どこかに行きたい

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カテゴリ:大喰岳( 5 )

その5(大喰岳・槍ヶ岳)

感 想


2年前、登ったときに えらく感動し、この山はきっともう一度登るんだろうなあ…5年後に。なんて思っていたけど、まさか2年後に戻ってくるとは夢にも思わなかったです。
前回登ったコースは新穂高から。今回は上高地から。どちらも基本二日かけて槍ヶ岳に向かうので遠いといえば遠い山だ。
前回は1日で一気に登ってしまったから今回と比べにくいんだけど、印象的には今回の上高地のコースの方が平坦で登りやすいと思った。実際人気コースだしね。休憩ポイントも多いし。人も多いし。

今度またこの山に来る時のコースは表銀座か裏銀座か。いやもしかしたら憧れの大キレットなのかもしれない。それはその時のお楽しみ。
10年後くらいかな。せめて5年は開けたいや。

おっと、今回のメインは大喰岳だった。ってかメインでもサブでも超豪華なんだけどね。夜間の雨には降られたけど、行動中の天気には恵まれて最高の山行でした。



普段は一人だけで山を登るんだけど1年ぶりの一人じゃない山登りは久しぶりに新鮮でした。

乗鞍岳、穂高岳、槍ヶ岳と三部構成の『みんなDE登山』は、今回が最終章です。
来年の夏は誰かと登ることは無いけど、山でできるその場限りの知り合いも楽しみにして今から登りたい山を指折り数えて計画を練ります。

山と酒があれば景色をつまみに どこでも独りで登っちまうぜぇ!



『77歳の記念なんですよ』と道行く人に話しかけるおっちゃんと一緒になることが多かった。オレはそのおっちゃんを『喜寿じいさん』と呼んでいたが、よくよく考えてみればすごい人だと思った。
44のおっさんがヒーヒー言ってるところに一歩一歩着実に登っていき、3180メートルの山頂まで登ってしまうのだから大したもんである。

オレもそうなれるのだろうか。そもそもその年齢まで登ってるかどうか、いやいや、登れる体を維持できてるかどうか…だ。

最近、走るのは週末ばかりで週中サボり気味のジョギングも再開してみようと奮起した。ありがとう喜寿じいさん!

あとは山での事故に注意かな。最近また遭難死が多いね。他人事じゃないんだよなぁ…。
今回もいろいろと考えることが多かった山行でした。
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大喰岳・槍ヶ岳
おしまい






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by moriyart | 2016-08-07 11:50 | 大喰岳

その4(大喰岳・槍ヶ岳)

三日目。
今日もパンとスープ。支度も片付けも楽だからしばらく山の朝はこれになりそう。
テントの撤収以外の身支度を終わらせて、4時20分過ぎに、もう一度槍の穂先に向かう。
昨日決めたこと。天気が良さそうだったら、ご来光目的にもう一度 穂先に登る。
天気が悪かったらそのまま帰る。
どうやら最高のロケーションになりそうなのでご来光目的で登ることにした。
すでに山頂に向かっている人のヘッデンが槍の岩壁にいくつかの筋をつくっている。
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4時半、山荘前は穂先に登らずに ここで日の出を見ようとする人がたくさん出ていた。その人たちの間をぬって穂先を目指す。
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槍の肩に近づいたときに特大の流れ星が流れた。尾を引き、長く光っている。興奮して指をさしながら『あれ!』と叫び、振り返ると組長が居なかった。だれもいなかった。けっこう恥ずかしかった。

日の出前の子槍。
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やっぱり子槍の上ではアルペン踊りは絶対無理だと思った。
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なんとか日の出前に穂先に到着。
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激混みだったらどうしようと心配したが、とりあえず座れる場所はあった。
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そして4時50分過ぎ、雲海からお日様が顔を出した。
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神々しいなあ。
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朝日を横から浴びながら祠の前で撮ってもらった。
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陽が上がってくると、笠ヶ岳の向こうの雲海に槍ヶ岳のとんがった影を落とす。神秘的だ。
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ご来光を見終わった後、またまた渋滞にはまりながら下山した。今日は長~い道のりを歩いて帰るのでホントは早めに出発したいんだけどね。煽ってもしょんないし、みんなの山だし。山のような広大な心で待ちましょう(イライラ)

