どこかに行きたい

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その6(針ノ木岳・蓮華岳)

記 録

活動時間:9時間58分
活動距離:15.51km
高低差:1,399m
累積標高上り/下り
1,782m / 1,780m
カロリー:4333kcal
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反 省

いつかはやると思ってた。流血のケガ。
垂れるほどは出血していないが、その代わりワリと強めに頭を岩に強打した。
幸い 気を失ったりもうろうとするほどではなかったけど、頭を打った瞬間、(やべぇ事になるぞ)と一瞬は遭難を覚悟した。子供のころから『石頭』って言われてたけど、それが良かったのか大事には至らなかった。人に迷惑をかけなくてホンッットに良かった。心の底から安心した。

車に乗ってルームミラーをのぞいて見た。ケガをしてから鏡を見るのは初めてだった。山でスマホで撮影した画面で傷を見た時は擦り傷だったが、数時間経って炎症したんだろう、傷を縁取る様に赤くなっていた。こげ茶色の傷をより一層目立たせているかの様。
これが年頃の女の子なら一週間は部屋に閉じこもり、誰とも顔を合わせないだろう。それくらいハデなのだ。その点オレは男だし、美的に関しては心配無用な顔なので安心だ。
あーブ男でよかった♡
…むなしい。そろそろ誰かに『そんなことないよ、よしよし』って慰めてほしいなぁ。
しゃーない、あとで鏡に向かって言うか。(かなしー)


『正常性バイアス』
御嶽山の噴火の時からよく聞く言葉だ。あのとき立ち上る噴煙を見て『たぶん大丈夫だろう、噴石はここまでこないだろう、死ぬほどではないだろう』そんな風に都合の悪い情報を過小評価したりして逃げ遅れた人がいる…との事だ。『逃げろ!』ではなく『写真写真!』と叫ぶ人までいたんだとか。
今回のオレも『仕事でするケガと変わんない。だって動けるもん。きっと大丈夫だよ』と思った。これが正常性バイアス。
そして『もうすぐ痛みが引くよ。みんなこれくらいは当たり前だよ。余裕っしょ』楽観バイアス。
二つのバイアスに陥ってしまった。
正常性バイアスを知っていながらコレに陥ってしまうのは、もう人間の習性と言うべきか、DNAに刻まれたプログラムなのか。こういうときに複数の人といれば正気に戻してくれる人がいて大事にならないのかもしれない。 パーティってそういう意味もあるんだろうなぁ。(考えすぎかな?うんにゃそんなことない!)

山でトラブルに遭う…というのを一度経験したのだから、この先も必ずあるとは思う。生死に関係する事も起きるかもしれない。その時にソロでもパーティでも自分がどう立ち回ることができるか考えていきたい。今回はある意味いい経験ができたんじゃないかな…と思った。

まあ、重い反省はこのくらいにして…

針ノ木岳と蓮華岳。
この二つを日帰りで登っている人の記録の多い事。
天気さえよければ山頂から見える山々が素晴らしすぎて震えるほどだ。状況によってはマジで感涙しそうなまでだ。
カチッとした趣の針ノ木岳とは対照的にノペッとした蓮華岳。性格が真逆なこの二つの山がセットで大好きになった。特に危ない所も無いし小学生なら余裕で登れるのになんでだろう、他の北アルプスの山よりか知名度が低い気がする。でもバカみたいに混むミーハーな山よりかはいいのかな。なんかさ…この二つの山はいつかもう一度登る気がする。それくらい良い山だった。



オレが山に行かせてもらえる息子くんからの条件がある。
『絶対に死ななずに、傷ひとつ無く帰ってくること(原文ママ)』
ごめんね、約束を破ってしまいました。このことに関しては息子くんに死ぬほど謝りました。
ただ、あれほど強く岩に頭を打ったのに、こんなにも軽症だったのは 息子くんが持たせてくれたてるてる坊主のお守りのおかげなんだと真剣に信じている。最近そういうのに素直に信じられる様になった。

もちろんカミさんもオレの額の///を見て『どうしたの?』と驚き、とても心配してくれた。オレも調子に乗ってはしゃぐ。
『見て見て!傷が3本あるよね、アディダスみたいだよホラ!アディダス!』

『あー…4本あるよ?』

パチもんかーい!////
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針ノ木岳・蓮華岳
おしまい



あれから一週間、傷が次第に治りつつ消えていく。オレの体のスポンサーをアディダスもどきが降りた様だ。次はナイキかな。









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by moriyart | 2018-09-29 16:44 | 針ノ木岳・蓮華岳