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どこかに行きたい

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その2(四阿山)

そして8時ちょっと前、四阿山の山頂に到着
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山頂ゆえに遮るものが無いのか横風もある。ザーッと雨も降っている。
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二人組のおっちゃんパーティーがいたので今日の天気を互いに嘆きながら写真を撮ってもらった。
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山頂からの景色は皆無。ここは標高2354m。荒天なら真夏でも寒い。座れるわけでもラーメン作れるわけでもないので早々に下山した。
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カッパを着ていても涼しく、喉も乾かないので軽快に下っていく。
昨日、痛めた足の裏は多少痛いけど、充分普通に歩けるのでガンガン下る。
昨日の高妻山からの帰りで、濡れた笹地帯を歩いた時にズボンから足先までビシャビシャになったが、カッパを着ている今は無敵だ。カッパごしに当たる笹のカサカサした感触が心地良い。
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10時前には牧場に戻ってきた。
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往路ではいなかった牛たちが雨の中くつろいでいた。
牛達はオレの存在に気が付いているけど、横目でチラリと見る程度だ。


10時半前には駐車場に帰ってきた。
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車の後部ハッチバックを開け、屋根代わりにして靴や服を脱いでいく。
パンツ一丁になりたいんだけど、ちょうどいいタイミングでおねーちゃんが通るのでタイツまででやめておいた。

歩いてすぐの牧場の売店で四阿山のバッジを買った。
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ついでにソフトクリームも買った。
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誰もいない売店の静かな店内で椅子に座って食べた。
けっきょく最初から最後まで四阿山は雲の中で、山容がどんな形をしているのかまるっきりわからなかった。そう思いながら壁の掲示物をながめていたら、四阿山と根子岳の山容が載ったポスターあった。
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なるほど~こんな形をしているのか。見晴らしも良さそうだ。ホントに今日の天気は残念でした。




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by moriyart | 2017-07-30 22:36 | 四阿山

四阿山

戸隠山から移動する。

車内に左右に渡した物干し竿にビシャビシャの服を吊るし、エアコンの風を当てて乾かした。
中までグッショリのトレッキングシューズも中敷を外して助手席の足元に置き、エアコンの『フット』モードの風を当てて乾かす。

四阿山までの道中でスマホで検索をかけた『豊野温泉りんごの湯』に寄った。料金は18時を超えると350円になる。安くてびっくりした。
安く上がった分、館内にある飲食施設で奮発して『山賊焼き定食』を食べた。ホントはチェーン店の牛丼でも食べようかと思ってたけどね。なにせ安いし、ビンボーノボラーだし。

途中のコンビニで明日の食料と飲料水、そして今夜のお楽しみのアルコールを買った。
そこで愛妻に近況報告と自宅の様子を聞くために駐車場でLINEを送った。とりあえず地元は特に問題は起こってないみたい。よしよし。


20時過ぎに『菅平牧場』の駐車場に到着。
ランタン片手に場内を歩き回ってトイレなどの場所を確認して回った。
駐車した場所の対角の区画あたりにテントを幕営しておしゃべりに花を咲かせているおばちゃん達がいた。
どこの山でも見かけるんだけど、駐車場の空いた区画にテントを張るっていうのは一般的にOKなのだろうか。まあ繁忙期でもガラガラなら致し方ないとしても、一台分(今回は3台分)テントで占拠してしまうのは あとから来た車は諦めなければならなくなるのをわかっててやってることなのか。
足を伸ばして平らなところで寝たい気持ちはよーくわかるし早着きした特権ってあるとは思う。でもみんながにっこりできるといいなぁ。こういうのってマナーなのかなぁ。

まあでもね、オレ自身も気が付かない別な事で誰かの気分を悪くしてそうだし、あまり考えるのをよそう。

車内に戻ってきて、明日着る服や荷物の配置など軽く準備を済ませてから クーラーボックスから取り出したのは『トリスハイボール』のロング缶。プシュッと開けてぐーっと流し込んで『あ゛~…』至福だ。
座席を少し倒してダッシュボードに両足を投げ出す。明日の天気やニュースを見るためにスマホをポチポチいじっていたら、LINE着信フロム青森で『かーしゅな』。 なになに…?