山荘横の小高い丘の上に槍が刺さっている場所で写真を撮った。
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大槍と子槍をバックに。
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そこから槍を見上げれば岩壁にへばりついている登山者が多数。自分らも ああだったんだろうね。
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テントを撤収し、さあ帰ろうかという時間にヘリによる荷揚げがあるらしい。
ヘリを間近で見られるなんて こりゃオトクだということで近くまで見に行った。
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荷を下ろすヘリと人を乗せるヘリが入れ替わりで飛び立っていく。
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爆音を上げるエンジンと、数トンもの機体と荷物を揚げるローターの迫力に おれの心のローターもブンブン回りっぱなしだった。 やっぱ空飛ぶメカって超カッコいい。カメラを構えたまま、何かにとりつかれた様に一歩また一歩ヘリに近づいていく。周りのみんなもそう。男はみんな回るものが好きなんだよ(謎)

しかし山荘の人が安全のために通せんぼしているのでそんなに近くまでは行けなかった。そりゃしゃーない。


今日の大喰岳はスカっと快晴。きっと大展望に違いない。
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坂を下りながら何度も振り返って槍ヶ岳を名残惜しく眺めた。そうだなぁ…今度は10年後くらいかな。
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二日かけて登ってきた道を一日で一気に下っていく。
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途中、猿の大行列にあった。子ザルがたくさんいた。
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これだけいるとちょっとだけ恐怖だ。ずーっと目が合いっぱなしの時には一瞬ヤバいと焦った。



15時前、河童橋に戻ってきた。やれやれ。
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河童橋まで戻ると一気に観光客の数が増える。家族で上高地へ旅行へ来れるなんてプチブルジョアの方々ばかりだ。そんな方々はみんな香水や高級そうな石鹸のいい香りがする。その集団の間を縫う様に二日間 風呂に入っていない男が加齢臭をまき散らしながら歩いていく。テロ以外の何物でもない。

それも上高地の甘酸っぱい風物詩…。(甘酸っぱい=体臭)


このとき穂高はガスの中だった。いやいや、それでも天気がもってくれてホント助かった。
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シャトルバスに乗り、16時20分、駐車場に帰ってまいりました。
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特に大きな問題も無く、無事に帰ってこれて本当によかったです。





…まあ、いや、なんでもない。




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by moriyart | 2016-08-07 11:38 | 大喰岳

その3(大喰岳・槍ヶ岳)

二日目。
3時に起きて身支度を整える。
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食パンとスープ。雨が上がっているが、辺りはビシャビシャ。テントもビシャビシャ。おまけに結露でテント内も濡れている場所がある。予想はしていたが、面倒な撤収になりそう。
まだ少し撥水作用が残っていたのでテントをたたいて水の玉を払い落とす。バンダナである程度水気を拭いたけど、面倒くさくなってそのままテントを丸めて大きなビニールにすべて放り込んでザックに詰めた。

