どこかに行きたい

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カテゴリ:白峰三山( 6 )

その6(白峰三山)

記 録

活動時間:19時間1分
活動距離:24.79km
高低差:2,383m
累積標高上り/下り
3,397m / 2,709m
カロリー:7774kcal
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感 想


やっと、やっっっと白峰三山に登ることができました。
計画に上がること数回。しかしシャトルバスによる時間の余裕が少なく、できれば二泊で挑むのが望ましい事から なかなか実行することができなかった。
一泊で挑戦し、なおかつ標高差のある方から登った為に体力的にかなりハードだった。
こんなにヘロヘロになった山登りは過去にあったっけ?と思ってしまうほどに。

下山翌日に人間ドックがあったんだけど、まず体重が激減。ウエスト回りも数センチダウン。そして肝臓や血液のいろんな数値がおかしくなっていた。(いや、数値の方は日ごろの不摂生だろうよ都合のいい解釈すんなよ)
まあ摂取カロリーより消費の方がはるかに多いから当たり前の様に痩せるんだけどね。7700キロカロリーって出てるけど荷物が重たいからもっと消費したと思う。

ま、人間ドック後は酒飲んでたらふく食ったから光の速さで元の体型に戻りましたけどねぇ。光速デブ。

登山口から山頂までの標高差が大きな山が他にあるのか調べてみた時に、『登山口⇔山頂の標高差が大きい日本百名山ランキング』というページがあった。
今回の奈良田⇔農鳥岳は、なんと第二位であった。ちなみに一位は剱岳早月尾根コース(行ってない)
し…知らなかった…。だからみんな好んでこのコースで登らないのか…。オレはこんなドMコースを自ら選択してしまったんだ。あんなに車が停まっていて同じ向きで逢った人って二人だけだったし。
コレじゃあただのマニアじゃん。ちょっと恥ずかしい。


農鳥小屋のおやっさんとの絡みは楽しみに過ぎていただけに、拍子抜けだった。
登山者にひどすぎる言葉を投げかける事で有名で、ある意味悪評高いが、ネットでは彼を擁護する声も多い。

それは登山者のことを思っての行動なんだとか。

小屋前を通過する時間が遅ければ、下山するまでに日が暮れてしまい、思わぬ事故を招く。そうならないように、歩くペースを見て危なっかしい登山者にキビシイ言葉を投げかけて注意を促したり、小屋へ泊まる様に誘導している…のではないかと言われている。本当は心優しき山の番人なんだとか。

そう思えば、今回のオレは指摘されるような行動はしていないため、やさしい対応をしてくれたのだろうと解釈した。うーん…たぶんね。




友達の組長(の会社)に支配(管理だってば)されている(してくれてる)ことをちょっと調べてみた。
ここら一帯は100年以上も前、創業者『大倉氏』が購入し、豊富な森林資源を生かすために『東海紙料㈱』が生まれたのだそうだ。
民間の会社が日本国内に所有する1つの団地としては最も広く、東京のJR山手線で囲まれる面積の約4倍に相当するという。この土地の中に日本百名山が5つも入っているのはすごい。まあたしかに南アルプスの南部ほぼすべてだしね。

初めて知ったんだけど、何かとてつもなく強大な企業の力を見せつけられた様な気分だった。
土地というか3000メートルクラスの山をいくつも持っているってぇのは素直にスゴイ。

あのついでと言っちゃぁなんですが、もういくつか山小屋を作っていただけやしませんでしょうか?
ちょっと足りないんです。え?ダメ?サーセンっしたぁ!



いやぁ…この白峰三山逆回りコースは もうたくさんです。いつかまた白峰三山に登るときは絶対に広河原から登ります。やっぱ人気があるコースって ちゃんと意味があるんだね。
その広河原に何度も訪れてきたけど、今回の白峰三山で一旦しばらく来なくなるかな。ここを拠点にいろんな山に登っていろんな思い出があるから、なんとなく思い入れのある場所になりました。次回、ここへ来るのはどれぐらい先なんだろう。10年後?いやわかんね。
まず10年後まで山に登ってられる体力と財力を保たないと。

う~ん…どっちもアヤシイな。
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白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
おしまい

















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by moriyart | 2018-08-25 08:04 | 白峰三山

その5(白峰三山)

8時、『北岳山荘』に到着。
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間ノ岳と北岳の山バッジを買った。
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北岳は山バッジを集め始める前に登った山で、4年越しにバッジをゲットすることができた。残るバッジ未購入の山は富士山、乗鞍岳、木曽駒ヶ岳、常念岳の四山だ。
ついでにコーラを買ってベンチに座って飲んだ。

時計を見てスケジュールを確認。
ほんのちょっとだけ時間が押している。一応、シャトルバスの時間までには余裕を持たせてあるが、何がきっかけで遅れてくかわからないので、北岳山荘を出発した。
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北岳山荘からは北岳への登り。
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最後の分岐から北岳の山頂まではピストンになるので、分岐の道標の近くにザックをデポしてカメラとペットボトルだけを手に、いざ出発!

