どこかに行きたい

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満観峰2

たまには家族で山に行こうと声をかけてみれば、わりと前向きに答えてくれた母子。
『別に行ってもいいよ』と。
カミさんはもうすぐ行われる人間ドックのために、ちょっとだけ体を動かしておきたかったようだ。
よーし!そんなら家族で地元の山ハイキングだ!後悔させちゃる!

てな感じで決定した。
高草山、宝永山、寸又峡と毎年家族で行動した時もあったが、いつしかオレの誘いに乗らなくなって しばらく家族での山歩きはしてなかった。ホントに久しぶりだ。
企画した日は、週間天気予報では晴れ。全国的に晴天が続く最中で行くことができそう。

ところが、

前の日になって突然の一時雨予報。全国的に ほぼ晴れなんだけど、東海地方のみ雲りベースの一時雨の予報に変わってしまった。
天気予報の日本地図にはほとんど晴れマーク。でも静岡周辺だけ曇りマークがついている。だれだ雨男なのは!雨女か?
さて、どうしようか。行くか、やめるか…だ。

カミさんはまだ行く気がある。だって人間ドック前に体を動かしたいからだろう。でも山をちょっと歩いた程度でそんなに数値は変わらんのに。息子くんは元々やる気が無いのでどーでもいいみたい。
わかった、しゃーない、行こうぜ!この先いつ行けるかわかんないし。

てな感じで家族での地元低山の山歩きが決行されたのである。

10時半前、『花沢の里』駐車場に到着。
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意外に車が停まっていた。天気予報はそんなに良くは無いのに、みなさん秋の山が恋しかったのね。まあ全く人がいない山よりかはいいのかな。
『さあ、出発するか!』の勢いを潰したのは、このオレでした。『ごめん、ちょっとトイレ行ってくる』そんな感じでトイレに入った。

スッキリして出発。
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集落の中を歩いていく。
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アスファルトだし、歩きやすいのでみんな軽快に歩いていく。息子くんは最後までこんな感じの道だと勘違いしているようだ。おいおい、それは『散歩』っていうもんじゃないのか?浅はかだなぁ。

山道に入った。
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実はカミさんを一番心配していた。こういうところは滅多に歩かないためだ。しかし意外に頑張ってるのか音を上げない。逆にブツブツメソメソしているのは息子くんの方。
こういう時のガキんちょの体力って無尽蔵だと思ってたけど、『疲れた疲れた』うるさい。挙句の果てには『こんなんだったら来るんじゃなかった』と言う始末。
ま、なんとなく思った通りの展開なのでオレもガッカリしない。
程よくヨイショして程よく発破をかけて歩かせていく。
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『山頂まで1km』標識を通過した時、『ホラ、あと1キロだけじゃん、頑張ろう』と声をかけた。
『ええ!まだ1キロもあんの?もうヤダ!帰る!』
と、半ベソかきながら反対に向かって歩いて行ってしまった。
まあ本人的に半分ネタでやってんだろうけど、思いの外 長い距離を下って行ってしまった。
『アイツあほだ。どうせ戻ってくるから先行ってようぜ』とカミさんに声をかけて歩き始める。
時々立ち止まって振り返る。チラっとこっちに歩いてくる息子くんが見えたので、ため息を吐きながら待った。

合流後、再びみんなで山頂を目指す。最後の鋭角を曲がると、高い木が無くなり、空が多めになる。
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『もうすぐ山頂だよ』
そう家族に声をかけるも、そのあとは意外に道のりがあってなかなか山頂に着かない。なのでまた息子くんにブーブー言われてしまった。『まあまあ』となだめる。

そして11時50分『満観峰』山頂に到着。470m
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曇ってるけど、景色は見えた。まだ雨の降る気配は無さそう。

山頂標識と母子。
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撮り終わってスマホをしまおうとすると息子くんが”オレが撮るよ”的なジェスチャーをする。
…っほう、そんな気の回しをする様になったんだ。成長したじゃん、一丁前に。おとーさんうれしいぞ。

ってな事でカミさんとラブラブツーショット。
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なんだろう、若干のテレがある。そんな歳でも無いのにね。

小食の息子くんがめずらしく『ハラ減ったハラ減った』とうるさいので空いていたベンチで火器を広げ、昼食の支度をする。
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ホントは今回の山メシは、生米から炊飯したご飯に甘辛いタレで焼いた焼肉を乗せた『焼肉丼』と、高川山で食べたのと同じ『すき焼き』と『玉子とじうどん』、足りなかった場合の『肉まんあんまん』など、スーパースペシャルな山メシを計画していた。すべて一人前で、それをみんなでつついて食べるスタイルの予定だった。

悪天候の予報に変わったので、せっかく準備したのに計画倒れになったり、途中で雨が降ってきて山頂を踏まずに撤退した場合、持ってきた食材がもったいないので大幅な変更を余儀なくされたのであった。
変更後の献立は、『カップヌードル』ひとつをみんなでつつくのと、『肉まんとあんまん』が二つずつだ。どれも調理に手がかからないものだ。そもそもこれらを調理と言っていいのか?

カップヌードルをみんなで回し食べする。
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当然、『山で食べたから補正』が入っているのでウマイらしく、ガツガツ食べる息子くん。全部食べんばかりの勢いだ。ええのええの、『いらない』言われるより10倍いいよ。

メスティンで肉まんあんまんを蒸かした。
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息子くんは肉まんよりあんまんの方が好みらしい。オレは甘いものは苦手なので肉まんをひとつもらった。残りの三つを母子で分け合っていたが、どうやら息子くんは二つ分くらいは食べたっぽい。

さっきは遠く見えた雨雲がだいぶ近づいてきた。風も強くなり、陽も出てないので うすら寒い。なので名残惜しいが山頂を後にした。


下山路、先頭は息子くん。その後にオレ、カミさんの順。
軽快に下る息子くんの足元を何気なく見ていたら、突然足をグラした。
グラした瞬間の足は、ウソみたいな曲がり方をして、一瞬あり得ない方向を足が向いた。
ギョッとして息をのむ。
『大丈夫か?』と声をかける。しかしさすが子供だ。まだ関節が柔らかかったらしく、たいしてダメージは無かったらしい。 ほ~、あの曲がり方でなんとも無いとはねぇ…柔らかいなぁ…。

花沢の里まで下り切ると、グラしたことも忘れ、父子ふざけ合って歩いていく。

もうちょっとで駐車場、という場所で道路わきの花の上を蝶が飛んでいた。
(もう秋も深いのに、こんな時期に飛ぶ蝶もいるのか)なんて眺めていた。そのうちの一匹が花に止まって蜜を吸い始めた。その羽の色、模様にどこかで見たことがある気がした。
『ああ!これ、アサギマダラだ!』
声を上げてしまった。
北アの蓮華岳の山頂にいたおっちゃんに教えてもらった『旅する蝶々【アサギマダラ】』だ!
あの北から南へ1000km移動する蝶がここにもいたよぉ、すごいなぁ。
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スマホを取り出して思いっきり近くに寄せても逃げようとしない。蝶本人的には『そんなことよりエネルギー補給せにゃ』なんて思いながら蜜をチューチュー吸ってそう。
そんなオレの行動を見ていたカミさんもスマホを取り出して蝶を撮っている。『なんだかわからないけど、どうやら珍しいモノみたいだから一応撮る』みたいな感覚だろう。

アサギマダラにここで逢えるとは…今日はツイてるなぁ…。いいもの見れたよ。





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by moriyart | 2018-11-13 22:34 | 焼津アルプス