どこかに行きたい

moriyart.exblog.jp

カテゴリ:剱岳・立山( 6 )

その6(剱岳・立山)

反省

『登ってみたいな。でも自分の技量で登れるのかな』
オレみたいな初心者が挑戦しても大丈夫な山なのか まるっきりわかってないところから始めた準備。
死亡事故の記事を読んでビビってしまい、『やっぱやめとこ…でもなぁ…』そんな葛藤を幾度となく繰り返して情報だけを頭に放りこんできた。ある意味あたまでっかち。経験が浅いのに情報ばかり求めていた。

『カニのたてばい・よこばい』は危ない、ヤバイ。
そう聞いていて実際登って見てみれば、意外とたいしたことは無かった。職場でやる木登りの方がよっぽど難易度が高かった。まあでもあんまりなめてかからなほうがいいのだが。
それでも岩登りのいい経験になりました。心の底から行ってよかったと思えます。天気も良かったし。

テントで二泊するのも初めてでした。極力荷物を減らし、食料を多めに入れる。まあいいんだけど、軽量化にやっきになるがために食事の質がちょっと…。湯で戻すインスタントばかりだった。
まわりのテントの人達は生の食材から調理してめちゃくちゃうまそうな料理を作っている。あれくらいの余裕って欲しいし、うらやましい。
よし、去年は鍋を挑戦したけど、今年はなんか焼き物でもやってみようか。



『45歳までに槍と剱に登るぞー』の願いは達成できました。サブで願ってたのは『北アルプスの4つの有名処に登るぞー』。 それはヤリ、ツルギ、シロウマ、ホタカ。
残るはホタカ。これは組長と明後日登る予定です。久しぶりの独りじゃない山歩き。どうなるんでしょうか。
楽しみな様な、緊張するような。 天気がどうであれ、絶対に楽しみますわ。


ラスボスに設定したツルギ。ホントの山屋さんからすればただの山なんだけど、自分の技量では充分ラスボスです。
でもおかげで倒す事ができました。休みをくれた職場と家族に感謝します。
これで一旦 岩稜で険しい山を登るのはやめて、尾瀬や栂池みたいな平らな木道を のーんびり歩いてみたい…かなぁ。


…でも心のどこかで『もうちょっと険しいところに行ってみたい』という願望はある。


本当のボスがあらわれた!その名は、
『ジャンダルム』




いやぁ、この辺でホントにやめとかないと そろそろ何か起こすぞマジで。
っていうか、明後日行く穂高も充~~~~~~分危険なんですがね…。人によっちゃ剱より怖いともいうし。

家族よ…なんかゴメン。
e0284726_8481010.jpg

剱岳・立山
おしまい

[PR]
by moriyart | 2015-08-08 08:48 | 剱岳・立山

その5(剱岳・立山)

3日目。
今日剱岳へ向かう人達が3時頃からゴソゴソと仕度をしている音があちこちから聞こえる。自分は今日 戻りながら立山へ行くのでゆっくり目に仕度する。
暗闇の中で調理するは、おなじみ餅入りラーメン。ちょっと飽きた。
e0284726_7355756.jpg

5時位には出ようかと思ったが、モタモタショロショロしていたら6時位になってしまった。テン場から見れる剱岳を見おさめして剱沢キャンプ場を出発した。


1時間ちょっと歩いて『別山』に到着。そこから見える剱がいいかんじだった。
e0284726_736387.jpg

e0284726_7365070.jpg

そこから1時間半くらい歩いて立山三山のひとつ『富士ノ折立』へ到着。誰もいなかったのと、ピークがわかりづらかったので写真を撮って無い。ありゃりゃ。
e0284726_7382231.jpg

9時、大汝山に到着。二山目。
e0284726_737153.jpg

休憩所もあったのでそこそこ人がいた。
e0284726_7374770.jpg

e0284726_738772.jpg

槍ヶ岳、穂高もハッキリ見えます。
e0284726_7391719.jpg



大汝山を出発してしばらく歩くと見覚えのある光景が…
e0284726_7393265.jpg

9時半、懐かしの『雄山』に到着。
e0284726_7394951.jpg

今回は祈祷はやめようかと思っていたが、久しぶりの『せっかく病』は発病したので500円を払って階段を上る。そのときお札ももらう。もう御祈祷が始まっている。
e0284726_744268.jpg

e0284726_740418.jpg

e0284726_7401694.jpg

お祓いを受け、二礼二拍手。そして神主さんのありがたいお言葉を聞いて終了。この後なにがあるかオレは知ってるぞぉ!