今回の山行で初めて身軽な状態で山頂を目指す。
おお!コレだよ、この身軽な感じ。大きな段差をヨイショと乗り上げる時に、テン泊装備を背負ってると腿の筋肉をフルパワーでググッと上がるけど、荷物無しだとグーーン↑と体が上昇するこの感じ。余力も感じる。
いやぁ、この体の軽さ なんかワクワクする。山頂アタックって、やっぱ軽荷でいきたいね。

人の気配を感じると思ったら、
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9時10分、『北岳』山頂に到着。
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逆周り白峰三山で最後の山です。標高は富士山に次いで第二位の3193m。第三位の穂高岳より3メートルしか高くない。

近くにいた兄ちゃんに撮ってもらった。
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なんか背が縮んだみたいに見える。まあ気のせいだけど、でも重荷をずーっと背負ってたから多少は軟骨が縮んでるんだろうなぁ。

山頂からは今回登った山が見える。
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白峰三山って、三山なんて言ってるけど西農鳥岳と中白根山が余分じゃん、白峰五山じゃん!詐欺じゃん!何度も何度も登り返しがありやがって!(プンスカ)

ここへは4年前に来たんだ。その時にも富士山が見えていたなぁ…。
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あの時はウッキウキな気分で富士山見ながらラーメンすすってたよなぁ。
富士山を細い目で眺めながら感慨深くなった。
…ま、そのあと時間が足りなくなって地獄の駆け足下山になったけどね。


時計を見たら、山頂到着時間が ほぼスケジュールどおり。遅れていたスケジュールが追いついた様だ。
さすがノー荷物はスピードは違うわ。んならこの勢いで下山しちゃおう。
岩と岩の間をぴょんぴょん飛んで移動しながらザックをデポした分岐点まで下り、ザックを背負い、八本歯のコルから大樺沢へ向かって下る。
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八本歯のコルから広河原らしき場所が見える。
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ここから1400mくらい標高を下げていく。遠いなぁ…。でももう登り返しは無いので純粋に下るだけ。
あ!そうだよ、この逆周りのコースは登りが多くて地獄の大変さの代わりに、下りが短くなるんだ。そう思えばやる気も出る。

黙々と下る下る下る。

登山道から見上げると北岳の側面の壁、『バットレス』が見える。
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この岩壁はロッククライミングのメッカだ。数組の人達が登ってるらしく、上と下の連絡の取り合いを大声でしているのがカールに響き渡り、ここまで聞こえる。


時々足を止めてスマホの地図アプリでバス停までの残りの時間を確認し、(まだ2時間もある…)と、ガックリして また黙々と下っていく。

横に見える雪渓?が涼しげだ。
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あ…足がぁぁああああ!


ずーっと下りってぇのも足に負担がかかる。足の親指がビリビリして痛くなってきた。
岩の上で休憩をとる。靴下まで脱ぎ、裸足に風を当てて回復させる。ザックから今朝の残りのバターロール2つを出して食べた。ポカリを飲み干してしまったので、そのペットボトルに調理用の真水を注いだ。

もういろいろと飽きてしまったが、中断なんてできないからガンバって下るしかない。

樹林帯に入った。あともうすぐな感じがする。
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夏の初めに降った豪雨で被害が出たようであちこちの登山道が補修されていた。


広河原山荘まで下りてきた。
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あとちょっとだ。
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つり橋を渡って少し歩くと…


13時20分、『広河原インフォメーションセンター』に到着
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うおおおおおおお!
いやったああああ!
うぎゃぁああああ!
父ちゃん、ホンッッッットにガンバッたぞぉおおおおおおお!
うぅっひょおおお!

バスの出発まで50分ある。だいたい計画通り。やるじゃんオレ。
乗車券を買うと係りの人が順番取りをザックを置いてするように勧めたので、バス停に並んだザック達の一番後ろに置いた。
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時間まで余裕があるのでインフォメーションセンターの二階の自販でジュースを買い、飲みながら壁の掲示物を見ていた。
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壁の一画には数人の『たずね人』が貼ってあった。
ここの山へ訪れ、行方不明になった人達の張り紙だ。老若男女多様で、韓国人の女性もあった。

…ん?韓国の女性ひとりだけ行方不明って、ツアーじゃなくて? 女性一人だけでここへ?

