どこかに行きたい

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その4(赤岳・横岳・硫黄岳)

反省

赤岳への登り階段は非常にキツかった。このキツさ、槍ヶ岳へ向かう千丈乗越への擬木階段を上っている時のあの辛さを鮮明に思い出した。
あの辛さを克服する為、力と持久力を出せるように日々歩いたり、小走りしたり、スクワットやったりしていたのは何だったのかと 軽くショックを受けた。
ただ、下山2日後くらいにやってくる足の腿とふくらはぎの筋肉痛は皆無になったので、そっちの方での成果はあったんだと少しだけ自分をなぐさめた。

落石なんかも発生させて、なんか今回のでつくづく自分は山向きな人間じゃないのかもと弱気になり始めている。
『あんな70近いバァさんが登ってんだから余裕っしょ~』なんて数年前思っていたが、かえってベテランのかたの方が無理せず足元も注意して落石なんか起こさないんじゃないか。そして靴の中の蒸れなんて体が枯れかけてるから起きないんだろうと。(超失礼)


まあ、自分の山歩きのスタイルを見直す いいきっかけを作ってくれた山行だったということで、『問題点はあったが、収穫はあった』と、どこかの監督が言いそうなセリフでやる気を復活させた。(イヤミったらしいな)


ここずっと一人で行動するのが当たり前になってる中で 団体もいいかもと思い始めていた矢先、今回 団体の中で女の子が一人、泣いてしまい、全体の行動が中断しているのを見た。
団体行動は助け合うこともできるし、全体の行動を止めてしまう事もあるのか…。うーん。
例えば将来の夢の『息子くんとどこかに登る』これをやったとき、
息子くんが動けなくなるかもしれない。
オレが落石を起こして息子くんに当てて殺してしまうかもしれない。
息子くんが誰かに石を当てて殺してしまうかもしれない。
オレだけ滑落したら息子くんがその場所で途方に暮れてしまうかもしれない。
噴火した場合、親しいけが人は置き去りにできずに共倒れになるかもしれない。
山に誘ったばっかりにその人を不幸にしてしまうかもしれない。




・・・・・・う~~ん。




やっぱ今までどおり独りで ええわ。
今回ちょっとナーバスだな…。

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赤岳・横岳・硫黄岳
おしまい

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by moriyart | 2015-07-18 13:11 | 八ヶ岳

その3(赤岳・横岳・硫黄岳)

鞍部まで降りてきた所にある『赤岳天望荘』。
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ここらでひと息休憩でも。座ろうと思っているベンチの横に女性が座っていたので『こんにちわ』と挨拶。返ってきた挨拶がスーパーブルー。
え、なんだろ。オレがキモかったのかな。まあいいや。
靴の中がムレムレなので靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、裸足になって風に当てる。
実はコレはオレの靴擦れ対策で、足の裏が蒸れてふやけて柔らかくなるとアッという間に靴擦れが起こる。なので時々裸足になって足を乾かして本来の皮膚の固さに戻す作業をする。
靴の中はしっとり、靴下は案の定ビショビショなので裏返して風に当てて乾かす。しかし乾きが悪いので靴下を空中でグルグル回して風に当てる。

さながら『湘南乃風』のライブのタオル回しの様だが、回しているのがタオルじゃ無いだけ下品だ。オレの特異なこの行為を『焼津乃風』とでも名付けましょうか。(焼津に失礼)

隣のベンチのブルーな気分の女性の横に、別なブルーな女性が座って会話しはじめた。
どうやら二人とも高山病にかかっていて、ツアーで今、他の人みんなで赤岳に登っている最中だとか。なーるほど、高山病にかかってるから超ブルーなのか。そういや『帰りたい』を連呼してるしなぁ。
幸い、オレは3000メートル超えないと高山病にかからないので ここは平気だ。

…でも、オレって高山病になる体質だし、すぐ靴擦れするし、考えてみりゃ山登るのに適した体じゃないんだな。まあ、なんとなく気がついてたけど、改めて気がついてプチショックだった。じゃ、なにが得意なんだろうか、オレってば。


