2019年 08月 12日
その3(御嶽山)
階段を登り切った。
登り切って左を向いた時に見えたこの景色に、もんのすごい既視感があった。
すぐに思い出した。あの噴火した日に、どなたかが死の直前に撮ったとして公開されていたあの写真と同じアングルだと気がついた。
『死の直前に撮られた写真』
↑Googleの画像検索結果を表示します
柵越しに身を乗り出して火口方面を覗く。
火口は見えないが、地面に描かれた放射状の線の集まる方向に火口があるんだろうと想像がつく。火口まで500メートルくらいらしいけど、とても近くに見える。
火口から下界方面へ視線を移すと霞がかかった幻想的な景色が見える。
ここは晴れてるけど下界は曇りなんだね。なんだかそれも不思議だ。
奥へ進むと『御嶽神社』があった。
いろいろと新しくなっている。
賽銭を入れ、二礼二拍手一礼。あいかわらずオレの二礼二拍手一礼のやり方は合っているのか間違っているのかわからない。
山頂の碑の前で撮ってもらった。
逆光だけど幻想的でいい感じ。
あ、忘れてた。
7時52分、『御嶽山』山頂に到着。3067m
剣ヶ峰の山頂はそんなに広くない。そして改修しているのか建築材料も置いてあるのでなんとなく落ち着かない。なので登ってきた人たちはあまり長居せずに下りていく。
自分もしばらく立っていたが、予定してた滞在時間より短めで山頂を下りた。
『御嶽山山頂全天球画像』
↑クリックで全天球画像表示
山頂直下の『御嶽頂上山荘』を解体し、新たに避難施設を建設するんだとか。当初は既存の建物を流用する予定だったが、基礎の土台部分に経年劣化が生じているのがわかった為、新たに建て直すんだそう。
それで工事関係のかたがこんなにいるんだね。お疲れ様です。
噴火口方面。
今はこんなに穏やかなんだけどね。いつまた牙をむくか。自然って本当にわからない。
山頂からの階段を下り、慰霊碑の前まで戻ってきた。
ザックから蓋のついたコーヒーの空のアルミ缶を出した。
オレが置いた線香を回収し、アルミ缶の中へ入れて蓋を閉めた。
火のついた線香を放置したまま帰るのは気が引けるので予め用意しておいたのだ。
予想通り慰霊碑の横に『お供え物はお持ち帰りください』と看板が立ててあった。線香はお供え物じゃないかもしれないけど、やっぱりね。なんとなく持って帰ろう。
他の人の線香も回収しようか悩んだけど、置いたばかりかもしれないし、念をこめてありそうだしでやめておきました。
『二ノ池』横まで下りてきた。
本当は周回コースを予定していたんだけど、崩落なんかで通行止めな場所が多くてぐるりと回るのが不可能だった。ゆえにピストンコースになってしまった。
このまま下山するのも ちょっともったいないから二ノ池を見ていこう。下山道からそれて二ノ池方面へ向かった。
ここにも石像や石碑がある。噴石の被害を免れたもの、直撃を受けて倒れたもの、割れたもの。いろいろあった。
二ノ池は火山灰に埋まり、グレーな色をしている。
山肌にあった火山灰も雨でみんなここへ流れ込んできたのだろうか。
『二ノ池山荘』へ到着。
男女のパーティが出発前打ち合わせをしていた。
山荘前から見た二ノ池は泥の沼の様。
入ったら足が抜けなくなりそう。もしかしてここも捜索されたんだろうか。だとしたらホン…ットに大変でした。お疲れさまでした。
池の端っこの方に水が溜まっている部分があった。
小さな雪渓も残っていて涼しげだ。
後で知ったけど、コレって万年雪なんだそうだ。この万年雪は5年前に一度黒く染まってしまったんだろうね。
来た道を戻り、斜面をちょっと登ったところの岩に腰を下ろし、持ってきたあんドーナツを食べた。
山登った時のあんパンってうんめぇ。