なーんかナゾが残るなぁ…。

張り紙には本人の写真もあるんだけど、普通の登山道を歩きそうな人ばかりなのになぁ…。一般登山道を歩けば遭難しても行方不明にならないと思うけど…。神隠しみたい。
そうやって思えば『ココヘリ』に入会しといて良かったかもと思えた。


甲府駅行きのバスが先に来たので乗り込む人達を眺めていた。
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その10分後、奈良田行きのバスが来た。
列の先頭のほうに並んでいたので座ることができた。ってか、奈良田に向かう人はそんなにいなかったらしく、乗車率100パーセント以下で出発した。

そして15時10分、奈良田の駐車場に還ってきた。
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いやぁ、終わってみればがんばったから楽しかったよ。











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by moriyart | 2018-08-25 07:59 | 白峰三山

その4(白峰三山)

二日目。

目が覚めてスマホのロック画面の時計を見て飛び起きた。
ぎゃー!寝坊したー!!
4時半前。3時台に起きて優雅に朝食でもと思ってたのに何やってんだオレは。周りの人達に迷惑かけないように、アラームをバイブにしてたのがマズかったか。
今日は最後にシャトルバスに乗るから全ての行動に”時間厳守”が付いてくる。寝坊なんて絶対に許されないのだ。
とにかく支度だ。寝袋や昨日の服など片付けられるモノは袋にグイグイ押し込み、寝坊した数十分を取り戻す努力をする。
テントやフライシートなどもキレイに畳まず、ザックにむりくり押し込んだ。
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今出れば少し遅れを取り戻せそう。このまま出発しようか。
いや、ダメだ。少しでも朝ごはんを食べよう。食べないと途中でガス欠してシャリバテしてしまう。
食料袋からレーズンバターロールを取り出してかじった。気温が低いから中のマーガリンが固い。ホントは湯を沸かして温かいスープも飲みたかったんだけどね。しゃーない。

パンをかじりながら正面を見るとご来光だった。
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こんなにも気持ちに余裕の無いご来光を見たのは生まれてはじめてかも。口にパンをぐいぐい押し込んで げっ歯類動物みたいに高速に咀嚼する。まるでリス。かわいくないリスだ。ハゲリス。
4つあるパンを2つだけ食べてザックにしまった。ホントは歯磨きしたいんだけど、今は致し方ない、そのまま出発。


やや朝焼けの中を出発。
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ひと気の無い農鳥山荘の前を通過していく。
けっきょく山荘のおやっさんのやんちゃな行動を何一つ見ることができなかった。
歳をとって丸くなってしまったのか、それとも今回がたまたまだったのか…。
今度はテントではなく、山荘泊まりにすればもっとネットリ絡む事ができるのだろう。
ちょっと残念だけど、またいつかの楽しみとしますかね。その時までおやっさんが元気でいてくれる事を願います。

朝の富士山。
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きっと山頂にはものすごい人数がご来光を見たに違いない。
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目の前には横から朝日を浴びる『間ノ岳』が。
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よし、今から登っちゃるでぇ!

農鳥小屋から間ノ岳山頂までは標高差400m近い。
登り始め30分でガクンとペースが落ちる。体力は回復してるが空気が薄くて馬力が出ない。3000m付近の気圧は700hpaらしいので、地上の1013hpaと比べて三割減。相対的に酸素濃度も30%減っているので、息苦しいっちゃあ当然なのかもしれない。それでも昨日の標高差2200mを登り詰める大変さよりかは全然楽なので『うへぇ』感が少ない。
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山頂だと思っていたのは手前のピークで、そこを登りきるとさらに先にピークが見える。
(うっわ騙されたぁ…)
ここへ来て楽しみを先送りにされた気分だ。
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それでもそんなに遠くないし、木柱が見えるから今度こそあそこがピークに違いない。



人だかりと山頂標識が見えたと思ったら、
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6時30分、『間ノ岳』山頂に到着。3189.5m
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若い兄ちゃんに撮ってもらった。

日本標高順 第四位。
間ノ岳の順位は最近まで穂高岳と同じ3位扱いだったのだが、いつの間にか4位になっていた。その差50cm。計測精度が上がって測量しなおしたら50cm差があったのがわかったのかな。勝手な想像なんだけどさ。
穂高の山頂には人口に積まれたケルンがあって、その上に神社があるんだけど、ぱっと見 数メートルくらいある。アレが標高に含まれていて3位にランクアップしているのなら、間ノ岳はちょっとかわいそうかな。
50cmなんて大きな岩を数個積めば簡単に逆転できそうなもんだけどね、そうは問屋が卸さないんだろうよ。
そんなことしたら穂高愛好者に無慈悲な暗殺をされかねない。北アルプスと南アルプスの大戦争勃発しそう。おーこわ。

はっ!ここにも あの大企業の魔の手が!
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だめだ、もう南アルプスはかなり支配されている!間ノ岳より北くらいしか魔の手が届いていない場所は無いのか。もしかして友達の『組長』はとんでもない人物なのか。南アルプスをどうする気なのか。