お・み・き!(アソーレ)お・み・き!

御神酒が振舞われるのだ。前回は知らなかったのでモタモタして最後尾だった。ので早速列に並んだ。
…が、いっこうに前に進まない。前の兄ちゃんが進まない。そのうち兄ちゃんの前に次々と人が入っていく。兄ちゃんの母親らしき人が『ホラ、こっち来なよ』と言うと、
『オレ、最後でいい…』
と、ボソリと一言。バッキャロー!どんどん行けや!なにカッコつけてんだYO! しょうがないので もう一列あるほうに並んだが、最後になってしまった。しかもナゼか兄ちゃんよりも後になった。ホントのドンケツ。もうね、ゆるせねぇ。

盃にもらった御神酒の量はペロリと舐める程度。前の人の残した唾液の方が多いんじゃないかと思うくらい。いや、そんなこと言っちゃダメだな。バチあたりだよ。
e0284726_7463690.jpg


そして売店で『立山のバッジ』をゲットした。
e0284726_7443070.jpg

槍ヶ岳より前の バッジを買っていない山の中で一番最初に登り直して買う事ができた。
ひとつのミッションクリアである。
e0284726_7444762.jpg

よーし、立山三山終了。あとは下るだけ。

しかし雄山への登山道は前回来た時よりもはるかに大渋滞。交通マヒが起きている。
e0284726_7462252.jpg

課外授業なのだろうか、数え切れないほどの小学生がいる。『何年生?』聞けば6年生だという。
あの災害の影響だろう、全員ヘルメットをしている。すげぇ。あの時は白赤帽子だったのに…。

11時半、室堂ターミナルに帰ってきた。
e0284726_751646.jpg

これで山行は全行程終わりです。いやぁよかったよかった。とりあえずトロリーバスに乗りますか。

トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぎ、『黒部ダム』まで帰ってきた。
e0284726_7514626.jpg

観光放水を手すりから眺めると虹ができていてキレイ。
e0284726_752267.jpg

いや、オレのミッションはコレではない、向かうはレストハウスだ。
e0284726_7521477.jpg

レストハウスに入り、向かうは2Fレストラン。
e0284726_7522593.jpg

そこで『名物黒部ダムカレー』をたのんだ。二年前は食べようにも営業時間を過ぎていてレストランが終わっていてダメだった。苦節二年、よく待ちました。用意されたダムカレーを受け取り、席まで運び、スプーンを持って、いよいよダムカレーを食する。
あの時ちょっとやってみたかった小芝居を今回やってみる。


ご飯でできたダムの堰堤にスプーンを縦に入れて、
ダ・ム・決・壊!
『きゃあ!誰か助けて!』
『よーし、オレが流れ出たカレーをなんとかしてやろう』
ぱくぱくもぐもぐ。
『きゃあ!ありがとう助かったわ!はやく私と結婚し…』
あんまりおもしろくない…

なんだろう…気分が盛り上がらない。くだらないことをやる為の若さを二年で失ってしまったのか…。
周りの人達みーんなダムカレーを食べている。ここのダムカレーはグリーンカレーだ。グリーンカレーって初めて食べたけど、けっこうおいしかった。
二つ目のミッション『二年前に食べれなかったダムカレーを食うぞ』ミッションコンプリート。

そして、下の売店へ行き、乗車券を見せてもらえる最終ミッション『二年前にもらい忘れたダムカードをゲット』もクリア。
e0284726_7534861.jpg

集めるわけじゃないんだけど、記念すべきダムカード第一号は やっぱ日本最大のダム『黒部ダム』がふさわしかった。
…案外ちゃっちかった(しー!しー!)

