どこかに行きたい

moriyart.exblog.jp

<   2016年 05月 ( 3 )   > この月の画像一覧

その3(雲取山)

感 想


なんなんだこの山は。
こんなにイヤな思いをした山はダントツでこの山しかない。(※個人的見解です。今日がたまたまそうだったのかもしれません)
無視される事がこんなに辛く苦しいモノなのだと改めて体感した。いっそのことこっちからの挨拶もすべてやめてしまってもいいかもしれない。しかし何人かはちゃんと挨拶をしてくれる。だからやめるわけにもいかなかったのです、ハイ。 
たしかに街中では道行く人々に いちいち挨拶なんてしないしね。だから山でもそういうものだという事なんだろう。 うーん…だよなぁ。


駐車場に停まっていた車のナンバーはほとんど東京都のものばかりだった。これが都会モードなのか…。
たしかに山では『あいさつをしなければいけない』なんてルールやマナーは無い。むしろ必要無いのかもしれない。むこうからしてみればオレの方が押しつけがましくてウザかったんだろうと感じた。

オレが作業なんかしていて通りがかった人が、誰に対して言ったかわからない『こんにちは』に釣られて反応してあいさつしてしまったりすることがよくある。
急にあいさつされたら、反射的に返してしまうもんではないのだろうか。言葉じゃ無くても 軽く会釈するとか、少し手を上げるとかでもいいのに。ピクリとも動かず、表情も全く変えず目も向けず…。ここまでスーパースルーできるのも逆にスゲェなぁと感じた。
東京は都会だし、知らない人に関わってはいけないというのがデフォルトなんだろう。特に子供さんなんかは そう教育してこられたのかもしれない。田舎と同じ目線じゃダメなんだろうなぁ。

おっかぁ、おら、やっぱ東京さ、おっがねぇだぁ!

(※あくまで個人的見解です、ご了承ください。 ネットで表現するってむずかしいなぁ…)


天気も良かったし、おもしろい山だったけどさ、雲取山…
もう絶対行かねぇYO!
e0284726_6552946.jpg


雲取山  おしまい





そろそろ岩稜ちっくなアルプスが恋しくなってきた。はやく来い来いアルプスの夏




.
[PR]
by moriyart | 2016-05-28 06:53 | 雲取山

その2(雲取山)

さらに少しだけ登ると人の気配がする。
e0284726_6203314.jpg


午前9時20分、雲取山山頂に到着。
e0284726_6205317.jpg

4時間かかってる。地味に遠かった。両神山で逢った家族からの、歩く時間が長いという情報は本当だった。
山頂は山梨県、埼玉県、東京都の三つの県境が合流している。山頂標識も3県分ある。


東京都
e0284726_6213084.jpg

埼玉県
e0284726_6214842.jpg

山梨県
e0284726_62216.jpg



さすが東京、一番豪華だ。山梨…がんばれ!
e0284726_6231583.jpg

山頂標識と一緒に登頂写真を撮りたいんだけど、声をかけて無視されたらヤダなあ…。無視されなかったとしても嫌々撮ってもらうのも気がひける。目の前で自分撮りしている人に『撮りましょうか?』と声をかけた人がいるんだけど、『いえ、結構です』と断られている。他人とのかかわり合いを徹底して拒絶している。なんなんだこの山は。
e0284726_6233380.jpg

カメラを持ったままウロウロオロオロしていたら、『撮ってもらえませんか?』と声をかけられた。
待ってました!とばかりに撮り、自分も頼んだ。

その人の頼み方といい、しゃべり方が”ヘンに低姿勢でビクビクした言葉づかい”で、なんかオレにそっくりで妙な親近感をおぼえた。似たようなしゃべり方のおっさん二人が互いに撮り合い、カメラを返すたびに『アザースアザース』呪文の様に唱えるその様は滑稽だった。
e0284726_6225198.jpg