組長『これで南アルプスを買収したいのだが』アタッシュケースドン
謎の組織『間ノ岳でどうかね』アタッシュケースパカ
組長『金はこの5倍用意してある』
謎の組織『そうか、では間ノ岳より南すべてをやろう』アタッシュケースシメー
組長『・・・(ニヤリ)』
謎の組織『良質なパルプも頼んたぜ』


嗚呼!恐ろしい!きっとこんなやり取りが過去にされていたんだ!
恐ろしい恐ろしい…。


んなワケねぇな。



あれは北岳だ。
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ナカナカ遠いなぁ。

鳳凰三山。
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オベリスクも見える。

仙丈ケ岳。
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優雅で女性的な山だ。

中央アルプス。
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どれがなんていう名の山なのかわかんない。でも指をさしながら『あの山が…ごにょごにょ…その隣が…ごにょごにょ…』と まるでわかっているかのような素振りでつぶやいていた。
完全な『知ったか野郎』だ。いやね、中央アルプスは山脈にしか見えないからちょっと難しいのよ。

そんな風に、しばらく山からの景色を楽しんで出発。


北岳への道のりは間ノ岳山頂から見た距離感以上に遠かった。
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実際歩くとデカい北岳が全然近づいてこない。遠くの絵みたいだ。

7時27分途中にあるピーク『中白峰山』に到着。3055m
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写真をお願いした兄ちゃんが『ちょっと待ってください、時計の標高のズレを直してるもんで』
の言葉に自分もつられて時計のズレを直した。なんと100mくらいズレていた。
『ええ…そりゃちょっと多すぎでしょ…』
と呆れられた。


中白峰を下り、北岳に向かう途中にある『北岳山荘』が見えてきた。
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ちょっと疲れたからあそこでガッツリ休憩でも入れるかな。







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by moriyart | 2018-08-25 07:19 | 白峰三山

その3(白峰三山)

出発。
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稜線歩きなので見える景色は当たり前だが見事だ。


む!何だコレは。
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これって静岡県の上のとがった所のの大部分はこの会社の所有っつうことになるんかい。なあ?組長さんよ。恐るべし大企業だ。間ノ岳以南の南アルプスほぼ主要な山ばっかじゃん。


ジリジリと射す陽の中、トボトボと歩いていく。
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今日、里まで下山する人は、もうここにはいない時間帯なのだろう。急にひと気が無くなってきた。あれほどいた韓国人の姿も見当たらない。ぽつぽつと人が現れてはすれ違う。

あの木柱はもしや…
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13時23分、白峰三山のひとつ、『農鳥岳』山頂へ到着。3026m
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人がいない。ってか疲れた。なんか感動よりも『やっとか…』感が強い。雲が出てきて見えているはずの北岳を隠す。
ボーっとしていたら、おねえちゃんが来たので撮ってもらった。
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なんかちょっと水分抜けて枯れて細くなってる気がする。たぶんやつれてカラカラになってるから年齢不詳っぽい風貌だ。今、遭難でもしようものなら、警察の現場検証で『えー滑落したのは60代男性の模様』なんて言われそう。そうなったら悲しすぎる。

おねぇちゃんにお礼を言った後、写真を数枚撮ってからすぐ出発した。
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気分はゲンナリ。
ナゼならこの後、山荘までの間にもうひとつ山がある。山があるということは、一度下った後、もう一度登り返しがあるっつう事だ。
農鳥岳を下っていくんだけど、思った以上に下っていく。次の山は農鳥岳より標高が高いからガッツリ登り返さなければならない。
程なく登り返しになってあっという間に失速。失速の40代。(なんだそれ) ちょっと歩いて休憩。岩に手をかけて上目使いで山頂を仰ぐ。 休憩をしてもさほど回復してくれない。3000m近辺で空気が薄いからなのか息苦しい。ゼーゼー肩で息をした。


ちょっと離れたピークに山頂標識が見えた。
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もうちょっとだ!がんばる!

稜線から今日の寝床、『農鳥山荘』が見えた。
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遠っ!ってか、ここからガッッッツリ下らないと…。


14時17分、三山付属の山『西農鳥岳』に到着。3051m
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後から来た兄ちゃんに撮ってもらった。
農鳥岳よりこっちの方が標高が高いから、こっちが主峰なのかな?ちょっとわかんない。
苦しい…気が遠くなりそう。もうフラフラだ。
時計を見ると、自分が設定したコースタイムよりちょっと遅い到着になっている。

休憩もそこそこ出発した。
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それでもあとは下るだけ。上から見た感じ登り返しも無さそうから気合で降りよう。
重力に逆らわない惰性みたいな歩きで、ややフラフラの足取りで下る。もうね、足の置き方が雑。浮石でも踏めば簡単にひっくり返りそう。丁寧に歩くという意識は もうまるっきり無かった。

