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(その6)蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

反省


いつか息子くんと二人で登る山を探す旅をして早4年(いつの間にそんな身勝手な設定ができたんだ)、幼い頃の息子くんなら霧ヶ峰か美ヶ原がいいんじゃないだろうかと思い始めた。霧ヶ峰は熊笹がガサガサ足に当たる為、ちゃんとした運動靴が必要だが、美ヶ原はクロックスでもいいくらいだ。滞在時間も自由に設定できる。
ただ、それだけでわざわざ来るのもアレなので松本城か、しらかばリゾートを絡めたりすれば間が持つのかもしれない。

今回、登った 蓼科・霧ヶ峰・美ヶ原 は全て火山だ。昨年の御嶽山、今絶賛活動中の箱根山。そしてアヤシイ活動を始めた蔵王山や浅間山。 最近の日本は何かヤバそうな雰囲気を持っていたので少しだけ行くのをためらった。
でもやっぱり行ってよかった。景色も山も素晴らしかった。去年の箱根山の時も行こうか悩んだのだが、もし噴火をしたら一生行けなくなるかもしれない…と思い、行ったのが正解だった。今は登りたくても登れない状況になっている。石橋を叩くのはいいが、壊してしまってもいけないのだろう。


そしてもう一つ。 つむじ風が発生したときは、初めて見た威力に驚き、ムービーか写真におさめれたらいいな…と、どんどん近付いて行った。まあ つむじ風ごときに死んだりはしないのだが、ある程度のケガに対する危機感は持ってなかったと反省している。
去年の例の噴火の時も、空高々と湧きあがる噴煙を見て逃げずに写真を撮る人がとても多かったと聞く。『これだけ離れてるし、大丈夫だろう』   この後死ぬかも…だなんて、オレだって考えないと思う。
たかがつむじ風、と思わずに『つむじ風のせいで足をとられて滑落するかもしれない』くらいは危機感をもっていなければいけないのかもしれない。
雪や雷ばっかじゃなく、自然ってどんな種類でも やっぱ恐ろしいわ。

美ヶ原の最後で気がついたんだけど、靴のつま先部分のソールが剥がれかけている。
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富士登山の為に買った靴でとりあえず一通り揃えたいから、値段は一番安いヤツ。そんな感じで買ったのだが、まさかここまで使うとは…。コヤツとは何度も森林限界を超え、雲上の3000メートルの景色を何度も見せていただきました。何万歩、何十万歩歩いたかは計り知れないが、ケガも無く家まで送り届けてくれて本当に感謝してます。
せめて、あとひと山 最後に一緒に行けたらいいなと思います。(なんでセンチになってんだろ…)


もうすぐ始まる梅雨。荒天の合間に行くのか、梅雨が開けてから行くのかわからないが、もしかしたら次はテントを担いで登るかもしれない。そこは南アルプスかもしれないし、いよいよオレの中の一番の目標『剱』かもしれない。剱岳のすぐ近くにも火山がある。ごめん、噴火はもうちょっとだけ待ってください、いや、しないでください。

よし、6月になったら早朝、ザックに重石入れて近所を歩きまわるかな。
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蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原
おしまい

 
 
 
 
 
by moriyart | 2015-05-23 10:34 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

(その5)蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

蓼科山から霧ヶ峰までは車でそんなにかからなかったが、霧ヶ峰から美ヶ原までは小一時間かかった。

日曜日、快晴、ビーナスライン。

この3つがそろっていてバイク乗りが黙っているワケが無い。ビーナスラインは数え切れないほどのバイクバイクバイク。今日はツーリングにはぴったりな天気でいろんな県のナンバーのバイクが走っている。自分の車の前にも後ろにもバイク。後ろに付かれるたびに左に寄って先に行かせるが、キリがないほどやってくる。
対向してくるバイクはカーブでけっこうスピードを出し、ハングオン気味。見通しの悪いカーブの先からコケて滑ってラインをはみ出すバイクが、どうかいませんように…と念じながらハンドルを握った。