いやあ、見た目は違うんだけど、話し方がこんなにソックリな人は初めて逢ったなぁ。山頂で両手つないでその場でグルグル回りたい衝動に駆られたよ。

しばらく景色を眺めたあと、ここから向こう側に少し下ったところにある『雲取山荘』へ向かった。

地図上では少し下った様な感じだが、実際歩くとガッツリ下った。また登り返すのをためらってしまう程の下りっぷりだ。
e0284726_624872.jpg

e0284726_624242.jpg

山荘前のベンチで少し休んだあと、雲取山の山バッジを買った。
e0284726_6243277.jpg



そして来た道を戻り、再び山頂へ。
e0284726_6244433.jpg

山頂から少し下った所にある避難小屋に入ってみた。
日記が置いてあった。
e0284726_6251233.jpg

e0284726_6253038.jpg

少し見せてもらった。みんな楽しそうな内容だ。自分も書こうかと思ったが、なんかこの山に対して良いこと書けないな…と思い返し そのまま閉じた。


避難小屋の横の見晴らしがいい所で火器を広げ、カップラーメンとおにぎりを食べた。
e0284726_62659.jpg

e0284726_6261676.jpg

ラーメンをすすりながら登ってくる人々の小さな点を目で追った。
e0284726_6262289.jpg

11時過ぎ、下山を開始する。
e0284726_6262973.jpg



14時前、駐車場に帰ってきた。駐車場は満車で、路駐まで発生していた。
e0284726_6265882.jpg

隣に停まっていた傷ついた車はいなくなっていた。自分の車もどうやら無事なようだ。一安心。


帰りに近くの道の駅にある日帰り温泉に寄った。
e0284726_6271180.jpg

e0284726_6272683.jpg

e0284726_6274550.jpg

e0284726_6275446.jpg

e0284726_628238.jpg

『のめこい』?ってなんだろうとその場でスマホを出して調べてみた。
『のめっこい』は丹波山村の方言で、「つるつる、すべすべ」という意味なんだとか。なるほどねぇ。

最近、山から下りてくると無性に甘いものが食べたくなるので、めったに食べないソフトクリームを食べてみた。イチゴ味なんだけど、よくある苺の味では無く、苺ジャムのような甘さだった。まあ、おいしいおいしい。
e0284726_6281359.jpg




.
[PR]
by moriyart | 2016-05-28 06:28 | 雲取山

雲取山

くもとりやま?

なんか変わった名前だ。なんの意味があるんだろうと調べてみた。

『修験道の道場として知られる大雲取山が熊野にあり、この山も修験道場であったことからその名をとったもの』

だ、そうだ。和歌山県?ずいぶん離れているが、こんなに離れていても遥々名前が移ってくるってすごいなあと思った。
『雲を取れそうなほど高い山』
なーんて浅はかな名前の予想ををしていたオレはやっぱり幼稚だ。


鼻炎の薬のせいなのか、雲取山へ向かうときに どうにも眠たい。一度だけほんのちょっと記憶が飛んだ。あぶね、安全運転安全運転。
深夜に登山者用駐車場に到着。身支度もそこそこに運転席に丸くなって寝た。

5時ちょっと前、周りの車のドアをバタバタ閉める音で目が覚めた。しまった、目覚ましをかけるのを忘れた。本当は4時半に起きて5時に出発する予定だったのに。
両神山で逢った親子から『雲取山は道中が長くて時間がかかる』という情報を聞いていて、さらに調べてみれば雲取山は基本、一泊で行く山らしい。健脚な人でなおかつ早朝出発なら日帰りも可能と書いてあった。
いそいで仕度をする。
歯磨きをしながら隣の車に何気に目をやるとハデな傷が。
e0284726_60797.jpg

あーあーやっちゃったね。なんて見ていたらなんか変。傷が新しい。覗きこんで見れば薄い塗膜片がめくれ上がっている。フッと息をかければ剥がれそうな感じだ。
という事はこの傷をつけたのはつい今さっきという事になる。もちろん当てたのはオレじゃないんだけどね。
当て逃げ?えーヤダなあ。オレが疑われちゃうとかならイヤだなぁ。でもオレの車に一切傷が無いから当てたのはオレじゃないってわかると思うけどさぁ。
車を移動させようかと思ったけど、すでに満車気味。それにいちいち動かせばかえって疑わしいので午前5時10分、そのまま出発した。
e0284726_604338.jpg

最初は林道。というか車道だ。当たり前だが歩きやすい。
e0284726_605291.jpg

e0284726_611656.jpg

路側帯に登山者と思われる車が。
e0284726_61314.jpg

100m程歩くと登山道入り口があった。そこからは見なれた土の登山道。
e0284726_612623.jpg

しばらくは森の中。植林されたと思われる杉林だ。花粉の時期で花粉症の人が歩いたら即死してしまうであろう。

時々森が開けて空が見える。晴れてるんだけど霞がかかっている。
e0284726_613550.jpg

なんか変わった草が生えていた。羽を広げた鳥の様。
e0284726_614538.jpg

e0284726_615360.jpg

太陽が登ってきて木漏れ日を道に落とす。こういう景色好きだ。
e0284726_62079.jpg

巻き道か、尾根沿いか。
e0284726_62926.jpg

尾根沿いでしょう。きっと景色いいし。
…と言いたいが、森林限界を超えないので巻き道でも尾根沿いでも大して景色が変わらない。とりあえず小屋がある方へ行こう。

それでもだんだん空が広く見えるようになった。足を止め、日焼け止めを塗った。
e0284726_622230.jpg

午前7時半、『七ッ石小屋』へ到着。トイレを借りた。
e0284726_623475.jpg

e0284726_624291.jpg

しっかりと籠った。しっかりとペーパーも使ってしまったので、追加でお金を入れてきた。小心者だなぁ、オレ。

七ッ石小屋を出てしばらく歩くと開けた尾根に出た。
e0284726_62584.jpg

森林限界を超えているわけでは無くて、あえて木を生やさない『防火帯』なのだそう。木をなくすことで、ここで延焼を食いとめるのだろう。
e0284726_63963.jpg