そして15時前、『農鳥小屋』に到着。
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やっっっと着いた。疲れた…心が折れそうだった。これで今日は歩かなくていいんだ、ホントよかった。
座り込むと動けなくなりそうなので今のうちにテントを幕営してしまおう。受付に向かった。


【実は、ここ農鳥小屋に来るのを オレはとても楽しみにしていた】


ここの山荘のご主人がこの世界では有名なかたなのだ。
まあハッキリ言えばちょっと変わっている人らしい。
ちょっとでも遅くに到着すると怒鳴られたり、質問をしたら『お前なんかに教えてやらん』と言われたりで、ネットではとにかく色々書かれている。
それを知らずにここへ訪れてこの待遇を受けた為に『二度と来るか!』とか『とんでもねぇオヤジだ!』ネットにお怒りの評価を書いてしまう人もいるとか。

自分は前の前の職場から、変わった人とかかわる事が多かったため、そんな人と絡むのは慣れている節がある。むしろ”会ってみたい!”と強く願うようになっていた。そんなオレも変わり者なのか。


受付でテントの申請をしたときに応対してくれたのは女性だった。
あれ?いないのかな?なんて思いながらテン場利用の注意事を聞いていたら、建物の脇からヒョコっとおやっさんが姿を現した。

キターッ!!

心の中は大興奮。画像でしか見たこと無いおやっさんが目の前1メートルにいる。気分は憧れのスターに会った時か、初恋の人に再会した時のトキメキに似ている。(いやどっちも無いですが…)
『泊まり?』の言葉にオレと受付の女性が同時に『テン泊です』と口をそろえた。それを聞いたら、テンション低めに『あ、そう…』と言った後 奥に入ってしまった。


ありゃ?どんな意地悪な事を言われるか楽しみだったんだけどなぁ…と、何を期待してたんだか。ま、遅れて到着したわけでもないし、しょっちゅう意地悪言うわけじゃないしね。ちょっとおやっさんに期待しすぎたかな。

売店で『農鳥岳の山バッジ』を買った。
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テン場に戻り、久しぶりのテントを幕営した。
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正面に見える町は甲府市だかしん。ちょっとわかんないけど、夜になると夜景がキレイな予感がする。
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テントを張り終え、がんばった自分にご褒美をあげたいので売店でビールを買った。ビールを持って小屋前の広場まで来た。
広場に荷物用パレットが3つ置いてある。そこに腰掛け、ビールをプシュッと空け、グビッと流し込む。『ふーっ』と、大きなため息をついた後、そのまま後ろに倒れて大の字になり、真っ青な空をまっすぐ見る。
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ふと気がつくと後ろの寝かせてあるドラム缶の上におやっさんが座っている。双眼鏡を覗きながら間ノ岳を見上げている。

そうだそうだ、双眼鏡で間ノ岳からここへ降りてくる人を監視して、小屋前を通過する人に『お前はノロマ』とか『そんなに遅けりゃ下山できねぇよ』など辛辣な言葉を投げかけるんだった。行動がネットで見たとおりだ。

ただ、今日はもう間ノ岳から降りてくる人はもう無いみたいだ。オレも目を凝らして下山してくる人を探してみるが、やはりいない。

降りてくる人がいないとわかると おやっさんは小屋の中に入っていった。そして他の従業員に何か言っている。きっと今日の宿泊者の人数が確定した事を伝えてるんだろう。

これがさっきまでおやっさんが座っていたドラム缶。
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今日は『農鳥オヤジ(通称)』さんの暴れっぷりが見れないのかぁ。ちょっと残念。…って、何を期待してんだか。


この壁の『ウケツケ』の文字もネットでは『ウケケケ』に見えると書いてあったけど、残念ながらウケツケにしか見えない。
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ビールの空き缶を持って小屋の角を曲がったら、おやっさんとバッタリ鉢合わせした。
二度目のチャンスキター!
あきらめていた恋人に偶然逢い、恋の炎が再び燃え上がるドラマティックな展開にときめきが加速する。
さあ!いったいどんな意地悪な言葉のシャワーをオレにぶっかけてくれるのかと期待しておやっさんに聞く。
『あ、空き缶はどこへ持って行けばいいですか?』

と、聞けば『いいよ、もらうよ』と優しい声で引き取ってくれた。

あり?普通にいいおやっさんなんだけど…。今日は暴言の調子が悪い日なのかな(どんなだよ)…と思いながらポリポリと頭を掻いた。


この農鳥小屋の屋外のトイレもネットでは有名だ。
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だって完全な垂れなが……いや、なんでもないなんでもない。便器の穴から下の景色なんて見えなーーーーーい!