5時ごろ出発。
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まずまずな天気だ。それでも午前中勝負だろう。細めの登山道を歩いていく。
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昨日まで割と平坦な道だったけど、今日は道の勾配がけっこうある。
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ぐいぐい高度を上げていく。ペースも落ちる。
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そして7時40分、ついに槍ヶ岳がその姿を現した。
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とんがっているなぁ。きれいな三角形だ。ガスに覆われたりスカッと晴れたりを繰り返している。
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殺生ヒュッテから先はジグザグの上り坂。最後の頑張りどころだ。道の折り返しまで来てターンをするたびに槍ヶ岳が大きくなっていく。ワクワク度も大きくなる。
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オレらの後ろを登ってくるお姉さんだらけのパーティがやたらとテンションが高くて、さっきからずっとキャッキャウフフしている。ジグザグ道をターンして槍ヶ岳が見える向きになるたびに『槍さまー、槍さまー!』騒いでいる。
オレは疲労と酸欠で脳がバカになりかけているので『槍様~!』を『槍Summer!』で脳内変換して『槍Summer!2016』とひそかにウヒウヒ盛り上がっていた。バカだね。
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最後のターンをしてから『もう我慢できない!』と走り出し、長い坂を一気にダッシュして駆け上がる。坂の途中にいたワンゲル部の最後尾の若者がモーレツに駆け上がってくるオレの姿に気が付いて何を思ったか突然駆け出した。
オレに釣られただけなのか、抜かれまいと奮い立ったか。
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そんなオレとは対照的にゆっくり小幅な足取りで登ってくる組長を坂の終点で待ち、登り切ってから互いに労いの握手をした。
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おつかれ。

さっそく槍ヶ岳山荘でキャンプ地の受付を済ませた。ここのテン場は完全場所指定。早い順に立地の良い場所から割り振ってくれる。
前回は8-1で密集地だったけど、今年は『C』。密集地から離れてなおかつ常に槍ヶ岳を真正面に見ることができる最高の場所だった。ありがたい。
ただ、そこは超巨大な傾斜している一枚岩の下なので震度6以上で二人もろとも3cm以下のぺっちゃんこになれます。ダイエットいらず。
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昨日の雨で濡れているテントを乾かしながら幕営し、槍ヶ岳の頂上へ行くための準備をする。その間、槍ヶ岳はガスに完全に覆われてまったく見えなくなったりスカッと晴れて全貌を表したり…山の天気って移り変わりが早いわ。
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『早く行こうぜ!もう我慢できない』と組長を急き立てる。せっかく来たんなら天気がいいときに登りたいもんだ。 『おれは自称晴れ男だから信じろ』と返す組長。
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槍ヶ岳の肩から穂先をながめる。
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よく目を凝らすと最後の梯子に何人かとり付いている。いまが絶好のタイミングみたい。
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逸る気持ちを抑えながら槍をバックにパチリ。
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そしていざ、クライムオン。
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今までと違って手を使い、よじ登るところばかり。みんなよじよじしている。今回はこわごわ登っている人が多くて渋滞が発生していた。こんな場所で煽ってもダメなのでじっと我慢して待つ。
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最後の梯子に三人しがみついていた。
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梯子は基本一人だけのはず。後ろのパーティの兄ちゃんが『梯子は一人ずつですよ~』と控えめに指摘していた。

オレはこの山二度目だし、最後の梯子は組長にお先にどうぞと登ってもらった。
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11時50分、槍ヶ岳山頂へ到着。
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山頂で二人でハイタッチ。二人ともよく頑張りました。
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しばらく山頂からの景色を堪能。若干雲が多めなので近景は見えるが彼方の山は見えない。
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明日に期待をして10分ほどで下山を開始する。
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下りの梯子にとりついた組長に『出ぞめ!出初め式!』と声をかけたら
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やってくれました。あぶねーよ、9mあるんだから。

帰りも渋滞。我慢の待ち。

12時20分、山荘に帰ってきた。
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そして当然コレでしょう。達成した後のビールはやっぱ格別ですわ。飲まないと死んじゃうわけでもないのに何かにとりつかれているのだろうか。妖怪のんべえ。

その後テントに戻り、軽く食事して再び支度をする。
オレの本来の目的、『大喰岳』へのアタックを開始する。

…とは言うものの、すぐ隣の山…というか稜線上のピークなのでそんなに大変じゃない。ちょっとした散歩みたいなもんだ。
向かう途中ですれ違ったパーティの一人が、『この先でライチョウの親子がいますよ』と情報をくれた。
向かってみればいましたいました。母鳥とヒナ4羽。まだひよっ子でピーピー鳴いている。
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(あっかわいい…♡)
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思わず口から出た。40超えた坊主頭のオッサンが女子語を話すと気持ち悪さが3000メートル級である。