『シンクロを見ているのだが、どれだけ開脚(恥ずかしい格好)が出来たかで、得点が加算されているようにしか思えない』(原文ママ)
という内容。

アホか…


久しぶりに来たラインでの内容があまりにもくだらなすぎて脱力したが、その後小一時間 酒を飲みながら かーしゅなとバカ過ぎる内容のLINEで会話をした。向こうも呑んでるみたいだ。
バカトークもなかなか終わりそうも無いので『この続きは9としてくれ』と送った後、座席に丸くなって寝た。



朝4時半過ぎに目が覚めた。
スマホの目覚まし時計をセットするのを忘れていたようだ。
車から降りて天気のチェック。低い雲の曇天だ。あんまり良くない。思ったより早く雨が降りそう。
クロックスに裸足の状態で駐車場内を歩き回り、足裏の回復を確認する。最近、加齢による影響で傷の治りがすこぶる悪い。しかし、さすが足裏は行動目的(生きる)の為だけあってかなり回復している。無茶しなければ歩けそうだ。

スマホで天気予報を確認すると、昨日寝る前に確認した時よりも早く雨が降る予報。
うーん、やめちゃおうかなぁ。車内から外を見るとみんないそいそと支度をしている。行動を早くして終わりを早くする目的だろう。

天気悪そうだし、足が全回復してないし、遠路遥々帰らないとならないし…

そんならオレも予定を変更して行動を短縮。根子岳→四阿山の縦走を取りやめて、四阿山へのピストンのみ。これで行こう。
こうすれば予定より1時間くらい早く帰ってこれそうだ。そうと決まれば即準備。

パパっと着替えてにぎりをぐりぐり口に押し込んで いつも磨く歯は帰ってきてからにしよう。

そして5時、駐車場を出発。
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トイレ前を通過した時に、ちょっとだけ立ち止まってお腹と相談。
(帰ってくるまでもつかな…どうしよう)
よし行こう!と50メートル歩いたが、やっぱり野〇ソするのはイヤなので、おっきい方のトイレに寄った。オレお腹弱いしね…。
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牧場内を歩いて行く。
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雲が低いなぁ。晴れるってことは無さそうだから、景色はほぼ期待できない。ホントはたぶん晴れてれば山体が見えてるはずだ。まるっきり見えないので四阿山がどんな形の山なのかわからない。
もう雨さえ降らなきゃいいや。

牧場の脇に登山口があった。
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ステンレスの看板で高級だ。
これをくぐって牧場の縁を進んでいく。


最初の頃の山道は膝丈くらいの笹の道。
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昨日の悪夢がよみがえる。
濡れた笹がガサガサ足に当たるとズボンと靴下に染みて靴の中が濡れてくる。昨日はそれで足裏がふやけて柔らかくなって靴擦れができてしまった。今の笹は乾いてるけど、この先どうなるのやら。

山道の何気ない岩に『ガンバ』と書いてあった。
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これだけでも不思議とやる気と元気が出てくる。形はどうであれ最近は励まされると素直に頑張れるようになった。馬力を出す。フンガー!


すこし標高が上がった。
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厚い雲の圧迫感が凄い。
昨日の空みたいに雲の切れ間が無いから、まず天気の好転は望めなそうだ。
太陽が出ていないからだとは思うが、昨日よりは暑くない。それでも湿度は高いので動いていればそれなりに暑い。


2時間ほど歩いたら、ポツポツと雨が降り出した。今は7時。
えー!
予報だと雨が降るのは10時11時あたりだと思ったんだけどさ。降り始め早ぇよ!