どんな意地悪な事を言われるのかとても楽しみにしてたので、ちょっとした肩透かし感でガッカリしながらテントの中で横になっていた。もうね、気分はハートブレイク。そのうちいつの間にかウツラウツラしていた。


ハッと我に返った。
いかんいかん、夕飯を食べないと。今のうちに済ませないと暗くなってしまう。よっこらしょと起き上がって支度をした。でも『横になっていたい』と『お腹が空いた』で天秤をかけたら今は『横になっていたい』、だ。
湯を沸かし、アルファ米のカレーピラフに注ぎ、15分待つ間に持参してきたパウチのワインをラッパ飲みした。(またかよ)
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時計を見て、あと5分くらいでできそうというところで、ふと前を見ると眼下の雲に丸い虹の輪ができているのに気がついた。
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うおー!もしや『ブロッケン現象』なのかー!

立ち上がり、虹の輪の中に自分の影を落とそうと坂を駆け下りた。あり?影ができない。場所が悪いのか!よし上だ!
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坂を駆け上がり、稜線まで上り詰めて振り返って虹の輪を見る。自分の影が無い。
場所を変え、見る角度を変え、色々やってみてもどうしても輪の中に自分の影ができない。

残念、条件が揃わないのかな。雲が遠いのかもしれない。あきらめよう。

ブロッケン現象とは言い切れず、モドキみたいなもんだけど、不思議な自然現象を見れたっつうことで自分をなっとくさせた。いつか本物を見てやるぞ。


陽が傾き、少し寒くなったテントの横でピラフを食べた。なんかあんまりおいしくない。やっぱアルファ米って、おいしいごはんにはなれないのか。しゃーないっちゃしゃーないけど製法の進歩に期待します。
その後、夕暮れの余韻もひたらず、歯磨きをしてとっととテントに入った。

オレの体のバッテリーの残が7%くらいしかない。寝袋という名の充電台に収まったとたん、あっという間に寝に落ちた。明日はどれくらい回復してるかな。フル充電は無理だろうなぁ。ま、いいか。

おやすみなさい。


夜中に目が覚め、(トイレに行きたい)と思うも、あまりの疲労のために動きたくない。ウンウンうなりながらぐるぐる寝返りをして尿意をごまかし、再び爆睡状態になった。おしっこより寝たいのだ。それほど疲れていたらしい。

歳はとりたくないものだ。










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by moriyart | 2018-08-25 07:17 | 白峰三山

その2(白峰三山)

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足元の岩を見ると何かいる。
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『ザトウムシ』だ。
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初めて見たときには衝撃的だったが、最近はもう見慣れた。
豆粒みたいな体にめちゃくちゃ長い足で蜘蛛の様。でも蜘蛛はペタッと平たいが、ザトウムシは高さがある。
ロボットみたいな変わった歩き方をするが、その歩き方が前を探りながら歩く姿で座頭(盲目の人)に似ているからこの名が付いたんだとか。
薄暗いところにいて、ワリとすばしこいからなかなか写真に撮れなかったけど、今回めずらしくドンクサイ固体だったので初めて撮れた。のぞきこんでいたら、ザトウムシが前を探る様に歩きながらオレに言う。その姿は完全にあの懐かしの『座頭市』とシンクロした。いや、座頭市というか『勝 新た郎』?

ザトウムシ『旦那ァ、およしなさいよ。あっしにかまっちゃあ いけないよ。旦那の心なんてぇいくら目ん玉ひんむいても見えねえもんは見えねえんスよ』

んなワケねぇな。



丸太橋を渡る。
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むむ、けっこう怖いかも。足の置き場をテキトーにすると引っかかって沢にダイブしそう。
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水量や勢いは意外にある。落ちればきっと冷たいからテンションだだ下がりで下山まっしぐらでしょう。


建物が見えてきた。ん待ってました!
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8時、『大門沢小屋』に到着。
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えっとね、だいぶエライかも。とりあえずガッツリ休もう。汗…いや、オヤジ汁が染み込み化学変化で異臭を発しているザックをドサッと下ろす。
ヒュー!体が軽~い!歩くとふわふわ浮き上がりそうな感覚だ。ザックが当たっていた背中がビショビショに濡れている。

ひと気が無い。今はそういう時間帯なんだろう。露天で沢の水に冷やされているコーラを見たら無性に飲みたくなってつい買ってしまった。体がブドウ糖を欲しがっている様だ。
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ベンチに座って休んでいたら、ひとり登山者が現れた。
おお!やっと二人目だ。その方と少し話した。今日は『北岳山荘』まで行く予定らしい。
マジっすか!めちゃめちゃ遠い所まで行くのか。スンゲェ…超健脚じゃん。
着ているTシャツを見るとたくさん書いてある文字の中に『TRAIL』の文字が。
なるほど、トレランのかたなのか。その人はオレより先に小屋を出発したが、あっという間に小さく見え、その後は姿を見ることは無かった。

