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どこかに行きたい

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カテゴリ:仙丈ケ岳( 3 )

その3(仙丈ケ岳)

感 想

ギックリ腰からの腰痛は ほぼ完全回復し、余程のことが無い限り痛みや違和感が出なくなった。
よし!今度の週末に! アレ?天気悪っ。
それなら今度の連休だ! レレ?またしても天気悪っ。

たまたま予定が入ってなくて行けそうな週末も悪天候により登山計画が中止になっていった。

(この週末がテン泊できそうな最後の陽気だ!)
ホントは今回の山行も長兵衛小屋にテントを張って今日は仙丈ケ岳、明日は甲斐駒ケ岳ってな感じにしようかと思っていた。しかしそのうち山岳の天気予報の示す気温が氷点下のマイナス表示が付くようになって、泣く泣くテン泊をあきらめた。その時、一度行った甲斐駒ケ岳もあきらめて今回初めて登る仙丈ケ岳を優先したのであった。

いろんな事を妥協した今回の仙丈ケ岳だったが、天気と景観だけは妥協ナシの最高なモノだった。

来年もきっと広河原に来るだろう。白峰三山に登るためだ。ただ、やっぱりオレはシャトルバスが絡む山行は、時間に縛られるのであんまり好きじゃない。時間ばかり気にして気持ちに余裕が無くなって あのおっさんみたいにカリカリしないように気を付けないと。
せっかく来た景色のいい山の上でバカみたいにプンスカしてたんじゃほんとにもったいないからね。


さて、本当は家に帰るところだが 家族に許しを得ているから家とは真逆の『北アルプス』へ今から向かいますかね。そっちの山も めっちゃくちゃ楽しみだ。
でもその前にどこかで風呂とめし!
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仙丈ケ岳
おしまい





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by moriyart | 2016-10-19 23:18 | 仙丈ケ岳

その2(仙丈ケ岳)

10時15分、仙丈ケ岳山頂へ到着。
3033m。秋でも3千メートル級に登れちゃうってすごい。仙丈ケ岳って懐の深い優しい山だ。
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3時間で登ってこれました。登るのはお手軽なんだけど駐車場からこの山の麓まで行くのに手間がかかりすぎ…。
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南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、そして遥か北アルプスまで見渡せる。ぐるり360度の大パノラマです。
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ひとしきり景色を楽しんだあと まだちょっと早いんだけど昼ご飯その2。
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おにぎりはさっき食べちゃったからカップラーメンを作って食べた。
カップヌードルをズルズルすすりながら景色をながめる。天気ヨシ、景色ヨシ、ラーメンヨシ。気分は最高潮。
そんな最高潮な気分でラーメンを食べながら山頂標識の方を見た時に聞こえてきた声。

『順番並んでますよ…』
『なにをえらっそうに!上から!』

御年65くらいのおっさんが山頂標識で写真を撮る順番を横入りしそうになったのを若者に指摘されて逆ギレしているようだ。
大声で威嚇しているので静かじゃない山頂でも響き渡る。

『上からとかじゃないです、みなさん並んでいるんですよ』

冷静に受け答えをしている。おっさんの方が分が悪いのでひとしきり騒いだらおとなしくなり、結局列に並び順番を待っている。

列に並んでいる人の表情が全員無表情だ。そりゃそうだ、今ので楽しい気分が吹っ飛んじゃったんだろう。指摘した若者が奥さんを撮影した時は、奥さんも無表情。見ててなんか切なくなった。
撮った後、騒いだおっさんに『おまたせしました』と場所を開ける。大人だなぁ。

その若者がオレの前を通り過ぎた時、ボソリと『いい歳して悲しいな』と嘆きつぶやいた。よく耐えた、えらいよ兄ちゃん。そして奥さん。
オレも一緒に並んでいたのなら援護もできたが、離れたところでラーメンすすりながらかばったところで完全にただのおせっかいの外野だ。


…もし、おれがその若者の場所にいて横入りされたときはどうなってたんだろう。大声で威嚇されたらどうやって受け答えていたんだろう。
自分が悪くないんだから引き下がらないとは思うが、ギャーギャー大人げなく反撃してたのかもしれない。

逆ギレして大騒ぎする老人を今まで何度か見たが、同じようなことをする若者は見ない。もしかしてある年齢以上に達するとこういう症状が出るようになるのか。
もしかしたらオレも定年を超えてしばらくするとギャーギャー騒ぐ老害になってしまう定めなのか。
今回のこの騒ぎが将来のオレに対する反面教師になってくれればと願う。切に切に。
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11時過ぎ、下山を開始する。
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もっとのんびりしたいんだけど ちょっと人が多すぎ。立ち上がってザックを背負うと遠くからオレのいた場所を狙っていたらしく、ササっとシートを敷いた素早いカップル。落ち着かないからもう下りますわ。


帰りは違うコースで。
下ってすぐに『仙丈小屋』を通過。
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お昼時なので外のベンチでご飯を食べている人ばかりだった。