昨日と同じ感覚だと 歩いていれば運動熱でカッパを着なくてもいいかなと思った。
むしろカッパを着ると暑くてバテてしまうんじゃないかとも思っていた。
しかし、ポツポツの雨がパラパラに変わった頃、急に気温が下がり始めた。
そしてどんどん雨脚が強くなっていく。さらに風まで吹き始める。
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あれ?あれ?なんだこの気温の下がりっぷりは…。
これならカッパを着ても暑くて蒸れちゃうって事はなさそうだ。それなら今着てしまおう。
ザックを岩に下ろし、天蓋の中をゴソゴソ漁った。
見当たらないのでザックの中を見る。それでも見つからないので手前の荷物を出し、岩の上に並べて奥をまさぐる。

カッパが無い…

あれっ?あれっ?なんで無いんだろう。ザックの底はもう見えてるのに いちいち手を突っ込んでぐるぐる漁る。
やべー無いよ。どーしよどーしよー!
前屈みでザックを覗き込んでいるので背中に当たる雨の感触がダイレクトだ。ってか、寒くなってきた。このままだと凍えるかも。

(落ち着け、落ち着け…)

呪文のように唱えた。
そうしたら、ハッと思い出した。そうだ、二気室めの方だ。最近、カッパを入れ替えた時にいつもと違うところに入れたんだっけ。
そう思い出し、下のジッパーを開けたらありました、カッパ様様が!おー!これで死なずに済む!(ちょっとだけ大袈裟)

久しぶりに焦ったわ…。いやマジで。
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カッパを着た。
Oh、暑くも寒くも無くちょうどいい感じ。これで俺様は無敵だぜぇ!
久しぶりに着たカッパにテンションが上がる。ゴアテックス素材が擦れるシャリシャリの音とフードに当たる雨のバラバラの音になんか懐かしさを感じた

※ワリとふざけて記したが、その時本人は本気で焦っていた。ここ数年ここまで無いくらいに。


根子岳からの分岐に到着。
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ホントは根子岳の方からオレはここを通過するハズだったんだよ。この天気めー!
たぶんこの辺りは稜線なので景色のいい場所だったりするのだが、この天気じゃあね…ま、しゃーねーしゃーねー。

木道が出てきた。
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木道もいい思い出が無い。
両神山で『滑ります注意!』と書かれた木道を、細心の注意を払いながら歩いたのにスッテンコロリンしたのを思い出したので、超慎重に登っていく。





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by moriyart | 2017-07-30 22:30 | 四阿山

その4(戸隠山・高妻山)

記 録

活動時間
11時間
活動距離
17.33km
高低差
1,176m
累積標高上り/下り
1,948m / 1,983m
カロリー
4666kcal
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感 想

戸隠山は危ない。
北アの人気の山なんかは危険な場所が標高3000メートル付近だったり、なかなか簡単に近づけない場所だったり、雑誌なんかで大きく取り上げられたりしてわりと周知されてたりする。
自分も戸隠山と言えば『蟻の塔渡り』が危ないとは知っていたが、そこに行くまでに あんなに幾度も垂直な壁の鎖場を登るとは思わなかった。しかもあまりの危険さにたじろぐ様な鎖場がサラっと普通に『ちわーっすw』みたいに出てくることに驚いた。むしろ塔渡りよりも地味に危ないかもしれない。

ガイドマップに乗っている北アルプスとの比較で、
北アは花崗岩で靴底のフリクションも効き、しっかりした岩質なのだとか。
戸隠は凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)で、もろく足がかりにした岩が抜けやすいんだそうだ。

北アの事故では転落・滑落が多く、重傷でも助かることが多いらしい。
戸隠の事故は墜落。したがってほとんど即死

…。(無言)

そして今回は登山届を出し忘れるという、ソロでこの山を登る時には絶対にやってはいけないミスを犯してしまった。
なんにも無かったからこそ良かったが、何かあった時には捜索してもらえなかっただろう。戸隠神社の駐車場に停まっているオレの車を発見してから やっと探してもらえそうだ。

気軽に、『ちょっと腕試しに~♪』みたいに軽い気持ちで、なおかつサラっと誰かを一緒に誘うのも考え物だ。誘ったばっかりにその人に何かあっただなんて考えただけでも震えがくる。

