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どこかに行きたい

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カテゴリ:槍ヶ岳( 7 )

(その7)槍ヶ岳

反省

出発がだいたい朝4時半。到着が13時半。
休憩も含めて9時間かけて槍ヶ岳に到達できた。
確かに『新穂高コース』は距離も短く、シャトルバスを使わないので出発時間を早朝にすることも可能だ。しかし問題は標高差。槍ヶ岳までおよそ2000メートルの標高差を登ることになる。そりゃキッツイわ。

『上高地コース』はスタートの標高が高く、終盤まで緩い傾斜で標高差も少ない。景色もいいのでメジャーなコースだ。しかしシャトルバスの関係でどうしても朝4時出発ができないので ほぼ2日かけて槍ヶ岳へ向かうことになる。

16キロくらいの荷物を背負って9時間歩くというのは やはり少~し無理があった。小屋泊くらいの荷物が軽いものなら現実的であろう。重い荷物を背負っても大丈夫そうな時間は、オレでいえばきっと6時間くらいだろうか。体をいたわるなら5時間くらいがいいのかも。
槍のテント場で、となりのテントのおっちゃんと話した時に、
おっちゃん『どちらから登られましたか?』
オレ   『新穂高からきました』
おっちゃん『槍平で一泊して?』
オレ   『一気に登ってきました』
おっちゃん『えっ』
オレ   『えっ?』

この反応はそういう事だったのかもしれない。もちろん無茶な行為って訳じゃないけど、テント等重荷を担いでいるなら、できたら間に一泊入れたいってところだろう。

でも、間に一泊入れるなら 景色が綺麗で歩き易い上高地経由に絶対してると思う。新穂高コースの利点は1日で行けちゃうってところだから。もしいつかもう一度槍に登るなら今度はきっと上高地から行きます。


今年の目標達成!これで行きたくてもガマンしていた他の山へアプローチすることができるようになった。残された西穂以外の3つの穂高も行けそうだ。
来年はいよいよ剱岳を目指そうと思います。『カニのよこばい、カニのたてばい』がどれだけおっかないか身をもって確かめてきます。
え…また立山黒部アルペンルートか…お金貯めないと…。

いつかはジャンダルムへ登ってみたいなぁ。
大キレットとかもよじよじしてみたい。


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槍ヶ岳 おしまい





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by moriyart | 2014-08-07 03:23 | 槍ヶ岳

(その6)槍ヶ岳

早朝、目が覚めると外から『もうすぐ御来光だぞ!』そんな声が聞こえてきた。せっかくなので見ようかと外に出た。ダウンを着ていても寒い。さすが3000mオーバー。
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槍の穂先に目をやると頂上に人影が。
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頂上からの御来光なんて なんて贅沢なんでしょう。
富士山もハッキリみえます。富士山頂からもきっと御来光をみているに違いない。
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御来光を見終えて朝飯でも。今日の朝飯は餅入りラーメン。昨日の朝からずっと炭水化物系ばかり。シャリバテしないように意識して米や小麦粉系を食べてます。他の事をしながら餅を焼くロースターをセットしていたら、なんと裏表逆に!
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しまったとひっくり返そうとしても もう金具がアッチッチなので諦めてこのまま焼きました。網を下にしてどうすんのさ!バカだね。
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化学調味料たっぷりのインスタントラーメンなんだけど、化学調味料の他に『山で食べる雰囲気という調味料』も入ったラーメンをいざ、食べます。ヤバい絶対うまそうだ。食べたらなんか言葉を叫んじゃいそう。ズルズル。

おかぁああさあああああん!

と、言ったかどうかはわからないが、思ったよりうまかったです。

テントを片づけ、荷造りをし、番号札を受付に返したあと もう一度槍ヶ岳に登ってから下山することにした。山荘の壁際に荷物をデポし、カメラを持ってもう一度槍の穂先を目指す。
朝7時の山荘は すでに活気づいています。
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再び山頂に到着。
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朝は空気が澄んでいるので遠くまで見渡せました。あの山はなんだかわかります?と近くにいた人に聞かれたが、『なんなんでしょうかねぇ…』とアホっぽい返ししかできなかった。ここでスラリと言えれば山ガールもきっと惚れてくれるんじゃないでしょうか。