雲取山の他の人の記録を見ると、ちょくちょく出てくる『ダンシング・ツリー』
e0284726_631622.jpg

木の形が踊っているかの様なのでこの名前が付いたんだろう。一目でわかったんだけど、なんか『ふーん…』だった。そりゃウネウネ本当にダンスしてたらびっくりしておしっこ漏らしちゃうんだけどさ。

尾根をどんどん登って行くとさらに拓けた場所あった。ヘリポートとテン場がある。
e0284726_633384.jpg

あーここけっこういいかも。張ったままのテントや撤収中のテントがいくつかあった。
e0284726_634310.jpg

すこし奥には小屋もあり、ベンチで休んでいる人もいた。
e0284726_63509.jpg


尾根道に入ってから下山する人とすれ違う様になった。いつもの様に挨拶するのだがサラっと無視されること数回。
最初はアレ?と立ち止まって振り返って無視した人を見たりもした。
ここの山以外で挨拶をして無視をされるのは全体で1回か2回程度。
聞こえない事も無いとは思うけど、今度はワリとハッキリ大きな声で言ってみる。

ぉ…ょぅ…ッス
やっとごにょごにょ小さい声で返ってくる程度だ。

ここの山の人達は日本人じゃ無いのか または”挨拶を返すと死んでしまう病気”にでも罹っているのか…。

(この人、返してくれるかな)
なんて願いながら声をかけても華麗に無視。深く被った帽子のつばの奥から目だけ動かして相手の表情をうかがう。
ピクリとも表情を変えずにすれ違う。突然声をかけられたらこっちを見るか、表情くらいは変わりそうなんだけどなあ。
見事なスルースキルだ。

10人中4人くらいが無視をする。全体の40%。他の山なら下りてくるまでに1~2人だ。全体で言ったら0.001%とかだろう。この差はいったいなんなのか。
若い、年寄り、おとこおんな関係無くどの年齢層でもスルー族はいる。

だんだん苦しく悲しくなってきた。こうも無視されると精神的にくる。何人か連続で無視されてかなり弱ってきた。気が付けば前から歩いてきた家族の中に元気良さそうな小学生がいる。声をかけた。

華麗にスルー

撃沈。藁にもすがる思いでおばちゃん集団に声をかけるもほとんどの人がスーパースルー。


そんなことを繰り返しているうちに、気分は沈み、背中は丸くなり、足元ばかりを見て歩くようになってしまった。
また前から歩いてきた人に挨拶してみるが、こっちの声まで小さくなってしまう。そして返って来ない挨拶。
追い詰められる様な感じで精神はボロボロになってきた。

たいりょく
416/500 ■■■■□


せいしんりょく
45/500 □□□□□

もう『せいしんりょく』のゲージは赤くなった。無視というのがこんなにもダメージがデカく、気持ちを沈めてしまう力がここまで強いとは…。自分の子供にはこんな気分は味あわせたくないものだ。


そう思っていれば前からトレランの若い衆がやってくる。
見るからに体育会系でゴリゴリのマッチョだ。
どう見ても体育会系だし、彼ならきっとオレに挨拶してくれるに違いない。
挨拶砲の射程圏内に入った。さあ!オレに最高の挨拶を返しておくれ!


『こんに「こんちわーッス!」

こんなに素晴らしい『こんにちは』は何時間ぶりだろう…爽やかで、ハッキリしていて、音圧を感じる程大きくて。

キラキラと輝く挨拶のシャワーを全身に浴びた。あごを上げ、そっと目を閉じ、恍惚な表情をした。心の中で(はぁああん♡)となったのは言うまでもない。

赤くなっていた精神力のゲージは大幅に回復。

たいりょく   
415/500 ■■■■□


せいしんりょく 
335/500 ■■■□□



そうだなぁ、元気のいいオバちゃん集団の明るい『こんにちは』ならさらに回復率が高いかも。
んで、大学生くらいのおねぇちゃんの『ふにゃふにゃした声』のカワイイ挨拶なら(この感性わかる人おる?)完全回復に加えてステータスボーナスが付くこと間違いない。

精神力+10%
妄想力+5
やる気(何のだよ)+5

あたりだろうか。


それでも何人かは、気持ちのいい挨拶を返してくれるので、そのたびにやる気を復活させて進んでいく。
e0284726_64355.jpg

遠く山の上に避難小屋が見えるようになった。山頂は近い。
e0284726_644571.jpg

立派な避難小屋と、山頂付近なのにキレイなトイレ。さすが東京都、至れり尽くせりだ。
e0284726_6518.jpg








.
[PR]
by moriyart | 2016-05-28 05:54 | 雲取山