どこかに行きたい

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守屋山

この山はかなり前から気になっていた。
機会があったらいつか登ろうと決めていたが、なかなか機会が作ることができず、数年が経過していた。

全国の『守屋さん』が崇拝する、守屋さんの聖地、『守屋山』。(勝手な思い込み)
きっと日本全国から守屋さんがこの山に登りに来ているに違いない。(んなこたぁない)

残念ながらオレの苗字は守屋ではない。しかしあえて守屋の聖地に足を踏み入れてみることにした。(なんのこっちゃ)




10時半、守屋山登山口駐車場に到着。
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時間的にけっこう車が停まっている。
今、下山してきた人もいる。まあ、今から登ればお昼に山頂に着きそうなのでちょうどいいのかな。
駐車場の中には工事業者の詰め所が建っていて、トラックや重機も一緒に置いてあった。


駐車場から工事車両の管理道を少し歩く。
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何の工事だろうと思えば、メガソーラーの工事らしい。
駐車場の横の広場にソーラーパネルが敷き詰められている。そしてこの先の山の斜面にもソーラパネルを設置している様だ。

最近、あちこちの山の斜面でこの工事を見かける様になった。
自分としては、なんだか複雑な気分になる。電力を賄う為にこうするのは致し方ないとしても、やっぱなぁ…見た目がなぁ…。
それに山の斜面の森林を伐採して代わりにソーラーパネルを設置して土砂崩れの危険性は無いのだろうか。
色々な理由でソーラーパネルに否定的になるんだけど、やっぱり一番の理由は『景観が崩れる』かな。

そんな事を思いながら歩いていたら、さっきの詰め所からトラックが登ってきた。
オレの横で減速すると、窓を開けて日焼顔のおっちゃんが顔を出し、オレを見る。

なんスかなんスか…

心の中でつぶやきビクビクしていると、おっちゃんは前方斜め左を指をさして『登山道はそこを入っていくだよ』と大きな声で教えてくれた。
アザース!礼を言って管理道を走っていくトラックを見送った。
ちょっとあせったけど、おっちゃんやさしいなぁ。仕事中の人から見れば、管理道を歩く登山者ってウザそうだけど。ええ人だな。
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登山道入り口まで来た。
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やっぱり熊ですか…。まあどこの山も出るってことで。

そこから先は林の中を真っすぐ登っていく。
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ふかふかの土の道だ。最近登る山はこういう道が多いな。
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昼も近く、陽も高いのでちょっと汗ばむ。それでもまだ真夏では無いので汗だくだくにはならない。まあまだ快適な方なのかな。
セミの声がたくさん聞こえる。
あれ?地元じゃまだセミは出てきてないけど、こっちじゃこんなにもたくさん出てきてるのか。セミの種類が違うのかな。

抜け殻があった。
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なにゼミなのかわからん。

木道を歩いて行く。
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湿地なのか薄っすら水が流れている。なんとなくひんやりしている。

『守屋山登山道入り口』に到着。
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あれ?ここから?駐車場のところが登山道入り口じゃないの?
地図をもういちどしっかりと見てみる。
あー…
駐車場の所が『登山口』
ここからが『登山道入口』

まぎらわしいわ!

被っている帽子を地面に叩きつけたい衝動に駆られたが、湿った土で汚れそうなのでやめた。

ここは?キャンプ場?なのかな?
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広場に四阿があったり、炊事場らしきものがあったり。でもテン場の様にも見えないけど…わからん。わからんぞ守屋さん!

広場を突っ切ると登山道出現。
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どうやら今からが本番らしい。

クマザサの生えた樹林帯を歩く。
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セミの声がさらに増え、なかなかやかましい。
なんかめちゃくちゃ近くから鳴き声が聞こえるので、足を止め、目の前の藪をのぞき込む。
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お!セミがいた。
いや、オレの知ってるセミじゃない。尻が黄色い。羽化したばかりなのかな?でも頭や羽はもうしっかり色づいてるから羽化したてでは無いっぽい。こんなに顔を近づけているのに逃げないし鳴くのを止めない。

お゛ぉぉぎい゛い゛ぃぃ!

なんかね、イライラする鳴き声。ちょっとかわいくない。このセミ、なんだ?

調べてみた。
どうやら『エゾハルゼミ』というセミらしい。
北海道から日本全国に見ることができるらしいが、関東以西は標高1000メートルくらいの場所に生息しているんだとか。森林性のため、市街地で鳴き声を聞かれることは少ない。


なるほど、それで地元じゃ見かけないのか。もしかしてオレ、このセミ生まれて初めて見たかもしれない。ぜんぜん逃げないのは、コイツらも人間というものを知らないのかな。

いやぁ、いいモノ見れた。今回の幻獣はこのエゾハルゼミかな。
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さっきまでほどほどの傾斜の道だったが、突然急登に変わった。けっこうしんどい。ゼーゼー息が切れると思ったらこんな看板があった。
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最後の上り坂なのね。がんばります。
坂を下ってくる夫婦の奥さんの方が急な下り坂でブレーキがうまくできずに小走りでトトトトトと下ってくる。止まり切れずにオーバーランしまくっている。おいおいコケたら大変だぞー。

終盤に申し訳程度に鎖場がちょっとだけ出てきた。
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樹林帯が切れ始め、空が顔を出すようになった。
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もうひといき!
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あの標識はきっと…
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by moriyart | 2018-06-10 10:38 | 守屋山