e0284726_7542328.jpg

これで全ての行程終了。トロリーバスに乗り、扇沢駅まで向かう。


14時ちょっと前、扇沢に到着。おつかれさまでした!
e0284726_754794.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
[PR]
by moriyart | 2015-08-08 07:46 | 剱岳・立山

その4(剱岳・立山)

『剣山荘』まで降りてきた。ここで剱岳の山バッジを買った。
e0284726_724887.jpg

e0284726_7242245.jpg

e0284726_7243337.jpg

さらに『剱沢小屋』まで降り、売店でビールを買った。350ml600円。
剱岳に乾杯!
e0284726_7244492.jpg

キンッキンに冷えていてめちゃくちゃ美味かった。

テン場まで帰ってきた。まだけっこう早い時間だ。11時くらい。
ただ、この時間からだと立山まで行ってくるには無理があり過ぎる。まあ今日はがんばったし、酒飲んじゃったし、今日帰らなくてもいいから ここでゆっくりして明日 立山に登ろう。
そう自分に都合のいい計画をたててテントの中で横になった。そのうちウトウト寝てしまった。

…が、

あちぃ!
テントのなかは快晴の太陽に照らされて30℃以上だろう。汗だっくだくになっていた。外に出てみても涼しいのだが、日陰がまったく無く、サンサンと陽の光を浴びるのでまぶしいやら痛いやらで居場所が無い。昨日の寒さがウソの様。
大岩にできるわずかな日陰に3人入っていた。まだお昼。19時位の日没まで日陰が無いところで どうして時間をつぶそうかと真剣に考えていた。

スマホいじったり、ラジオ聞いたり。

16時過ぎると『富山県警剱沢警備派出所』の前に日陰ができる様になって その日陰の中で涼んでいると、警備隊員同士の話声が聞こえる。
登山客がどこからか落ちたらしい。自力で帰ってきたのだが足が血だらけ、もしかしたら腰骨か背骨を骨折しているらしい。と。

…やっぱそういう事が起きやすい山なんだなぁ。言い方悪いけど、命あって本当に良かったよ、ケガで済んで。

17時。もう夕方と言ってもいいかな。ビールが飲みたくなったけど、さっき飲んだし何本も買うほど裕福じゃないし…という事で持参してきたワインでも飲もう。数時間前に雪の中に埋めておいたので掘り出してみるとヒエヒエに冷えている。
e0284726_726620.jpg

ワインはキンキンに冷やすもんじゃないかもしれないが、それでも飲んでみれば冷たくておいしかった。

17時半、夕飯。
e0284726_7261930.jpg

今晩の夕食は やっぱり湯で戻す系。炒飯とボルシチとオニオンスープ。まったくまとまりのない組み合わせで、中国とロシアとフランスがケンカしている。

食べているうちにテン場はやっと日陰の中に入っていく。灼熱地獄とやっとおさらばだ。とたんに涼しく、寒くなっていく。ちょうどいいのが無いんかい…。
向かいの山に落ちる手前の山の影が陰と陽のコントラストを作って美しい。
e0284726_7264788.jpg

明日もそこそこ早いので歯磨きをして寝た。
二日目で慣れたのか、ぐっすり眠ることができました。明日も天気が良さそう。

明日は3つのミッションを遂行しないといけない。がんばるぞー!



おやすみなさい。
 
 
 
 
 
 
[PR]
by moriyart | 2015-08-08 07:26 | 剱岳・立山

その3(剱岳・立山)

