人気ブログランキング |

どこかに行きたい

moriyart.exblog.jp

カテゴリ:陣馬山・高尾山( 5 )

その5(陣馬山・高尾山)

記 録

活動時間:7時間48分
活動距離:21.59km
高低差:674m
累積標高上り/下り
1,232m / 1,252m
消費カロリー:2656kcal
e0284726_19413971.jpg


感 想

なんだかんだよく聞く名前、『高尾山』。
『高尾山を登るのは登山なんて言わねぇよ』なんてネットの嘲笑じみた言葉をたまに見たりした。たしかに山というか観光地と言ってもいいかも知れない。それを自分で確かめるため あえて登ってみた。

で、オレ的にどう思ったかというと…
どーでもいいじゃん!
楽しければなんだっていいのよ。
バッチリ山装備で登っても、ジーパンサンダルで登っても、ガス火器で山メシ作っても、売店で食べても、高尾山を下りてきたときに『あー楽しかった!』ってなればいいじゃん!
それがオレの出した結論だった。

実際、今回この山に登るに当たって『山服はやめて綿のシャツにしようか』『天蓋付きのザックはやめてリュックサックにしようか』『軽登山靴はやめてスニーカーにしようか』と、何かか誰かの目を気にしていた。

まったくアホらしかった。

『観光地なのにバリバリ登山の装備で来るなんてプププ』なんて後ろ指さされたらハズいな…なんて、自意識過剰にも保土ヶ谷バイパスでした。そんな心配は全く皆無でした。逆にそんな心配をしていた自分がハズいわ。

何度も言う、思い出が楽しかったのなら、いいじゃん!
今回はそれを再認識させてくれた山だった。最初はネタで登るつもりだったんだけど、ネタで登って改めて気づいたこともあったので、それはそれで良かったです。

いつか今度は高尾山だけを登山ではなく観光としてじっくり時間をかけて歩きたい。ケーブルカーに乗ってお寺も廻って、売店で食べ物食べて。もちろん家族と一緒にね。それはそれで超たのしそう。

これでおとーさんも東京通だね☆(イタイ勘違い野郎)
e0284726_19411279.jpg

陣馬山・高尾山
おしまい











.
by moriyart | 2018-11-03 09:58 | 陣馬山・高尾山

その4(陣馬山・高尾山)

12時34分『一丁平』に到着。
e0284726_19324162.jpg

ちょっと疲れてきたかも。
展望台のような場所があった。
e0284726_1933611.jpg

富士山が見えた。


一丁平から先は歩いている人が更に増えた。
e0284726_19332431.jpg

どこから湧いてきてるんだろう。

高尾山に近い売店ではイスに座りきれないほどのお客さん。
e0284726_1933424.jpg

店の近くには車が停まっていた。
e0284726_19335769.jpg

なるほど、ここまで車が来れる管理道があるのね。もう山というより、もう観光地と言っていいのかな。


高尾山の山頂へ続く階段をあがる。
e0284726_19353174.jpg

最後にきてチョイとしんどい。

登りきると良く整備された広場に出た。
e0284726_193553100.jpg

シートを敷いて地べたに座っている人が多い。
さらに進んで行くと…
e0284726_19363452.jpg

っぎゃああああ!!

人人人人人人、人だらけ。人の博覧会だ。

山頂標識発見!
e0284726_19371239.jpg

ここも人だらけ。山頂標識と写真を撮る人の順番の列ができていた。

なんかいつも登る山とは違うし、ここでの証明写真はいいにするかな…なんて思ったけど、でもやっぱ他の山と差を付けるのもなんだかアレなので順番の列に並んだ。
オレの前はカップル、後ろはファミリーだ。単独のオレは非常に浮いている。