無いか。無いね…。
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また写真を撮ってもらったんだけど、どうして同じ看板、どうして同じポーズ…。高く掲げるとかピースするとかアルペン踊りするとか。どーして同じポーズなんだよ…。


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大学生らしき集団が男女で7人くらい程 山頂で盛り上がっている。
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男たちが やったらマッチョなのはなんだろうか。西の方のなまりがある。
社の前で代わる代わる写真を撮っている。その順番を待っていたら、若者のリーダーが
『山頂にいる人たち全員と写真を撮りたい』
と、言いだした。どうやらスマホのパノラマモードで撮るらしい。オレは快諾したが、今 梯子を登ってきた人は何なのかわからないまま並ぶよう頼まれている。
『みんなで手をつないでバンザイしよう』の提案で いざ撮影。
若い女の子は何人かいたけど、残念ながらオレの両隣はおっちゃんと兄ちゃんだった…。山の神は下心を見逃さなかった。
山頂ぐるり270度くらいのみんなで手をつないだバンザイ写真が出来上がった。笑えるくらいクオリティが高くて、まるで24時間テレビなんかで使えそうなヤツ。地球を救ってくれ。
参加した人達は画像が欲しいと言いだした。『LINEで送りますんで~』

しまった、スマホは山荘の横だ。まあいいか、今回は思い出にしよう。

山頂にいる他人数人までもイベントに参加させてしまう最近の若者は大したもんだ。トークも面白くてさすがリーダーである。真のリア充を見た気がした。
モテんだろうなぁ…こんちくしょう!


陽もすっかり上がり、午前8時に下山を開始する。
別ルートで帰る事も考えたが、多少の難所があることや、昨日歩いた道は後半歩き易い林道に変わるので 往路と同じ道で帰ることにした。
体力も完全に回復しておらず、アキレス腱あたりの靴擦れに加えて左足小指、右足親指にも靴擦れが発生して帰りの道も後半はかなりキツく辛いものになった。

穂高のロープウェイまで帰ってきた。
見なれた建物にホッとするも足の靴擦れが限界一歩手前です。
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下山届を投函して終了。今だいたい15時。自分にお疲れ!
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観光センターの前にある立ち寄り温泉に寄って、べらぼうにかいた汗を湯で流した。湯の花が浮く“あの”匂いのする温泉だった。
風呂から出て体重計に乗ってみると60kgを切っている。どうやら3キロやせたらしい。さっき自販で買って飲んだ1リットルを引けば4キロ減ってことか。そらそうだな、歩きまくったもん。
洗面所の大鏡に写った自分の体を見てギョっとした。肩ベルトと腰ベルトが当たる所が真っ赤になっている。何時間も締め付けられた上に歩く振動で擦れて…そりゃただれるわ。
風呂上がり、さっき飲んだばっかりだけど また自販機の前に来た。普段じゃ絶対買わない甘い炭酸が無性に飲みたかった。
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さて、ここから またまた高速使わずに した道で帰りましょうか。7時間くらいかな。






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by moriyart | 2014-08-07 03:15 | 槍ヶ岳

(その5)槍ヶ岳

テントに戻ってそろそろ夜メシの仕度をしようかと思えば、テントのフライシートにポツポツと雨が当たる音がする。どうしようかなぁと入口から外を眺めるだけでもたくさんのJKの往来が目に入る。
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いや、もう慣れました。
そのうちザッと本降りになる。バラバラと派手な音を立てるテント。おっ、いいねぇ。おニューのテントにいきなりの雨。いきなり汚れりゃこの先無駄な気を使わなくていいや。逆にありがたい。
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外で火を焚くつもりができなくなったので仕方なくテントの中で。ビールだけじゃ足りなそうなのでザックの中に忍ばせてきたのはパウチのワイン。軽くてゴミも小さくなるので山にはおすすめです。味は…普通か。
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今晩のメシは全て湯で戻す系。白メシのアルファ米とチキンカレー、オニオンスープ。いつか慣れてきたら調理するメニューもやってみようと思う。
湯を沸かしながら、パウチをくわえてワインを飲む。シェラカップに注げば色気も出るが、処理がめんどくせぇからそのままで。…にしても散らかってる。やっぱ男の部屋だ。ぶしょったい。
そのうち、まだ遠いんだけど雷がゴロゴロと鳴りだした。大丈夫かななんて思っていたが、周りのテントの人達が(もちろんJKも)めちゃくちゃ余裕で、まるで雷なんか鳴っていないかの様な見事なスルーっぷりでちょっと驚いた。この人たちが逃げだしたらオレも山荘に駆け込もうと思いながら、カレーをバクバク食べていた。