知り合いに子連れの山ノボラーはいないけど、もし『今度、オレの5歳の息子連れて戸隠山行ってくるわ♪』なんてのを聞いたら ぶん殴ってでもやめさせると思う。

40代でここを登れてよかったと思う。恐らくもう登らないでしょう。それくらいショックを受けた山だった。

余談なんだけど、戸隠といえばだいたいの人が蕎麦と答えると思う。なのでオレもどこかで戸隠そばなるものを食べようかと思っていたが、きっとお値段が張りそうで、なおかつそんなお店はオレみたいな小汚いのが一人っきりで入るのもつまみ出されそうでやめた。
だから戸隠の近くにあったセブンイレブンでざるそばを買って駐車場で食べた。絶対戸隠そばじゃないんだけど、戸隠で食べたそばっちゅうことで気分だけでも味わった。

…ほんとバカだな。


高妻山は
景観を望むことはできなかったので評価はできないが、山頂までと里までの道のりがわりとダラダラと長い。途中に山小屋も無いので しっかりと準備をしていかないと大変な山だと思う。ところどころにもうちょっと休憩できそうな場所があれば いいなぁと思った。この山もなんかもう行かなそう。


今回はいろいろと自分の持つリスクを知ることができた貴重な山行だったと思う。
虫によるオーバーペース
飲料水が2リットルで充分かどうか(途中補充不可能)
真水ばかりでミネラルが少ない(スポーツドリンク一本だけ)
泥の登山道に座るのがイヤで休憩を採らない
稜線上の雷のリスク
濡れた笹道のゲイターの必要性(靴下ビシャビシャ)
疲れてくると危なくてもテキトーになる
そもそも11時間という行動時間が無理ありすぎ

しゃーない、これらを改善させるためには
ちょっとアウトドア用品店行ってくる~♪
なに買おっかな♪


ダメだこりゃ…


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戸隠山・高妻山
おしまい






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by moriyart | 2017-07-29 11:49 | 戸隠山・高妻山

その3(戸隠山・高妻山)

暑い…
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蒸し暑くて堪える。不快指数が高くて汗が止まらない。持ってきたポカリはとっくに飲み干してしまったので、二本目のペットボトルのお茶を飲んでいる。
汗と一緒に塩やミネラルが身体から出て行ってしまう。お茶ではそれらを補給できないので行動食のクラッカーを食べた。
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避難小屋の中で少しだけ休憩させてもらった。濡れてなくて土っぽいところでないので久しぶりにドッカリと腰を下ろして休めたような気がする。


足元を見ると何か動いている。
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カエルがいた。
たぶんヒキガエルの一種だろうと思うけど、けっこう大きい。そういやヒキガエルって地元であんまり見ないなあ。トノサマやアマガエルばかりかも。



実は足の裏が少し痛くなっている。濡れた笹の道を歩いているうちにズボンが濡れ、靴下も濡れ、靴の中まで浸透して暑さで蒸れてふやけてやわらくなって靴擦れが起きたらしい。
この先まだ数時間の行程があるので少し心配だ。おまけにポツポツと雨が降り出した。
あたりは濃いガスに覆われ始めている。予報より少し降るのが早い。さすが山の天気はわからん。この時期の午後の天気って雷雨になったりする。悲しいかな予報では今日は雷が発生する恐れがあると聞いている。

とたんに不安になってきた。
足裏痛いし、雨降ってきたし、雷鳴ったら隠れる場所無いし、飲料水のストックが大幅に少ないし。

『撤退』

さっきからずっと頭の中をこの文字が浮かんでいる。
なんかヤバいかも…これ以上状況が悪くなる前に引き返した方がいいかもしれない。
でもここまで来たからもったいないし…。

~というのがグルグル頭の中で回っていた。

そんな事を思っていたら右足のふくらはぎが張るというか、痙攣するというか経験したこと無いヘンな違和感が出てきた。
これってもしかして…
汗はもうずっとだらだら出続けてるが、補給しているのは真水なので体の中の塩分やミネラルが薄まってしまってこうなってしまうって 何かで読んだことがある。
まあ素人だからわからないけど。