その後、大喰岳山頂ををトラバースしてしまっているので、山頂まで戻った。

14時、日本標高順第十位『大喰岳』に登頂。3101m
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第十位、埋まりました。あと残りは 間ノ岳、悪沢岳、赤石岳。全部南アルプスだ。間ノ岳は今年予定してるんだけど、赤石がなぁ…遠いんだよなぁ…。ちなみに槍ヶ岳は3180mで5位。

大喰と書いて『おおばみ』。一見『おおぐい』と読みそうなんだけど おおばみ。
オレも組長も大食漢なのでどちらかと言えば『おおぐいだけ』の方がふさわしいかもしれない。ゆえにこの山はオレたちの山。(なんじゃそれ)

山の名前は読み方が難しいモノが多い。『双六岳』を『そうろく』と読んでいた。双六って当て字でも何でもなく普通に”すごろく”って読めるはずなんだけど、勘違いボーイのオレはずっと『そうろく、そうろく』言っていた。

しかも見ず知らずの登山者にも『あの山がそうろく岳で~』なんて言ってたから恥ずかしいったらありゃしない。恥の高さは8000メートル級であった。顔から火が出るくらい恥ずかしいっつうことで火山だね。(意味フ)

ガスガスで景色の見えない大喰岳を後にした。
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15時くらいにテン場まで戻ってきて一休み。
なんかもうちょっと飲みたくなっちゃった。(のんべえ)

『ちょっくら酒飲んでくるよ』と一人でテン場を離れ、水を汲みに来たついでに山荘でチューハイを買ってベンチに腰掛けて飲んだ。持ってきた行動食の柿の種をつまみに槍ヶ岳をながめ……いや、ガスに覆われてまったく見えない。仕方ないので真っ白な世界を見ながらグビグビやった。
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テントに戻り、この後降る雨の前に食事を終わらそうということで16時前から夕食をとった。今日は全部お湯で戻すカレーライス。ちょっと味気なかった。
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その後、天気予報は裏切らずパラパラと雨が降り出した。また濡れテンか…。でも行動中は一切降らなかったからラッキーとしよう。運が悪いと穂先に登れずに帰らなければならないし、実際そんな人かなりいるし。
そんな事考えていたらいつの間にか寝ていた。

午前2時。目が覚めた。
雨が上がっているみたいだ。テント内の結露があいかわらずなので外気でも入れれば多少はマシになるかとフライシートの入り口を全開にしてみる。空は快晴。満天の星空、冬の星座が出ていた。
冬の天の川は光が弱くて見えづらいハズなんだけど、これだけ標高が高いと光を弱める大気が薄いせいかしっかり見える。
入り口を全開にして寝ながら真上を見ると空が見えるので、寝袋で横になりながらずっと星空を眺めていた。

しばらく起きてたんだけどウトウトし始めた午前3時ちょうど、隣のテントから『ペール・ギュント』の『朝』が大音量で流れた。
朝の3時に容赦ナシかよ。豪快すぎるぜ、組長さんよ。EとFの区画のテントの住人は何事かと思ったに違いない。
まあ、山の朝は早いというから…いいのか。

…いいのか?





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by moriyart | 2016-08-07 11:36 | 大喰岳

その2(大喰岳・槍ヶ岳)

10時半過ぎ、槍沢ロッヂに到着。
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ここでテン泊の代金を支払った。
テン場まで3~40分あるのでテントを張ってからビールを買いに来るとすれば往復1時間かかる。冷たいビールも温い激マズビールになるのは必至だ。
ビールを買うときに受付の人に聞いた。