11時40分 美ヶ原『ふる里館』駐車場に到着。
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ここも観光客がいっぱい。ここはさらに皆さんの格好が一般人している。リュックやザックを背負ってる人はさらに少なくなった。いちおうオレも普通のシャツと小さな街用リュックを持ってきたのだが、ザックの中には昼飯が入ってるし、わざわざ着替えるのもメンドーだったので さっきと同じ格好で車を出た。
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もうすぐお昼なのでふる里館の中で昼食をとっている人が多い。オレもどこかでお昼にしよう。

平らです。平坦。
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高台の牧場って感じ。霧ヶ峰は高低差があるが、美ヶ原は完全な平野。大草原って雰囲気です。

ずっと先に少し高くなっているところがある。あそこが美ヶ原で一番標高が高いところで、今からの目的地だろう。
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なにやら鉄塔がやたら建っている。電波塔らしい。

途中、鐘が突ける『美しの塔』がある広場があった。腹が減ったのでここで昼食を採ることにする。
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すぐ脇にこんなところがあった。
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寝転んでいる人なんかいなかった。寝転んでみたい気もするが、なんか小さな虫がいそうなのでやめておいた。

広場のベンチに座り、湯を沸かしカップラーメンに注ぐ。3分待っている間に鮭のにぎりを食べた。
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食後に優雅にコーヒーを淹れたが(インスタント)、二口飲んだあたりで小さな虫が2匹カップにダイブした。泣いた。

腹ごしらえも終わって立ち上がり、目的地美ヶ原の最高地『王ヶ頭』に向かう。あの鉄塔の元なのかな。
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そこへ行く間に、いろんな人たちと擦れ違った。老夫婦、家族連れ、カップル。そしてソロな男や女子。そしてなんと霧ヶ峰で見かけた人達もかなりいる。けっこう離れているはずなのに、ここでも見かけるって事は やはりみなさんこの二つの山ををセットにしているんでしょう。
ここは平坦で道のりも短いので みなさんホントのんびりと歩いていた。オレも今日はここが最後なので、焦る必要もない。つられてのんびり歩いた。

いよいよ鉄塔に近づいた。ホテルがあり、広場に若者が大勢でキャッチボールやフリスビーをしている。若者らしく『ぎゃはは!』的な笑いで盛り上がっていた。
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ワリと近代的だった。この雰囲気でホントに百名山?
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鉄塔の林が、なんか雰囲気ぶち壊しなんだろうなあ。でもここに住んでいる人には この鉄塔は必要なんだろう。テレビ観たいもんね。

13時すぎ、『王ヶ頭』に到着。ここもアッサリ来れました。難易度はかなり低く、ただのピークハントでいうなら霧ヶ峰と同程度。百名山で1、2を争うほどの難易度の低い山だろう。山って言っていいのか?
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ここには数人お客さんがいた。ちらほら来て、ちょっとずつ入れ替わっていく。ソロの兄ちゃんが多くて、黙ってシブい顔で景色を眺めている。ニクいね。

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さっきから後ろのフェンスの辺りから変わった音がする。みんな気にならない様だが、妙な雰囲気だったので音のする方に近づいてみた。
2メートルくらい先の空間で明らかに音が鳴っているのだが、音を出している物が見えない。しかも少しずつ移動している。ものすごく不思議だ。よく見ると、音の鳴っている空間の下の草がざわついている。工業用コンプレッサーのエアガンを使っている様な『チーーーーー!』という耳障りな高周波の音だ。
音がジリジリと近づいてきたのだが、音の雰囲気がなんかヤバそうなので後ずさりする。
土の登山道あたりまで音が来た瞬間、ボワン!と、土煙を巻き上げ、音の正体が姿を現した。

なんじゃコレ、竜巻?

竜巻って悪天候の時しか出ないらしいので これは『つむじ風』なんだろう。よくテレビで見る校庭でテントを巻き上げるつむじ風は直径50cmくらいで音も『ゴー』とか『ピュー』だったような気がするが、目の前のヤツは直径10cmくらい。 しかしレンズで光を一点に集めたかのような凝縮されたエネルギーで回転のスピードがありえない速度だ。音も高周波。雰囲気がヤバい。本能的に本気で怖くなる。

姿を現した高さ10メートルくらいのつむじ風を見て『竜巻だ!』と観衆が喜んでいた。いやいや、つむじ風です。
そのつむじ風が消える直前、ゴルフボールくらいの石を10メートルくらい巻き上た。カチャ!と音をたてて石が落下した。こえぇ…当たりゃ3針縫いモンじゃん。