持ってきた行動食は甘いものばかりで、塩っぽいものはラーメンとカリカリ梅のにぎりしかない。雨の中ラーメンは作れないので山頂で食べる予定だったにぎりを出して歩きながら食べた。
立ち止まっている時間すら惜しかった。←余裕無さすぎ
少し気分が悪いので軽くえづきながら無理やり食べた。←もう帰れよ

にぎりを飲み込んでしばらく歩いていると、梅干しの塩やクエン酸が効いたのか、はたまたただのプラシーボ効果なのかはわからないけど、ふくらはぎの違和感が消えた。←気のせいだったんだよ
(遠雷が聞こえたら即引き返そう)
そう決めてパラパラ雨が降る中を歩いて行った。このころからやっと一人二人と他の人に逢う様になった。
他の人達は高妻山のみを目指して登ってきたので、すでに山頂を踏んで降りてくる人ばかりだ。戸隠山経由で来た人はどうやらオレだけの様。朝、駐車場に止まっていたもう二台の人達はきっと戸隠山で引き返したんだろう。

なだらかだった登山道も遠くから見た高妻山の形からの予想を裏切らなく、山頂に近づくほど急傾斜になってバテバテの体にさらに鞭を打つ。

そしてやっと、岩だらけだが平らっぽい場所まで出た。
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何かが祭ってあるし、ここは山頂に違いない。
と、さっきオレを追い抜いて行ったトレランの兄ちゃんが前から来た。
『疲れたぁ~!こんなに登るのが大変だったのは久しぶりですよ~!』
そう兄ちゃんに語ったら、
『山頂はもうちょっと先ですよ』と。

ええええええ!
身体はもう『到着モード』になっていたのでドッと疲れが押し寄せて両膝に手をついて馬跳びのかっこうでゼーゼー息をした。
それでもあと少しらしいので大きな岩のガレ場を慎重に歩いて行く。

ちょっと先の小高い所に木の柱の様のモノが見えた。
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12時10分、高妻山に到着。
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6時間かかった。ホンットに辛かった。不安で不安でしょうがなかった。
雨は上がったがガスガスで展望は皆無。人もいないので やっぱり岩の上にカメラを置いてセルフで撮った。
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山の形からしてきっと360度の大展望だと思うんだけど、ガッスガスのモックモク。ちょっと残念な山頂になりました。
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今は雨は止んでいるけど、すぐ降るかもしれないし、雷なんて鳴ろうものなら隠れる場所も無いので名残惜しいが、すぐ下山を開始した。もうちょっと休みたかったなー。


下りはずっと足裏の靴擦れをかばいながら歩いて行った。まっすぐ下ると痛い時はカニ歩きで。
道のりもだらだらと長いので、悪化するわ飽きたやらで下山をまだかまだかと心待ちにするようになった。
ついにしとしと雨が降り出した。木々の葉や笹に当たる雨が『サーッ』と音を立てる。
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どうせ汗でずぶ濡れだし、そのまま濡れながら下りて行った。
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やっと里まで下りてきたら、道を川が横切っている。
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他に道は無いので飛び越えるか、足を浸けて渡るしかない。そういやトレランの兄ちゃんが往路で『川に入ったから かえって靴が奇麗になりました(笑)』って言ってたのはここだったのか。
では飛び越えてみますかね。川を飛び越えるというと、過去の甲武信ヶ岳での惨劇を思い出す。
あの”仰向けにひっくり返って岩に尻を強打”という悪夢が再び訪れるのかと心配したが、アッサリ飛び越えることができた。

牧場へ出た。
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もう一安心だ。だけど足裏が痛くてたまらん。それでももう人里に下りてきてるので何かあっても遭難することは無い。そんな安心感があった。