オールインスタントの山食でも疲れてるせいか、充分おいしくいただけました。


いつの間にか雨も止み、食後にまったりしていると、女子達が『虹が出てる!』と外で騒いでいる。
なに!それは見たい。と、思っても今出て行けば、
私たちの情報盗み聞きした変態オヤジ、キモイキモイ!
に、なりかねないので(どんだけ気弱なんだ)多少時間をずらして、さも関係なく出てきたように振舞う。

とっくに虹は消えてました。

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しかし小さな嵐が過ぎ去った空は、雲海とはまた違った幻想的な雰囲気だった。目の高さよりちょっと下から頭上まで伸びる雲の波や柱。雲が荒ぶってます。
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雨は嫌だけど、こういうのが見れるのなら通り雨も悪くないと思った。
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ちょっと寒いけど、夕方の散策。いや、かなり寒いです。ダウンをテントに置いてきちゃった。

父と子で分け合って夕飯を食べている。いいなあ、俺ら親子もいつかそうなれるかなぁ。
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景色のいいところで一眼を持ったおっちゃんが写真を撮ってくれたんだけど、いろいろと向きやポーズの指定が入りまして、この様な写真に…。なんの目的があったんでしょうか。
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テントに戻ったあたりから、鈍~い頭痛と緩~い眠気が。あれ?調子が悪いのかな?
わかった!高山病だ。またオレかかってる。
高山病は血中の酸素が不足して起こる症状。そしてアルコールを体内で分解するには血中の酸素が必要。そしてここは3千メートルオーバー。
ただでさえ高山病体質の上にアルコールをそこそこ飲んだ。アルコールの分解に残りわずかな酸素を持ってかれたので、そりゃ高山病もリニア並に加速するもんだろう。激しく反省。

そのあとは当然バタンキュー。暗闇の散策もしようかと思ったけど疲れと高山病のダブルパンチで朝まで横になっていた。明け方、風がすごく強くて隣のテントのフライシートがバタバタ音を立てていたのをよく覚えている。






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by moriyart | 2014-08-07 02:49 | 槍ヶ岳

(その4)槍ヶ岳

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テントの設営を終え、荷物をテント内へ入れ、カメラと財布だけを持って槍ヶ岳の肩へ来た。天気も良さそう、べらぼうに混む山頂までの道もガラガラ。ひどい時は3時間待ちだという。靴の紐を締め直して いざ!登頂!
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危ないとか難度があるとは聞いていた。 危ないといえばそうだが、西穂や宝剣岳とたいして変わらない。あっちが登れりゃこっちは余裕だ。
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しかし、朝からここまで登ってくるのに体力を使い果たしたのかわからないが、ちょっとヘロヘロ。足が上がらない。少しヨロヨロする時がある。登頂する時の『ワクワク回復』が少ない。相当お疲れらしいです、私。

これが例のアルプス一万尺の『小槍』。
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この上にはザイルを使って登らないと行けません。
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しかも人が一人立てるかどうかの頂上。アルペン踊りなんてとても踊れません。
そもそもアルペン踊りって何?

槍ヶ岳山荘を見下ろす。なんかすごい所に建っている。600人収容できるそうで、たいしたもんです。
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梯子。垂直です。でもガッシリしてるのであんまり怖くなかった。職場の建てつけの悪い梯子の方がよっぽど怖いです。
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山頂に向かう最後の梯子。天に向かう様な雰囲気だ。気のせいかちょっとだけオーバーハングしてないか?
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上から見下ろした感じ。怖いって言えば怖いか。
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数年の夢、ついに槍ヶ岳登頂に成功。
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社があった。
賽銭が置かれていたので自分も真似して置いてみた。
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混雑するといわれていた頂上も数人しかいない。いつまでいてもよさそうだ。
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山頂から最初予定の宿泊地、殺生ヒュッテが見える。
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テントはひと張しか張ってない。だだっ広いテン場を一人占めもいいが、やっぱちょっとさみしいかな。上のテン場にして良かった。

