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どこかに行きたい

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その4(浅間山)

火口まで500m圏内まで来た。
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ここから先は関係者か、噴火警戒レベル自体が消失しない限りは立ち入りできない。
さすがにそれはありえないので、一般人は素直に前掛山でガマンしましょう。
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右手を見ると『前掛山』山頂がある 内側の外輪山。
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ガスというか、雲が登ってきた。
大きな雲に包まれてしまうと景色が見えなくなってしまう。曇るのはもうちょっとだけ待ってくれぇ!逸る気持ちを抑えられず、速足で歩きだす。

避難シェルターがあった。
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さっきのと同じ鉄製のヤツと、コンクリート製のがある。
火口もかなり近いし、本格的に噴火したらこんなのじゃ防ぎきれないだろう。

シェルターの中。
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まあ許されないんだけど、この中でテントを張れば雨風しのげて快適なキャンプになりそう。雨でもテントの外で煮炊きできるし。『仕方なくビバーク』って名目でさ……ニヤリ。
いやいや、ちょっとだけ心の悪魔が囁いたけど、こんなに火口が近い場所に長時間居るほうがいろんなリスクが高すぎて怖いかな。ここで真夜中に噴火されたらもう笑いながら盛大な花火ショーを見てマグマを浴びるしか無さそうだ。

外輪山の縁を歩いていく。
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前掛山の山頂への道のりが、いよいよ最終段階に入った。
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それはさながら山頂への『ビクトリーロード』の様。
空気も薄いし、疲れて足取りもちょっとだけ重いが、自分の足で登ってこれた者だけが歩いて行けるビクトリーロードの雰囲気をを噛み締めながら進んでいく。

振り返ると後ろにもビクトリーロードを歩く勝者が。
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みんな一歩一歩ゆっくり歩いている。

山頂標識と人の気配がすると思ったら…
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9時37分『前掛山』山頂に到着。2524m
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一般人が登ることができる浅間山の山体のいちばん高い場所はここが限界です。どうしても山頂に行きたければ悪い事をするか、地質学者にでもならないと無理です、ハイ。
近くにいたおっちゃんに撮ってもらった。
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ちょっとガス…というか、雲が出てきて山頂がガスってきました。
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前掛山より向こうにも行けそうな場所もあるけど、当然ながら通行止めです。ロープと立て看板で閉鎖されています。

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山頂から景色を眺めるも、西から次々に登ってくる雲に覆われて スカッと見渡せない。
どうしようかなぁ…なんて思ってると、山頂に残っている人達がザックを下ろし、ゆっくりしだした。
なるほど、のんびり滞在してガスが晴れるのを待つのだろう。ほんじゃ、オレも付き合いますかね。
ザックを下ろし、身軽な格好で ややせまい山頂をウロウロ歩いていた。


山頂標識に手形が描いてあった。
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ミーハーなオレはもちろんその手形に自分の手を重ねた。
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今までこの手形に何百人いや何千人の人達が手を重ねてきたのだろう…なんて思っていたが、あ!そうだ、8月30日以前の3年間は噴火警戒レベル2のせいで誰もここへ来ることができなかったんだ。
そう思えばこの手形に手を合わせる人は最近になって増えたんだろうね。人が来なくてずっと寂しかっただろうなぁ、この手形もさ。

腹も減ったので何か食べよう。
いつもはコンビニのおにぎりなんか食べたりするんだけど、夏の日差しで傷むのが怖くて凍らせたペットボトルと一緒に保冷バッグに入れて運び上げてたんだけど、今回メンドくさくなったので常温でもオーケーな惣菜パンを初めて持ってきてみた。それはセブンイレブンの『白身魚のタルタルバーガー』だった。

そのバーガーは特に”コレだ!”と選んだわけじゃない。なので何となくザックから取り出して何となくガスガスの景色を見ながら何となく食べた。何となく。

目の前の流れる雲をボーっと眺めながら無表情にモシャモシャ食べていたけど、『!』と、急に我に返った。

(なにコレ!うんめぇー!)

景色に意識が行ってたのが、急にこのバーガーに移った。その後はむさぼる様に食べた。もぐもぐしながら(うめーうめー!)と心で叫んでいた。
…まあ、”山で食べたから補正”もあるとは思うけど、山頂で食べる惣菜パンも悪くないな…と思った。今度また食べよう、楽だしね。


三脚に一眼を載せて山頂を狙う人。コンデジでパシャパシャ撮りまくる人、こんなところまでムービーを持ってきた人。いろんな人がいて見ていて飽きない。
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前掛山から浅間山の山頂を眺める。
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山頂をかすめながら雲が通り過ぎるが、火口らしき場所のガスの雰囲気が妙だ。
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どうやら雲に見えるモノとは別に噴煙もあるようだ。
雲は純白だが、それに混じってグレーの煙も見える。グレーのガスは水蒸気なのか煙なのかわからない。火山といえばあのオナラの様な『硫化水素』の臭いがしそうだが、ここでは臭わない。たぶん風向きのせいだろう。火口をかすめる風が火口内の気流を乱すらしく、噴煙が縦に渦巻いている。すごいなぁ…。

そんな浅間山の火口を見ていると、やっぱりこの山が生きている山なんだと再認識した。






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by moriyart | 2018-09-27 21:56 | 浅間山