朝、3時過ぎあたりから周りのテントがガサガサ音を立てている。皆さん起きて出発の準備をしているらしい。
e0284726_645018.jpg

おれもつられて起きて仕度を始める。まずは腹ごしらえ。
定番のモチ入りラーメン。
e0284726_6443176.jpg

テントの中に、大荷物を残し、サブザックに必要なものだけを入れて午前4時半に出発。
e0284726_6452621.jpg

一応雲ひとつない快晴だ。天気予報が大きくかわったらしい。予報じゃ曇り時々晴れだし。いい方にはずれてくれたならそりゃ歓迎だ。

もうすぐ太陽が出そう。ちょっとした朝焼けが起きていた。
e0284726_6461621.jpg

5時過ぎ、遠くの山の上から太陽が顔を出した。
e0284726_6462753.jpg

テン場があるカールがオレンジ色になった。
e0284726_6463589.jpg

この時間帯特有の雲海。
e0284726_6464555.jpg

一服剱で小休止。前剱を見上げる。
e0284726_6471073.jpg

e0284726_6472431.jpg

休んでいたパーティのおっちゃんがメンバーに『ここは人口落石の事故が多いよ』と説明している。
e0284726_6473978.jpg

確かに…急な斜面にジグザグに登山道がついている。上で落石を起こして転がった石が、ずっと下の登山道まで到達しそうだ。
e0284726_6494134.jpg

e0284726_6494929.jpg

e0284726_650468.jpg

e0284726_6502139.jpg

e0284726_6504152.jpg



ここは雑誌なんかでよく掲載されている場所。断崖にへばりついて横に移動。
e0284726_6513551.jpg

雑誌では『やばい』とか『怖い』などと見たのだが実際歩いてみると意外とそうでもない。歩く場所の棚の奥行きがわりとあるし、めちゃくちゃ高いわけでもない。でも落ちればタダじゃすみませんけど…。
e0284726_6515716.jpg


それでも所々でホッと息をつける平らな場所があるのでずっと緊張しているわけでもない。
e0284726_6521071.jpg

e0284726_6523110.jpg

e0284726_6525188.jpg


いよいよ来ました。有名処『カニのたてばい』
e0284726_653229.jpg

ほぼ垂直な50メートルの岩場を岩にしがみついて登っていく。
e0284726_6544420.jpg

とはいうものの、鎖が這わしてあるし、手がかり足がかりが乏しいところには鉄のピンというか杭が打ってあるので、とんでもなく難しいわけではない。
e0284726_655363.jpg


ただ、ある程度前の人と間隔を開けて登っていくので下で待っている人からの視線をモロに浴びながら登っていきます。
超ローアングルで。

なんてアホなことを考える余裕も無いほど夢中で登っていく。この場所を楽しむつもりでいたが、なんのなんの、夢中であんまり細かい事は覚えてない。

50メートルずっとしがみついているかといえばそうでもなく、途中に休憩できる棚があるので そこから後続をのぞき込んで 今登ってきた道を再確認する。
e0284726_656428.jpg


カニのたてばいを登り切り、しばらく登ると ほこらが見えてきた。これは…もしかして…
e0284726_657533.jpg

e0284726_657158.jpg



午前7時20分、剱岳登頂成功。2年越しの計画が実りました。
e0284726_6574647.jpg

天気もいいので遥か向こうまで見渡せます。週間天気予報は今日の方が悪かったのだが、むしろ有り難いハズレ方をしてくれた。山頂でいちいち天気予報を確認してみれば、今日明日の天気は大きく変わり、快晴で降水確率も0%になっている。すばらしー!
e0284726_6583435.jpg

e0284726_6584754.jpg

ほこらの前で記念写真。
e0284726_65938.jpg

下に置いてある看板を持ちたかったのだが、真っ二つに割れている為、上にある文字のわかりづらい看板を持った。
まわりにいるおっちゃん集団がドラマのような『北のなまり』なしゃべり方で笑わせてくる。
e0284726_6592782.jpg

語尾に『だべ』が普通についてる喋り方だ。
『兄ちゃん、つるぐ(剱)のもず(文字)が下だべ』みたいな感じ。
e0284726_6595449.jpg

立山が見えます。さらに立山の向こうにちょこんととんがりな槍ヶ岳。

『あ、もしもし?オレ。今ねぇ剱岳の山頂にいるんだわ』
e0284726_701953.jpg

電話をしている。すげぇなあ…。今電話をして山頂にいることを自慢できる相手が オレにはいないわ。『あそ』でおわっちゃうし。
とはいうものの、息子くんがくれた行動食を『食べたよ報告』をするために山頂で写真を撮ってLINEに送った。
まあ、やってることは電話オヤジと似たようなもんである。
e0284726_763276.jpg