旅の恥はかき捨て。山頂標識とパチリ。
e0284726_19374143.jpg

カップルや団体様の中、独りっきりでよくがんばった、オレ。恥ずかしさのあまり蒸発してしまいそうだったよ。

写真を撮ってもらった後、山頂をちょっと散策でもしようと思ってもこのありさまじゃどうにもならない。売店も何軒かあったけど、どこも長蛇の列。山バッジが売ってるかどうかもわからないので、店に入るのを諦めた。

さて、高尾山から下山しようか…なんて少し下ったところにあった売店がそんなに混んでなかったので、その店オリジナルの山バッジを買った。
e0284726_1938420.jpg

下山路はいくつもあったが、2号路を下りて行った。
e0284726_19382437.jpg

ネタでケーブルカーかリフトで下りるのもアリなのかとも思ったけど、どこも混み混み。お金がかかる上、歩ける足もあるのに何やってんだ…と思い直して歩いて下る。

下山完了。
e0284726_19384670.jpg

ケーブルカー乗り場の前も激混みだった。

その先もみやげ屋が軒を連ねていたがそこも人人人。よそ見をしてると誰かにぶつかりそうになる。
e0284726_1939950.jpg


14時20分、高尾山口駅まで帰ってきた。
e0284726_19392823.jpg

朝は一人二人ぽつぽつと人がいた程度だが、今は観光地らしい混み具合だ。

今朝、駅の向こうの温泉に『山から下りたら入ろう』なんて思ってたけど、この様子じゃ温泉も人だらけっぽいので入浴はあきらめた。

駐車場に返ってきた。
e0284726_19395173.jpg

当たり前だが満車になっていた。

わかっていたことだけど、改めて東京の人気の山の凄さを思い知った。ゆえに色々想像していたのを事実確認できてなっとくしてスッキリした気分になった。
『高尾山?行ったことあるよ。うんうん、あそこはねぇ~』
よーし、これでオレも東京人として語れるじゃん。(やっすいな)


さて、帰りますかね。












.
by moriyart | 2018-11-03 09:55 | 陣馬山・高尾山

その3(陣馬山・高尾山)

尾根沿いを歩いていく。
e0284726_19202438.jpg

登山道は そこを歩く登山者と他にトレランの人がけっこう走っている。
トレランの人達はすれ違うときもオレを追い抜くときも さわやかなあいさつをくれる。
一時期、トレランの人への登山者からの印象が悪かったが、トレラン協会がイメージ向上させるために登山者への挨拶を徹底させたのかな。オレの勝手な思い込みだけどさ。
よく聞くトレランの悪い横柄なイメージはほとんど無かった。むしろ超さわやかで好印象。後から走ってくる気配があれば進んで道を譲りたくなっちゃう。

なんだろ、登山とトレランってスキーとスノーボードの関係みたい。互いにわかり合えないみたいな。まあ、オレの勝手な印象なんだけどさ。人ひとりの幅しかない登山道を歩く人と走る人が共存するのはナカナカ難しいんだろうね。


平らな道なんだけど、歩いているとやたらつまずく。おいおい、転んで頭を打った蓮華岳の恐怖が再び甦りそうだぞ。足元を見てみると、
e0284726_19205833.jpg

縦横無尽に木の根が走っている。
ヒダの様に盛り上がっているところにつまずいてしまう様だ。転んでもやわらかい土だから大怪我はしそうもないが、それでも気をつけよう。

どうやらこの木の根につまずくのはオレだけでは無いらしく、トレランの人達もつまずきまくっていた。オレを追い抜き様につまずいてよろけたり、前から来たトレランの人がつまずいて突然オレに向かって方向転換してきた。もう抱きつかんばかり。
ガッと抱いて転ぶのを止めてあげればカッコいいんだけど、確実に共倒れになりそう。抱き合ったまま坂道を転がり落ちること間違い無し。
なのでごめんなさい、ヒラリとかわしてしまった。それでもすごいね、コケずに体勢を立て直したよ。転んで頭を打つオレとは大違いだ。身体能力が決定的に違うんだろうなぁ…(遠い目)