『横岳』への登り返しが始まると、さっきよりちょっとだけ道が険しくなった。
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でもまあ楽しいからいいや。
梯子を登り切った所にいたソロのお兄ちゃんと少し話した。ソロだと写真が景色ばかりで友達に見せてもつまらんと言われるのだそうだ。それならと、互いに写真を撮り合って、風景の中に自分を入れあった。
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後ろはプチ断崖、ちょっと怖い。バランス崩したら残像が出るくらい死ぬほど腕をグルグル回すんだろうなぁ…8000rpmくらいで。羽ばたいて空飛べちゃうかも。
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いろんな花が咲いていて屈んで写真を撮っている人が多かった。この花の名前は~~~~わがんね。チングルマくらいしかわからん。
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ケルンとケルンの間から北アルプスが見え、よく見ると真ん中に槍ヶ岳。とんがり三連続。おもしろい。
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横岳にすぐ着くかと思いきや、なかなかの道のり。やっと着いた!と思って辿り着いたピークは ただの隣の小ピークだったりして、ピークの影から現れる横岳本体に また登るのか…とちょっとガッカリしたり。
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時々腰を下し、靴下を脱いで『焼津乃風ライブ』を始める。そんなことをしているバカは周りを見てもオレしかいない。でも数人で靴下くるくる回すの ちょっとやってみたいなぁ。 超バカみたいなんだろうなぁ。
あと、山頂で凧とか上げてみたい。マナー的にダメなのかな?じっくり調べてみよう。

10時40分、横岳に到着。
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なんか普通すぎる山頂に『ふーん…』て感じ。休んでいる人はけっこういた。

写真を撮ってもらったが、足の置き場に困ってこの様な写真に…。
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なにがしたいのかさっぱりわからん。でも笑えたのでヨシとする。
脱500円シャツで山のシャツっぽいのをちょっと前に買ったのだが、予算の関係で安めの物を買った。そうしたら当たり前だが、かぶり率が非常に高く、同じ様なコーディネートが3人くらいいた。ドせまい登山道ゆえに避けたり離れたりすることができず、ちょっとテレる。

横岳山頂から見えるは次のピーク『硫黄岳』。
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なんかこの山だけなだらかで丘っぽい。気分が変わっていいかも。

そして下を見ると、断崖の下に人影がある。どうやらここをロッククライミングするのだろう。スンゲーな。
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もうすぐ11時。雲がだんだん高くなってきた。緑と白と青がいい感じ。
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そして道が見たことある様な感じになった。なんか富士山ぽい。そりゃそうだ。八ヶ岳も火山だし。
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11時半、『硫黄岳山荘』でトイレを借り、『焼津乃風ライブ』をした後出発。
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そして12時ちょっと前、今日最後のピーク『硫黄岳』に到着。
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山頂は広い。なだらかだ。時間もお昼なのでみんな昼食タイム。自分も腰をおろし、湯を沸かしてカップラーメンと鮭にぎりを食べた。
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にぎりをほお張りながら見下ろすは『爆裂火口』
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もうね、名前がイヤ過ぎ。怖すぎる。あと100年くらい大人しくしててください。しかし、見事な景色だ。
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石がゴロゴロしていて寝心地悪そうだが、ゴロンと横になって帽子を顔に伏せて寝ている人が多かった。涼しくて気持ちいいからマネしたくなった。近くにいた人が言ったのだが、こんなに風が穏やかなのは珍しいとの事。いつもはビュービューなのかな。

12時40分、片づけをしてザックを背負う。最後に今日歩いたコースをながめる。
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登山道が目で追えるのでわかりやすい。
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まだお昼なだけに、まだまだ登ってくる人が多数。ツアーも多いので脇に避けて譲っている時間がけっこう長い。
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帰りの登山道、いろんな人と擦れ違った。
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なかでも印象的だったのは、6人くらいのパーティで、その中の一人の女の子が泣いていた。他の人は黙って見守る様な感じだ。
人数もいるし、ひっ迫している様子でも無かったのでそのまま降りてきたのだが、雰囲気的には その女の子がリタイア気味になっているっぽかった。
疲れちゃったのか、足を挫いたのか、辛かったのかわからないが、一歩が踏み出せない雰囲気だった。
同行者も 背負うわけにもいかないし、一人で帰らせるわけにもいかないので、ただ黙って見ている感じだった。

