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どこかに行きたい

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カテゴリ:北岳( 7 )

(その7)北岳

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さっきからずっと後ろを走っているオッチャンの気配が気になって仕方ないので先に行ってもらった。そのうち若い男の子二人組、ソロの赤服眼鏡親父を抜いていく。ゆっくり歩いているのだが、バスに乗らないのだろうか。立ち止まってバスの時間を聞いてみた。
『16時40分だと思います』
あれ?なんか違う?10分くらいだと思ったけど。…ってか、それがホントなら30分余裕ができた。こりゃうれしい。
最終的にオッチャンとオレふたりでずっと駆け下りていった。そしてバス乗り場へ16時15分に到着。
目の前を最終バスが通りすぎていく。
あれれ?やっぱバスは10分出発だったらしい。ガセにやられた。オッチャンも誰から聞いたのか40分発の情報を持っていた。
オッチャンと二人で さあどうしようと顔を見合わせた時、乗り合いタクシーが乗り場から出発した。タクシーが停まり、運転手が乗るかと聞いてくる。
超ラッキー!最終タクシーに乗れた。
値段はバスと変わらず。有り難い。10人乗りのワンボックス。すでに一組のカップルが乗っていた。最終バスが行ってしまって、最終タクシーがコレ。となると気になるのが追い抜いてきた4人の人達。
30分待ってあげようと運転手の呼びかけに断れるはずがない。最初に乗っていたカップルも『もちろん』と快諾してくれた。こっちの都合で到着が遅くなるのにいい人たちだ。
待った甲斐があって全員収容。タクシーも定員ぴったりの10名になり、広河原登山口を出発した。
10人中7人が汗だくで車内はムンムンムレムレ。ガラスが一気に曇る。むせかえるオッサン臭さに唯一いた女の子は死にそうだったに違いない。

駐車場に到着。すぐ横にあった立ち寄り温泉に入った。ふくらはぎが経験した事が無いほど固くなっていたのでゆっくりもみほぐした。



反省
何個目かの山登りで慢心が出た。昔はネットやガイドブックを穴が開くほど目を通したり、必要なことはメモをして行程表や時刻、値段表を持ち歩き、何かあった時の為にエスケープルートまで記憶していたのだが、ここ最近それが怠慢になってきた。
その結果がコレである。ケガもなく無事に間に合ったからいいものの、転んでケガでもして行動不能にでもなっていたらどうなっていたのか。考えただけでもただただ猛省するのみである。朝のトイレで30分、山道の大渋滞で60分、山頂の休憩の採り過ぎで40分。この無駄時間を全部足すとぴったり行って帰ってこれる時間になる。山頂に大勢いた9割の人は山荘に宿泊する人。それ以外で火を焚いてラーメン食ってた人なんてオレ位しかいなかったであろう。結論としてはべらぼうに混んでいる週末に日帰りで登る山では無いってことなのか。もう一度初心に戻って無理の無いゆったりした山行にしたいものである。15時頃下りてきて温泉出たら16時くらいってのが理想かなあ。
やっぱ平日がいちばんいいや。
ずっと一緒に走っていたオッチャンは、この北岳は3回目でいつも乗り遅れそうになるという。

学習しましょうや…

まあ、スカッと快晴で気持ちのいい山登りができたから、ヨシとするか。しかしよく足が故障しなかったもんだと心底安心した。ほんとに疲れたー!

ってか、北岳…
もう行かねぇよ!うわーん!

