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その8(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

記 録

活動時間:15時間17分
活動距離:26.35km
高低差:1,557m
累積標高上り/下り
2,980m / 3,005m
カロリー:6397kcal
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感 想

オレの中で何度も計画に上がり、何度も後回しにされてきた山、鹿島槍ヶ岳。過去には鳳凰三山がそんな扱いをされてきた。
それなのにどちらの山もヘソを曲げずにドピーカンという素晴らしい天気と展望をくれた、女神の様な優しい山たちだった。

鹿島槍を直接登り上げる登山道は無く、余程の健脚でなければ日帰りは難しいとされている。一度は日帰りを計画したが、かなりキビシイのがわかり断念した。
今回、テン泊で一泊山行にしたのはいいものの、出発してからわりとすぐの場所に泊地をとったため、そこから山頂までの行程がやたら長くなってしまった。
仕方ないと言えばそうだが、できれば一日の行程を7時間程度にできたらいいなと反省した。


今シーズンのテン泊山行は今回で最後です。まだ行けるなら行きたいんだけど、テン場が凍る程の寒さを思えば季節的にもう終わりなんだろう。アルプスの夏は本当に短かった。来年までのお楽しみとしましょう。来季のテン泊第一号はどこにしようかな。それを考えるだけでも楽しみだ。

来季までは日帰り山行に切り替えて、山トレを兼ねてまだ見ぬ低山の絶景を求めて今から山の選定に入ろうかな。とりあえずは近いアノ山とソノ山かな。
ってか、肉まんうまかったー!
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爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳
おしまい






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by moriyart | 2017-10-07 16:21 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その7(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

テン場まで帰ってきて朝メシ。
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カリカリ? ノー! やわらかアツアツです。
今回は朝メシもカリカリ湯戻しは許されないのです。もはや意地。
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YES!肉まん!
メスティンにぴったりハマるバット用の網があるとネットで知ったので、肉まんを蒸してみたい!と今回挑戦してみた。
ただ蒸すだけなので失敗するハズも無く、氷の張るテン場でアツアツ肉まんとカレー肉まんを食べることができて大満足だった。

テントを撤収し、7時半にテン場を出発した。
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今ここにテントがある人たちは今日ここから鹿島槍に向かっているのだろう。オレは初日に鹿島槍に行く一日目がハードな山行だが、今日向かった人たちは、鹿島槍から帰ってきて扇沢までの下山がセットになっている二日目がハードな山行だ。どっちが楽に行けるのだろう。
ま、好みでいいのか。

まもなく山荘に到着。
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昨晩はお世話になりました。
今登ってきたファミリーがいる。まさか鹿島槍までは行かないだろう。爺ヶ岳までかな。

時間も早いし、道もハードじゃないからノンビリ下る。
今日登ってくる人がけっこう多いのには驚いた。山行日程が日・月なのかな。
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扇沢駅が見えてきた。
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駅と言ってもトロリーバス乗り場なんだけどね。
有料駐車場はほぼ満車。天気もいいから山へ登る人は立山へ、登らない観光客は室堂か黒部ダムへ向かったのだろう。なんにしろ人気な場所だ。
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10時、登山口に帰ってきた。
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お疲れさまでした。


帰り道、『薬師の湯』へ寄った。
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4年前、立山黒部アルペンルートを通って雄山に登った帰りに寄った温泉だ。
あの時、車中泊する場所を探してここの受付の人に『駐車場の隅で車中泊してもいいですか?』とお願いしたっけ。快諾してくれたのはありがたかったなぁ。
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あの時停めた施設の横の砂利の駐車場もまだ健在だった。車外でレトルトカレーを作って食べたっけなぁ…と感慨深くなった。その日の夜は土砂降りになって車内で暇だったから大声で歌ってたっけ…もう4年前か。

さて、帰りますか。







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by moriyart | 2017-10-07 15:31 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その6(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

二日目

4時半に起きて行動着に着替えた。
爺ヶ岳の山頂からご来光を見るためだ。このまま下山して諏訪のモンベルにでも寄りながら早めに帰るのも考えたが、やっぱりこんなに天気がいいのに下山するのがもったいなくていそいそと支度をする。