ラーメンも食べようかちょっと悩んだけど、そこまで食欲が無かったのであんパンだけにした。
下山途中、覚明堂の上の『霊神場』で祈祷(で、いいのかな?)をしているのを見ることができた。
近づくにつれて ぼ~→お~↑お~↓ と法螺貝の鳴る音が聞こえてくる。
山岳信仰の祈祷は初めて見たが、自分が今まで見たことがある祈祷とはちょっと違っていた。
大きな声で矢継ぎ早に問いかける様な言葉。質問攻めみたいな感じ。受け答えもある。
言葉の力というか、声の圧力というのか、なんていうんだろう…『言霊』っていうのかな?(トンチンカンだったり失礼な言葉だったのならすみません)
その場の雰囲気にあまりにも圧倒されて面食らってしまった。
なんか面白半分とか興味本位で見てはいけないんじゃないかと感じる程だ。
霊神場に到着したときに、大勢の白装束の方々と、声を張り上げる祈祷しているかたが珍しくて つい写真を撮ってしまった。オレ以外の人達もここに来ると まず最初に写真を撮っている。
写真を撮った後、しばらく祈祷を見ていたら、やっぱり興味本位の撮影って違うんじゃないか…そう思い直し、撮影データをその場で消した。
そうだよね、この場にいるかた達は何かを願って来ているだろうから、見物するって失礼なのかもしれない。
そう思い直してすぐに下山を開始した。
11時7分、下山完了。
午前中に下りてきた。午前中ゆえに雲が出ずに最後まで快晴だった。
駐車場は予想通り広い駐車場の中央に二列で新たに車が停まっていた。
車で山道を下っている時にサイドミラーに映った御嶽山。
車を停めて外に出て見上げた。
あちぃ…30℃を超えてるだろう。もうすぐ12時だ。御嶽山の上に雲が出てきた。
今の御嶽山はこんなにも穏やかだよなぁ…。
ハラ減った、ラーメン食ってないし。
帰りにどこかで食べて帰ろう。
.
登り切って左を向いた時に見えたこの景色に、もんのすごい既視感があった。
すぐに思い出した。あの噴火した日に、どなたかが死の直前に撮ったとして公開されていたあの写真と同じアングルだと気がついた。
『死の直前に撮られた写真』
↑Googleの画像検索結果を表示します
柵越しに身を乗り出して火口方面を覗く。
火口は見えないが、地面に描かれた放射状の線の集まる方向に火口があるんだろうと想像がつく。火口まで500メートルくらいらしいけど、とても近くに見える。
火口から下界方面へ視線を移すと霞がかかった幻想的な景色が見える。
ここは晴れてるけど下界は曇りなんだね。なんだかそれも不思議だ。
奥へ進むと『御嶽神社』があった。
いろいろと新しくなっている。
賽銭を入れ、二礼二拍手一礼。あいかわらずオレの二礼二拍手一礼のやり方は合っているのか間違っているのかわからない。
山頂の碑の前で撮ってもらった。
逆光だけど幻想的でいい感じ。
あ、忘れてた。
7時52分、『御嶽山』山頂に到着。3067m
剣ヶ峰の山頂はそんなに広くない。そして改修しているのか建築材料も置いてあるのでなんとなく落ち着かない。なので登ってきた人たちはあまり長居せずに下りていく。
自分もしばらく立っていたが、予定してた滞在時間より短めで山頂を下りた。
『御嶽山山頂全天球画像』
↑クリックで全天球画像表示
山頂直下の『御嶽頂上山荘』を解体し、新たに避難施設を建設するんだとか。当初は既存の建物を流用する予定だったが、基礎の土台部分に経年劣化が生じているのがわかった為、新たに建て直すんだそう。
それで工事関係のかたがこんなにいるんだね。お疲れ様です。
噴火口方面。
今はこんなに穏やかなんだけどね。いつまた牙をむくか。自然って本当にわからない。
山頂からの階段を下り、慰霊碑の前まで戻ってきた。
ザックから蓋のついたコーヒーの空のアルミ缶を出した。