10時6分『明王峠』に到着。
e0284726_1925695.jpg

休憩もそこそこすぐに出発した。
e0284726_1925325.jpg

その後も歩きやすい尾根道を歩いていく。

11時、『景信山』に到着。
e0284726_192621100.jpg

お昼にしよう。今日のお昼は『肉まんとカレーまん』。
e0284726_1926419.jpg

火にかけて蒸かしている時に周りを見回すと、けっこうな人が『なめこ汁』を食べていた。
e0284726_19265773.jpg

それを見ていたらオレも食べたくなり、ついつい売店に並んだ。
e0284726_19272398.jpg

まず、なめこ汁をズズズとすすった。
あー…ホッとするね。味噌の味が幸せ感を加速する。
お次は肉まん。食べようとしても熱くて持てない。アチチのハフハフだ。でもうんまいなぁ。
周りを見回すと泡の出る麦ジュースを飲んでいる人がいる。いいなぁ…。


食べ終わって火器やゴミを片付け、なめこ汁の食器を返してから尾根上から景色を眺めた。
e0284726_1927532.jpg

眼前に関東平野が広がっている。遠く都心の高層ビル群が見え、『東京スカイツリー』も見えた。ああ、東京だよ…おっかさん。
e0284726_19281542.jpg

振り返ると休憩所がある。売店は大盛況だ。
e0284726_19283534.jpg

続々と団体様が到着する。座る席やテーブルが足りなくなりそうかな なんて思いながら奥へ移動すると、
e0284726_19291426.jpg

売店の裏の席はまだガラガラだった。
すげぇキャパだな。さすが都会の人気の山。
e0284726_19294383.jpg

相模湖が見えた。
e0284726_1930481.jpg

湖畔に近いところからここまでよく歩いてきました。


12時20分、『小仏城山』に到着。
e0284726_19302396.jpg

ここにも売店があってテーブルがたくさんあった。
e0284726_19304086.jpg

もちろん人も大勢休んでいた。ビールを飲んでいる人がいて超うらやましかった。

そんな人達を横目に小仏城山を素通りしていった。

そこを超えてから、山道というより『公園の道』の様な整備された散策道になった。
e0284726_19311288.jpg





.
by moriyart | 2018-11-03 09:54 | 陣馬山・高尾山

その2(陣馬山・高尾山)

しばらく歩くと『栃谷園地休憩所』に着いた。
e0284726_9373256.jpg

ちょっとした避難小屋の様。
e0284726_9385272.jpg

けっこう立派だ。屋根下にテーブルやベンチがあって、しっかり休憩や食事ができそうだ。
e0284726_9391166.jpg

トイレがあった。
今朝、高尾山の駐車場のトイレで大きい方をしてこなかったので、なんとなく行きたい。
超メジャールートなので、きっとこの先もトイレがありそうだからあとにしても良さそうだけど、まあ何があるかわからないから行っとくか。ベンチにザックを下ろし、トイレに入った。

ペーパーが無かった…。

使い切ってあって、ホルダーにはペーパーの芯のみがあった。
仕方ないのでベンチまで戻り、ザックからトイレットペーパーのロールを出し、再び戻る。
和式便器を見下ろすと、以前に誰かが使った形跡がある。ペーパーが無かった為に持ってきたポケットティッシュを使ったのだろう。便器の上にティッシュの山と共にビニールの包装まであった。こりゃヒドい。処分に困ったとしても便器の中にポケットティッシュのビニールを捨てるのは、やっぱりナシだ。
ちょっとだけ躊躇したが、便器の中からビニールを拾い上げ、便槽に落ち切れてないティッシュの山を、持ってきたペーパーで囲って便槽へ落とした。手に付く大事故に充分注意しながらの大仕事だった。

…ナゼここまでがんばったのか?
山を愛しているから?…違う!
ビニールを捨てた人を許せるから?…否!

