離島なのに池崎のコスプレはどうやって入手したんだろう…。

しょーもない謎が残った。


港の人影が見えなくなっても天上山は まだ大きな存在感を発していた。
e0284726_12124332.jpg

島の岬を越え、ぐるっと回り込むと、岬が天上山をブラインドした。
e0284726_1213161.jpg

それを見ていたら急にさみしくなった。ああ、もう帰るんだ、もしかしたら二度と来ないのかもしれない…と。

e0284726_12133019.jpg

しばらく島を眺めていたが、島から離れてほとんど海しか見えなくなったあとに船内に戻り仮眠をとった。

小一時間寝たのかな。目を覚ました時の船の中の雰囲気で、『もう下田に近いな』というのを感じたので身支度をしてデッキに出た。
e0284726_12135614.jpg

おなじみのリアス式海岸。ただいま、本州。ただいま、静岡県。


夕方、無事に下田に帰って来れました。(テントは無事じゃないけどさ)
e0284726_1214882.jpg


いやぁ、楽しかったよ。
by moriyart | 2018-04-07 12:22 | 神津島