e0284726_703914.jpg


もうしばらく山頂の景色を楽しんだあと、下山する。
e0284726_7162974.jpg

e0284726_7182855.jpg

さっきの『カニのたてばい』が登り専用で、下り専用に『カニのよこばい』がある。
e0284726_711255.jpg

たてばいが上に登っていくのに対して、よこばいは横に移っていく。もう岩場に慣れてしまっているので さほど怖くは無かった。ただ、足をかける一歩目が見えないので、それが恐ろしく怖いとは聞いていた。
e0284726_7181015.jpg

e0284726_719161.jpg


テン場が見えるところまで帰ってきた。その途端、一気に緊張が取れ、急に疲労感が出てきた。
e0284726_7211336.jpg

 
 
 
 
[PR]
by moriyart | 2015-08-08 07:08 | 剱岳・立山

その2(剱岳・立山)

( ゚д゚)…。

e0284726_6133941.jpg

雨…。カッパ着てる人がいる…。そんなぁ…。
e0284726_6142291.jpg

ちょっと前の週間天気予報では晴れだった。昨日見たら晴れマークにちょこっと雨程度だった。んで、一夜明けてみたら晴れなんてどこかに吹っ飛んでしまった。泣いた。

軒下から一歩前へ出てみれば、殆ど雨は止んでいるらしい。これならカッパ着なくて良さそうだ。
e0284726_6144166.jpg

立山が目の前に見えるハズなのに全く見えない。立山経由で剣澤キャンプ場へ向かうつもりだったが、この天気ではどうしようもないので そのまま剣澤へ向かった。
e0284726_615169.jpg

e0284726_6151648.jpg

『地獄谷』横を通過。
e0284726_6152886.jpg

火山性ガスが風に乗ってやってくる。目にしみて開けてられない。え?え?大丈夫なのコレ?大涌谷の噴煙地を歩いた時ですらこんなことなかった。しかも噴煙地はここからずっと向こうなのに 目を開けてられない程のガスが来るなんて本当に大丈夫なのだろうか。あんまり意味がないが息を止め気味にして足早に通り過ぎた。

『雷鳥荘』に到着。ガッスガスです。自分の前に歩いていた親子の子供さんがガスの臭いに酔ってぐったりしていた。硫化水素にやられてなきゃいいけどね。火山ってこえぇ。
e0284726_6164823.jpg

e0284726_6165923.jpg

しばらく歩くとテン場が見えてきた。ここが有名な『雷鳥沢キャンプ場』なのか。
e0284726_6184978.jpg

e0284726_6194672.jpg

広くて平らで超快適っぽい。いつかここでテント張ってみたいかな。
e0284726_619552.jpg

テン場を抜け、目の前の斜面を上がっていく。
e0284726_620992.jpg

ガスというか、雲の中に突入。見通しが悪くなる。所々道がわかりづらいところがあって 立ち止まって見まわす。登山道が雪に埋もれていると道がわからず、誰かが間違えて付けた足跡を頼りに間違った方向へ行ってしまう。
e0284726_6202673.jpg


雪田を抜け、何気に振り返ると見たことあるシルエットが…
e0284726_6203558.jpg

うおおぉぉ!雷鳥じゃ!しかも親子!
e0284726_6205354.jpg

こんなに近くで見れるなんて!しかもあんまり逃げない。ご褒美じゃご褒美じゃご褒美じゃ!
e0284726_621879.jpg

ご褒美じゃご褒美じゃご褒美じゃ!
e0284726_6215014.jpg

逃げないんだけど、あまりにも近くへ行くとさすがに逃げる。オレは近くで撮りたくてグイグイ寄っていって雪に足をとられてズァッ!という音でさらに逃げていってしまう。その点、一眼を持っていた兄ちゃんはさすがで、しゃがんでじっとして構えている。そのメチャクチャすぐ脇を雷鳥の子供が通り過ぎて行く。うらやましい。
e0284726_62293.jpg

5羽の雛が散解しながら移動していく。親鳥はメスしかいない。子供はピーピーと、親鳥はクークーと定期的に鳴いていて、声を発信することで互いの距離を確認しているかのように思えた。