もうしばらく景色を楽しんだ後、高台を降りはじめる。
少し歩くと、王ヶ頭ホテルあたりでも つむじ風騒動が起きていた。
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ジリジリ迫るつむじ風から逃げるお姉ちゃん二人。おっちゃんは木製テーブルの下に隠れた。ゆっくりだから逃げればいいのに…。
姿を現わしたり、音だけになったり…神出鬼没すぎて写真にもムービーにも撮れない。カメラ構えて奇妙なおっさん野次馬の出来上がり。

音が移動していき、小型の天文台の方へ行く。
天文台へつながる道沿いに埋め込んであるソーラー式の誘導灯が つむじ風の直撃を受けて3つほど空高く巻き上げられた。足元にボトボト落ちてきたが、一つは根元から、一つは首からもげていた。恐ろしいパワーである。
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(ちょっと違うけど、こんなヤツ)
最後は天文台の真上まで行き、天文台をグルグル勢いよく回した。『おお!』と群衆は声を上げた。ほんとにすげぇ力だ。
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それを見ていた広場の若者のうちの一人がつむじ風に特攻していった。Tシャツが乳首が見えるほどのまくれ上がった。男版マリリン・モンローのできあがりだ。オウ、モーレツ(違うか)

ってか、あぶねーよ!

さすが若者、みんなでゲラゲラ笑っている。オレも釣られて笑ってしまった。ええなぁ。らしくてよろしい。ケガさえしなきゃ多少の無茶はいい思い出だ。

さて、帰ろうか。来た道をゆっくり戻る。ほーんとにのどかだ。さっきのつむじ風騒動が いい感じのアクシデントで単調な雰囲気を払しょくしてくれて逆にありがたかった。
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パラグライダーも飛んでいた。道の真ん中でバカ口あけて上を見ていたら対向の歩行者が釣られて上をみあげてパラグライダーに喜んでいた。
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ふる里館で美ヶ原の山バッジをゲット
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美ヶ原のバッジを手に入れた。美ヶ原の経験値、
  登山道スキル-2
  自然の不思議知識+3
  飲み物の虫への注意+2

午後2時半、駐車場まで帰ってきた。
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ふる里館で『コケモモソフトクリーム』を食べようか悩んだが、帰りの温泉を諦めるほどの金欠だったので泣く泣く元々持っていたお茶を流し込んだ。(2週連続 山行きゃ金欠はあたりまえだっつうもんだ)
そもそも『コケモモ』ってなんじゃらほい?苔の様に生えてる桃?草むらを見渡すがサッパリわからず。


さーて、今日も今から下道でノロノロ帰りますかね。
この後、ポータブルナビのバカ誘導に悩まされながら21時に自宅に帰ってきました。
by moriyart | 2015-05-23 00:23 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

(その4)蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

ここ霧ヶ峰は『百名山』のうちのひとつだ。山というより高原といった方がいいのかもしれない。
昔はどうだったかは知らないが、今は車山のすぐ下まで車で来ることができ、山頂まで20分程度で行けてしまう。

『たかが高原なのに、どうして百名山に選定されたのか』

ここに来るまで そんなことを思っていた。『燕岳』や『大天井岳』などを入れた方が よっぽど良かったんじゃないのか…と。
しかし実際歩いてみて『なるほど』と思った。コレもアリなんだなと。うまく説明できないけど、とにかく『なるほど』だった。

道は車山スキー場の中を通っているので、すぐ脇に人工降雪機のパイプが並んでいる。
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分かれ道だ。常に失言が多いオレは湿原方面へ向かった。
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空が青いです。おまけに視界の中に占める割合が多いです。広くてのっぺりとしているので遠近感がわかりづらい時があります。なんだろう、この景色 どこかで見覚えがあるんだけど。
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わかった!windowsXPの壁紙だ!
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もうちょっと若葉の色なら極似なんだけどね。