山荘前まで来た。
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山荘の朝は早い。5時前なのに明かりが灯り、山荘内は明るい。屋外についているスピーカーから『食事の準備ができました』と放送が入る。外から見える一階の食堂のテーブルの上にはずらりと朝食が並び、味噌汁と思われるお椀からモウモウと湯気が上がっている。

空が白み始めているがまだ暗く、大町市のあかりが見える。もう歌わないけどね。(いしだあゆみに失礼)
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ここから爺ヶ岳は東方向になるので白んだ空にシルエットとして浮かび上がる。
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目を凝らすとすでに山頂には数人立っている。視力2.0なので、山頂に何人いて帽子のつばの向きからどちらを向いているかもハッキリわかる。山向きな目でありがたい。(糸目のクセに)

山頂にいる人たちの黒いシルエットはみんなバラバラな方向を向いていてじっとしていて動かない。高い所にとまっている鳥さんみたいでカワイイ。帽子のつばがくちばしに見えるし。今からその鳥さんの群れに合流しますよオレも。

5時半に爺ヶ岳南峰山頂へ到着
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麓から見えた鳥さん集団は近くで見ると中年のムサイおっさん集団だった。当然だが。
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三脚を立て、カメラを構えて決定的瞬間を狙っているかのよう。カメラの向きは日の出方向の人がいたり、朝日が当たる反対方向の山に向けられていたり。人によって被写体の好みが違うんだなと興味深かった。みんな日の出の方向にレンズを向けそうなもんだと思ってたよ。

富士山が見える。
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シーズンの終わった富士山山頂でも今日は快晴で見事なご来光が見れそうだが、おそらく氷点下の世界であろう。

大町市が朝もやに包まれた。
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5時40分、ご来光
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静かだ。風も無い。雲もない。寒いけど見事な日の出です。
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鹿島槍が赤く染まる。
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標高が高い順に染まっていく。
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赤さがちょっと足りないかもしれないが、『モルゲンロート』と言ってもいいだろう。初めて見たモルゲンロートは組長と行った穂高だったな。
(モルゲンロートin涸沢 with組長)
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ちなみに夕日で山が赤く染まるのを『アーベントロート』というらしいが、これはいつ見れるのかそれとも見れないのか…。

爺ヶ岳からの下りであちこちで霜柱が出来ていた。
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どおりで寒いわけだわ。ってか、ずいぶん長い霜柱だな。




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by moriyart | 2017-10-07 15:06 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その5(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

14時前に冷池山荘に着いた。
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山荘に入って鹿島槍ヶ岳の山バッジを買った。
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ネットで偶然知った この山荘オリジナルのTシャツも欲しかったので聞いてみたら、だいたいが売れてしまって今は不人気カラーしか無いらしい。そうだなぁ、もうシーズンも終わりだしね。
Mサイズは蛍光グリーンしか無かった。蛍光はさすがにいらんかな。地味好きだし。でも遭難した時に目立って逆にいいかも。まあ買わなかったけどね。
背中に『登魂』って書いてあってカッコ良かったのになー。とうこん?のぼりだましい?どっちにしてもカッコええなー。

はっ!ザック背負うと見えないじゃん…下界じゃ着ないし…


山荘を出発し、途中 往路で寄らなかった『爺ヶ岳中峰』に登った。
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巻道を歩いて鹿島槍に向かったからだ。もう15時になる。
風がさらに強くなってハイマツがざわざわ音を立てる。歩いている人もほとんどいなくなり、だいぶさみしくなってきた。すれ違うご婦人たちが風で飛びそうな帽子を押さえながら歩いている。『風強いですねぇ』があいさつの代わりになってきた。