あとから入ってきた人にオレが疑われるのがイヤだからなのだ!



『おたく、トイレにビニール捨てたでしょ?汲み取り便所にビニール入れるのは無いわぁ…』
『いや、おおおおれ入れてないですよ。使おうと思ったけど、やめたんです』
『ウソでしょ、コレだから静岡の人は…警察に電話しますね、あ、もしもし?』
『そんな…あわわわわ』


って、なりたくなかったからなのよ。(気がちいせぇなぁ…)


んなバカな妄想はさておき、キレイになった便所でしっかり用を足しましたとさ。



そこからまた車道の様な農道の様な道をしばらく登ると集落のような場所に着いた。
e0284726_9421586.jpg

あれま、けっこう登ってきたつもりだけど、こんな高いところに人が住んでるなんて…ちょっと感動した。
民家の縁側でおばあちゃん二人が話し込んでいた。
明日旅行に行く話をしている。なんだか楽しそうだ。
話が盛り上がっていたので真横を通るときに軽く会釈して小さく『こんにちは』と挨拶した。
小さい声だったのに気がついてくれて、二人のおばあちゃんは温かい声で挨拶を返してくれた。もんのすごくうれしかった。

集落の真ん中を抜けていく。
e0284726_9431955.jpg

坂を上がると無人販売があった。
e0284726_943464.jpg

『全て100円』良心的な値段だ。雰囲気が見ていてなんだかホッとする。

その近くにこんな立て看板があった。
e0284726_944847.jpg

登山者を気遣うこの文句に思わず『ステキだなぁ!』と声を出してしまった。
住宅街の真ん中を今までズカズカ歩く登山者なんて何万人いたかわからないほどで、登山者に対してウンザリしてそうなのに こんなにやさしい言葉をかけてくれるなんて ここに住んでる人達がステキすぎる。『ステキだなぁ…ステキだなぁ…』何度もつぶやきながら歩いていった。
e0284726_9444420.jpg

集落を抜けると よく見るタイプの山道になった。
e0284726_945386.jpg

やわらかい土の道だ。ふかふかしてて膝にやさしそう。

最後は丸太階段になった。
e0284726_9452680.jpg

歩きやすいんだけどけっこう疲れる。
建物と人の気配がすると思ったら、
e0284726_946183.jpg


8時50分、『陣馬山』山頂に到着。
e0284726_9464370.jpg

多くの人でにぎわっていた。ってかあのモニュメントはなんだ?いちおうネットで見たことあるけどさ。
e0284726_9475668.jpg

近くの人に撮ってもらった。
e0284726_9481565.jpg

陣馬山を象徴する『白馬の像』
e0284726_9483482.jpg

この山に白馬が絡む何かしらのいわれがあるのかと調べてみたら、Wikiに『1960年代後半に京王帝都電鉄(現:京王電鉄)が、観光地として売り出すために山頂に白馬の像を建てて象徴化した。』と書かれていた。
…なんだ、商業目的か。それでも60年代ってけっこう前に作られたんだなぁ。