その後、少し先の登山道で、オスの雷鳥もいた。
e0284726_6222523.jpg

さらにその先で狭い登山道を素早く横切ったのはオコジョ。一瞬すぎて写真は撮れなかったが、白馬で見た奴より小ぶりで黒みがかった茶色だった。あっちは明るいオレンジっぽい茶色だった。口に黒っぽい子供のこぶし大くらいの何かを咥えていた。まさか雷鳥のヒナ?
ご褒美じゃご褒美じゃご褒美じゃ!立山スゲー!すんごい興奮した。


…あとは天気が良かったらカンペキだったのに。

e0284726_6274685.jpg

e0284726_6275794.jpg


正午前、『剱御前小屋』に到着。
e0284726_6281041.jpg

岩に座って買ってきたにぎりを食べた。
e0284726_6281831.jpg

鞍部のせいなのか乗越しの風がビュービュー吹いていてもんのすごく寒い。汗でぬれているせいもあってガタガタ震えるほどになった。
e0284726_6284767.jpg

あまりの寒さに休憩もそこそこ出発。20分ほどで本日の寝床の『剣澤キャンプ場』が見えてきた。
e0284726_629178.jpg

けっこう広い。あとは地面が平らだとありがたいんだけど。
e0284726_6291212.jpg

受付のお姉さんがとても親切なかただった。写真をとってくれたんだけど、なぜか警備派出所の前まで誘導された。
e0284726_6292238.jpg

空いているので好みの場所をゲットできた。
e0284726_6294397.jpg

ここだけなぜか旗が付いていて目立って良かった。のちにこの旗はオレの物干し場になる。
久しぶりのテント設営で、風も強かったのでけっこう手間取った。
組上がったテントに荷物を放りこんで自分も入った。その直後、雨が降ってきた。けっこう本降り。
e0284726_6295580.jpg

テンション↓↓↓
どこが晴れやねん。曇りのち雨じゃん。天気予報はどちらかというと明日の方があんまりだったから明日もこんな感じなんだろうか。この天気で剱岳を登るのはさすがに危険すぎるわ。
なんて考えてたら寝てしまった。時々、目を覚ますもフライシートにパラパラと当たる雨の音に大きなため息をついて また寝た。

目が覚めたら雨が止んでいた。
テン場から歩いて10分くらいのところにある『剱澤小屋』まで行って おビール様を買ってきた。800円也。もうこういう値段設定慣れました。
e0284726_6304055.jpg

ビールはキンキンに冷えている。水場の水もキンキンだ。雪解け水?豊富で顔を洗ってもいいそうなので頭からかぶった。
e0284726_6305489.jpg



もうすぐ17時。夕飯でも。今回もぜーんぶお湯で戻す系。
e0284726_6302340.jpg

白メシとカレーとスープ。うまいような、そうでもないような。近くのテントの人はちゃんとしたカレーを作っていた。どうやってあの荷物を持ってきたのだろう。
テン場は一斉に夕飯タイム。いい匂いが立ちこめる。
e0284726_6312855.jpg

ふと気がつくと、ガスが晴れてきている。薄く青空が見え始めてきた。お?晴れちゃう?
e0284726_631525.jpg

正面を見ると今までガスでまるっきり見えなかった剱岳がだんだん姿を現わしてきた。
e0284726_632789.jpg

徐々に雲が無くなっていく。今まで見えてなかったから気が付かなかったが、こんなに近くにあったなんて。
雲の中から現れた荘厳な姿に ちょっとした化け物登場感がある。みんな立ちあがって無言で見つめ、シャッターをパシャパシャ切り始める。
e0284726_6322654.jpg

カッコよく言えば、『化け物登場による世紀末感』な光景なんだけど、見方を変えると『みんな同じ方向を見ているプレーリードッグ』の様で笑える。もちろんオレもその一人だ。
e0284726_6324271.jpg

暗くなる寸前に全ての雲が無くなり、迫力ある山容を拝むことができた。明日の天気はどうなんだろう。

夜、目が覚めた。午前0時。
おしっこ行きたい。でもけっこう遠いんだよなぁ…。そこそこ歩いて雪渓渡って坂を上って真っ暗な便所だし。
めんどくさいなぁ。
全然違う事をウンウンうなりながら考えて尿意をごまかした。そのうち寝てしまう。これを2回繰り返して3回目に やっとあきらめ、便所に向かった。最後に思う事は、

めんどくさがらずにどんどん行っとけばよかった…


こんなもんである。
 
  
 
 
 
[PR]
by moriyart | 2015-08-08 06:40 | 剱岳・立山

剱岳・立山

いつかヤリとツルギに登る!