さらに爺ヶ岳南峰巻道を通過していよいよ目指す種池山荘がやっっと近くに見えてきた。
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もう15時半。駐車場を出発してから11時間行動をしている。途中テントを張ったり鹿島槍の山頂で休んだが、それでも10時間くらいは歩いているだろう。
さすがに疲れて歩き方もトボトボとなんだか貧乏くさい。陽も傾き、周りには誰もいないので寂しすぎ。
もし鹿島槍の北峰まで行ってたら、さらにもう一時間追加で歩いていたのか…。体が北峰へ行きたがらなかったのはこういう事だったのかな。もう一時間歩くってかなり辛そうだ。暗くなりそうだし。


山荘を通過して一度テントに戻り、つまみと飲料水を入れるプラティパスを持って再び山荘に行った。
山荘前のテーブルでは何人かが休んでいたり、早い夕食を採っていたが、見ると各々生ジョッキをグイっと傾けている。生ビール旨そうだ。

山荘で爺ヶ岳の山バッジを買った。
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最初は缶ビールを買うつもりだったが、思ったよりジョッキが大きくて量が多そう(ほんっとに卑しいな)なのとまだ山で生を飲んだ事が無かったのと、意外にリーズナブルだったので今回奮発して生ビールを頼んでみた。ホラ、Tシャツ買わなかった分お金浮いてるし。(いいわけ)

厨房のお兄ちゃんがサーバーから生ビールを注いでいる時に(ビール多めビール多め、泡少なめ)と呪文の様に詠唱し、ビール増し増しの魔法をかけた。
注ぎ終わって手渡しで受け取る時に、きっとオレは手と一緒にベロも出していたに違いない。
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見晴らしのいいベンチに腰掛け、豚肉のジャーキーを食べながらグイとジョッキを傾けた。

っくぅ~~!んんめ~!


琥珀色の液体に向こう側の景色を透かして眺めたりして楽しんでいた。すぐ後ろのテーブルには団体さんがいるんだけどジョッキを空にかざしたり覗いたり。完全にアヤしい人認定されたわ。でもいいんだ、この幸せをかみしめたい。
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そうだよコレだよ!こういう時間も欲しかったんだよ。北峰まで行って帰ってきたら暗く寒くなっちゃうからこんな時間が楽しめなかったはずだ。
オレが目指す山登りはピークを踏むことだけじゃない。山頂からの景色、その山自体の形を楽しむ、酒タイム(※泊まり限定)の充実なんだよ。コースタイムや山頂への執着やバッジのコンプリートは二の次なんだぞ。

…誰に言われたわけでもないのにいちいち自分に言い聞かせるところが ただの酔っぱらいである。
隣に誰かいたらアツく語っちゃいそうで、自分でも恐ろしい 恐怖の酔っぱらいが出来上がった。

でも確かに北峰まで行っていたら、この酒タイムは無かったと思う。北峰を断念してしばらくは(やっぱ行けばよかったかな…)と後悔していたが、生ビールを飲んでいたらこれで良かったんだと思い直すことができた。
やっすい性格なのであった。


水を買ってテン場に戻ってきた。
冷えてきた。予報では氷点下になるらしいので暖かい食べ物が食べたい。この夏のテン泊スタイルは鷲羽岳の縦走型とジャンダルムの稜線型で 重い食料はあきらめ、カリカリ湯戻しのさみしい食事だったので、今回の重量物を持ってこれるベース型のテン泊には気合を入れた食事にしようと決めてきた。
でも凝りに凝ったものでは時間もかかるし、片付けがメンドイのでそういうのは春の島旅のテン泊の方へまわした。

今回はというか、今回もになってしまうが、おでん
パウチに入っているのをそのまま鍋に開ければ済むので楽この上ないし、最強にあったまる食事だ。
鳳凰三山の時もおでんだった。あの時は『名古屋風味噌おでん』で、今回は『セブンイレブンのおでん』。