小屋へ水を揚げているポンプの周りが凍り付いていた。
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さすがに3000メートル近辺の夜間や早朝は氷点下の世界だろう。
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誰かが剥がした氷が登山道のど真ん中に落ちていた。
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帰りの道は往路とはちがって樹林帯の中を進む。
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景色はあまり見えないがこんな雰囲気もまた違った良さを感じさせてくれた。紅葉というものはすっかり終わってしまって葉のない木々がもう冬の装いに変わってしまっている。

山を下っている途中、もう一つ下っているものが…。

腹だ。

なんか腹を下しているっぽい。ダッシュで下山するほどでも途中で『キジ撃ち』するほどでもないが、やっぱりトイレに行きたい。後半は頭の中はトイレのことばかり考えていた。北沢峠に近づくにつれて上昇する血圧とケツ圧。

13時30分前に下山完了。
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バス停の前のトイレに駆け込んで盛大にかました。
トイレから出てバス停を見ると今、オレが乗る予定だったバスが広河原に向けて発車してしまった。

…まあトイレ優先しないと車内で大変なことが起きるからしょうがないっちゃしゃーない。
えーっと、次のバスは何時だったっけ?なんて思いながら時刻表をみたら16時だった…。

ぎぇー!今13時半だから えらい待つぞこりゃ。乗車券売り場のおっちゃんに確認してみると ありがたいことに臨時バスが出るとの事。
うおーありがてぇ!
喜んでいれば、おっちゃんから”条件が合えば”と追加の情報。その条件とは最低20人以上の乗客が必要らしい。オレは一人目だ。ここにはオレ以外はいない。

しょうがないので数字の書かれたベンチのNo.1に腰かけた。そのうちもう二人来た。その3人からなかなか増えていかない。
ベンチに座って天井を眺める人、寝る人。オレはぼーっと外を眺めていた。しかし、やっぱり今日は人が多いのか順調に増えていき、もうちょっとで20人になりそう。
新しい人が来るたびにNo.2のベンチの人と顔を合わせて『あと2人ですね』と笑顔になる。

1時間近く待ってなんとか20人以上になりやっと出発。ここは北沢峠。峠だけに歩かずに座ってるだけならやっぱり寒い。バスの中の温かさがありがたかった。


No.1ゆえにバスの好きな場所に座れるので一番前の一人席に座った。
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運ちゃんが時折、大声で景色の説明をする。今日みたいに林道から遠くの山がクッキリ見えるのは”今年初めて”なんだとか。
ふーん今年初か。 え?今年?

9月いっぱいから10月の連休までずーっと週末天気が悪かったんだとか。今年の悪天候っぷりは例年に無く、今期のバスの売り上げは いつもの三分の一だという。
車内から『へぇー』のハモリが響く。

今年初の最高の天気の日に来れて超ラッキーだった。今回も息子くんにてるてる坊主を作ってもらったけど、さすが強力な晴れパワーだ。またしばらくリチャージして新しいてるてる坊主を作ってもらわねば。

広河原に15時15分に到着、バスを乗り換えて芦安の駐車場へ向かう。臨時バスの到着を待っていてくれたんだけど、広河原から乗るお客さんでほぼ満員。乗り込んでみると座席が一つだけ空いていた。最後の1席に座れてホントにラッキーだった。芦安まで1時間も立ちんぼだなんてちょっとヤダ過ぎるもん。
オレの後に乗り込んできた人は残念、通路にギュウギュウ詰めで立っていた。

だいたい1時間かけて芦安の駐車場へ到着した。
疲れたー。(座ってたクセに)








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by moriyart | 2016-10-19 22:36 | 仙丈ケ岳

仙丈ケ岳

深夜に芦安の駐車場に到着した。

この山の麓に行くにはシャトルバスを使わないと近づけない。過去には北岳、甲斐駒ケ岳でもここの駐車場に停めてシャトルバスで麓まで向かった。
今回、もしかしたら混むかもしれない…と、早めに出てきたのだが、予想に反して難なくバス乗り場に近い駐車場へ停めることができた。近くにトイレもあって利便がいい。便だけに。

9月の週末はほとんど天気が悪かった。10月には期待していたんだけど、連休も天気が悪かった。そこに来てこの週末は二日とも晴れ予報なのできっと混むだろうと予想していただけになんか拍子抜けだ。

それでも始発のバスに乗りたいので座席に丸くなって早々に寝た。

…のはいいが、寒い。ちょこっと標高が高いのは知っていたが、まさかここまで寒いとは。フリースの上にダウンを着てても冷えてくる。足先なんか冷たくなって伸ばしていられないので胡坐をかいて温かい場所を探す。