さっき沢で休んでいた人と、このトレランの人に逢ったくらいで他には全く逢うことが無かった。朝あんなに駐車場に停まっていた人達は ほぼ全員シャトルバスに乗ったんだ…と悟った。
と、同時に自分は少数派なんだと悟り、『普通』、『みんなと同じ』が大好きなオレとしては すごく不安になった。


小屋を出発。
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まだまだ樹林帯だが、ときどき景色が開けるところがある。そこから見える景色は、山頂はまだずっと先なので気合を入れ直して また一歩を踏み出す。

富士山が見えた。
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向こうも天気が良さそう。あっちはあっちで登山道は大渋滞なんだろう。今や富士山は『大混雑』の代名詞になってしまっているので(そうか?)ちょっと登りたいとは思わないかな。

やっと稜線が見えてきた。
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見えてるんだけど、まだまだ遠い。この頃から農鳥岳方面からの下山者とすれ違うようになってきた。
だいたいがツアーの団体様で、日本人ではない。カタコトの『コンニチワ』に混ざって『カムサハムニダ』が聞こえてくる。韓国の人か。
朝、山の上の山荘を出発するとここら辺ですれ違うのか。次から次へと団体とすれ違う。その人達はだいたい『~~ニダ』みたいに聞こえてくるから韓国人なんだろう。

…南アルプスって、韓国人に人気があるのかな?いや、北アルプスにもいたから日本アルプスが韓国ではブームなのかな。ちょっと前は中国人ばっかだったのに、最近はホントにこの国が増えた。

韓国は前から登山ブームで老若男女楽しんでいるんだそう。駅から気軽に登れる山などがあり、ハイキング感覚らしい。日本より整備されていて、危ない場所には手すりや階段が設置されている。接待登山というものもあるんだとか。健康志向な登山なつもりでも下山後のお楽しみとして、ハデな飲み食いをしたりもするとか。
ただ、韓国内での最高峰が2000mに満たないので、高山植物や残雪がある3000m級の山がある日本に訪れるようになったらしい。



たしかに。
なんか服装や装備に気合が入っているというか、バッチリキメている感があるんだよなぁ…あっちの人。首元がダルダルに伸びたTシャツを着ている韓国人なんて一人も居なかった。一昔のオレみたいに500円のシャツ着て登ってる韓国人なんていないんだろうなぁ。(遠い目)鼻で笑われそう。

すれ違うときに挨拶するとちゃんと『コンニチワ』と返ってくるが、どうやら覚えた挨拶はコンニチワで、翌朝5時台にオレが『おはようございます』と言っても、意地でも『コンニチワ』と帰ってきた。まあ これはしゃーない。


稜線に出る最後の最後でちょっとした岩場。
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ヘロヘロの体に鞭を打ち根性で登る。フンガー!

12時10分、稜線へ出た。
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…疲れた。おとーさんホントに疲れたよ。でも到着したわけじゃないからまだまだ目的地は先だ。
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特大ケルンの横に腰掛け、ザックからお昼ご飯を出した。
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靴を脱ぎ、靴下を剥ぎ、ふやけた足裏を風に晒した。

にぎりをほお張りながら休んでいるたくさんの人々を見ていた。
どうやらここの団体さんもほとんどが韓国人らしい。暗号言語が飛び交っている。
元気いいなぁ…。昨日小屋で充分休んで、今日は正規のルートでゆっくり楽しみながらだもん。
そんなこと思っていたら、自分の計画がただの苦行の様に感じてきた。いつもは稜線に出ると景色の良さと風の心地よさで一気に体力が回復するんだけど、今回の回復量は少なめ。目的地まで あと何時間かかるか確認したとたん『うへぇ…』と余計疲れがどっと出た。
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どうやら計画より時間がちょっと押している様だ。
もうちょっと休みたかったけど、重い腰を上げ、支度をした。
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少しでも気分をアゲよう。そして目の前の鐘を鳴らそうと鐘から垂れたロープを掴んでそっと振る。
カーン!
そっと当てたつもりだが、思った以上にデカい音で鐘が鳴ったので周りの韓国人たちの注目を浴びてしまった。

(うげぇ…しまったぁ…)

ロープを握って固まったまま目を閉じ、心の中でつぶやいた。
こんな注目のされ方って、国際問題じゃん!(ナゼ)








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by moriyart | 2018-08-25 06:37 | 白峰三山