と、その前に日本酒を燗につける。(まだ飲むんかい)
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日本酒を温めたら湯に浸けたまま下ろして鍋にパウチのおでんを開けて温めた。
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おでんが温まるまでポン酒は待っていようかと思ったけど、我慢ができなかったので開けて飲んだ。
っかー!くるねー!
甘辛い日本酒のこの味も久しぶりだ。胃袋がぐわ~っと熱くなる。
ぐつぐつ煮えたおでんの竹輪から食べてみた。
あったけぇ~しゃーわせだー!
ハフハフしながら食べるも湯気や白い息があまり出ない。どうやら空気が乾燥している様だ。そういやさっきテントポールを触った時にバチッと静電気でしびれたし。冬の訪れも近いかな。
おでんは一人前なのでペロッとたいらげ、残りの汁に鶏肉とうどんを入れ、そのままだと薄いので『うどんつゆの素』を足し、最後に玉子を入れた。

ひとすすりズズズと食べる。元おでんの煮汁なのでなんか味わいが複雑だ。アリっちゃありなんだけど、うどんの汁として味わうと濁った印象になってしまった。まあいいや、これも山メシの醍醐味。豪快に行きませう。

完食。熱燗とおでんとうどん。最強の温まる食べ物で、心も体もぽかぽかになった。持ってきた液体モノが一気に無くなったので明日の荷物は さぞ軽いであろう。

歯を磨き、トイレに行くために山荘へ来た。
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日は陰り、かなり寒くなったので山荘前のテーブルの人はほとんどいなくなった。
たしかに風は強いが、予報ほどの強さではなさそうだ。冷池山荘の稜線のテン場はどうなんだろう。ちょっと心配してしまった。
陽が沈んでからラジオを取り出し、しばらく聞いていたが、いつの間にか寝ていた。近くのテントの誰かが大イビキをかいて寝ている。時折寝言らしき言葉も聞こえる。まあそれも山のテン場の醍醐味。



夜、目を覚ますとテントの天井がマダラの模様になっている。
なんじゃこれ?と驚いた。テントの屋根に落ち葉が乗っかって、そこへ月明かりが透過してくるのかと内側からバシバシ叩いて落ち葉を落とそうと試みたが、どうやら落ち葉では無いようだ。
ああ、木漏れ日ならぬ『木漏れ月』なのかと理解した。立ち木の葉の隙間を抜けてきた月光が、テントにマダラの影を落としている様だった。

さ…寒い…

予報で氷点下になるのを知っていたので万全な用意をしていたはずだが、寒い!凍てつく寒さだ。寝袋にインナーシーツを入れ、厚着をして入っていてもすこぶる寒い。
シュラフカバーもあるので使えばいいのだが、取り出してセッティングするのが寒そうなのでヘンに我慢していた。おまけにおしっこ行きたい。最初はモジモジして我慢していた。
いつもはこの流れで朝まで我慢できるんだけど、今回は寒いせいなのかどうにも我慢できなかった。仕方ないのでヘッデンを頭にはめ、灯りをともして山荘まで向かった。

山荘から大町市の灯りが見えた。遠く風のせいなのかゆらゆらと陽炎の様に街路灯のあかりがまたたいている。

街のあかりが♪っとてもきれいね♪お・お・ま・ち♪
つい歌ってしまったんだけど、こんなド深夜の屋外で誰かに聞かれたら死ぬほど恥ずかしかっただろう。聞いた方としても丑三つ時に暗闇からヘタクソな いしだあゆみの替え歌なんか聞こえてきたら恐怖以外なにものでもないだろう。

トイレから戻り、寝袋に潜って朝まで寒さと格闘していた。かなり乾燥しているらしく、いつもあるテント内の結露は全く起きず、翌日の撤収はとても楽なものになった。




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by moriyart | 2017-10-07 15:00 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その4(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

11時48分、『鹿島槍ヶ岳、南峰』山頂へ到着。2889m
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今まで歩いてきた道と山を見返す。
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手前が布引山、道沿いに爺ヶ岳の北峰、中峰、南峰、下って種池山荘。

北側を見るとキレットを超えた先に五竜岳、さらに唐松岳、その向こうに白馬三山が見える。
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東寄りに視線を送ると鹿島槍の双耳峰のもう一つの峰、北峰が見える。
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時計を見るとちょうど12時なので岩に腰かけて景色を見ながら持ってきたコンビニのにぎりを食べた。
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お昼なので当然山頂にいる人たちも各々様々な内容の昼食をとっていた。
オレもにぎりだけじゃなくてラーメンも食べたかったな。