牧場内を歩いていると道の先にショベルカーがいて何やら道に何かをしているようだ。
近づくうちにわかってきた。道を川が横切っていて橋の様なものが無くなっている。配管なども押しつぶされていてそれもどけている。
ショベルカーの兄ちゃんがこっちを見たので、頭の上に両手でバッテンを作って”通ってはダメなのか?”と、アイコンタクトで聞く。

ショベルカーから兄ちゃんが降りてきた。話を聞くと昨日の夜に豪雨が降り、鉄砲水が起きて道が破壊されたようだ。
『ここは渡れないの?』と聞くと、『ここの狭くなっている所なら行けると思います』と。
見ると幅は2メートルくらいある。
気持ち的にショベルカーに乗せてくれるか、バケットに乗っけて対岸まで運んでくれたらうれしいなと甘すぎる期待をしたが、どうやら最後の最後に頑張らないといけないようだ。

ゴーゴーと勢いよく流れる川の幅はとても飛び越えられる幅ではない。もう下山したし、靴の中は濡れてるし、恐れるものも無いので 踏切りの右足も着地の左足も水中になる様に飛び越えた。
それでも思ったより濡れの被害は無かった。

牧場の中には馬がいた。
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オートキャンプ場も盛況していた。

売店で戸隠山と高妻山の山バッジを買った。
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キャンプ場から駐車場までバスに乗って行こうと思ったが、一時間に一本らしく、今からだと30分以上待つので歩いて行った。所要時間だいたい20分。
途中、足裏のあまりの痛みにバスに乗らなかったのを死ぬほど後悔した。

そして16時過ぎ、なんとか駐車場へ帰ってきた。
11時間ってちょっと無茶し過ぎた。疲れた…ホント疲れたよ…。
風呂に入りたい…。









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by moriyart | 2017-07-29 11:38 | 戸隠山・高妻山

その2(戸隠山・高妻山)

そして鎖を登り切った先、ついに有名な場所『蟻の塔渡り』に到着した。
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地図やネットで『戸渡り』と表記してあったりしてどっちが正解なのか疑問だったが、現地の看板に書いてある『塔渡り』が正解なようだ。

イイ感じにガスが立ち込める。この岩の向こうに例の有名なナイフリッジがあるのか…ワクワクしながら岩の向こう側に行く。
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あ…やばい…あかんヤツじゃんコレ

幅が50センチくらいしかない岩の頂点を歩いて行かなければならない。右側は超急斜面、左側はスッパリ切れ落ちている。ワンミスで即ゲームオーバーだ。
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自分の前にも後にも人がいない。もし落ちたらこんなガスガスだし、しばらく見つけられないだろう。
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慎重に歩き出すも当然ながらスタスタ歩けない。腰を低くすぐに手を地に着けるようにすり足で移動する。
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後半はさらに細くなり、さすがに恐怖で足がガクガクしてきたので少しの距離を四つん這いで移動する。ここはひとつ安全に。
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渡り切って振り返って歩いてきたルートを確認した。
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えーん怖かったよー!

蟻の塔渡りのナイフリッジの岩の上にガンバって生えている草が印象的だった。
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蟻の塔渡りよりさらに登って振り返る。
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雲が高層にも集まり始めた。天気が崩れそうだが、何時まで持つか気がかりだった。この時期の空は午後に雷雨になりやすいからだ。

稜線に出た。
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稜線から蟻の塔渡りが見える。
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なかなかの切れ落ちっぷりです。

低い山はガスの中に埋もれていく。
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稜線に出てから少し歩いて、あるカーブを曲がったら突然出てきた山頂標識。
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あ!そういやまだ山頂に着いてなかったのか。蟻の戸渡りやら稜線に出たやらで忘れてたよ。

7時40分、『戸隠山』山頂に到着。
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やっぱりだれもいないので岩の上にカメラを置いて、セルフタイマーで撮った。
一人だからアホなポーズでもやってもいいんだけど、突然誰か来たらかなり恥ずかしいのでせいぜいピース程度。
うしろに写るは今から向かう『高妻山』。

