どこかに行きたい

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カテゴリ:荒船山( 3 )

その3(荒船山)

記 録

活動時間:3時間31分
活動距離:9.37km
高低差:368m
累積標高上り/下り
790m / 775m
カロリー:1231kcal
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感 想

『あの岩壁の上に立ってみたい!』
そう思って登ったこの山。思った通り、壁の上から見た景色は素晴らしいモノだった。
臼井さんや他のかたが、艫岩から墜落する事故が起きて、一部の人から『崖の手前に手すり等、安全な措置をとった方がいい』という声が幾度となくあがってきたのだという。

うーん、私個人的な意見としては、それは違うなぁ…と思った。あくまで個人的な意見ね。
テーマパークや公園なんかなら、安全のために どうしても必要だと思う。しかしここは山。
”手つかずの自然”とは言えないが、自然が作ったもともと存在していた断崖絶壁。それをわかっててここへ近づくのだから、やっぱり自然そのままの方がいいのだろうと感じる。柵や手すりを作って近づけない様にするのは、やっぱりなんか違う。じゃあ、人は事故に遭ってもいいの?と聞かれてたら黙ってしまうんだけどね。
実際、小さなお子さんを連れているかたもいて、子供が崖っぷちでフザけた場合、何が起こるかは火を見るより明らかだろう。1ナノ秒すら目が離せなそう。

かと言って、声を上げてまで『柵の設置反対!』とまではしないかな。事の成り行きを静かに見守りますか。荒船山も何もしゃべらないけど、心中なにを感じているんだろうね。

クレしんに聞いたらなんて言うかなぁ。
『柵?設置すればぁ?』←クレヨンしんちゃん風
ちょっと不謹慎でした。すみません。
事故に遭われたかたのご冥福をお祈りします。
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荒船山
おしまい






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by moriyart | 2018-06-05 18:30 | 荒船山

その2(荒船山)

6時過ぎ『艫岩展望台』へ到着。
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艫岩展望台の場所は、あの絶壁群のこの辺りと聞いた。
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誰もいない。仕方ないので台の上にカメラを置いてセルフで撮った。
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オレの肩の向こうに見える山は『浅間山』。
いつか絶対行きたいんだけど、今も活発に活動する火山で、たしか入山規制されてるんだよね。残念。
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崖までギリギリな場所まで近づいていく。
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一歩、もう一歩…もうちょい行けそう、半歩。こえぇ。
『クレヨンしんちゃん』作者、臼井さんはここから墜落したんだとか。うん、300%命が無いね。 
他には腹這いで縁まで行って撮影しようとして墜落した御老人や、母子の謎の墜落など、何件か事故が起きている。

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裾野が無いから下の地面までの高度感が凄い。まるで空を飛んでいるかの様。崖下を漂う空気が左から右へ流れている様な感じがわかる。

澄んだ朝の空気がキンとしている。
空気が山を乗り越える時に雲ができている。そこまで湿って無いので滝雲になりきれない。
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眼下を走る国道245号線に、ゴマ粒の様な車が血液の様に流れている。
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さて、ここはまだ目的地じゃない。山頂を目指しますかね。
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艫岩から先の道は真っ平ら。
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テーブルマウンテンで上が平たいから起伏がほとんど無い。高原の様で超キモチいい。
時々もやが出る。まあ標高的には雲と言った方がいいのかな。
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木々の間から漏れる陽光が、白く霞んだ空気に幾筋もの光線を作って幻想的だ。
あまりの気持ちよさにナゼか足取り軽くスピードが上がる。普通なら逆にゆっくり歩きそうだが、なんかわからないけどうれしくて早歩き。

ルンルン気分で歩いていれば、ちょっと遠くで ガサッ と何かの気配。
登山道からずいぶん離れた場所での草むらの音は熊を連想して一気に戦慄が走る。
息を殺し、気配を消して目をやると、鹿がこっちを見ていた。かなり大きい。
なーんだ鹿か。と安心してカメラを構えると、そのしぐさに驚き、逃げていく。
ぴょーんぴょーんとクマザサの中を跳ねていく。クマザサの下がどんな地形になっているのかわからないから、鹿だって足をグラしそうなのに…。そもそも鹿という生き物は、足をグラすことが無いのかな。だとしたら羨ましいかぎりだ。


クリンソウの群生地があった。
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これがクリンソウなのかわからないけど、たくさん咲いていた。
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群生地は、特にロープで囲んであるわけでも無いのでギリギリまで近づけるどころではなく、群生地のど真ん中まで入れそうだ。
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なんだか踏み荒らしてしまいそうでかわいそうなので、近づかずに遠巻きに眺めてヨシとした。
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うほー!気持ちいいー♡
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早い時間の入山だったので、ほとんど他の人に逢わない。さっき一人抜かれたくらいなもんだ。この気持ちよさを誰かと共有したいってのもあるけど、独り占めってのもアリなのか。
平らな道って疲れなくていいね。山ばっか登っててなんだか忘れてたよ。じゃ、木道の整備された景勝地も考えてみようかな。んー尾瀬とか?