山頂ゆえに景色は最高。西側に見えるは立山と剱岳。
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最近ミラーレス一眼を首から下げている人を多く見るようになった。一眼より小さく軽いから山向きなんだろうね。


にぎりを食べ終えて、山頂の北側に来て鹿島槍の北峰を眺めた。
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ここから一度下って往復1時間弱。いつもなら悩むことなく向かったであろう。でも今日はなんとなく気が進まない。
こんなに天気が良くてこんなに見晴らしがいいし大好きな北アルプスなのに、なーんか気分がノッてこない。
腰の右側の鈍痛と、左膝の違和感なのかな。なんか体がイヤイヤ電波を出してるみたいで行きたがらない。
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目を凝らして北峰の山頂に立っている人を観察したりした。
そして『行くのをやめよう!』と決めた。北峰へ行くのをあえてやめて、いつかもう一度ここへ来る理由を残しておこうかな。
それならもうちょっとだけ南峰にゆっくりしていこう。でも1時間残るくらいなら北峰まで行けちゃうので、それ以下で。

ここから五竜方面へ向かう人たちを見送った。
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このかた達は今日『キレット小屋』にお泊りかな。今期の営業は今日が最後なんだよね。そう思うと夏の終わりをモロに感じてさみしくなってきた。

さて、種池山荘まで帰りますかね。
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来た道を戻って山荘まで目指す。今、鹿島槍の山頂に向かっている人は、鹿島槍を超えてキレット小屋で泊まるか、少し戻って冷池山荘で宿をとる人だろう。オレみたいに大分戻って種池まで帰る人は時間的にあんまりいないだろう。
まあいてもごく少数派でしょうね。
さっきまで穏やかだったが、風が吹くようになってきた。予報ほどの15m以上の風じゃないけど徐々に強くなってくるのかな。

冷池山荘のテン場まで戻ってきた。
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13時半くらいなんだけど、さっきは2張程度だったのがこんなに増えていた。風もいっそう強くなってきた。テン場の横を通過する時に『今夜、風がヤバいかもしんない』と話しているのが聞こえた。

冷池山荘が見えてきた。
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すんげぇところに建ってるなぁ。建物の近くが崩落している所があって、大きな地震でもあったら建物ごと崩れ落ちそうだなと他人事ながら心配になった。



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by moriyart | 2017-10-07 14:43 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その3(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

10時15分『冷池山荘』に到着。
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ハラ減った。4時に朝めし食べたからもう6時間食べてないのか。なのでベンチに座ってあんドーナツを食べた。
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普段あんパンみたいなのは まず食べないんだけど、山の上で食べたいパンでは、ナゼかあんドーナツがナンバーワンだ。オレの中ではね。

近くの丸太テーブルではカップルがラーメンとカレーを山荘で注文して食べていた。その横にいた いわゆる『山爺』がなにやらやたらとカップルに話しかけていた。山行自慢を得意気に話している。カップルの心中はどうなんだろうと心配した。

山爺の『山行自慢砲』の砲身がオレに向く前に早々に片付けて山荘を出発した。
山荘の横にあった池に何か生き物がいる。こんなに標高が高い池なのに。
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おたまじゃくしかなぁと思ったけど、いやなんか絶対違う。
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ウーパールーパーっぽい姿なのでたぶんサンショウウオなのかな。
のちに調べてみたんだけど、やはりサンショウウオの幼体だった。ウーパールーパーみたいな羽飾りの様なモノを外鰓(がいさい)というらしく、このテの生き物の幼体には普通に付いているとの事。
今回の幻獣はサンショウウオの幼体かな。(ナゼ幼体に限定するのか)