白馬の像の前でもみんな写真を撮っていたので、オレも便乗した。
e0284726_9485056.jpg

画像を見ると、記憶よりこの像はわりと大きかった。

こうやって見ると白馬がナゼこの向きで設置してあるか、この画像を見るとなんとなくその意味がわかった。
e0284726_949846.jpg

たぶん富士山を見てるのね。

山頂から見回すとトイレが見える。
e0284726_9493452.jpg

なんだろう、山というより観光地みたいだな。かなり広くて居場所もたくさんある。

売店もあった。
e0284726_9495995.jpg

手ぶらで来てもしっかり食事ができる。

陣馬山の山バッジを買った。
e0284726_9503055.jpg

小腹が空いたのでベンチに座ってカップ蕎麦を食べた。
e0284726_9505490.jpg

山頂から町が見えた。
e0284726_9511122.jpg

売店の店主が『今日は筑波山が見えるよ』と声を上げていた。
富士山も見える。
e0284726_9512977.jpg

カップめんのゴミを片付け、陣馬山を出発した。









.
by moriyart | 2018-11-03 09:52 | 陣馬山・高尾山

陣馬山・高尾山

高尾山
この山の名前はずいぶん前から知っていた。
関東の都会に住んでいる人が登山デビューする山”らしい”みたいな事をメディアなどで見たり聞いたりしていた。

この山はオレ的に特に関係ないんだろう、登ることは無いだろうな…なんて思っていた。
”初心者向けな山”なんて言われてるから日本アルプスを幾つか登っているオレとしては、きっと物足りないんじゃないんだろうか。そしてこの山へ訪れる為には都心をわざわざ通過して行く必要があるんじゃないだろうか。
わざわざ来たのに ちゃちゃっと登って終わってしまうのは、貧乏性のオレとしては『もったいない』なんて思ってしまうんじゃないだろうか。
そう思っていたので、たぶんこの先 一生登らない山なんだろうな…と思っていた。

今思えば、自分に対して『なに調子に乗ってんだコノ野郎』ってトコだろう。

ま、それは置いといて、前回の針ノ木岳を下りてきて 次に登る山を探す中、もう2000m以上の山の天気予報が概ね『雪マーク』がついてしまっていた。でもまあこの時期 雪が降っても日中の日差しで融けてしまうし、防寒対策をしっかりすれば遭難するまではならないので登っても良さそうだが、ゆっくり景色を見たい山頂は きっと寒くてすぐ下山したくなってしまうだろう。やっぱり山頂くらいはゆっくりしたい。

しゃーない、標高を1000m以下に落とすか。

そう思いながらいろんな山の情報を集めていた。何の気なしに高尾山の情報を見た。やっぱり心のどこかで気になっている山なんだろう。他の人の山行記事を見たり公式のホームページ見たりしているうちに、『高尾山はワリと遠い所まで縦走できる』というのを気が付いた。縦走すれば あっという間に下山して『物足りない』って事にはならないだろう。そして高尾山の麓までマイカーで向かうルートは、都心を通らず山梨経由の下道で向かえることも気が付いた。田舎道で信号も少なそう。

パソコンの前で肘をつきながら無精髭をイジッているうちに、段々と高尾山への登頂の欲が湧いてきた。半分ネタだとしてでも…。



自分が登山を始めたキッカケが『静岡県に住んでるんだから、死ぬまでに富士山に登ろう!』ってな感じで奮起したのを思い出した。きっと東京の人は『一度は東京の山、高尾山に行ってみよう』…そんな感じで登っているに違いない。(思い込み)
そんな東京の超有名な山に、イナカ静岡のもっと有名な富士山を登った男が殴り込みをかけますよ。こうなりゃ山勝負だ!(誰も望んでない上にかなり痛い)


ウソみたいな決まり方だけど、オレの山の選定の仕方ってこんなもんなんです、ハイ。



今回からは駐車場へ『早着き』するのをやめた。
自宅で寝て、明け方近くに出発して駐車場へ到着してすぐに登山開始する オレの『冬の登山スタイル』だ。
つい最近まで駐車場でひと眠りしてから出発するので、寝ずに行動開始することに慣れずに眠い。いや、だりぃ。
実はここへ向かうルートが、台風の影響で通行止めになっていた。それを知らず途中まで来てしまっていたため、仕方なく中央道に乗ることになった。下道主義のオレとしては、まさかの散財に多少のショックを受けたが、すごすごと帰るのもイヤだし、おこづかい日も過ぎたばかりでお金もあったので有料道路を走る。