『テン場の横に川はあるのですか?川に降りることはできるのですか?水はあるのですか?』

要は温くなったビールを冷たい雪解け水で冷やせるのかを確認しているだけなんだけど、聞いてるこっちは鬼気迫る鬼の形相で聞いていたに違いない。

『はい、川あります、降りれます、大丈夫だと思います』

受付のかたも、なんでコイツこんなに必死なんだろうと思ったに違いない。いや、重要なんだよ、オレにとっちゃ。

500mlのアサヒスーパードライを片手にロッヂを出発。手袋越しに伝わってくるキンキンに冷えたビールの感触にテン場はまだかテン場はまだかと気が急ぐ。
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さっきまで登山道のすぐ横を流れていた川も だんだん離れていき、さらには道との落差も何十メートルとかになってきた。
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おいおい…ホントにテン場の横に降りれる川があるんかい…。だんだん不安になってきた。
そしてとうとう…
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空けてしまいました…
ギリギリまだ冷たい部類だ。ぐー…っと流し込んで…くぅ~!(カビラ風)
ロッヂで買ったらすぐ飲んどきゃよかった。そしたらもっとキンキンに冷えててうまかっただろうに。
『待て』ができない分 人間の程度は犬以下であった。

あたりまえだが500も飲めばほろ酔いになる。登山道で歩きながらうたを歌ったり口笛を吹いたり。前を歩いていた組長は何を思ったのだろうか。断崖こそ無いものの、飲酒登山とは宜しからぬモノでは無いのだろうか。

お昼も近くなった頃、キャンプ地『ババ平』に到着。
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午後からの天気の下り坂を見越して今日はここで休みます。

着いた時には まだガラガラだったので良物件にテントを幕営することができた。
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その後、昼ご飯を食べるにあたって河原に降りてみると、水の流れが見当たらない。(ほらやっぱり水枯れてるじゃん!)とプンスカしている横で、組長が少し川上で流れを発見し、そこで昼飯にすることとした。
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昨日買っておいたコンビニのおにぎりを食べた。
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川の水は冷たいが、去年穂高へ行く途中で休憩をとった河原の水よりかは温かい。あっちは足をつけておくのが5秒が限界だったからね。
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ホントはここで昼寝をするくらいもっとゆっくりしたかったんだけど、よく山にいるハエなのかアブなのかわからないが、やたらと体や顔にタカってくる。タカってちゅーちゅー吸ってくるのがおねぇちゃんならうれしいんだけど、ハエにちゅーちゅーされて喜ぶのはう〇こぐらいなので逃げるようにテントに帰った。


昼ご飯を食べ終えてババ平に戻ってくれば、午後2時前ってことで続々とテントが張られていた。
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ワンゲル部やパーティが多かったので大型のテントが多数。
テントに入って横になって休んでいたら いつの間にか寝ていた。
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夕方、目が覚めると雨が降っていた。パラパラとテントが音を立てている。今、到着したワンゲル部らしき若者集団がテントを張っている。本降りの雨の中、あーでもないこーでもないと言い合いながら協力していた。

テントに入るときに一人ずつ前室でカッパを脱いで入っている。脱いだカッパも登山靴も干しておく場所も無いだろう。みんなずぶ濡れだし、全員テントに入れば中もビシャビシャになるんだろうなぁ。人も多いからムレムレになるんだろうね。ちょっとヤダなぁ。まあ、若いからいいか。それも思い出。
途中、そのテントから『オレのギャッツビーがぁあああ!』と大絶叫が聞こえたんだけど、ギャッツビーに何があったのか気になって仕方がなかった。宣伝効果は十分で、株式会社マンダムの回し者なのかと疑ってしまった。



雨も降っているのでテントの中で夕飯の支度をして食べた。
今日はアルファ米のご飯に湯煎して温める親子丼の具。それとスープ。
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本当は外で二人並んで食べたいんだけどテントの外は本降りの雨。まあ、行動中に降らなくて濡れずに済んだって事でヨシとします。贅沢言えないしね。

歯を磨いて寝た。トイレに行きたくても雨が土砂降りなので行って来ればずぶ濡れになる。ずっと我慢をしていた。すぐ隣のテントもトイレを我慢をしているらしい。
することも無いので寝た。