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北岳  おしまい
by moriyart | 2013-09-23 21:40 | 北岳

(その6)北岳

幸い下り道は得意なので、人が居ない なだらかな下りは駆けていく。ザックの中の食器とバーナーが当たってカチャカチャ濁った音がする。これなら熊避け鈴が不要だ。
この時間、登ってくる人はたくさんいる。時間的に夕方に山荘に到着してそのまま宿泊だろう。そしてこの山は若者ばかりいる。たまたまなのかわからないが御歳を召したかたはあんまりいない。
…と思っていたら前方から小さな女の子が登ってくる。足を止めてお父さんに『お子さん、お幾つですか?』と聞いてみれば五歳なんだと。
ひえー!驚いた。(んしょ!んしょ!)みたいな登り方なんだけど元気いっぱいだ。すごいですねー!と褒めればお父さんも少し得意顔。ここはたくましい人がいっぱいいる山だ。
『お気をつけてぇー』と互いに言った後にも駆けだす。その後も下っている人には全く逢わない。時折到着する分岐点に書いてある所要時間を確認しては まだまだ時間が足りないと落胆し、エッサホイサ駆けていく。10kgの荷物をまとって6時間歩いた後に3時間くらい走るなんて地元の平野だったら死んでもやらないのに よくもまあ…必死ってすごいもんである。だって、もしバスに乗り遅れたら、真っ暗夜道を20km以上林道歩いて駐車場に向かうか、山荘に泊るか、一人で7500円支払ってタクシーを呼ぶか その3択しかないからである。どれもまっぴらゴメンだ。

そういやさっきから後ろの方から人が走ってくる音が聞こえる様になった。振り返って見てみれば100メートルくらい後ろを走ってくるオッチャンがいる。おお!これは絶対に同士だ。仲間がいるってものすごく心強い。では走りましょう。単純計算で5時間分の道のりを3時間以下にするって事なので速歩きで済むはずがない。たまに到着する道の指標に書いてある所要時間を確認して まだ足りない!と奮起して駆けていく。
そのうち、駆けている人がもう一人増えた。青服ガッチリ髭兄ちゃんだ。だが青服髭兄ちゃんは足がどうかなったらしく『お先にどうぞ』と脱落した。
自分も立ち止まって少し休むと膝がガクガクブルブル痙攣している。おお!膝が笑ってる。…笑ってるっていうか、大爆笑じゃん。こりゃ帰ったら1週間くらい休ませてやらんとマズそうだな。
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by moriyart | 2013-09-23 21:35 | 北岳

(その5)北岳

下山コースを変更し、アレンジを加えて登りとは別のルートへ。登りと違って下りは軽やかだ。
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『肩ノ小屋山荘』に到着。
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にぎわっている。テント場もあってカラフルなテントがたくさん設置されていた。みんな今夜はここで満天の星空を見ながら酒でも飲むんだろうなぁ、いいなあ。そういやソロの山ガールがたくさんいて、しかもテントを担いでいる人も結構いた。
ザックも45リットル以上の大き目なヤツ。たくましい…そしてかっこいい…。
女の子独りでテントって怖くないのかな。いやぁ、世の中の女の子はオレが思っているよりたくましいな。
オレもテント泊なんか本気で考えてみようかな。でもそうなりゃテント買って、ザックを買いなおして…お金がいくらあっても足りない。やっぱ諦めよう…。

さて、オレは帰路へ就きますか。

山道の下りはわりと好きだ。テンポよく行ける。登りが好きだと言う人もいるが、オレは断然下り。スタスタ行ける。
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そういえば登ってくる人とはかなり擦れ違うけど、下りの人を追い抜いたり追い付かれたりすることが無い。朝あんなに人がいたから下りの道でも人がある程度いてもおかしくないのに…。
分岐点に到着。バス乗り場までの所要時間が合計5時間くらいかかるみたい。

あれ?なんか変だぞ?