次の山荘も、戻った先の山荘も歩いて数時間かかる場所での出来事だった。なので大幅なタイムロスになって山行の計画を大きく変えなければならなそうだ。

泣いている子もかわいそうだし、一緒にいる人も切ないであろう。パーティってこういう事もあるんだなぁと思った。

14時『赤岳鉱泉』に到着。
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ベンチに腰掛け『ライブ』を行う。周りに人が大勢いたが、お構いなしだ。ここで山水に冷やされていた泡の出る麦ジュースを見て、リアルごくりをしたのだが、もうすぐ運転なので諦めた。
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テン場もあった。テントを張り終え、サンダルに履き替えてリラックスしながらビールを飲んでいる人を見ているオレの目は、いったいどんな目をしていたのだろう…。
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その後、沢沿いの道をしばらく下り、15時頃(記録してなかった…)赤岳山荘へ戻ってきた。駐車場は虻だらけで苦労した。車に10匹くらい虻がとまっている。刺されたらヤダなぁ。
なんか、昔に組長とU君と行った乗鞍岳を思い出した。車の扉を開けると、3匹は必ずインしてくる。コラコラ、一緒に焼津に連れて帰るぞ!
薄く扉を開け、滑り込むように車に乗り込んだ。


とりあえず、お疲れさまでした。
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by moriyart | 2015-07-18 09:31 | 八ヶ岳

その2(赤岳・横岳・硫黄岳)

人の気配がすると思ったら、
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山頂に到着。午前8時20分。3時間半くらい?で登れました。
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狭くは無いんだけど、平らじゃない上にゴツゴツしているので居場所が少ない。
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当たり前だが、景色はいいです。
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遮るものが無いので360度の大パノラマ。ソロの方が多かった。岩に腰掛けてクリームパン食べてる人がいる。うんまいだろうなぁ。
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いつも細かいお金を持ってなくて賽銭を入れられない事が多いので今回は予め10円(セコ!)を用意しておき、賽銭箱に入れた。どうか無事に下山できますように。
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しばらく山頂を楽しんだ後、すぐ下にある『赤岳山頂山荘』に寄って『赤岳の山バッジ』を買った。
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店の外のベンチに座って、息子くんからもらった行動食を食べた。今回は『ブラックサンダー』。
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コレ、おいしいよね。好物です。ただ名前がね…。山でのサンダーは恐怖そのものです。
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ブラックサンダーをもぐもぐしながら尾根沿いの道を目で追っていく。
一度下って登り返すその先には『横岳』、その先のなだらかなピークは『硫黄岳』。
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赤岳からの下り、そこそこ急な道で何気に足に当たった石がコロコロ転がった。『あ!やべっ!』と思った後に、小さめな石がもう少し大きめな石に当たってその石が転がり始めた。
コロリ、コロリとそんなに速くは無かったが、転がる先には若いおねぇちゃん。

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『ラク!』

このセリフ初めて叫んだ。おねぇちゃんとその先にいるおねぇちゃんのお父さんらしき人が気がついて、お父さんが『ラク!ラク!』と声を上げた。(写真は事を起こす前のもの。目の前にはおねえちゃん、先にいるのがお父さん)
もうあとは転がる石が止まるのを祈るのみ。 転がった石はおねぇちゃんの少し手前で止まった。
『はーい、すとっぷ~♪』
陽気な言い回しで言ってくれたおねぇちゃん。死ぬほどホッとした。『サセーン!』坂の上から謝るも、野球部っぽい謝罪が、なんか失礼だったかも。ほんとスンマセン。

この『ラク』という言葉、『落』から来ているのだとばかり最近まで勘違いしていた。まあちょっと考えればわかりそうなもんだが、言葉だけで覚えていたんだろう。英語の『ROCK』から来てるのだそうだ。
ロック(岩)かぁ…、そんなに大きくないもん、オレが落としたの…ストーン(石)だもん。
じゃ、今度は『ストーン!』って叫んでみようか。『へ?』ってなって逆に直撃しちゃうか。

いや、反省してます、ごめんなさい。
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by moriyart | 2015-07-18 09:20 | 八ヶ岳

赤岳・横岳・硫黄岳

『赤岳横岳硫黄岳』

早口言葉みたい。むかーし、この三つの山をまわるには一泊二日が適当…と書かれていて鵜呑みにしていたが、どうやら余裕で3つ周って来れるらしいので鳳凰三山を取りやめ、急きょ八ヶ岳に決定。
鳳凰三山は日帰りで行くには ちょーっとキビシイらしい。仕事の関係でテン泊できなくなっちゃったし、しゃーないしゃーない。


