どこかに行きたい

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荒船山

去年の秋に妙義山に登った。

帰り道の国道245号線を走っていると、見えてきたのは妙義山と兄弟の『荒船山』。
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うぉおお!なんじゃありゃぁあ!
あー!あれが荒船山かぁ!画像で見たことあったけど、ここだったんだぁあ!

この道を走ることで荒船山を見ることができるとは知らなかったので、カーブを曲がった先からこの山が見えた時には、ひとり車内で声を上げたのを覚えている。

遠く見えるが、ベラボーにデカいので異様な雰囲気を発している。カーブの激しい道だが目が離せなくなってしまった。


あの山に登ってみたいッ!!


一気に近々登る山のリストにインしました。しかもランク外から。
山の形を見て、”あの頂上ってどうなってるんだろう…登りたい!” と、思った山の第三弾だ。一つは槍ヶ岳、二つ目はジャンダルム。そして突然のランクインしたこの山。

山の北側の断崖絶壁は『艫岩』と呼ばれていて、高い所で200メートルくらいある。
艫?読めない。調べてみたら『とも』と読むらしい。艫とは船の後ろの垂直な部分、つまり船尾の事なのだそうだ。
ネットではこの山の事を『空母』とか『航空母艦』と紹介されていることが多い。言われてみれば上が真っ平らな空母に似ているが、なんとなく別の意味で”空を飛んでいる船”みたいな意味合いも持たせてあるようなニュアンスも感じるのはオレだけなのだろうか。
とにかくスケールがデカい山なのである。

あの断崖絶壁の上から眺める景色はいったいどんな見え方をするのか気になってしょうがなかった。しかしもうすぐ冬。しかたないので来季に登ろうと固く誓ったのを覚えている。




翌年の初夏、満を持してこの地にやってきた!


朝、4時半に『内山峠駐車場』に到着。
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もっと前に現地入りしていたが、トイレが無いのでいちばん近いコンビニで朝飯を食べながら時間を調整していた。
駐車場に到着した時には数台が停まっていた。車が少なめなのは、この時間から行動するのはちょっと早すぎるためだ。今から登るとワリと早く下山してしまう。でもオレはそれでいい。なぜなら時間があったらもう一座登ろうと思っていたからだ。
いそいそと支度をして5時ちょっと前、駐車場を出発。
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登山道はやわらかい土の道。
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足にとてもやさしい。艫岩の雰囲気からは想像もつかない緩い勾配とやわらかい道だ。

木々の間から太陽が顔を出す。
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照らされる木々。ちょっと朝靄が出ている様だ。神秘的。
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先週、満観峰で足を挫いてから1週間。実は完治していない。普通に歩く分には なんら問題無いんだけど、ちょっと足首を捻るとズンと鈍い痛みが走る。ここは慎重に。

そんな事を思いながら歩いていたら、着地した痛めた足が一瞬横を向いて着地。ズキッと痛みが走る。マズイ!追い打ちをかけたか?どうだ?

…イタクナイ イタクナイ ダイジョブ ダイジョブ キエー!

治癒の呪文を詠唱して足の痛みをごまかした。
足を地面にトントンと打ち付けて確かめる。どうやら大丈夫な様だ。ちょっとだけヒヤヒヤもん。


鮮やかな色の花が咲いていた。
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えーっと、ミシマツツジ?なのかな?おじさんちょっとわかんない。
(6/7訂正 ミシマツツジ →ミツバツツジ)

ここにもありました幅の狭い尾根道。
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△の頂点を歩いて行く。このテの道が大好きだ。

緩いながらもところどころ梯子があったりする。
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しばらく登ると、ドデカい岩の壁がある場所に出た。
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室の様な場所になにやら祭ってあった。

藤が咲いている。
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オレが住んでいる所の藤は、今年の開花が特に早くて四月中に散ってしまった。五月も終わりなのに ここでは満開だ。
季節が少し巻き戻った様な感じで不思議な気持ちになる。でもまた藤の花を観れたので もうけもん。


『一杯水』に到着。
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だ、そうです。
山肌を見ると小さな滝の様にチロチロと水が流れている。これをすくって飲んでいたのか。
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ただ、この滝の中の岩のあちこちから無数のカエルの鳴き声がケロケロ聞こえる。

…い…いいかな。カエルさんに飲んでもらおう…。
まあ、昔の人はそんな事言っちゃあいられなかったんだろう。貴重な水だしね。

その先の道の雰囲気がガラリと変わり、土の登山道から砂利の登山道に変わった。
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壁も岩が露出してきて、いよいよあの艫岩の上に向かっているんだと認識した。

なんか平坦な場所に出た。
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どうやら山の上まで登り切ったらしい。
荒船山はテーブルマウンテンなので上が真っ平らで広大な形状をしている。本当の山頂はまだもうちょっと先だけどね。
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テーブルの上なので道の勾配も無くなり、超歩きやすい。高原の様だ。

木々の間から景色が見える。
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この景色が2重スクロールする見え方は、どうやら木の向こうは超断崖っぽい。

木が薄くなっている場所に看板が立っていた。
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山の縁に近づいてみる。
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本当に超絶壁らしく、裾野が一切見えない。北アなんかの絶壁と言われるような場所でも多少は角度の付いた裾野があるが、ここは本当に絶壁で場所によってはオーバーハングしている様な場所もあるので危ない。オレの危険感知メーターが、さっきから振り切っている。本気で怖い。


その場所から真横を見ると隣の岩壁が見えた。
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正真正銘の絶壁だ。
高い所で200メートルあるらしい。スケールが違い過ぎてクラクラしてきた。


しばらく歩くと建物が見えてきた。
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避難小屋だった。
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けっこう立派である。山小屋…までは行かないけど、快適に雨風をしのげそう。夜の宴会もできそう。でも標高がそんなに高くないから虫がいそうかな。

避難小屋から北へほんの少し行くとある展望台。そこへ向かう。
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by moriyart | 2018-06-05 17:41 | 荒船山