下まで下ると木道が整備されていた。こりゃ歩きやすい。のんびり景色を見ながら歩いていたら足を踏み外しそうになった。あぶねー。
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標高も2000メートル切っていて、そんなに寒くない。ただ空気が澄んでいるので紫外線がパネェです。
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いくつかの分かれ道を通過する。行先はフィーリングで。地図をみれば先でつながっているので どっちへ行っても大丈夫そうだ。ただ途中の道の状態は どうなっているかわからない。
熊笹の群生の中を歩く。最初は道がハッキリしていたのだが、だんだん覆いかぶさってきてわかりづらくなってきた。藪こぎ…とまではいかないが、ガサガサずっと足に当たっている様になった。
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ちょっと飽きてきた。景色がさほど変わらない。見晴らしがいい…というより見通しがいいって表現した方がしっくりくるかもしれない。そろそろ次なる場所に行こうかな。
気が付くと腕に銀蠅がとまっている。
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♪今日も元気にドカンをきめたらヨーラン背負ってリーゼント イェッ!♪(古過ぎ)
緑色のメタリックなヤツなんだけど、何十年ぶりに見ただろうか。なんかダルいから放っておいた。腕にとまって休むだけ休んでけ…いや、加齢臭に惹かれて来たのなら気が済むまで吸ってけ。

と、思っていたが ずーーっととまっていたので さすがに吹き飛ばした。ズーズーしいんだよ!(何様)

けっこう歩いた。高原の外れの林の中に こんな喫茶店みたいところがあった。ほー。
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11時前、一番最初の場所に戻ってきた。だいぶ飽きた。
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車山の肩の脇にある『ころぼっくるヒュッテ』に寄って霧ヶ峰の山バッジを買った。
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霧ヶ峰の山バッジを手に入れた。
  分かれ道の多い山スキル+1
  高原への偏見-2
  同じ景色の忍耐力+1


11時過ぎ、車まで戻ってきました。よしっ次!
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by moriyart | 2015-05-22 23:52 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

(その3)蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

蓼科山の駐車場から車に乗り、次なる目的地『霧ヶ峰』へ向かう。
途中には白樺リゾートがある。高原の避暑地だ。
しらかばーリゾートー♪ いけのたいらホテル♪
どうしても口ずさんでしまう。何度も歌っているうちに『いけのたいら』の部分が三連符なのに気が付いて 一人で地味に盛り上がっていた。

8時15分 車山肩の駐車場に到着。
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観光客がいっぱい。大体の人が綿シャツに普通のパンツみたいな恰好していて 山ノボラーっぽい服装な人は少なめだ。それでもちらほら混じっているので、オレはザックを背負って歩きだす。
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××山とか、△△岳なら 目的地は当然山頂になる。しかしここは高原の『霧ヶ峰』。目的地がハッキリしない。でもまあとりあえずはここで一番高いところの『車山山頂』でいいだろう。ではレッツゴー!
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車山山頂には『気象レーダー観測所』がある。ひとまずそこを目指して道を歩く。
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土っぽい砂利道なんだけど歩き易い。勾配もたいしたことないので景色を見ながら歩ける。
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遮るものが少ないので遠くまで見渡せます。まさに高原って感じ。それにしても ええ天気だわ。
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少し霞んでいるが、富士山が見える。まだ雪が残っていて登るにはまだ先でしょう。
気象レーダーと同じ高さまで登ってきた。あっという間に到着。
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駐車場には人がけっこういたのだが、山頂には ちらほら程度。みんなここまで来るのはダルイのかな。
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神社も祭ってあった。今回は小銭があったので賽銭箱にいれた。
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山頂から向こう側へ少し下ったところに 何やら建物がある。
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近づいてみれば それはリフトの降り口だった。
そこから見下ろせば、どうやらここは『車山スキー場』らしい。へぇ~ここだったんだ。そいつは知りませんでした。
さっき登った蓼科山が しっかり見えてて贅沢な眺めだ。
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リフトが動いている。ほとんど空荷なんだけど、たまに人が乗って上がってくる。リフトかぁ、懐かしいなぁ。
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今回も息子くんが行動食を用意してくれた。おなじみの『ジバニャンのチョコ棒』。
この味に慣れたら 好物になってしまった。もらった時に素直にうれしかった。(ああ、これを山の上で食べられる!)ってな感じに。
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チョコ棒をかじりながら地図を広げ、今からの行動を考える。とりあえず霧ヶ峰最高峰の車山には登った。
このまま車に戻って次の場所『美ヶ原』に行くか、このまま散策するか。
時間を見てみれば まだ9時過ぎ。もう2時間くらいは せめて歩こう。そう決めて別ルートへ下りだす。

