どこかに行きたい

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カテゴリ:箱根駒ケ岳( 2 )

その2(箱根駒ケ岳)

帰りは別ルートで大涌谷へ戻る。
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アップダウンが少ないコースなのでのんびり行ける。そのかわり ほぼ森の中のコースなので展望は皆無だ。
歩いている人はいない。前にも後ろにも誰もいない。オレ独りっきりだ。
ときどきちょっとさみしくなるので『大地賛頌』を大声で歌いながら歩く。

ははなるだいちを あー♪ たたえよだいちを …あー!!♪

それでもずいぶん前に誰かがここを歩いたのであろう、今日できたと思われる足跡がいくつかある。 大きな足跡はお父さん。小さな足跡は子供さん。ときどきぬかるんだ場所で小さな足跡がズァっと伸びているのは滑ったか足を取られたか…。想像するとニヤリと笑ってしまう。

そう思いながら歩いていると見なれぬ足跡があるのに気が付いた。
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これ…ヒトじゃない
ヒヅメの跡って事は、イノシシだろうか。
大きい。とても。しかも土の盛り上がりと濡れの照り具合が まさに今できたばかりの足跡を物語ってる。やだなぁ。野生動物って基本、人間から逃げてくらしいけど、バッタリはちあわせたりすると襲ってくるっていうからなぁ。見通しの悪い角を曲がったら突然エンカウントしたらどうしよう。


どうする?
┏━━━━━┓
┃◎たたかう┃
┃ じゅもん┃
┃ どうぐ ┃
┃ にげる ┃
┗━━━━━┛
レベル43
たいりょく:154/300
ちりょく :2/5


戦うったって腕力無いし、道具はシングルストックかジェットボイルしかないから役に立たない。よし、ここはつい最近息子くんから伝授した呪文『きえぇぇええ!』を唱えよう。
きっと驚いて逃げてくれるさ。もしくは呪文『私の干支は亥』で仲間になってもらうか。


…あほらしー。


結局無駄な心配をよそにイノシシと遭遇することは無かった。ただ、イノシシはずーっと何百メートルも登山道を歩いていて、人里が近くなるところで足跡は藪の中へ入っていった。
ただの足跡なんだけど、オレの中でちょっとだけ戦慄が走った出来事でした。


“あのにおい”硫化水素のにおいがだんだん濃くなってきたと思えば、大涌谷に到着。12時半。無事に帰ってこれました。
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当たり前だが混んできている。
みやげ物屋の中にも外にも人人人。屋外のベンチでは名物『黒たまご』を食べている人が多い。5個500円。80℃の温泉地で60分茹でた後、100℃の蒸気で15分蒸らして出来上がるのだそう。結構手間がかかっている。

いくつかのベンチでたくさんの人が黒たまごを食べているのだが、殻をむいてゴミ箱に捨てる人と、むいた殻をそのまま地面へバラバラ落とす人がいる。
おいおい…と思いながらも よーく観察してみると、地面にばら撒いて食べてる人は どうも日本人じゃ無いらしい。…まあ、文化の違いなんだろうね。しょうがないと言えばしょうがないのか。たくさんの外国の人が訪れてお金を使ってくれることで観光地が潤うという事なので、多少の事は大目にみるものなのだろう。痛し痒しなのか。


せっかく観光地の大涌谷へ来ているので、黒たまごを作っている噴煙地まで歩いてみようと奥へ向かう。
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ぎゃー!人だらけ! ここは日本ですか? いや、景色がとかじゃなくて人が。チャ○ナの人がものすごいいらっしゃる。
ザックを車に置いてくればよかったのにそのまま背負って来てしまったので、人だかりの中でオレだけ格好が浮きまくっている。ここでも大勢の人が黒たまごを食べていた。ここでの『瞬間ゆで卵消費量』は おそらく日本一なんだろう。
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駐車場に戻ってきた。
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付近の土産物屋をのぞこうにも人人人でのんびり品を手に取ることもできない。13時半にここを出発した。

帰り道、駐車場へ向かう対向車線は大渋滞。うわさには聞いていたが、予想以上の渋滞だ。トイレがガマンできないのか、車やバスから降りて歩いて登っている人がけっこういる。
渋滞の最後尾の車って、きっと駐車場の閉鎖時間までに来れないんじゃないのだろうか。

芦ノ湖沿いの道を走った時に箱根駒ケ岳を一望できる場所があったので車を停めてながめる。
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広い山頂にかかるガスと、山頂駅が また微妙な雰囲気を匂わせていた。
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またいつか、家族で来ようかと思った。その時はみんなで黒たまごを食べようと誓った。
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箱根駒ケ岳  おしまい







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by moriyart | 2014-12-07 01:13 | 箱根駒ケ岳

箱根駒ケ岳

きそこまー、かいこまー、はこねこまー
(ジョイマン風)