目が覚めた。まだ本降りの雨。
さすがに午後から寝っぱなしなのでもう眠たくない。ラジオを出して聞いていた。残念ながらFMが入らないので久しぶりのAM。野球中継や作文発表みたいなチャンネルばっか。その中で『サンドウィッチマン』と『あばれるくん』が出ているチャンネルを見つけて聞いていた。
不覚にもあばれるくんの一人コントのくだらなさに笑ってしまったのを覚えている。そのうちいつの間にか寝ていた。
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by moriyart | 2016-08-07 11:09 | 大喰岳

大喰岳・槍ヶ岳

昨日見た夢♪
でっかいちいさい夢だよ♪
のみがリュックしょって♪
富士登山♪

らーんららんら…♪

なんだコレと思うが、『アルプス一万尺』の2番らしい。1番が槍ヶ岳の事をうたっているのは多少知っている人はいるかも知れないが、この歌は29番まであって槍ヶ岳から穂高を縦走して上高地へ降りてくる流れになっているんだとか。
それは知らなかった。いや、ほとんどの人は知らないだろう。きっとね。
wikiで ざっと歌詞を見たけど、途中ちょっち下品な表現があったりして、大昔の山屋の程度が知れたりもする。

この山は2回目っつうことで、二番を書いたが、何度読んでも正直 歌詞の内容が『なんのこっちゃ』であった。


いい山だし、何度行っても贅沢な山なんだけど、一度訪れたこの山にまた登る理由にもう少しだけ楽しみをプラスしたい。そう考えたときに、早着きした場合、すぐ隣の山『大喰岳』に行けそうだとなり、ついでにそれも登ってしまおうと決めた。
なぜなら大喰岳は日本の山の標高順で10位に入る。
百名山制覇なんてとても無理だけど、なにかをコンプリートしたいなといろいろ考えた。

全国の『駒ヶ岳』に登る。
日本の『三大霊山』に登る。
標高順の10位まで登る。


大喰岳は標高順では10位になるので、ぜひ登っておきたい。そんな事でもモチベーションはずいぶんと上がるものだ。
駒ヶ岳は北海道にもあるので、ちょっと無理かもしれない。活動中の火山もある。
三大霊山は富士山と立山と白山。これは残り白山だけなので割と簡単に行けそうだ。しかーし白山までの交通費がナカナカである。お金を貯めないとね。


長い前置きはこれくらいにして、

一年ぶりに今年も友達の『組長』と山に登る。第三弾だ。乗鞍、穂高ときて槍ヶ岳。何気に全部3000メートル超えてるのがスケールがデカい。男はやはりデカいモノが好きなのか…。
去年と同じく組長の車で長野県まで行き、深夜の沢渡駐車場で車中泊をした。


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朝4時に組長の携帯の目覚ましが『ペール・ギュント』の『朝』を大音量で奏でる。コワモテの顔に似合わずなんだか爽やかな曲のチョイスだ。
『なんで目覚ましの曲が、ぺー…ぺーギュント?ぺ?ぺ?なんだっけ?』
オレもツッコミを入れるが、知識が中途半端過ぎてツッコミが成立しきれない。もちろん、今パソコンの前で検索をかけてしっかり名前を覚えた。

コンビニで買ったおにぎりを食べ、身支度をしていると…やっぱり来ました、乗り合いをお誘いするタクシーの運ちゃん。
『おはようございます、上高地ですかぁ?』の声にニヤリとしてしまう。まあ、向こうも(客だ!ニヤリ)なんだけどね。
4人で乗ればシャトルバスより安くなるので、どちらかと言えば声がかかるのを待っていた様なもんだ。

オレは後ろの窓際に乗って窓の外の夜明け間もない景色をながめていたが、乗り合いで一緒になった隣の兄ちゃんが体をぴったりとくっつけてきている。視界の横だからわからないけど顔をずっとこっちへ向けている。オレの顔をガン見しているようだ。朝もやを眺めるオレの顔にホレたのか、デカい鼻が物珍しいのか…。
最初は気にしないようにしていたが、ず~~~~っとオレの顔を見ているような感じなので意を決して兄ちゃんの顔を見たら、寝てました。体をぴったりくっつけてるのは、体をオレに預けてるからなのね。爆睡中。
まあ、いいさ…クッションがわりに使ってくれや、オレの体。