 
 
 
 
 
 
by moriyart | 2015-05-20 23:11 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

(その2)蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

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山荘から先はすぐに雪道。しかも斜面が急になっている。
こりゃ無理だ。もうガマンせず軽アイゼンを付けよう。そう思って斜面を見上げると、斜面の途中で さっきのおっちゃんも足に何かをつけている。きっとアイゼンだろう。
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鎖場もでてきた。雪に埋もれてしまっているので どんな地形をしているのかわからない。
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一息ついて振り返れば、気が付かなかったけどいい景色。雲海が広がっている。あの山はなんだろうか。

ゴロゴロした岩場を登っていく。
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岩場を登り切った先が、なんか真っ白なんだけど…。なんか嫌な予感がする。


岩場を登り切ると…
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雪の一枚バーン。しかもけっこう急。
怖い怖い怖い怖い怖い
こんな斜面でコケたら下まで滑り落ちるのは必至だ。たしかこの雪の斜面の下って…

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こんな地形だったよな…。激突したら『痛い』ですむはずがない。痛いではなく『遺体』になりかねない。
怖い怖い怖い怖い怖い
慎重に、ゆっくりと雪面にアイゼンの爪を蹴り込んでいく。でも所詮4本爪、土ふまずあたりにしかグリップが生じない。
気が付けば かなり必死になっていた。
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登り切って一安心。風がピューピュー吹いていたが時折止む。その時自分の息がゼーゼーしているのがわかった。肩で息をしている。登るのが体力的に大変だったわけじゃない。多分恐怖の息切れなんだろう。
雪山に慣れてる人なら、こんなの屁でも無いのだろうが、今のオレでは経験が浅い為、充分な恐怖だった。
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登り切って地面が平らになると急に余裕が出てきて、サクサク音を立てて歩く雪上を意味も無く楽しんだ。

頂上の山荘を過ぎ、
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午前6時過ぎ、山頂に到着。
山頂には まるっきり雪が無かった。なんだよー、平らな所ならいくらあってもよかったのに。
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先行していたおっちゃんも休んでいた。このおっちゃんもさっきの雪の斜面を登ったのか。すげーな。
オレとおっちゃんの他に、もう一人 トレランのかたがいた。その人は他の道を登ってきたらしく、アイゼンの様なものは付けていなかった。多分北側以外の道には雪は無かったんだろう。きっと。
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蓼科山の山頂は広い!
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大き目の岩がゴロゴロしているので歩きづらいのが難点だ。移動するには岩と岩の間をピョンピョン飛んで渡っていく。

中心部に神社が祭ってあった。
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賽銭を入れようかと財布を取り出してみたが、お札しか入って無かったので手を合わせるだけにした。

山頂の西のはじに来て見下ろす。
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蓼科山が自分の影を落としていた。

穂高連峰と槍ヶ岳。
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まだまだ雪深い。オレが登れるようになるには、しっかり雪解けする7月の終わりくらいからだろう。

御嶽山
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じっと眺めてても、なんか言葉が出てこない。またいつか気軽に登れるようになる日が来るのだろうか。

頂上の山荘に寄って蓼科山の山バッジを買った。
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山を目指し、その山のバッジをゲットする。なんかロールプレイングゲームの設定みたいだ。
『八ヶ岳の北の端に蓼科山という山がある。そこのバッジをゲットするのじゃぁー』
てな感じに、お告げのままにおもむき、山を攻略し、バッジを手に入れる。そのバッジには経験値アップの力が宿っている。

蓼科山のバッジをゲットした。
  軽アイゼンの取扱スキル+2
  雪道スキル+1


いよいよ下山。さっきの斜面を下る為に 一度外した軽アイゼンをもう一度はめる。
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ただのクロモリ鋼の加工品なんだけど、この小ささで命を守ってくれるのは大したもんだ。下りの道もお願いしますぜ、軽アイゼンさんよ。でも先を見込んで6本爪でも買おうかな。
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雪の斜面を慎重に下れば あとは普通の下山道。
午前7時半、蓼科山を無事下山しました。
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by moriyart | 2015-05-20 00:50 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