そう決めた時にラスボスを槍ヶ岳に設定していた。槍も剱もよくわかっていなかった。
名前の知名度や あのとんがった山容から、『きっと槍ヶ岳の方が難易度が高いに違いない』と、勝手に解釈していた。
しかし両方調べていくうちに どうもコリャ違うぞと。

wikiより(剱岳)
日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされる。

だそうで、これを見てビビってしまったクチである。それならラストボスをこちらにして、先に槍ヶ岳をやっつけてしまえと去年 槍ヶ岳に登った。
じゃあ槍ヶ岳が楽なのかと言えば答えに困ってしまう。梯子や鎖、鉄杭があってこそ『楽』と言えるので、それらが無い状態で登った先駆者はスゴイと思います、ホントに。

あと準備といえばお金。剱岳のふもとまでは基本『立山黒部アルペンルート』を使って行く。往復9000円オーバー。なので毎月おこづかいの中から少しずつ捻出して交通費に充てる。
他にアルペンルートを使わずに行けるのだが、日本海まで出て富山県からまわってくるのでチト遠い。日帰りも可能らしいが、12時間以上歩くらしいので オレにはムリです。死にます。
なにより、そっちからのルートから来れば、有名な難所『かにのたてばい・かにのよこばい』が挑戦できなくなってしまうので、やっぱりアルペンルートからのアプローチにした。

そして剱岳に登る以外にさらに3つのミッションをクリアしなければならない。すべてリベンジ系である。そんな志を胸にいよいよ当日を迎えた。


深夜、扇沢駅の無料駐車場に到着。ほとんど満車だ。ひとつあいていたところに滑り込むように駐車し、短い仮眠をとった。
e0284726_653318.jpg

午前6時半、駐車場を出発。
e0284726_654133.jpg

ああ、2年ぶりだ、懐かしい。特に変わったところは無いみたい。すでに順番取りをしている人がいる。トロリーバスの始発まで約1時間後。
e0284726_655157.jpg

7時くらいから改札前に並んでじっと待つ。

並びのタイミングがよくて最前列の席に座ることができた。
e0284726_66624.jpg

前のバスのパンタグラフがどんな構造しているのか興味津津でのぞき込む。

出発。バスの幅一台分しかないトンネルを けっこうなスピードで走り抜けて行く。レールが無いから運ちゃんの腕にかかっているが、慣れたもんである。
車内アナウンスが流れていて、トンネルを造った経緯や苦労話などが聞ける。
e0284726_662985.jpg

トンネル掘削中に大量の水が噴き出した地点を『破砕帯』といい、工事が難航したとか。特殊な工事方法で難関を突破したことも放送で流れる。その破砕帯の区間だけ青い蛍光灯になっていた。
e0284726_664133.jpg

ダムに到着。トンネルを抜けると
e0284726_665565.jpg

黒部ダムの堰堤上に。おーここも懐かしい。 ちょっと雲が出てきてるのは御愛嬌か。
e0284726_671132.jpg

観光放水を横目でチラリとのぞくも、ここは帰りでしっかり立ち寄るから足を速め、次の駅に向かう。
e0284726_672137.jpg

e0284726_674252.jpg

ケーブルカーはやっぱり狭かった。
e0284726_674846.jpg

その先はロープウェイ。あれあれ?超曇ってるんですけど?
e0284726_675654.jpg


さらにトロリーバスに乗り換え、『室堂』へ向かう。
e0284726_68151.jpg

始発から1時間半以上かかっている。バスを降り、ターミナルを抜け、なつかしの室堂平へ出た。
 
 
 
 
 
 
 
[PR]
by moriyart | 2015-08-08 06:08 | 剱岳・立山