ひぃふぅみぃ…。腕時計を見た後、心の中で時間を数える。最終バスに間に合う為の時間が足りない。数十分とかじゃなくて、ウン時間。
なるほど、そういうことか。下りの人が全然いないのはこのペースだと最終バスに乗れない時間帯に ここにいるからだ。しまったやられた。山頂にざわざわいたあの人たちはほぼ全員山荘に宿泊する人だったんだ。半分くらいは下山するだろうと勝手に決め付けて、まだみんな下りないから自分も勝手に勘違いして山頂に居残ってたんだ。

こうなりゃ時間を取り戻すまでよ。

レッツ、トレイルランニングだ。
by moriyart | 2013-09-23 10:19 | 北岳

(その4)北岳

根性で登り切り、ついに北岳山頂へ。
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広い!西穂高岳山頂よりも広い。そして空が藍色だ。宇宙に近いからこの色になるのだろうか。カメラレンズにPL(偏光)フィルター付けたみたいだ。天気いいなあ。良過ぎて焼けそうです。

しばらく景色を眺めた後、ちょうどお昼なので火を焚いて湯を沸かし、カップラーメンとにぎりを食べた。
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ラーメンを食べながら眺めるは富士山。心の中で
フッジッサーン!フッジッサーン!by電気グルーブ
と、歌っていた。南アルプスゆえに富士山に近いです。北アルプスからも見えるけど、やっぱ大きさは段違い。去年の富士登山の時もピーカンだったからここ(北岳)も無意識のうちに見ていたに違いない。日本の地上で今オレがいるここより高い場所は富士山しかない。そう思うと感慨深い。
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山頂の看板の前で『写真を撮ってください』と若者。もちろん快諾。
『すみません、ヘンな格好しますが』  『どーぞどーぞ』とオレも期待する。
(うわぁ…ホントにヘンなポーズだわ…)パチリ。
きっとツイッターかブログにアップされたんだろうな。若さのノリってうらやましー。
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北岳山頂は次から次へと登ってくる登山者で大賑わい。ただ、こんなにたくさんいる登山者の中でオレ独りだけ仲間外れだったと気がつくのはずいぶんとあとになる。恐ろしい…。
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名残惜しいけど、北岳山頂を後にした。
by moriyart | 2013-09-23 10:13 | 北岳

(その3)北岳

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雪渓もあった。この時期でこれだけ残ってるのなら万年雪になるだかしん。わかんないけど。
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ってか登山口からずーーーーーーーーっと上り坂。延々と。岩に腰掛けて小袋のオレオを開けて食べた。甘いものは好んで食べないが、この時ばかりは疲れ対策で食べる。ぼーっと景色を眺める。
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天気がいい。ってか良過ぎる。おてんとさんがギラギラして目がシバシバする。サングラスを持っているのだがウザったいので昔からしないクチだ。
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だんだん坂が急に石が大きくなってきた。カラカラと小石が転がってきたと思えば続いて頭大の石2個がガラガラと目の前を通過していく。おー!と声が出た。オレの前に歩いている人も苦笑いしている。どうやら上から降りてくる人が転がしてしまったらしい。あんなの直撃したら ほぼ死にます。 ってか、転がし落した人何か言えや。涼しい顔して降りてくんなや!

…と、思ったけど何も言えず黙って擦れ違って見送った小心者の私。
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この坂の最後は木製の階段と梯子の中間の様なモノを登っていく。一気に標高は稼げるが、角度が急で息が切れる。でもこれを登り切れば稜線に出れるのでガンバって登る。登り切れば階段がもう一つ。また登り切ればさらにもう一つ。たくさんの階段梯子を登っていく。
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やっと稜線に出た。向こう側から登ってくる風が気持ちいい。
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休んでいる人がいる。そりゃそうだ、疲れちゃったもん。だが、ここから北岳の山頂まではまだまだ登る。心が折れそうだが、稜線に出たことによって景色を堪能できる為、気を紛らわしながらも頑張れそうだ。
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しかし高地のせいなのか、寝不足のせいなのかわからないが、足が重い。20歩あるいて10秒休憩。周りにいる人も歩き方がトボトボ系。ゼーゼーハーハー息が切れる。そりゃそうか、3000メートル超えてるもん。こりゃキッツイぜぇ、なんか富士山思い出す。
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by moriyart | 2013-09-23 10:00 | 北岳