山荘から10分以上登っていくとテン場がある。
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本当はここに幕営予定だった…が、実際見てみてビックリ。石スゲェなぁ…。傾斜もなかなか。敷地はかなり広いけど、有効幕営面積はかなりせまそう…。
たしかに展望はいいかな。でもこうだと風の影響をモロに受けそう。トイレも往復30分近くかかるってキビシイし。
(やっぱ種池山荘のテン場にして良かったかも…)
申し訳ないが、そう思ってしまった。

まだ時間が早いのか幕営してあるテントは2張程度。
幕営を終えたであろう兄ちゃんがテントの横で座って何か食べていた。
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あぐらをかき、背筋をピンと伸ばして立山を一点に見つめ、両頬がパンパンに膨れるまで食べ物を押し込んで高速に咀嚼している。

(ハムスターかよ…)

ほっぺたまんまるに膨らましてモグモグしている姿を見て、一瞬でも(かわええな…)と思ってしまった自分を悔いた。


テン場を過ぎたあたりから見える鹿島槍は山頂が三つに見える。
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双耳峰だから二つだけのはずなんだけど、手前にある布引山のせいでこの角度からだと三つに見える。
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布引山を越え、鹿島槍までの尾根を歩く。
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もう鹿島槍まで近くに見えるが、山頂に立っている人がゴマ粒以下に見えるのでまだまだ遠い。
それでも山頂からの大展望を楽しみにしながら根性で登っていく。山頂直前は角度が増し、空気も薄いのでなかなかのキツさだ。
一歩、一歩ゆっくりだが地道に山頂を目指す。


人の群れと山頂標識が見えたと思ったら、
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by moriyart | 2017-10-07 14:39 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

その2(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳)

7時45分、『種池山荘』に到着。
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今日の寝床はここになるので早速テン場の申請をした。
こんなに早い時間にテントを幕営するのは今までで初めてかもしれない。
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あたり前だがテン場はガラガラだった。

木々に囲まれて展望は無いが、風の影響を受けないのでありがたい。今日の予報では強風が吹くので稜線のテン場ではヤバそうなので あえてこっちに変えたかたちだ。
テントを幕営し、テントに大荷物を入れ、アタックザックにお弁当や合羽を入れて身軽な状態で鹿島槍に挑む。

8時40分、種池山荘を出発。
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山荘を出るとすぐ目の前に『爺ヶ岳』が見える。
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まずはこの山から登って行こう。

尾根から見えるは山肌の紅葉した木々。綺麗すぎて泣きそうになる。
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横に目をやると目的地『鹿島槍ヶ岳』が見えた。
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双耳峰なので山頂が二つあるが、今から向かう南峰が鹿島槍の最高峰になる。

後ろを振り返ると種池山荘があり、その向こうには立山と剱岳。
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剱岳を真横のこの角度で見るのは初めてだなぁ。
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なんか、怖い。立山の別山や白馬岳から見える剱岳は威風堂々とした山容に見えるが、ここから見る剱岳は なんだろ、バケモノの様に見える。
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人喰い山というか、なんというか…。実際何人も喰ってるんだけどね。なんかホントにゾクッとする。恐怖だ。

右手後方には、やっぱりありました『槍ヶ岳』。
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ホントわかりやすい山だなぁ。となりは奥穂と、吊り尾根でつながった前穂だね。

爺ヶ岳を登っていくと折り重なる山々に奥行きが出てくる。
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それにしてもドピーカンだ。

人の気配がすると思ったら、
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9時15分、『爺ヶ岳南峰』山頂に到着。
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山頂で景色を楽しむ人、写真を撮る人がいた。
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鹿島槍をバックに。
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天気も景色もいいのでずっとここに居たいんだけど、目的地はまだ先なので少しだけ滞在してから鹿島槍へ向かう。
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途中、爺ヶ岳の中峰を通過するが、ピストンコースなので帰路に寄ることにした。この晴天がいつまで持つかわからないので、晴れているうちに鹿島槍に登りたかったからだ。

10時『冷乗越』を通過。
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最初の計画ではここから登ってきたんだけどね。山岳の天気予報で風速15m以上の強風の予報が出てたから稜線のテン場はヤバそうだと考え直して、このコースはやめたんだけど。果たして結果はどうなることやら。