5時半、『高尾山口駅』の駐車場へ到着。
e0284726_9174971.jpg

残念ながらここの駐車場は有料だ。それでも12時間1000円なので良心的だ。東京で観光地なのに。
混むかもしれない…なんて思って来たが、ワリとガラガラだった。


いちばん最初の計画ではここから高尾山を登って、高尾山を越え、縦走して『陣馬山』まで行き、そこから下山して『藤野駅』から電車でここへ戻ってくるつもりでいた。そうすれば混むと言われている高尾山を早朝に通り過ぎることができるのでスムーズに行ける…そう思っていた。

だが計画してから何日か経つうちに、『混むことで有名な高尾山の、混んでいる真の姿を見ずして 高尾山の何を知った気になるのか…』そう思う様になってきた。要は人で溢れた山頂をちょっとだけ見てみたくなったのである。
…んなら最初に電車で藤野駅まで行ってからここまで帰ってくるようにすればいいじゃん。そうすると高尾山へはお昼ごろ通過になる。よーし決定。


5時52分、人がほとんどいない『高尾山口駅』にやってきた。
e0284726_918248.jpg

2人くらいポツポツと人がいる。ここら一帯の今はまだ人が行動する時間帯じゃないのかな。
e0284726_9201877.jpg

ってか、駅がキレイ。
e0284726_9203596.jpg

できたばかり?改装されたばかり?よくわからないけど本当にキレイだ。
スマホを取り出し、改札にSuicaを読み取らせて駅に入った。

ホームまで来た。
e0284726_9212144.jpg

全然人がいない。
さっきずっと向こうにチラリと人影が見えたっきりでその後はまるっきり見えなくなった。
もうすぐ電車が来るのに。

ホームから日帰り温泉の『極楽湯』が見える。
e0284726_9214669.jpg

駅の真隣にあるから便利そうだ。高尾山から下りてきて時間があったら寄ろうかな。スマホを取り出し、値段を調べた。
…うーん、ちと高いかな。下りてきた時のノリで決めよう。

5時57分、電車が入ってきた。
e0284726_9221374.jpg

やっぱり誰もいない。ここへ降りる人もいなかった。
中に入った。
e0284726_9224448.jpg

ここまで無人だと逆に心配になってくる。高尾山口駅は終点駅なので出発は前後が逆になる為、運転士と車掌がホームで前後入れ替わっていた。
結局他に誰も乗らずに出発。一駅先の『高尾駅』で降り、JRに乗り換える。
e0284726_9231041.jpg

京王線の構内はほとんど人の気配はなかったけど、JRの構内に入ったらワリと人がいたので安心した。

ホームに来ると電車が止まっていたので、先頭の車両に乗った。席もぽつぽつと空いていたけど、リュック持ってるし、どうせすぐ二駅先で降りるからドアの前で立っていた。
席も満員にならずに出発。立っているのはオレとロードチャリを輪行袋に入れた自転車乗りの兄ちゃんくらいなもんだった。

車窓から外の景色をボーっと眺めていた。
そんな車内に車掌からのアナウンスが流れていたが、なんとなく聞いていたその言葉に『!』となった。

アナウンス『お降りの際はドア横のボタンを押して扉を開けてください』


へ!?
なんだそりゃ!そんな電車乗ったこと無かったし、初めて聞いたぞ!
ドア前に立っていたので視線を窓からドア横にやると
e0284726_9235321.jpg

あったよ。こんなヤツが。
え?コレどうすりゃいいの?駅に電車が停まった時に押さないと降りれないの?降りた後どうする?外に『閉める』ボタンがあるの?

急に不安になって吊り革に掴まったままキョロキョロと辺りを見回した。それはまるで不審人物。

どーしよー…電車からの降り方がわからない…。駅に着いたらどうやって降りればいいだかしん。恥をかきたくない…いや、そんなんじゃなくて人に迷惑をかけたくない!