寄こしなー たてしなー ななめしなー

高校時代に同級生の『そん』とこんなアホなことを言い合った記憶がある。若いって罪だね。
『たてしな』と聞いてまずその事が頭によぎった。昔からくだらない事ばっか考えていたのか…。そのころは『たてしなー』の部分に意味は持っていなかったのだが、この山を登ることになった時に、オレの中で突然意味を持つようになった。(どうでもいいか)

霧ヶ峰
この単語は、かなり幼いころから知っていた。三菱エアコンの名称で実家の近くに その工場があったからだ。まあその頃は『霧ヶ峰』というのがどういうものかというのを知る由も無かったのだが。
オレ的に霧ヶ峰というより、『車山高原』と言った方が馴染み深い。スキーでけっこう行った記憶がある。しかしそれは銀世界の話。夏の姿を知らないのでちょっと楽しみだった。

美ヶ原
20年くらい前、フィガロ乗り君と二人でビーナスラインドライブ行った時に時間切れで行くのを断念した目的地。あの時の雪辱を果たす為、今回もやはり最終目的地に設定。


午前2時頃、七合目駐車場に到着。
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少し仮眠をとった後、パパっと仕度をして4時半に出発。車は数台停まっているが、この時間に出発したのはオレと還暦くらいのおっちゃん二人だけだった。
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出発が七合目という事で山頂までの道のりが短めだ。往復約三時間で帰って来れるらしい。なるほど。だからもう二つ百名山をまわることができるのか。
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道はわりとなだらか。歩き易いっちゃあ歩き易い。先行しているおっちゃんの熊避けの鈴が静かな山に響く。
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森森、林林。涼しい。というか寒い。ていうか、かなり寒い。上着を着てるがまだ寒い。ダウンジャケットでもいいくらいだが、うすーい上着しかないのでガマンして歩く。
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道のわきには残雪が。そりゃそうだ。寒いもん。先週の金峰山にも そこそこ残雪があったし、こんなもんでしょう。
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あれ?アレ?
だんだん雪の量が増えてきた。砂や枯葉が乗っていて滑り止めっぽくなってるので大きく足をとられることは無いのだが、たまーにズルリと滑る。前回の金峰山は、雪はあったが自分的には大したことが無かった為、今回の蓼科山も同等だろうとナメていた。
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いや!こりゃ全然雪多いぞ。軽アイゼン付けるか、もうちょっと様子を見るか、迷いながらも登っていく。
ダブルストックだったらもっと安定しそうだな。今度から低山でも持ってこようかな。


坂の上に建物が見えると思ったら、
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午前5時半、将軍平『蓼科山荘』に到着。
まだ営業前だ。人の気配がしない。どこかにはいるんだろうが、静まり返っている。
休憩しようか悩んだのだが、いろいろと先が見えてこないので すぐに出発した。この山以外にもう二つ登らないとならないしね。






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by moriyart | 2015-05-19 23:49 | 蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

(その6)金峰山・瑞牆山

反省

ちょっと11時間はやりすぎたかなぁ…。それでも体で痛くなった場所とかは無いし、いいのか。
今回、いつも起きる『靴擦れ』がナゼ発生するのか 完全ではないが解明できた気がする。

朝、しばらくは足の状態は絶好調!なのにある時を越えると突然靴擦れができ始める。一度でき始めると次々とできてくる。

原因は『足の蒸れ』だ。

靴の中に汗を掻いてくると、蒸されてふやけて皮膚が柔らかくなる。そうなってしまうと あとは察しのとおりである。だからそうなる前に休憩をして靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、裸足になって 足も靴下も靴もしっかり乾かしてからもう一度履くと靴擦れが起きなくなる。 完全には無理だが進行を遅めたり、発生のタイミングがあとになったりするのが 今回わかった。 もっと後の盛夏でテントなどの重荷を背負っている場合も有効なのかもじっくり検証して行こうと思う。



車に乗って帰り道、通り沿いにあった立ち寄り温泉はラジウム温泉だったが、ちょっと思うところがあってスルーした。そのあと帰り道沿いにある温泉を探したところ『韮崎旭温泉』があったのでそこに立ち寄った。

更衣室で服を脱ぎ、置いてあった体重計に乗る。アレ?