うしみつ時も迫る頃、赤岳山荘へ向かう山道。
昨日までの雨のせいなのか、それともこういう道なのか知らないが そうとうな悪路だ。轍や水たまり。車の腹を擦りそうになる。
そもそもこの道が駐車場へ向かう正解な道なのかもわからない。前後にお仲間さんもいない。
もし、道間違いで行き止まりにぶつかったら、こんな真っ暗で極細な悪路で転回なんかできっこない。スーパーバックになるだろう。真っ暗な道をバックランプのわずかな光で後退だなんて考えただけでも恐ろしい。眠気が吹っ飛んだ。

坂を登り切って駐車場が見えた時には心の底から安堵した。

仮眠も3時間はできなそうなのでさっさとダウンを着込んで座席に丸くなって寝た。

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午前4時位に目を覚まし、仕度をする。周りの車の中の人もボチボチと外に出てきた。
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なんか満足に寝れなかったせいなのかわからないが、ちょっとだけ調子が悪い。にぎりを二つ無理矢理口に押し込んで、お茶で流し入れる。おいしくない。

4時半、出発!…したが、車にカギをかけたのか心配になってわざわざ戻って確認した。10分のロス。なので午前4時40分、いざ、出発!
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涼しい。おまけに静かだ。いま標高1800メートルくらい?静かな森の中を歩く。最近ずっと雨で、久しぶりの週末の晴れなので激混みするかと思いきや そうでもない。ありがたや。
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うっそうとした森の中を歩く。苔が生えてて緑一色。役満だね。(なにが?)
遠くから沢の音が聞こえる。
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時々空が見えるところもあり、木々の間から高い山が見える。山の先のみ日光が当たっている。
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7時前、山荘『行者小屋』に到着。
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休んでいる人が大勢いた。営業しているかわからないが、外には山水に冷やされたビールがたくさん置いてある。この時間から飲みたいとは思わないが、きっと冷たくて美味いだろうと想像してしまった。
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阿弥陀岳(なのかな)が雄々しく鎮座している。今日はコレには登らないが、いつかの八ヶ岳大縦走の時には きっと登るだろう。

途中から階段になった。
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標高は一気に稼げるが、コレがまたけっこうキツイ。せめて手すりでもありゃ楽かもしれないが、ここは至れり尽くせりの観光地ではない。
標高がずいぶん上がった。朝は空気が澄んでいて空も青いです。
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ここも延々と階段。
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ほんっとキツイ。立ち止まるとゼーゼー息が切れ、胸や脈に手も当ててないのに心臓の鼓動がわかる。フル回転レッドゾーンだ。超キツイ。
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後ろから来た人がオレより早いので道を譲った。挨拶の中に互いに『キツイ』の言葉が多数入った。

八ヶ岳はマムートブランド生誕150周年の企画の『世界中の150ピークを登ろう』の中での一つの山なんだとか。世界150ピークの中で、日本はここ赤岳含め4つらしい。他は富士山と立山と剱岳。剱岳を登ればマムートコンプリートになる。この夏 登っちゃるでぇ!
階段にはマムートのロゴのマンモスが多数取り付けてあった。なのでここは通称『マムート階段』というらしい。
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…マムートのウェアやギアは高いです。とても手が出せません。そして妙に細身なデザインなのでオレが着るとLサイズでもムチムチになってしまうのです。スイス人って細身の人が多いのかな。

階段を登り切ると隣の山がいい感じに見えて絶景です。
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かなりバテてテンション↓になってしまったが、上から降りてきた人の『山頂はすごい絶景でしたよ~』の言葉でやる気が復活してきた。

ここから 北、南、中央アルプス全部見えます。

やっぱり見えるは『御嶽山』。  山頂はもう少し残雪があります。
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富士山も。
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赤岳山頂に向かう最後の登山道は岩をよじ登る感じで一段一段が大きく、わりかしハードです。でも頭を上げるともう空しか見えない、という事はあともうちょっとなので気合いで登りました。
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by moriyart | 2015-07-18 09:05 | 八ヶ岳