…と、思ったら、突然の上り坂。しかもちょっと急。
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え?え?なんだこの楽しい雰囲気ぶち壊しの急坂は。
まあ、最高地へ向かってんだから、テーブル大地のどこかは高くなってるのは当然である。



6時45分、荒船山の最高地点『経塚山』へ到着。1423m
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ここが荒船山の船首部分なんだそう。あー確かに船首ってクイッて上にとんがってるもんね。
いや…空母ならそうなってちゃダメじゃん。それだと飛行機ドカーンじゃん。平らじゃなきゃダメじゃん。
くだらんことをいちいち考えて突っ込んでいた。

祠があったので賽銭を入れ、手を合わせて入山のお礼を言った。
そしてやっぱり誰もいないのでセルフで写真を撮った。

カメラを置く高い場所が無いのでローアングルになってしまった。
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山頂はちょっとせまいかな。大人数で来てあまり ごせっぽく滞在できなさそう。木々が茂っているから展望も良くないしね。
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では、来た道を戻りますか。




艫岩展望台まで戻ってきた。
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父娘が休んでいた。女の子がいろいろな山のポーズをして、父が写真を撮っている。
何歳くらい?けっこうちっちゃいかも。あどけない表情と、カワイイ山のポーズを見ていたら自然とオレの表情も緩んでしまった。

オレ的にはニッコリだったつもりだけど、傍から見たオレの顔は、たぶんかなり気持ち悪かったに違いない。事案発生だ事案。(失礼な!)




下山路を軽快に下っていく。
途中、幾組かの人達とすれ違う。この人達が艫岩に到着するのは10時くらいとかかな。やっぱそうだなぁ、これくらいのタイミングで登り始める山なんだろうね、きっと。

ややご高齢な夫婦とすれ違った時に、少し話をした。その話の中ででご婦人がオレに聞いてきた。
『なんだか少しボーッとしてる様ですが、景色は見られたのでしょうか?』


うるせぇええ!ボーっとした顔は生まれつきだわ!


と、心の中で絶叫したあと ハッと気が付き、答えた。

『少し霞んでますが、浅間山はしっかり見えますよ(ニッコリ)』
あぶねぇ、”ボーっとしてる”とは”霞んでる”って意味で聞いたんだね。

よく考えれば、いや…よく考えなくてもそういう意味でご婦人が言ったのは当然なんだけどさ。気持ちに余裕が無いていうのか、空気が薄かったせいなのか、それとも…

いやオレが馬鹿なんだね。


8時30分、下山完了。
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車が増えていて、今到着した車もある。これからまだ増えるのかな。



車に乗り、移動して『神津牧場』まで来た。
駐車場の近くの囲まれた場所にヤギがいた。
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200メートルほど歩いて売店まで来た。
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そこで山バッジとソフトクリームを買った。
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このバッジのデザインは荒船山のモノなのか神津牧場のモノなのかわからん。ってか、牧場要素多めだなぁ。

開店直後でほとんどお客さんがいないので、一人さみしくベンチに座ってソフトクリームを食べていた。ボーっと眺めていると従業員のかたが、忙しそうに掃除や準備をしている。
ソフトクリームをたいらげ、牧場を後にした。


来た道を戻れば無駄な距離を移動することは無いんだけど、荒船山の艫岩をもう一度見たかったので、わざわざ国道まで下りてきた。

荒船山が見えるポイントに車を停め、見上げる。
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でっけぇ…。
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写真だとどうしても大したことない写り方をするんだけど、実際目の当たりにするとその岩壁のデカさに圧倒される。
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蒼く霞んでいる。
艫岩は北側に面しているので日陰になるのだが、その日陰が蒼い。青い日陰ができるなんてバカでかい証拠だ。

口を半開きにしながら見上げ、『はえー…』と声を出した。やっぱこの山すごいわ。
視線を横にやると、去年登った妙義山が見えた。
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遠く離れているのにドデカく、荒々しい山容が霞んで見える。
去年、あんな所に登ったんだ。すげぇっちゃぁすげぇなぁ…。


車に乗り込み、次なる山へ出発した。






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by moriyart | 2018-06-05 18:23 | 荒船山

荒船山

去年の秋に妙義山に登った。

帰り道の国道245号線を走っていると、見えてきたのは妙義山と兄弟の『荒船山』。
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うぉおお!なんじゃありゃぁあ!
あー!あれが荒船山かぁ!画像で見たことあったけど、ここだったんだぁあ!

この道を走ることで荒船山を見ることができるとは知らなかったので、カーブを曲がった先からこの山が見えた時には、ひとり車内で声を上げたのを覚えている。

遠く見えるが、ベラボーにデカいので異様な雰囲気を発している。カーブの激しい道だが目が離せなくなってしまった。


あの山に登ってみたいッ!!