そういや、家族に『今日のオレの安否』を報告してなかった。ラインを立ち上げて文字を打ってる時に、とんでもない忘れ事をしていることに気が付いた。

『登山届』を出していなかった

昨日、登山届をネットで作成した後、下書き保存して出発した。
(現地に着いてから提出すればいっかぁ)
なんて思っていたがすっかり忘れていた。

よりによって遭難の可能性が高めな山で あってはならないミスをしてしまった。カミさんには口頭で『高妻山に行く』とは言ってあったが戸隠までは言わなかった。カミさんにも届く登山届の写しを見ればいいか…と。
もし蟻の塔渡りで遭難していたら届けが出されてないために捜索すらできない。家族もどこへ登ったのかわからない。

これはちょっと『わすれちゃったテヘペロ』じゃ済まされないミスでした。ホントに猛反省します。

その場ですぐに今日の分と明日の分の登山届を提出した。(おせーよ!)
ほんとに何事も無くてよかった。家族よ、ごめん!!



少し休憩して出発。
稜線歩きと言っても木が生えているのでずっと見晴らしがいいっちゅうわけでもないけど、時々ひらけた場所に出ることもあった。ただそこの足元は断崖絶壁で怖い。
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木々の間から次なる山『高妻山』が見えた。
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あの形、最後は絶対急登じゃん。
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それにしてもけっこう道のりありそうで大変そうだ。







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by moriyart | 2017-07-29 11:18 | 戸隠山・高妻山

戸隠山・高妻山

深夜に『戸隠神社奥社駐車場』に到着した。

戸隠は遠い!地図でいうと新潟との県境に近い。それこそ高妻山は新潟県妙高市と長野県との境にある山なのだ。
ガンバってガンバって下道で来たものの、到着時間と睡眠可能な時間のバランスが悪い。このままだと寝ずに登らないといけなそうなので、しかたなく途中から高速道路に乗った。

駐車場には自分も入れて三台。あれ?もっといるかと思ったんだけど。でもそんな事より とっとと寝てできるだけ運転の疲れをとらないと。座席を倒し、丸くなって寝た。
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朝4時半に目覚め、支度をする。車は三台のままだ。
パンを食べ、着替えてトイレに行き、5時に出発した。
その頃にやっと一台の車から人が降りてきてトイレに入っていった。
このタイミングならオレの先にも後にも誰もいない状態だろう。人だらけでもイヤだけど、ずっと一人っきりってのもなんだかちょっとさみしい。ちらほらいるくらいがオレ的にはうれしいんだけどねぇ。


奥社参道入り口に来た。
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立派な鳥居がある。誰もいないので静かだ。

脇に看板があった。
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えー…ここも出るんですか…。一人っきりだから襲われたらどうしようもないんだよなぁ…。

鳥居をくぐった先は真っっっすぐな緩い上り坂。
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ホントに真っすぐだ。とても歩きやすい。5時台の参道はとても静かだ…とはいうものの、虫の鳴き声がする。

『随神門』を通過。
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なんか厳かで、ふざけたことをあんまり言えない。ってか一人だから言わないんだけど、心の中でもあまり不謹慎な事を考えないようにしよう…と思っていた。

随神門をくぐると立派な杉並木。
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すごく太く立派な杉だ。樹齢何年だろう。
そしてあいかわらず真っすぐな緩い上り坂。


木々の間から戸隠連峰がちらりと見える。
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知ってたとはいえ、超切り立っている。ホントにあんなとこ歩けるのだろうか。

戸隠神社『奥社』に到着。
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まっすぐな道はここまで。ここから先は細い登山道になる。
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里山の様な土土した山道だ。

さっきより近くに戸隠山が見える。
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そしていよいよ鎖場が出てくるようになった。
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わりと険しいぞ。なんだか北アの鎖場より手がかり足がかりが少なめな気がする。