(その2)北岳

広河原に到着。バスから降りた人が小走りで向かうは個室トイレ。
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長蛇の列。みんな行きたくて行くんじゃなくてこの先トイレが少ないから出せるなら出しておこうと無理してトイレに行くため、なかなか出てこない。やっと出てきてオレの番。ぬーっと出てきたのは肌の色が違う、背の高い異国のかた。オウ、ビクリシマシタネ。
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そんなこんなで登山口に着いたのがずいぶんと後。30分くらいのロスだろう。山行で30分のロスって何気にデカいロスになる。大丈夫だろうか。
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混んでいるので行列。なんでこんなに混んでるのかと思えば近くに歩いている人が納得な説明を放つ。
先週は台風で林道自体が通行止めになったのだそう。なるほど、先週のお客さんが今日に追加になってるのね。どおりでこんなに混んでるんだ。まあ、ペースもゆっくり目だし、疲れなさそうでいいかも。
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これも後々に大きく影響しました。
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こんだけ人がいりゃ何かあってもなんとかなる…と思ってもやっぱり何かあったらマズイので登山計画書を書いて投函。

最初は森の中。『森ガール』が似合いそうな雰囲気な森だ。常に沢の音がどこからか聞こえる涼しげな森だ。いい感じ。
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序盤は沢沿いのゆるやかな山道。橋がかかっていたり、浅い川の中を歩いたり飛び石で飛び越えたり。
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森を抜けると山と山の間の開けた坂。沢も流れている。ガレガレでちょっと歩きにくいが景色がいいので気持ちがいい。
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by moriyart | 2013-09-23 09:39 | 北岳

北岳

深夜に芦安の市営駐車場に着いた。第3駐車場までは満車。坂をずっと下った第4駐車場に車を停め、仮眠についた。

今回も(というか、いつも)急に決まった山登り。今までは北アルプスメインだったのだが、そこまでに行く国道52号→20号→19号のコンボで、下道を使って深夜を走行していく6~7時間の運転にホトホト嫌気がさして 近場の南アルプスを探してみたところ、あるじゃな~い!国内第2位の標高を誇る『北岳』が。20号に入る手前なのでおよそ3時間程度で行ける。近い!近いぞ。今年の夏山の〆はここで決まりだ。南アルプスのクセして名前が北なのはなんでだろうか。まあいい、ネットで調べると日帰りが可能で実行している人がかなりいるので オレもチャレンジしてみようとここに決めた。 

もっとしっかり調べればあんな思いをしなくて済んだのだが、『慢心』その一言である。今回は、自信と慢心はまったく別のものなんだと気付かせてくれた山登りの記録です。

朝、車中で目が覚めると頭に付けたヘッドライト照らしてバス乗り場に向かう人が結構いる。まだ5時前なのに…。北岳は登山口までマイカー規制になっているため、市営駐車場からシャトルバスに乗って行く。まだ始発バスの出発時間までかなりあるはずだが、こんな早々行動するんだからなんか意味があるのだろうと自分も支度をする。バス乗り場までの長い上り坂を登り、乗車券売り場まで来てビックリ。
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ディズニーランドのアトラクション待ちの列の様。バスが10台待機しているが乗れるのだろうか。さすが3連休初日でしかも一番天気がいい日。列に並んだのだが、登山口まで1時間かけてバスに乗っていくのでトイレが心配だ。しかし自分の後ろにどんどん並んでいく。ここでトイレに行ったら順番が100番以上後ろになりそうでガマンする。そのかいがあってか10台目のギリッギリに乗れた。自分より後ろの人はどうしたんだろう…。追加でバスを呼んだか、乗り合いタクシーか。
ぎりぎり乗れたとはいうものの、ぎりぎりゆえに座席に座れず立ちんぼ。1時間くらい立ちっぱなしになる。まだ朝早いので座席に座っている人はコックリコックリと船を漕いでいる。いいなぁ…まあ乗れただけいいのか…。立ちながら寝ようかと思っても山道なので右に左に大きく揺れ、眠れるどころじゃない。なんか酔ってきた。
by moriyart | 2013-09-23 09:36 | 北岳