一気に近々登る山のリストにインしました。しかもランク外から。
山の形を見て、”あの頂上ってどうなってるんだろう…登りたい!” と、思った山の第三弾だ。一つは槍ヶ岳、二つ目はジャンダルム。そして突然のランクインしたこの山。

山の北側の断崖絶壁は『艫岩』と呼ばれていて、高い所で200メートルくらいある。
艫?読めない。調べてみたら『とも』と読むらしい。艫とは船の後ろの垂直な部分、つまり船尾の事なのだそうだ。
ネットではこの山の事を『空母』とか『航空母艦』と紹介されていることが多い。言われてみれば上が真っ平らな空母に似ているが、なんとなく別の意味で”空を飛んでいる船”みたいな意味合いも持たせてあるようなニュアンスも感じるのはオレだけなのだろうか。
とにかくスケールがデカい山なのである。

あの断崖絶壁の上から眺める景色はいったいどんな見え方をするのか気になってしょうがなかった。しかしもうすぐ冬。しかたないので来季に登ろうと固く誓ったのを覚えている。




翌年の初夏、満を持してこの地にやってきた!


朝、4時半に『内山峠駐車場』に到着。
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もっと前に現地入りしていたが、トイレが無いのでいちばん近いコンビニで朝飯を食べながら時間を調整していた。
駐車場に到着した時には数台が停まっていた。車が少なめなのは、この時間から行動するのはちょっと早すぎるためだ。今から登るとワリと早く下山してしまう。でもオレはそれでいい。なぜなら時間があったらもう一座登ろうと思っていたからだ。
いそいそと支度をして5時ちょっと前、駐車場を出発。
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登山道はやわらかい土の道。
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足にとてもやさしい。艫岩の雰囲気からは想像もつかない緩い勾配とやわらかい道だ。

木々の間から太陽が顔を出す。
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照らされる木々。ちょっと朝靄が出ている様だ。神秘的。
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先週、満観峰で足を挫いてから1週間。実は完治していない。普通に歩く分には なんら問題無いんだけど、ちょっと足首を捻るとズンと鈍い痛みが走る。ここは慎重に。

そんな事を思いながら歩いていたら、着地した痛めた足が一瞬横を向いて着地。ズキッと痛みが走る。マズイ!追い打ちをかけたか?どうだ?

…イタクナイ イタクナイ ダイジョブ ダイジョブ キエー!

治癒の呪文を詠唱して足の痛みをごまかした。
足を地面にトントンと打ち付けて確かめる。どうやら大丈夫な様だ。ちょっとだけヒヤヒヤもん。


鮮やかな色の花が咲いていた。
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えーっと、ミシマツツジ?なのかな?おじさんちょっとわかんない。
(6/7訂正 ミシマツツジ →ミツバツツジ)

ここにもありました幅の狭い尾根道。
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△の頂点を歩いて行く。このテの道が大好きだ。

緩いながらもところどころ梯子があったりする。
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しばらく登ると、ドデカい岩の壁がある場所に出た。
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室の様な場所になにやら祭ってあった。

藤が咲いている。
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オレが住んでいる所の藤は、今年の開花が特に早くて四月中に散ってしまった。五月も終わりなのに ここでは満開だ。
季節が少し巻き戻った様な感じで不思議な気持ちになる。でもまた藤の花を観れたので もうけもん。


『一杯水』に到着。
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だ、そうです。
山肌を見ると小さな滝の様にチロチロと水が流れている。これをすくって飲んでいたのか。
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ただ、この滝の中の岩のあちこちから無数のカエルの鳴き声がケロケロ聞こえる。

…い…いいかな。カエルさんに飲んでもらおう…。
まあ、昔の人はそんな事言っちゃあいられなかったんだろう。貴重な水だしね。

その先の道の雰囲気がガラリと変わり、土の登山道から砂利の登山道に変わった。
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壁も岩が露出してきて、いよいよあの艫岩の上に向かっているんだと認識した。

なんか平坦な場所に出た。
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どうやら山の上まで登り切ったらしい。
荒船山はテーブルマウンテンなので上が真っ平らで広大な形状をしている。本当の山頂はまだもうちょっと先だけどね。
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テーブルの上なので道の勾配も無くなり、超歩きやすい。高原の様だ。

木々の間から景色が見える。
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この景色が2重スクロールする見え方は、どうやら木の向こうは超断崖っぽい。

木が薄くなっている場所に看板が立っていた。
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山の縁に近づいてみる。
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本当に超絶壁らしく、裾野が一切見えない。北アなんかの絶壁と言われるような場所でも多少は角度の付いた裾野があるが、ここは本当に絶壁で場所によってはオーバーハングしている様な場所もあるので危ない。オレの危険感知メーターが、さっきから振り切っている。本気で怖い。


その場所から真横を見ると隣の岩壁が見えた。
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正真正銘の絶壁だ。
高い所で200メートルあるらしい。スケールが違い過ぎてクラクラしてきた。


しばらく歩くと建物が見えてきた。
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避難小屋だった。
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けっこう立派である。山小屋…までは行かないけど、快適に雨風をしのげそう。夜の宴会もできそう。でも標高がそんなに高くないから虫がいそうかな。

避難小屋から北へほんの少し行くとある展望台。そこへ向かう。
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by moriyart | 2018-06-05 17:41 | 荒船山