53kgしかない…。

最近痩せてきたし、今さっきまで11時間山を歩いてきたから多少は軽くなっているとは思うのだが、せいぜい60kgあたりではないだろうか。若い頃の『絶好調体重』の59kgより遥かに少ない。いや、少なすぎる。

韮崎旭温泉は炭酸温泉で湯に浸かると体に泡がつきまくる。そしてここら辺ではけっこう有名で人気のある温泉であるとかないとか……らしいのだが、そんなことよりびっくりする程 激減した体重の事が心配で温泉の効能の事なんか頭に入って来ない。(もしかしてなんかの病気にかかってるんじゃないか?この体重の減り方は重病なんじゃないのか…)
もう気が気では無い。

それでも多少はのんびり浸かったつもりだが、(今日は早く帰って寝よう…)と温泉から上がった。
更衣室で体を拭いた後、気になったのでもう一度体重計に乗った。ゼロ点がずれていたのでダイヤルを回して直す。乗ってみる。60kgを越えていた。降りるとゼロ点がまたズレている。直す。乗ってみる。またトンチンカンな体重を表示する。


…。



壊れてんじゃねぇかYO!

(でも安心したぁ)
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金峰山・瑞牆山
おしまい

by moriyart | 2015-05-14 23:46 | 金峰山・瑞牆山

(その5)金峰山・瑞牆山

人の気配がすると思ったら…
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瑞牆山山頂に到着。13時40分。
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けっこう大勢人がいる。火を焚いてラーメン食べたり、コーヒー飲んでたり。思いっきり断崖で、のぞき込むと ちょっとした玉ヒュンを味わえる。足を滑らせて落ちれば簡単に死ねます。こえぇ。

ずっと向こうにさっき登ってきた金峰山が見える。山頂から少しズレた所にみえるは 途中までよじ登った五丈石。 いつかリベンジしてテッペンまで登ってやる!
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ってか、けっこう歩いたなぁ。あそこからずーっと尾根伝いに歩いてきたんだ…。ものすごく遠いじゃん!頑張ったよオレ!

断崖から見下ろせば、ついさっきこの山を登る途中で見た大ヤスリ石。
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上から見てもデカイ。さすがにこの岩はロッククライマーでも無い限り登れないだろう。 それにしても いい景色だ。
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30分くらい山頂を楽しんで瑞牆山を後にした。

そして富士見平小屋に戻って瑞牆山の山バッジを買った。
店番は異国のおねぇ様だった。なかなかの美人で、店の奥からヒョイと出てきた時にドキっとした。
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その後すぐに下山。それでも小一時間かけて下っていく。さすがに飽きてきた。そしてシャリバテとまではいかないが、おなかがすいてきた。『無事に下りたらどんぶりの白メシかき込みてぇ…山盛りカレーでもいい…とにかく白米をたらふく食いたい…』
などと、呪文のように呟きながら白メシをかき込みながら夕飯を食べるのを夢見てトボトボ下った。

そして15時40分。登山口のある瑞牆山荘まで下ってきた。
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おおよそ11時間。ホントお疲れ!とーちゃんがんばったよ。






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by moriyart | 2015-05-14 22:54 | 金峰山・瑞牆山

(その4)金峰山・瑞牆山

正午前、富士見平小屋まで帰ってきた。
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いやいや、ナカナカ疲れました。そしてハラがペッコペコ。ベンチに腰掛けて湯を沸かし、カップラーメンに注ぐ。
3分待ってる間にコンビニで買った鮭おにぎりを食べた。
周りの他のベンチではいくつかのグループが楽しそうに談話しながら昼飯を食べている。
オレは山登りに限って 独りで登る方が好きだが、こうして団体で楽しそうに行動しているのを見ると『みんなで行動するのもいいかも』と思ったりもする。仲間で景色の感動を分かち合うのもオツなもんだ。

ふと、よく見ればビールを飲んでいる人もいる。
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なるほど。そういうことか。
ちょっと飲んでみたいけど、今日は車で運転して帰るし、今から岩場を登るのでガマンガマン。
またいつかテント泊で来た時にいただきましょう。
そう誓って山荘を出発。進路を『瑞牆山』にして第二部 行ってきます!