高度計の数字の多少の誤差は御愛嬌。
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なんか妙な雰囲気の雲が湧いてきた。そろそろ降りるとする。
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肩まで下りたら、なにはともあれ祝杯を!いつもは帰りの運転を考えてとても飲めないが、今日は贅沢に本物のビールを(第3のビールでは無い)一気に流し込む。500円也。思ったよりか安かった。

槍ヶ岳に乾杯!
絵的には面白いが撮影している姿はワリとアホっぽい。周りに人が大勢いるところで何やってんだか。
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ガイドブックなんかで昔からよく見た展望デッキ。
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ガイドブックの写真はいつも満席で、みんな団体様またはフレンドリー山屋みたいな感じで、どうせオレなんか座れないんだろうなあ…と勝手にいじけていた。
『オウオウ、ここは登山歴30年以上の猛者だけが座れる場所だ!おめぇみたいなカラスの雛がここに座りたいだなんて100年早いわ!帰ってかあちゃんの膝にでも座ってろ青二才が!』
とかなんとか言われそうでビクビクしていた。 端っこの一席だけ空いた所に『よろしいですか?』と恐る恐る聞いてみた。どうぞどうぞ!と詰めてもっと幅を作ってくれた。
いやあ、みなさんお優しい!
by moriyart | 2014-08-07 02:19 | 槍ヶ岳

(その3)槍ヶ岳

13時半、到着。
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うおおぉぉ!やったー!
父ちゃんガンバったぞー!
静かに、しかし心の中では大絶叫。山容をマジマジと見る。この形、槍だ。
とりあえず今晩の寝床をなんとかしないと。槍ヶ岳肩にあるのは『槍ヶ岳山荘』。そこのテン場は30張程度しかテントが張れず、景色も良くいつも槍ヶ岳を近くに見れるので人気のテン場だそうだ。 ゆえにすぐにいっぱいになってしまう。
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本当はオレもここにしたかったのだが、人気のテン場だし初心者が割り込もうものなら、
『オウオウ、おめぇみたいな新参者にゃテントを張る場所なんてねぇんだよ!山メシがマズくなっちまうじゃねぇか、けぇれけぇれ!帰って朝自分のテント張れ!』
…とかなんとか大先輩がたがたにモーレツに怒られたらどうしよう。と、相当気弱な思い込みを勝手にしていたので、ここから反対側に少し下った『殺生ヒュッテ』のテン場にしようと昨日までは思っていた。

しかし、もう歩きたくない。ヘットヘトだ。

思い切って槍ヶ岳山荘のテン場を借りてみようと受付に行ってみた。
『あいてます?』
『まだまだあいてますよ、そちらの紙に記入してください』
(え?いいの?いいの?新参者が借りてもいいの?)もうドッキドキ。
『初めてお世話になりますが、何か注意ごととかは、あります?』
『注~意事は~、特にないかなぁ』
何聞いてんだおめぇ、みたいに思ったかもしれない。ちょっと苦笑いしている。
『かみなり鳴ったらここへ真夜中でも逃げ込んでいいですよね?』
『どうぞどうぞ、あいてますんで』
などと、バカっぽい質問をいくつかしてみた。いいんだ、恥をかくのは慣れてるし。聞いて損は無い。後ろの順番だれもいないし。

ここのテン場は完全場所指定。何人用のテントか申告すると良さそうな場所を割り振ってくれる。受付の人 2人でごにょごにょ話し合っている。『まいっか』の後に『8-1』と書かれた札をくれた。『ダメだったら場所を変えますのでまた来てください』

…どういう事なんでしょうか。まあいい。札を抱えて もんのすごいワクワクしながらテン場へ向かった。8-1、8-1…と。
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テントを張る練習はしてあったので問題も無く設営完了。
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短辺がすこしはみ出すが、特に問題無さそう。
ふと気が付くと、オレのテントの周りには6人用ドームテントが4つある。しかも囲まれている。そのドームテントの中には高校生くらいの子、しかも全員女の子だった。
登山部とかワンゲル部とかそんなのだろうか。別の小さなテントで引率の顧問の先生らしき人もいた。女の子達のテントに完全包囲されている。しいていえばサイコロの目の5の様、もちろん中心の点がオレのテントだ。
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緑色のドームテントの中心にある抹茶色のテントがオレ。あの受付の人の『ごにょごにょ…まいっか』はこういうことだったのか。せまいテン場に6人用。周りから攻めてくる張り縄が干渉しあってもしかしたらオレのテントが張れないかも…と店のかたは思ってくれたらしい。  と、いう事にしよう。