(ホームに響く警告音)『ビー!ビー!ビー!』
アナウンス『藤野駅ご利用のお客様にご連絡致します。ただいま何者かがドアボタンを不正に操作した疑いがあるため調査しております』
駅員『すみません、あなたドアボタンの操作をされたかたですか?』
オレ『はははい、なななにか、マズかったですか?』
駅員『ん? …あなた東京の人間じゃないですね?』
駅員『おーい!鉄道警察呼んで!』

鉄道警察『あなたですか、降車ボタンを不正に操作したのは…(クンクン)ん?あなたからお茶のにおいがしますね。ちょっと確認させてください』
鉄道警察『私の歌の質問に続いてくださいね?』
鉄道警察『マイホーム♪マイホーム♪…?』
オレ『マーイホーム♪…?』
鉄道警察『…コイツ駿河の者です!』
鉄道警察2『なんと!武蔵の国に駿河の人間が入ったのか!』
オレ『なななんだかわからないですけど、ゆゆゆるしてください!』
鉄道警察『本来なら死刑だぞ!』
鉄道警察2『まあまあ、オレも元駿河の人間だ。コレが答えられたら見逃してやる。オレの後に続け!』

鉄道警察2『♪スーパーた・ご・じゅう♪』
オレ『た…田子重だーいすき…?』
鉄道警察『【また行こうよ】だろうがぁぁあああ!』
鉄道警察2『駿河人をホームごと焼き払えぇぇえ!』

ボォォオオオオオ!
オレ『ギャァァース!』




とかなったらヤダなぁ。(なるわけねぇだろ)
もうすぐ相模湖駅に到着だ。誰か降りる人がいればそれを見てみよう。
電車が減速をし始めた時、座席を立ち扉の前に行く人を見つけたので その人の行動を凝視する。
停車する前から『あける』ボタンを連打している。そして完全に停車してボタンにランプが点いた状態で押したときに扉が開いた。その人は車両を出て行ったが、そのあとに扉を閉める行為はしなかった。ゆえに扉は開きっぱなし。しかし駅を出発する前に扉は自動で閉まった。

ははぁん、理解したぞ。駅に着いたらここのボタンを押して降りて閉めずにそのまま行けばいいんだな。
システムを理解した後は急に余裕が出て涼しい顔をしていた。まるで自分が東京の人間かの様に。

後で調べてみた。
このタイプの電車は都会というより、むしろ地方で走ってることの多いらしい。実際オレが乗ったこの電車は『松本行き』だった。都会より地方のほうが乗り換えや快速抜かれ待ちで駅に停車する時間が長く、そのために夏は冷気が逃げ、虫が入り、冬は雪が吹き込んでくるというのだ。だから必要なときにだけ扉が開けられるタイプの電車があるとのこと。
なるほどー、知らなかったなぁ。この歳でもまだまだ知らないことが多すぎるよ。



藤野駅に到着。
目の前のボタンの上にLEDの文字で『ドア』と出るとボタンが押せるようになり、それを優雅に押して澄ました顔でホームに降りた。やったぜ、これでオレも東京人だぜ。(このときはまだ都会専用電車だと思ってた)
e0284726_9305128.jpg

ホームに降りて見回すと、そんなに都会じゃない。ここは神奈川県なんだけどね。東京や神奈川ってモロ都会のイメージがあるけど、どちらも都会じゃない地区もあるのは知ってたけど、いざ見るとちょっとした違和感がある。それはそれで失礼か?
e0284726_9314598.jpg

駅を出て山へ向かうもしばらくは住宅街。
e0284726_932862.jpg

しかし駅を離れて山へ向かううちに家は減っていき、なんだか静岡の見慣れた景色と似た様になった。
e0284726_9331160.jpg

山の麓の川沿いを歩いていく。
e0284726_9324714.jpg

しばらくは農道の様なアスファルトの道を行く。
e0284726_9333117.jpg

振り返ると折り重なる山々の向こうに冠雪した富士山の頭がちょこっと見えた。
e0284726_9335081.jpg

by moriyart | 2018-11-03 09:33 | 陣馬山・高尾山