30分ほど歩くと開けた場所に何やら巨大な石が…
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近づいて行ってみると、その巨石につっかえ棒がしてある。丸い大きな岩が真ん中でパッカンと割れているのだが、それを支えているつもりなのだろう。
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こんな棒っきれで支えれるハズも無いのだが、おもしろいので自分も一本枝を添えてみた。
そのとき周りに人がいなかったつもりだったが、実はこの岩の上から人がのぞいていた。
別に悪い事をしていた訳でもないのだが、妙に恥ずかしかった。

この巨石のすぐ横にあった人口建造物
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ただの階段なんだけど、岩場をよじ登るより10倍楽に登れる。いかに人間様の作ったものが便利なのか痛感した。
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坂を登っていくとウソみたいな大きさの岩のタワーが見えてきた。超ド級のデカさだ。これが名高い『大ヤスリ岩』か。本当に凄い。

その大ヤスリ岩を過ぎたあたりから道が険しくなってきた。
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道と言うより岩伝いに登っていく感じだ。足だけでなく手も使って登っていく。まさにアスレチック。大きな段差がけっこうしんどい。
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絶妙なバランスで支え合っている巨石も多数あって、もし今 震度5クラス以上の地震が起きたら すごくファンタジーな事が起こりそうでビクビクしていた。直径10メートルクラスの巨石がゴロンゴロン転がってくるに違いない。気分はさながらインディジョーンズ。(古)
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by moriyart | 2015-05-14 18:21 | 金峰山・瑞牆山

(その3)金峰山・瑞牆山

午前8時半、金峰山山頂に到着。3時間40分くらい?で登れました。
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山頂自体は平凡な姿。大きな岩がゴロゴロと積み重なっているよく見る山頂だ。
しかし、山頂からほんの少し降りたところにある巨大な岩のモニュメント、『五丈石』がある。
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スカッと開けた山頂にデーン!とまるで建造物の様にそびえ立つ姿は圧巻だ。およそ15メートル。
『身の軽い人なら一番上まで登れる』と聞いていたので、いざチャレンジ。
オレは木登りが得意だからきっと上まで行けるさ!なんて軽い気持ちで挑戦したが、なんのなんの。
途中であえなく断念。
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登れそうな雰囲気があるが手をかける場所が全然無い。飛びついて岩を抱える様にすればいいのかもしれないが、化繊の袖がザクザクになりそうなのと、もし失敗したら一番下まで転げ落ちそうだ。そうなりゃ一生寝たきり生活になりかねない。悔しいが断念しました。

その登った五丈石から見える山頂。
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下に降りて行動食を食べた
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今回も息子くんが自分で書いたお守りと共にくれた行動食。きっと今回も『ジバニャンのチョコ棒』あたりなんじゃないだろうかと思っていたが、封を開けてみれば『うまい棒』と『スーパーマリオの麦チョコ』。
麦チョコ食い辛ぇ…
それでも貴重な糖分補給なので ありがたくいただく。

麦チョコをもぐもぐしながらながめるは次の目的地『瑞牆山』
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今来た道を戻り、さらに途中からルートが変わる。うーん、ナカナカの道のりっぽい。

帰りは下りの尾根(稜線)歩き。景色を見下ろしながらの稜線歩きはホントに大好きだ。心の底から大好きである。近景と遠景の不思議な遠近感が雄大さを一層増して すごくワクワクする。
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やがて尾根歩きは終わり、森の中に突入。往路と違って太陽が高く上がり、地面に木漏れ日を落とす。
前後に歩いている人は無く、鳥のさえずりと自分の足音と息遣いだけが聞こえる。

ふと右手を見ると手袋に穴が開いていた。
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3年使ってるしなぁ…しかも安モノだし。そろそろ買い替えかな。用具も一通りそろったから安心してたんだけど、結局また買わないと。
貧乏ノボラーはつらいです。







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by moriyart | 2015-05-14 05:37 | 金峰山・瑞牆山