駒ケ岳シリーズ第三弾。『駒』とは馬の事をいうらしい。全国に18から20あるという駒ケ岳、別に馬が好きなわけじゃないのだが木曽、甲斐と来たなら箱根にも行きましょう…という事でここへ来た。
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朝8時半、大涌谷へ到着。
車から降りると、“あの臭い”があたり一面に立ち込めていた。
別にそんなに早くに来なくても行って帰ってこれる山なのだが、最近の大涌谷の駐車場はめちゃめちゃ混むのだそう。そして駒ケ岳はロープウェイが掛っているので大涌谷からわざわざ歩いていかなくてもゴンドラでスイ~と行けるが、わざわざ歩くのがオッサンノボラーというものだ。
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土産屋が開店したばかりなのだが、もうすでにお客さんがそこそこいた。朝めしをずいぶん前に おにぎり一つだけ食べたのだが、それだけだとどうも足りなさそうなので売店に寄った。売店のおっちゃんがオレを見て『神山まで行くの?』と聞く。服装こそ普通の格好だが、ザックを背負ってるので他の観光客の中でも多少浮いている。
駒ケ岳まで行く と伝えると、『3~4時間かかるよ、気を付けて』と気に掛けてくれた。はい、存じてます。 じゃがバターを受け取って外で背中を丸めて食べた。

登山道入り口。
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オレよりはるかに山ノボラーみたいな格好をした人が何人かいる。気合い入ってるなぁ。
靴の紐を締め直して いざ突入。
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噴気が立ち込める中を進む。え?こんなところ歩いて大丈夫なのだろうか。風向きで蒸気をモロにかぶる。濃い硫化水素の臭いがする。
よく『硫黄の臭いがする』と言うが、硫黄は無臭というのを つい最近の御嶽山の災害で知った。オレも硫黄のにおいと勘違いしていた。正確には硫化水素なんだとか。
ってか、噴火前の御嶽山よりか よっぽどボルケーノボルケーノしてるけど、本当に大丈夫なんだろうか。それともこれくらいいつもシューシューしてた方がガスが抜けてて噴火しにくいのだろうか。やっぱ生きている火山を目の当たりにするとけっこう怖い。どうか静まりたーまーへー。
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山道は普通の道。里山な雰囲気がする道だ。しばらく歩くと噴気が出ているエリアを抜けて、硫化水素の臭いはしなくなった。
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昨日が雨だったのでときどき道がぬかるんでいてで歩くに苦労する。ガスも立ち込めてきた。
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約1時間で『神山』山頂に到着。
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熟年夫婦が休んでいた。山頂といっても木々が茂っていて展望はあまりないので、長く居ても意味も無いので休憩もそこそこすぐ歩き始めた。

また小一時間歩くと視界が開け、熊笹の群生地に。カサカサ音を立てて抜けて行く。
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10時半、箱根駒ケ岳山頂に到着。
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ガスガスです。ケルンだらけ?石が積んであってまるで賽の河原みたい。
観光客らしき団体が輪になってビールで乾杯している。あっ…日本人じゃない。チンタオチンタオ言ってら。どこにもいるんだなぁ。

神社もあった。
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良く見ると近代的な作りになってるので最近建てたのであろう。
人もまばらだ。
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きっとガスってなければ展望がいいだろうと思われるベンチに座って湯を沸かして休憩をした。今日も息子くん推しの『ジバニャンのチョコ棒』を持ってきた。ガスガスで景色は真っ白である。
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となりのベンチでアンテナを立ててアマチュア無線しているおっちゃんがいた。箱根駒ケ岳山頂から電波を飛ばせば かなり遠くまで飛ばせるだろう。結構な人数と交信している。
オレも消防団で取らされたアマチュア無線の免許を持ってるけど、コールサインはとっくに忘れてしまった。

コーヒーをすする。うげぇ、まずい!変な味がする。
たぶんこの紙コップだろうなぁ。3年前に買ったヤツなんだけど劣化してロウが溶け出してるんだろう。こりゃ飲めたもんじゃないわ。さすがメイドイン韓○。

片づけをして立ちあがって後ろを見たら、遠くになにやら巨大な建物が。
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あー、駒ヶ岳ロープウェイの山頂駅だ。ちょっと行ってみよう。
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近づくにつれて徐々に異様な雰囲気を放つのがわかる。
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冬の鉛色の空と、時々建物を覆い隠したりするガスが またいい感じに不気味な廃墟感を醸し出している。
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ロープウェイが到着した。
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この古さで現役なのがすごい。ちょっと調べてみたらおおよそ50年前の建物らしい。ひょえ~!こりゃ古い。こんな外観になるのは必至なのか。
山頂は だだっ広くて何にもないところなんだけど、そんなところにこの建物だけあるので違和感が半端ないのだ。
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中に入ってみた。
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おー!昭和だ!昭和がまだここにある。ところどころ手直しされてるけど、求めている昭和のかおりがプンプンする。
もうすぐ下りのロープウェイが出発するので下山する観光客の列ができている。半分くらいがお隣の国の方がたで ホールには暗号が飛び交う。

ナムコのファイナルラップがあった。
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このアーケードゲーム、80年代のゲームだったような。すげーなー、20年以上現役だなんて驚きだ。当時は映像すげー、きれーって思ったが、今見るとショボすぎて泣けてくる。時代ですね。

山頂駅を出て駒ヶ岳を下山する。さっきはガスの中に隠れて見えなかったが、今は遠くからも山頂駅が確認できる。やっぱり異様な雰囲気を出している。廃墟感が凄すぎる。
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by moriyart | 2014-12-07 01:00 | 箱根駒ケ岳