奥社を超えたあたりからだろうか。顔に虫が群がってくるようになった。蚊のようにも感じるがそれとは違う虫なのかもしれない。
歩くスピードを緩めると、途端に顔に群がってくる。別の羽虫はブ~ンと音を立てて耳横を通過して もううるさいったらありゃしない。
なので一向にスピードを下げることができず、オーバーペースになってしまう。歩きながら振り返ると、頭の後ろ30センチくらいのところに頭と同じ大きさの虫達の塊があり、それが追いかけてくる。
スピードを緩めるとそれが顔に追いつき、顔中に張り付く。こりゃたまらん!
逃げるように歩くもオーバーペースなので息があがってゼーゼーハーハー大きく息を吐く。その二酸化炭素に反応するのか周囲の虫をさらに集めてしまう。時々虫を吸い込んでしまい、ペッと吐き出す。

頭から被る『虫よけネット』持ってるんだけど、立ち止まりたくない。この虫の数が少しでも減って、荷物が下ろせそうな場所があれば…。
土っぽい道なのでザックを下ろせそうな岩を探すのだがまるっきり無い。辺りは湿った土だらけだった。

何度か虫を食べてしまって『もう限界だ!』とばかりにザックを肩から下ろし、地に着けずに強引にネットを出して頭から被った。

はぁ~…とっとと被ってれば良かった…。

目のすぐ前に垂れ下がるネットの向こうに虫がたくさん張り付いているのが見えるが、直接肌に触るわけではないので くすぐったくもうるさくもない。ネットさまさまだ。

やっと歩く速度を下げることができたが時すでに遅し、かなーりバテてしまった。
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見上げると戸隠山にかかるモヤがまるで湯気の様。
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今日はホントに湿度が高い。蒸し暑くて汗が滝のように出てきて全身汗で ずぶ濡れになってしまった。
首に巻いたタオルも汗を吸い過ぎてズッシリ重たい。

視界の横になにか動くものが見えたと思ったら、自分の肩から立ち上る湯気だった。

腕に目をやれば腕からも湯気が上がっている。
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相当湿度が高いようだ。全身からモウモウと湯気を出すその姿を、オレ的には闘気かオーラの様に見えたらカッコいいなぁなんて思っていたが、きっと傍から見れば釜揚げされたカニの様にみえるんだろうね。まあ所詮はオレ。

しばらく歩くと岩肌が露出するようになってきた。
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『五十間長屋』、『百間長屋』を通過。
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百間長屋を超えた先から鎖場が出てくるようになった。
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最初は『よーし、登っちゃるぜ』なんてイキがってヒョイヒョイ登っていた。

その先にあった鎖場は縦にしばらく上った後、途中から真横へ移動。もちろん切り立っている場所をだ。
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あれ?なんか予想していた危険度よりずっとずっと危ないんですけど…。
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その後も次から次へとほぼ垂直の壁に一本の鎖だけという場所がくりかえしやってくる。しかも高い。マジで危ない。
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しかも手をかける場所があんまり無いので一本の鎖に全体重を任せて登らなければならない。穂高界隈みたく『あくまで鎖は補助で』なんて言ってらんない。

次から次へと押し寄せる怒涛の垂直な壁の応酬に後半は『えー…またかよ…』とちょっとだけうんざりしてきた。ある鎖場の取り付く下には『○○さん安らかに眠れ1969』みたいなレリーフがあった。女性の名前だったけど、たしかに腕力が無い女性は途中で力尽きてしまいそう。そうなってしまったら垂直な壁ゆえに悪い事しか起きないよなぁ。

その女性の亡くなった鎖場を半分くらいまで登った時、萎えたのか、飽きたのかわからないけど、壁に立ち 鎖にぶら下がった状態でしばらくぼーっとしてしまった。
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(このぶら下がっている鎖のアンカーが抜けたら背中か頭から落ちて、そのあとにオレの握っていたより先の分の鎖がオレの上にどっさり落ちてくるんだろうなぁ。コリャ100パー死ぬわ)
なーんてバカな事を妄想していた。

その後も壁登りが出てきたが、もう事務的に登っていく。
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by moriyart | 2017-07-29 11:08 | 戸隠山・高妻山