5時過ぎ、上高地観光センターに到着。
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朝早いのににぎわっている。やっぱりここは活気がある。
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トイレに行ったり簡単な身支度をしたり。
てか、

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な・に・も・の・だ、オマエは。

ニッカボッカに地下足袋。デカめなザック。どこの組の土建屋なのかと聞かれてしまいそうだ。オレの格好はどちらかと言えば普通の登山者なので二人並んでいても絶対に知り合いには見えない。
組長が以前、低山を地下足袋で登った時に歩きやすかったので今回もそうしたとか…。

賛否両論ありそうだが、何事も挑戦と経験を積むって事ならいいのか。こヤツ器用だしね。オレも仕事で5年間履いたが、やっぱり山岳は靴の方がいいかな。まあ人それぞれ。

ニッカボッカは…なんだろう。威嚇でもするのか?(誰をだ)


5時半前、河童橋に到着。
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ガスってます。まあなんとなく知ってたし。それでも多少の期待はしていたんだけど、まあこんなもんでしょう。
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上高地の河童橋付近にはライブカメラがある。カメラを確認し、スマホのyoutubeを起ち上げ、『上高地ライブカメラ』と検索して出てきた結果の中から観てみる。
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おーいたいた。オレらが。スマホの小さい画面をのぞき込んで映った自分の姿に喜んでいるイナカもんのオレらが並んでいる。
とりあえずスクリーンショットに収めた。スマホよりもパソコンで表示させ、歯車マークからハイビジョン720HDに変更すれば遠目でも一目で誰かわかるくらいの映像が見れる。オレも暇なときはたまに自宅でここのライブカメラをながめて『あー…穂高天気がいいなぁ…行きたいなぁ…』とつぶやくときがある。



6時過ぎ、明神館に到着。
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時間も早いってことでお客さんもちらほら程度。

7時過ぎ、徳沢に到着。
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けっこう人がいるが、大体が登山者。ベンチに座って休んでながめていた。目の前でどっかの人が、偶然知り合いに逢った光景を見て『世間って狭いな』と思った。

8時過ぎ、横尾に到着。順調。
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ここで涸沢と槍ヶ岳への分岐になる。なのでかなりの人が休んでいた。時間的に登る人と降りて来た人と重なり、結構な盛況となっている。
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槍ヶ岳まであと11km。ここから先は勾配が付いてくるので今までの道とはちょっと違う。

いくつかの沢を渡り、山の深い場所に向かっていく。
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鉄パイプと足場屋が使う鉄の板でできた橋を渡るとき、組長の後ろを歩いていたんだけど、この橋と組長の組み合わせがどう見ても『足場屋』にしか見えない。どちらの組の方でしょうか。
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狭い登山道ではオレが後ろを歩いていくんだけど、すれ違う人の視線を見ているとほぼ組長の足元を見ている。そしてすれ違ってからしばらくして後ろの方でヒソヒソ聞こえる。たぶん『今の人 地下足袋じゃん』とか言ってんだろうな。

今回の山行で相当な注目を浴びてましたコヤツ。
目立つことが平気ってうらやましいなぁ。むしろ好きなのか。
オレなんか目立つことが大の苦手なので真逆の人種なんだろう。
まさに日向に生きる人間と日陰に生きる人間。オレとコイツは陰と陽。

燦々と陽が降り注ぐ外も好きだけど薄暗い部屋で体操座りしてるのも好きなんだなオレは(アブネーな)
陰の人だなぁ…オレ。 今の職業も表舞台を支える陰に生きる仕事だしね。

深いわ~(そうか?)






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by moriyart | 2016-08-07 10:59 | 大喰岳