どこかに行きたい

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針ノ木岳・蓮華岳

午前1時過ぎ、『扇沢駅』に到着。
3連休のなか日だし明日は晴れ予報だから、無料駐車場は まーず空いてないんだろうなと思って入ってみれば、もう入り口付近まで駐車スペース外に停まっていた。
ま、そりゃね。当然ですよ、ハイ。(もしかしたら一台くらい停められるかも…)なんて淡い淡~い期待はアッサリと崩れ落ちました。

それでも24時間1000円の駐車場はまだ全然余裕があったので、好みの場所に停めた。
『こっちの駐車場は区画線もしっかりしてるし、アスファルトだから安心♡』
そう思って自分を納得させようとするが、無料駐車場に停められなかった敗者という事実は変わらない。

4時前に起きるつもりなので就寝時間が3時間も無い。
寝不足でハードな山行は命にかかわるので、せめて睡眠の質を上げよう。前回の浅間山では車内が寒くて寒くて眠りが浅かった。その経験から、今回は防寒体勢をバッチリにし、いろいろ着込んで座席に丸くなって寝た。


3時55分、スマホのアラームが鳴った。
だりぃ…長距離運転の疲れが取れてない。もうちょっと寝たいけど、今日の山行は4時に出ないと下りてくる頃は夕方になってしまう。
それはあくまで標準コースタイムでの話で、自分はテン泊装備じゃなければコースタイムの70~80%程度で下りて来れる。まあ大丈夫そうっちゃぁ良さそうなんだけど、山に関しては何事も早め早めに行動した方がいいに決まってる。

ちょっとだけワクワク感が少ないのは、浅間山から下りてきてまだ4日しか経ってないからなのか。浅間山の疲れは取れてると思うけどね、まだ気持ちの新鮮さが回復してないのかも。
…にしてもまだ4日しか経ってないのに山に行くのを許可してくるなんてなんとありがたいことか。

はっ!もう呆れられ過ぎて『山で死んで来い』って意味なのか…

真相はわからないが、『行くな』じゃないんだから、大手を振って行かさせていただきますよぉ。
独りきりなのに『よっこらしょ…』と声を出し、座席から起き上がって準備をした。


駐車場はそこそこの台数が停まっているが、雰囲気的にどうも『立山黒部アルペンルート』を通って黒部ダムや室堂へ観光へ行く人達の車の様に感じる。確信は持てないけど、なんとなく車から発する雰囲気がノボラーと観光客と微妙に違うんだな。ホントになんとなく。

最近それがわかるようになった。まったく無意味で役に立たないスキルだけど、数年山に登りまくって得たスキルのうちのひとつだ。



4時23分、駐車場を出発し、扇沢駅まで来た。
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駅の前のベンチにザックが置いてあったので、オレと同じタイミングで登る人もいる様だ。
改札までへの階段には女性が並んで座っていて、仲良く朝ごはんのおにぎりを食べていた。
オレは荷物を下ろし、やっぱり今日も個室へ入った。
さすが、そこらの山の麓の駐車場のトイレとは違う。スーパー観光地アルペンルート様だけあって、トイレは広く清潔でウォシュレットまで完備されていた。観光地さまさまだぁ…。

スッキリしたところで、いざ!出発!
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時間は4時半。
ちょうど今到着した観光バスがある。早いなぁ。トロリーバスの始発って7時半くらいじゃなかったっけ?寝てればいいとは思うんだけど、停車してるバスってなんか寝れないんだよね。動いてるとすぐ寝ちゃうんだけど。やっぱ振動が心地よいのかな。


扇沢駅の向かって左側に『針ノ木岳』への登山口がある。
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現在4時32分、針ノ木岳へ向けて登山道へ突入。
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ヘッデンの灯りを頼りに歩いて行く。
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駐車場にはたくさんの車が停まっているが、この時間に出発したのは どうやらオレだけの様だ。前にも後にも遠くにもヘッデンの動く灯りが見えない。

街灯なんてあるわけないので、完全な闇。
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標高が高く、気温も低いので虫もいないようだ。めちゃくちゃ静寂。静かだが無音とまではいかず、耳を澄ますと空気の動く音と、遠く沢の音が聞こえる。

山深い闇の中に独りきりなんだけど、不思議と怖くない。なぜだろう。毛無山の時も闇の中を歩いたが、あのときは怖くて怖くてしょうがなかった。藪から何か飛び出して来たら時速70キロで走って逃げれそうなほど怖かった。

慣れなのか、なんなのか…。



5時を超えると、なんとなく空が白み始めた。
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足元の岩を見ると、誰かの濡れた靴裏の模様が岩にスタンプされている。自分より前に誰か歩いているようだが、ヘッデンの灯りがまるっきり見えないので30分以上、もしかしたら1時間くらい時間差があるのかもしれない。

白み始めたらぐんぐん明るくなり、薄明るい空に黒い山が切り絵の様に浮き出てきた。
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5時半になるとすっかり明るくなり、ヘッデンの灯りを消した。
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消灯したヘッデンを頭に付けたまま歩いていたが、締め付けてキリキリしてきたので外してズボンのポケットに入れた。

ガレた沢の様なところを何度渡る。大雨の時には水が流れるのかな。
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建物が見えたと思ったら
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5時40分、『大沢小屋』に到着。
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今期の営業は終了して、入り口や窓が降雪に耐えられるようにしっかり塞がれていた。
ここで前を歩いていたおっちゃんに追いついた。入山した時にどれくらい差があったかわからないが、多少なら遠くに動くヘッデンの灯りに気が付きそうだけど、まるっきりわからなかったし…。無燈で歩いていた?いやそれは無理だ。ちょっとだけナゾが残った。

大沢小屋からしばらく歩くと開けた場所へ出た。
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沢沿いを歩いて行くような感じだ。
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この頃から針ノ木岳らしき山と、それと他の山々をつなぐ稜線が見えるようになった。
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木でできた橋を渡る。
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けっこう流量が多い。この豊富な量の水をこの山たちはどこに貯め込んでいるんだろう。不思議でならない。
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by moriyart | 2018-09-29 15:30 | 針ノ木岳・蓮華岳