オレが置いた線香を回収し、アルミ缶の中へ入れて蓋を閉めた。
火のついた線香を放置したまま帰るのは気が引けるので予め用意しておいたのだ。
予想通り慰霊碑の横に『お供え物はお持ち帰りください』と看板が立ててあった。線香はお供え物じゃないかもしれないけど、やっぱりね。なんとなく持って帰ろう。
他の人の線香も回収しようか悩んだけど、置いたばかりかもしれないし、念をこめてありそうだしでやめておきました。
『二ノ池』横まで下りてきた。
本当は周回コースを予定していたんだけど、崩落なんかで通行止めな場所が多くてぐるりと回るのが不可能だった。ゆえにピストンコースになってしまった。
このまま下山するのも ちょっともったいないから二ノ池を見ていこう。下山道からそれて二ノ池方面へ向かった。
ここにも石像や石碑がある。噴石の被害を免れたもの、直撃を受けて倒れたもの、割れたもの。いろいろあった。
二ノ池は火山灰に埋まり、グレーな色をしている。
山肌にあった火山灰も雨でみんなここへ流れ込んできたのだろうか。
『二ノ池山荘』へ到着。
男女のパーティが出発前打ち合わせをしていた。
山荘前から見た二ノ池は泥の沼の様。
入ったら足が抜けなくなりそう。もしかしてここも捜索されたんだろうか。だとしたらホン…ットに大変でした。お疲れさまでした。
池の端っこの方に水が溜まっている部分があった。
小さな雪渓も残っていて涼しげだ。
後で知ったけど、コレって万年雪なんだそうだ。この万年雪は5年前に一度黒く染まってしまったんだろうね。
来た道を戻り、斜面をちょっと登ったところの岩に腰を下ろし、持ってきたあんドーナツを食べた。
山登った時のあんパンってうんめぇ。
ラーメンも食べようかちょっと悩んだけど、そこまで食欲が無かったのであんパンだけにした。
下山途中、覚明堂の上の『霊神場』で祈祷(で、いいのかな?)をしているのを見ることができた。
近づくにつれて ぼ~→お~↑お~↓ と法螺貝の鳴る音が聞こえてくる。
山岳信仰の祈祷は初めて見たが、自分が今まで見たことがある祈祷とはちょっと違っていた。
大きな声で矢継ぎ早に問いかける様な言葉。質問攻めみたいな感じ。受け答えもある。
言葉の力というか、声の圧力というのか、なんていうんだろう…『言霊』っていうのかな?(トンチンカンだったり失礼な言葉だったのならすみません)
その場の雰囲気にあまりにも圧倒されて面食らってしまった。
なんか面白半分とか興味本位で見てはいけないんじゃないかと感じる程だ。
霊神場に到着したときに、大勢の白装束の方々と、声を張り上げる祈祷しているかたが珍しくて つい写真を撮ってしまった。オレ以外の人達もここに来ると まず最初に写真を撮っている。
写真を撮った後、しばらく祈祷を見ていたら、やっぱり興味本位の撮影って違うんじゃないか…そう思い直し、撮影データをその場で消した。
そうだよね、この場にいるかた達は何かを願って来ているだろうから、見物するって失礼なのかもしれない。
そう思い直してすぐに下山を開始した。
11時7分、下山完了。
午前中に下りてきた。午前中ゆえに雲が出ずに最後まで快晴だった。
駐車場は予想通り広い駐車場の中央に二列で新たに車が停まっていた。
車で山道を下っている時にサイドミラーに映った御嶽山。
車を停めて外に出て見上げた。
あちぃ…30℃を超えてるだろう。もうすぐ12時だ。御嶽山の上に雲が出てきた。
今の御嶽山はこんなにも穏やかだよなぁ…。
ハラ減った、ラーメン食ってないし。
帰りにどこかで食べて帰ろう。
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by moriyart
| 2019-08-12 09:26
| 御嶽山