4時過ぎ、アラームが鳴り、支度をしてバス乗り場へ向かう。
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5時前にバス乗り場についたんだけど、この時間はマイクロバスのタクシーにみんな乗り込んでいる。バスより早く出るのでちょっとでも早く着きたい人向けなのかな。
オレはバスで充分なので代金を払って乗り場のベンチに腰を掛けた。おっ3番目。これなら絶対座れるぞ。

係りの人の話ではバスが3台来るそう。あれ?少なくない?前に北岳行ったときには10台来てもまだ足りないくらいだったんだけど、この時期はお客さんは少ないのかな。
芦安の早朝はけっこう寒い。バスの中で温まりたいので今か今かとバスの到着を待つ。

バスがやってきて乗り込む。
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あったけぇ。そう思っていると続々と乗り込む。あっという間に3台とも満席。座席がすべて埋まるとさらに立ち乗りの客を詰め込む。乗務員の『詰めてください』の言葉に立ち乗りの人の間隔がぐいぐい縮まり、満員電車の様になった。
それでも乗り切らないお客。ほらー!やっぱりバス足りないじゃん!シロートのオレでもわかってたよ足り無さそうなのは。

無線で甲府駅出発のバスに空きがあるか確認しているが、向こうのバスも一杯だと返事する。それでも乗せてくださいと送信している。
『乗せろと言われても…』
むこうのバスの添乗員の苦笑いの雰囲気が電波に乗ってもわかった。
ここ芦安から乗れなかった人は数十人、奈良田方面にも30人ほど乗れなかった人がいるという。
そうだよなー、降水確率0%の今日、みんな山に登りたいもんなー。バス会社の見当違いが大きすぎたな。

そんなこんなでシャトルバスが芦安を出発。1時間近く林道をバスに揺られながら走っていく。途中、夜叉神からも乗車のお客がいた。満員なのにさらに詰め込む。立っている人はちょっとかわいそう。あー座れてよかった(ゲス顔)

そして6時過ぎに広河原に到着、ここからバスを乗り換えて北沢峠に向かう。
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7時前、北沢峠に到着。
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登頂前なんだけど、帰りのバスに乗る時にバタバタしないようにあらかじめ仙丈ケ岳の山バッジを『こもれび山荘』で買った。
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そして7時過ぎ、仙丈ケ岳山頂へむけてクライムオン。
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辺りはすっかり明るく、ヘッデン無しでも充分歩ける。
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歩いているうちに木々の間から太陽が顔を出す。
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木漏れ日の中を歩くのは気持ちがいい。
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前を歩いていたカップルのおねぇちゃんが彼氏に、
『歩くペースこれくらいで平気?』
と、聞いた。その問いに彼氏が答える。
『うん、へーき♡』

ヒュー!あっついねぇ!後ろを歩いているおじちゃんのボクちんもへーきだよ♡

…って、おっせぇんじゃぁあああ!


単なる嫉妬である。


『大滝頭』に到着。
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どっちに行こうか迷ったけど小仙丈方面に向かった。30メートルほど歩いたくらいで後ろで『どっちへ行った方がいいですか』なんて話が聞こえてきた。
『馬の背方面に向かうと早く着きますよ』と誰かが答えている。

あれ!そうなの?どうしようかな。戻ろうかな。
なんて一瞬悩んだけど、ちょっと恥ずかしいし、自分の決めた道なのでそのまま進んだ。
みんな向こうへ行っちゃってオレだけ一人こっちへ来てるのも ちょっとアレかなぁ。
なんて思ってしまい、不安でついチラっと後ろを見てみたら……なんだよ、みんなこっちに来てんじゃん。ちょっと安心したよ。(みんなと同じが大好きな小心者)

標高も上がり、足元を見ると霜柱がびっしりとあった。
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そりゃ今朝 車内でも寒いわけさ。もう秋も深しだなぁ。

振り返ると『甲斐駒ケ岳』。
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相変わらず白いなぁ。美白チャンピオンだね。あっちも今日はたくさん登っているに違いない。絶景だよきっと。
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見晴らしの良い所で小休止。何人か休んでいた。
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富士山が見える。
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9時半、『小仙丈ケ岳』に到着。
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ここでも休んでいる人多数。
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仙丈ケ岳山頂らしき場所も見える。まだまだ歩きそうだ。
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朝4時台に朝飯を食べたのでもう5時間経っている。おなかも空いたので買ってきた握りを食べた。
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目の前には鳳凰三山。
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薬師岳、観音岳、地蔵岳が見える。地蔵岳にはオベリスクも確認できる。

視線をずらすと富士山と北岳と間ノ岳。
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日本標高順の1位2位3位が横並びだ。北岳カッコいい!白峰三山へ来年行けるかなぁ。行きたいなぁ。いや絶対行く!

仙丈ケ岳の山頂が見えてきた。
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目を凝らすと山頂に人だかりが見える。しかも結構な人数。
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山頂からの雄大な景色を夢見てボチボチ歩いていく。


人の気配がすると思ったら…
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by moriyart | 2016-10-19 22:22 | 仙丈ケ岳