ちょっと離れた所にある 隣がいない独立されたスペースもあった。
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いいなあ、周りを気にしなくて良さそうで、きっとごせっぽいだろう。


女子高生に完全包囲され、あんまりキョロキョロすれば即変質者になりかねないので行動を気をつけないと。でも山の空気を深呼吸しちゃおっかなー!スーハー!←変態
真隣のテントの中からどうしても聞こえてきてしまう会話。薄布何枚隔てても丸聞こえだ。
『やだあたし足くさいかも』
『わたしもー、かいでみる?』
『くんくん、きゃああああ!くっさーい!』
『ぎゃはははは!』

『・・・・・。(苦笑)』


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by moriyart | 2014-08-07 02:18 | 槍ヶ岳

(その2)槍ヶ岳

いよいよ車両が通れる幅の道もここまで。ここからは細い道の樹林帯になる。
だんだんザックの重さがキツくなってきた。ザックが16キロ、ウエストバッグが1キロくらい。おなかが弱いので山の水場での水はあてにせず、市販の物を持参だ。調理、非常用兼用2リットル、飲料用1リットル。計3キロの水はなかなかの重さだ。肩ベルトをずらしたり、親指を入れたりして食い込む痛みを分散した。

途中、岩の割れ目だったり、岩の下の祠状の人が隠れる事が出来るような場所があった。
そこにあった看板。
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『緊急避難場に付 キジ打等禁止』
…キジウチってなんだろう。キジ打の意味がわからないと何をやって悪いのかわからない。もしかしたら知らず知らずのうちに やってはいけない事をしていたんじゃ恥ずかしい。
スマホを取り出して意味の検索をかけようとしたが、残念ながら圏外。 もんもんとしながらその場所を離れた。
のちにわかったことだが、キジ打とは男性版野グソだそうな。後ろから見た野グソの格好がキジを撃つ姿に似ているからだとかなんとか。ちなみに女性版は『お花つみ』。
 なるほど。ただ、できれば『キジ撃ち』と書いてくれてあれば もしかしたら気が付いていたかも。いや、わからなかったな、バカだからオレ。
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一本橋があった。そこそこの高さで けっこうな量の水が流れている。落ちても死にはしないが、テンションスーパークールダウンで下山まちがいなしでしょう。
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登山部と思われる集団と擦れ違った。
画像の左上に写っている建物は避難小屋なのだが、ここ穂高近辺で一番の悪~いうわさが。
出るのだそう。
撮るつもりもなかったのだが、うっかりフレームインしてしまった。昼間でもちょいヤバな雰囲気だが、夕方になると霊感の無い人でもヤバさがわかるのだそう。

小さな子供とも擦れ違った。小学校中学年くらいかな。このコースで会うという事は、かなりの確率で槍ヶ岳に登ったんだろう。
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手前の山と山の間から岩稜が見える。あの丸いモッコリは、もしかしてジャンダルム?

(9月修正:滝谷ドームらしいです)
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ジャンダルムかどうかは、かなーり自信がないけど。いつかは登ってみたいオレの遠い遠い目標なんだけど、そうとう危険らしいしなあ…。
40代のうちに行けたら行ってみよう。←滑落候補者完成
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9時20分、槍平小屋に到着。
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もう5時間くらい歩いてる。デッキに腰掛けて行動食として持ってきたミックスナッツを食べた。やっぱりビールが飲みたくなった。

最終水場を通過。
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標高はずいぶん上がったのに蒸し暑い。服もザックも汗でビショビショになってる。袖をなめてみるとショッパイ。
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視界が開けてきて岩の山が見えてきたのだが、アレが目指す槍ヶ岳なのかどうかがわからない。あんな形だっけ?
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そろそろザックの重さに耐えられなくなってきた。流れる汗は暑さもそうだが、体の悲鳴のあぶら汗みたいだ。