白峰三山

パソコンの前で腕を組んで考えていた。
普段頭なんてそんなに使わないから、頭から湯気が出そうなくらいオーバーヒート一歩手前だ。

前々から計画していた『白峰三山』に この週末行こうと思うんだけど、なんかうまく行動時間と泊地のバランスが合わない。すべての元凶は『シャトルバス』による出発時間の固定だ。
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登山口のある『広河原』にバスが到着するのは午前6時過ぎ。なんだかんだ6時半くらいに行動開始になりそう。希望としては4時半、遅くても5時くらいから行動したいんだけど、こればっかりはどうしようもない。
そしてみんな一斉に行動するので登山道がまるでアリの行列のように大渋滞になる。渋滞になると、目の前には前を歩く人のケツ。高低差の関係で背中ではなく ケツをずっと見つめながら歩くことになる。若いおねぇちゃんなら飽きずに歩けるんだけど、運の悪いオレはだいたいオッサンのケツを見ながら歩いている。ワリとそういうのには恵まれないタチだ。意外に山の神様は冷たい。
いや、そんなことよりシャトルバスに乗るために出発時刻よりずいぶん前に券買所に並んでじっと待っていなければならない。座って乗るためには1時間前から並ばないとダメっぽそう…。あの待っている時のギスギスした雰囲気が大っ嫌いなんだよね。うっかり知らずに横入りでもしようものなら鮮血の惨事になりかねない。登山とは登る前からが戦いなのだ。(なんで)

今まで、北岳、甲斐駒岳、仙丈ヶ岳に登るときには全て『芦安』からバスに乗ってきたが、今回は『農鳥岳』がある関係で『奈良田』に車を停める事になる。
奈良田からバスで広河原へ。そこから登り 三山廻って元の奈良田へ降りてくる。


まてよ?奈良田から逆周りにしたらどうだろうか…
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駐車場から歩いて奈良田登山口まで行き、三山廻って広河原へ下山。そこからシャトルバスで奈良田に帰ってくる。ちょっと調べてみるか。

お!なんか行けそう。翌日14時前に広河原に下りることができそうだ。バスは14時10分。それに乗り遅れても最終16時台のバスがある。
えーっと、似たようなコースを歩いている人がいるかな?(パソコンカタカタ)
んー…ほとんどいない。いるにはいるけど、トレランっぽい人ばかり。なんでだろう。(パソコンカタカタ)
登山ガイド【奈良田から農鳥岳の登山道の標高差は2200mもあり、その大変さから下山方向へ利用するのが一般的である】

ちなみに広河原から北岳までは1700mである。こっちのルートなら500m分少なく登ることができる。500mはかなり大きな値で、室堂から立山までの標高差くらいなのだ。


うーん…なんとかなるっしょ!決定!



…この安直な決定が後の地獄の登山となる。





深夜、奈良田の林道入り口の駐車場に到着。
かなり広い駐車場でまだ余裕がある。トイレもあっていい感じの駐車場だった。
明日は長い行動になりそうなので、すぐに座席に丸くなって寝た。フロントガラス越しに見える星空がキレイだった。

アラームの音で目が覚めた。
けっこう涼しい。車の中でゴソゴソ着替えた。車外に出てコンビニで買ってきたサンドイッチを食べた。
シャトルバスは5時半くらい。まだまだ時間に余裕があるので支度をしている人はちらほら程度。まだ寝ている人もいる。
オレはバスに乗らないので黙々と準備を進めた。

そして4時50分、駐車場を出発。
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無意味だが、シャトルバスの時刻表を確認する。
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オレが時刻表をのぞいていると、他にも確認がてらのぞく人がいる。

駐車場から出て奥へ歩き出す。
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時々、後を振り返ってみても、こっちに歩いてくる人がいない。
あんなに車が停まっていたのに、このルートを歩く人はホントにいないのか。みんなバスに乗って広河原まで行くのか。え、大丈夫だかしん…。ちょっとだけ不安になった。

舗装された林道を黙々と歩いていく。
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静かだ。人もいない車も通らない。
立派な橋を渡る。
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やっぱり誰にも追いつかないし、追い越されない。マジで一人ぼっちだ。

マイカー規制の門が見えてきた。
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係りの人が竹ボウキでトンネル前を掃きそうじしている。『おはようございます、お疲れ様です』声をかけると、『お気をつけていってらっしゃい』と温かい言葉をもらった。
シャトルバスはこのトンネルを超えて広河原まで行く。奈良田の登山口はトンネル手前を左に曲がって登っていった方だ。

道が少し狭くなった。熊とか出たらヤダなぁ。
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山と山の間のV字の隙間から高い山が見える。
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あれが目的地なのかなぁ。

いよいよ車が通れる道も終点に来たようで、おなじみの山道になった。
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つり橋もあった。
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橋を渡るとまた車道。
管理道は工事車両が通って危ないので、それを避ける形で登山道があるようだ。

立派な砂防ダムがあった。
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だだっ広い工事現場の中を歩く。
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広場の真ん中にラフテレーンクレーンが駐車されていた。
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まだ6時前だから出勤前なのだろう。人の気配は無い。

その先はまたつり橋。
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きれいな河を何度も渡る。










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by moriyart | 2018-08-25 06:17 | 白峰三山