どこかに行きたい

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その2(雁ヶ腹摺山)

アスレチック地帯を通過してしばらく登ると、どうやら稜線に出たらしい。
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『黒岳』方面へ向かった。

なにやら木に囲まれた広い場所に出た。
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8時5分、『黒岳』山頂に到着。
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さっきの分かれ道から1分くらいで着いてしまった。

当たり前だが誰もいないのでセルフで撮った。
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あの東屋の人達がこっちの山に来なかったら、この山域にはオレ一人しかいないことになる。そう考えるとちょっと怖い。天気が悪くて薄暗いので、いろんな意味での怖さがある。
どうか何も起こりませんように。

黒岳から牛奥ノ雁ヶ腹摺山までは稜線歩き。
痩せ尾根もあった。
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断崖では無いけど落ちれば痛いので慎重に歩いた。

富士山が見えた。
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またちょっと雲が下がってきたっぽい。
おいおい、まさかと思うけど予報より早く雨が降るんじゃねぇだろうな。
スマホを出して天気予報を見る。ギリギリ電波が届いているらしく、表示までに時間がすごくかかる。
とりあえずは まだ数時間は良さそう。先を急ぐ。

開けた草原を歩く。
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風が出てきて草や木々がざわざわ音を立てる。
もんのすごく不安になってきた。この感覚…どこかで味わった様な気がする。あ!『丹沢山』だ!

丹沢山に登った時も、曇天の空と風に吹かれた木々の音で不安な気分になったのを思い出した。なんだろう…なんか悪いことが今から起こるかのような不安。懐かしいけど、イヤな気分。

どうやら山頂らしき場所が見えてきた。
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一応 木はあるけど開けてる方面はありそうなので展望が期待できる。まあ曇ってるけどさ。

こんもりした場所に着いたと思ったら、
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9時5分、『牛奥ノ雁ヶ腹摺山』に到着。1990m
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看板に書いてあるこの山の英語表記が『Mt.ushiokunogangaharasuriyama』と書いてあった。長ぇ!
どこかのサイトに書いてあったけど、山の名前でいちばん長いのがこの山なんだとか。裏を取ってないから違うかもしれないけど。

やっぱり誰もいないのでセルフで撮った。
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いい感じの岩や台が無いのでどうしてもローアングルになってしまう。

山頂はとても広かった。
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富士山丸見えだし。これなら人がたくさんいても居場所に困ることは無さそう。ただ、土土してるので敷物が無いと尻が土だらけになりそう。
雨上がりなんてグッチュグチュで悲惨っぽい。

お腹がグーグー鳴っていたので荷物を下ろして行動食のチョコバーを食べた。
その時に天蓋の中から息子くんのてるてる坊主のお守りが顔を出した。
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胸に『こううん 大切』と書いてある。こううんくらい漢字で書けよ…と思ったが、まてよ…いろんな意味をかけてるのか?
幸運、行雲、耕運。
なるほど、良い野菜を収穫するには畑の耕運は大切だもんね。あえてひらがなにした息子くんに納得(そうかぁ?)

天蓋の中に入れっぱなしにしておいたチョコバー。食べずに7以上の山行をしてるので、振動や衝撃でボロボロになり、もはやバーではなくなっていた。
包装を口元に高く掲げ、粉々になったチョコバーをザっと口に流し込んだ。
もぐもぐしながらアンダーシャツの当たりの悪い所を直して出発の準備をした。

数枚写真を撮り、山頂を下る。
さっきから時々帽子に何かが当たる感覚がある。足元の草や笹からポツ…ポツ…と小さな音が聞こえてくる。

…はぁ。気が付かないふりをしていたけど、これって雨じゃん。
スマホを出して天気予報の確認をしようにも圏外だった。
徐々に強くなる雨脚。
さっきまで曇りでも一応遠くまで見えていた景色が、雨の時のもやで霞んで見えなくなっている。
まだ雨もパラパラ程度だからこのまま行こう。降水量は1mmくらいかな。

速足で下る。何度か登り返しが来るが、息が上がらない程度に急いで登った。
黒岳に近くなった辺りで本降り一歩手前までになった。葉っぱに当たる雨がサーっと音を立てた。

カッパ着ようか…どうしようか…。
悩みながら歩いた。そんなに寒くないし、服は雨を撥水してるからまだ大丈夫そうだ。今カッパを着ると蒸れ蒸れで大変なことになりそう。股間が確実に蒸し玉子になること間違い無し。

そう思いながら急いで下ると、濡れた木の根で盛大に滑った。
『のわぁあああああ!』
思わず声が出た。そしてめずらしく素早い反射神経で反対側の足でダン!と踏ん張り、体勢を立て直した。あっぶねー!コケるとこだったよ。すんげー滑る。その摩擦係数はまさに氷に匹敵するほどの滑りっぷり。濡れた木の根がこんなに滑るなんて。ただ足を乗せただけでも木の根が走る方向にツルリと滑る。

ここの木が滑りやすい種類なのか、トレッキングシューズがヘタってきたのか。

小雨が降る中、慎重にかつ急いで下って行った。ここで派手にコケて骨折でもすれば電話も通じないしシャレにならん。安全に安全に。

10時半、駐車場に帰ってきた。
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アスファルトが濡れて色が黒く変わっていた。
急いで降りてきたので当たり前だがコースタイムより1時間ほど早かった。
とりあえず車に乗ってエンジンをかけ、エアコンの風量をを最大にして自分の身体を乾かした。ファンのゴーー!という音がうるさい。
車の中から外を見ると、もう一台の車のおっちゃんとご婦人3人組が、今さっき雁ヶ腹摺山から下りてきたみたいで片づけをしている。
やっぱりオレの予想通りこの人たちは反対の山だけ登って帰るようだ。往復2時間でお手軽だしね。

エアコンの風をTMレボリューションの様に浴びながら考える。
どうしようか、このまま帰ろうか、カッパを着て雁ヶ腹摺山に登ろうか。
悩んでいるうちに雨はどんどん小降りになり、最後には止んでしまった。
よし!行こう!
雁ヶ腹摺山の山頂で昼メシを食べるつもりだったけど、また雨が降るのはイヤだし、さっきの雨できっと山頂がぬかるんでいそうだから、山頂メシはあきらめてここにある東屋で食べよう。そう決めた。
だったら山から降りてくる間に、生米に水を吸水させておこうと、米をメスティンに入れ、水を注いだ。
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車外に出て再びザックを背負い、バックルを留めていると、おっちゃん達の車がちょうど帰路に出発していく。中に乗っている三人がみんなオレを見ている。
『あのハゲ、今から山に登る気だぞ。天気悪いのにバカだな』なんて車内で盛り上がってるのか。(被害妄想デカすぎ)






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by moriyart | 2018-12-08 18:23 | 雁ヶ腹摺山