目標物『救急箱』。中にいろいろ入っているらしいが、のぞいてみる気力も無かった。
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どっちに行こうか迷って地図をみてみれば、どちらも同じコースタイムだったので稜線の景色がきっと良さそうな千丈乗越方面へ。綺麗な景色でも見ないとそろそろ精神的にもキツイ。
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標高があがれば景色もよくなる。気も晴れると思いきや、そんな余裕はどこへやら。
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キツイキツイキツイキツイ、しんどいしんどいしんどい、心が折れそう。
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あの尖った形、麓に山荘。間違いなく槍ヶ岳だが、悲しくなるほど遠い。100メートル進むのに数十分かかる。地元の平野なら100メートルなんて数分なのに…。
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苦しい苦しい苦しい辛いつらいつらい、来るんじゃなかった、オレには早すぎた。
一瞬、本気でそう思った。肩に食い込む肩ベルトの痛みと、なぜか発生したアキレス腱の靴擦れで楽しい気持ちも到達する楽しみも全く感じない。とにかく辛かった。
この先どれだけの時間がかかるのか、断念して戻りたくても今まで歩いた道のりがあまりにも長すぎて戻ることもできない。
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おまけにオレを追い抜くように後ろからガスが登ってきて槍ヶ岳を覆い隠す。
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もう午後なんだからしょうがないんだけど、折れそな気持ちに追い打ちがかかる。

上見りゃガスなんだから、足元の花みて気を紛らわそう

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そうこうしてればガスも晴れ、槍の穂先がこんなに大きく。
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だがまだまだ遠い。トボトボ歩く。最後のジグザグ登りは気合いのみだった。ほんのちょっと先に見えている岩や標識などの目標物の遠いこと遠いこと…。

by moriyart | 2014-08-06 06:15 | 槍ヶ岳

槍ヶ岳

アーループースーいちまんじゃーくー♪
こーやーりーのーうーえでー♪


この歌が『槍ヶ岳』の事をうたっているというのを割と最近に知った。1万尺とはおよそ3030メートル。槍ヶ岳の標高とはちょいと違うけど だいたいこんなもんであろう。

Wikiより
深田久弥は、『日本百名山』の中で
富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。(中略)一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。

まんまおっしゃるとおりでございました。
深田様、あなたの顔を知りませんが、私の心をお読みになったかのように、あなたが予言するとおりの行動をしております。
山容から『日本のマッターホルン』とも呼ばれているので なおのこと登ってみたくなる。
…まあ、マッターホルンってあんまり知らないけど。きっと とんがりコーンなんだろうね。


夜9時に新穂高の登山者用無料駐車場に到着。
雨は上がり、星空が出ている。明日は薄暗いうちから出発するので準備がしやすいように車内に荷物を配置して、やっぱり今回もコンビニで買ってきたチューハイを空け、座席に丸くなって寝た。

3時半に目を覚ましてゆっくりと仕度をした。星が見えなくなっているので薄曇りらしい。早朝メシを食べ、歯磨きをして4時半に車を離れた
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まだまだ薄暗い。駐車場出口がわからずウロウロしていたら、それに気づいた親切なおっちゃんが『こっち』と一言指さしてくれた。
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観光センターで登山届を書いて投函する。どうかコレが使われることが無いように…。
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新穂高ロープウェイはまだ営業前だ。
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細い山道を抜けると、林道になる。一般車両は通行止めらしい。砂利の林道でとても歩き易い。このまま最後までこんな道だったらどんなに楽だろうか。
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川沿いを歩く。ザーザーと音を立てていて涼しげだ。流れが早く、流量もけっこうあるので川遊びには向かない様だ。

6時前、穂高平小屋に到着。
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まだ営業をしていない。ベンチの様な巨石に腰掛けて朝飯のにぎりを二つ食べた。
オレの他に体にシューシューとデオドラントか虫除けスプレーをかけているオイちゃんがいる。
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その後もしばらく林道を歩く。ほとんど人に逢わない。上高地経由が一般的なので、あまり混んでいないだろうとは思っていたのだが、まさかここまで人がいないとは。
だんだんこの道が正解なのか不安になってくる。

ただの林道なんだけど、時折木々の間から顔を出す雄大な山を見て感動する。
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一本橋もあった。
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by moriyart | 2014-08-06 05:57 | 槍ヶ岳