建物が見えてきた。
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by moriyart | 2017-10-07 14:34 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

『サンアルピナ鹿島槍』

白馬エリアに入ってすぐにあるスキー場だ。
『サンアルピナ鹿島槍』という言葉の語呂というか語感がテンポが良くて好きだった。スキーをまだやっていた頃に、ハンドルを握りながら何度も何度も口にして単語のテンポを楽しんだ記憶がある。
その頃はその言葉の意味に疑問は抱かなかったが、今となって急にどんな意味があるのだろうと気になったので調べてみた。

『アルピナ』とは、ドイツ語で『アルプスの~』という意味らしい。
では『サン』ってなんだろうと更に調べてみれば、単純に『3』の意味を持つだけらしい。
鹿島槍スキー場、青木湖スキー場、さのさかスキー場の三つのスキー場の連携を表しているとの事。
『サンアルピナ鹿島槍』と名付けられたのは1984年だという事で、思ったより歴史があるんだと驚いた。
だから『鹿島槍』という単語自体はかなり昔から知っていたのか。

今は『鹿島槍スキー場』という名前に改称されたらしい。3つのうちの一つ青木湖スキー場が閉鎖されてしまった為だ。

そしてついに満を持してその山にトライすることになった。鹿島槍、鹿島槍と言っているが、その山のフルネームは『鹿島槍ヶ岳』なのである。


今回、『柏原新道』で登るので登山口は扇沢になる。扇沢といえば立山や剱、爺ヶ岳などいろんな山へ行くための駐車場があり、マイカーで来た人の拠点みたいなところだ。ここの駐車場と新穂高の駐車場は常に混雑している二大拠点駐車場だ。
だからできるだけ早く駐車場へ到着したい。駐車スペースを確保したいがためだ。いつもは夕食後に家を出るが、今回は家族にお願いして仕事から帰宅後すぐに出発した。

その甲斐あってか日付が変わる前に、扇沢の市営無料駐車場へ停めることができた。それでも駐車スペースの残りはわずかだった。
きっと寒いだろうとダウンを着込んで座席に丸くなる。どうやら午前2時くらいには満車になったらしく、目の前を通過した車がしばらくするとバックしたあと出て行くようになった。


4時ちょっと前に目を覚まして支度をする。
周りの車の人達はまだ起きてないらしく、車の扉の開け閉めする音があんまりしない。車外に出てコンビニで買ってきたサンドイッチを食べた。その間にもこの駐車場へ入ってきた数台の車が空きスペースを探してぐるぐる回っていた。もうこの時間はありっこないよ。素直に有料へ行ったほうがいいって。

支度を済ませ、忘れ物確認と、車の施錠と室内灯の消灯をしつこいくらいに確認して、4時25分に出発。
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駐車場から道路を少し戻っていく。
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4時半過ぎに登山口に到着。
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同じタイミングで日本人と外人の二人組のおねーちゃんパーティと共に登山口に入った。
あたり真っ暗でヘッデンの灯りを頼りに登っていく。
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5時を過ぎると空が明るくなり始めた。
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日が昇ると辺りがしっかり見えるようになったのでヘッデンを消した。
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扇沢駅が見える。
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まだ5時半なのでトロリーバスは運行していない。

6時前には対岸の山に朝日が当たる様になった。
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明るくなるにつれて、周囲の紅葉した木々たちが鮮やかに色を放つ。
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どうやらシーズンドンピシャに来れたみたい。ねらって来たわけじゃないけど、山の雑誌で見れるような景色にうれしくなった。
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柏原新道はわりと歩きやすかった。『赤岩尾根』を登るルートもあったが、超急登らしい。そして天気予報では強風が吹くと予想されたため、泊地を変えることによって入山口を柏原新道に変えたのだが、変えて正解だった。登りやすい上に紅葉のオマケまで付いて気持ちが高まる。
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最後の急坂を登りきると建物が見えてきた。
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by moriyart | 2017-10-07 14:10 | 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