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その4(茅ヶ岳)

記 録

活動時間:5時間21分
活動距離:7.86km
高低差:829m
累積標高上り/下り
1,104m / 1,255m
カロリー:1725kcal
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感 想

茅ヶ岳といえば深田久弥終焉の地というのが有名らしいが、お恥ずかしながら知りませんでした。知ったのはつい最近です。
山登りに目覚めた時に、『次はどの山に登ろうかな』なんてネットで探す時にGoogleなんかの検索窓に打ち込む文字は、

『初心者 3000m級』
『登山 おすすめの山』

なんて検索して次なる山を探したりしていた。そして山から下りてきてからネットでその山の事を調べると、だいたい記してある『日本百名山』の文字。
百名山…そんなものがあるんだ。たぶんどこかの山好きな人達が10人くらい集まってやいのやいの言いながらみんなで決めたんだろうと勝手に想像していた。
しかしそれは間違いで、深田久弥一人ですべてを選定したんだというのを知ったのも最近だったのです。

百名山というものを知ってから、”それなら逆に次に登る山を百名山の中から探して行けば効率がいいだろう”  そうやって決めた時期がしばらくあった。ただ、百名山の中にはオレ好みの形態ではない山がいくつかあって、ソレに登ってから”なーんかちょっと違うなぁ”と思うことが時々あった。
なので最近ではあまり百名山にこだわらずに自分好みの山を探して登っている。
オレが好む山は、森林限界があって岩稜ちっくでスカッと展望が開けてて、山頂には大きな岩がゴロゴロしている様な山。まあ簡単に言えば北アルプス全般かなぁ(超超ミーハーなんです)

そしてオレの中で『百名山イコール深田久弥』と初めてつながったのが槍ヶ岳だった。
槍ヶ岳の事をウィキペディアで調べてみた時に、槍ヶ岳を紹介する深田久弥の記事が載っていた。
『富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。(中略)一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。』
と書いた内容が、まんまオレの心情そのまんまだったので、(同じこと考える人もいるんだなぁ)と思ったのが百名山と深田久弥が繋がるきっかけになった。


そういや百名山でいくつ登ったんだろう…と、今まで登った山を百名山だけで数えてみたら35だった。
日本には百名山のコンプリートを目指している人は多数いるが、オレなんかは北海道や屋久島なんかは行けっこないので百名山を完登する気はサラッサラ無いけど、それでもまだこの先いくつかは登るでしょう。

その時に、一瞬だけでも深田久弥を思い出して、彼の目線で山頂からの景色を見て、彼がこの景色を眺めてどう感じたかを想う事が出来たらいいな…と思った。

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茅ヶ岳
おしまい







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by moriyart | 2018-04-28 23:17 | 茅ヶ岳

その3(茅ヶ岳)

茅ヶ岳まで戻ってきた。
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10時前。さっきとは違い、茅ヶ岳の山頂は人人人で盛況している。単純にオレの登り始める時間が早すぎるだけなようだ。んなら、お昼に着くようにするには9時くらいから登り始めればいいのかな。
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山頂にたくさんいる人たちは数組の団体様らしい。カップルのペアもいた。どうやらソロはオレだけの様だ。まあでも、みなさんワイワイ楽しそうだ。
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ここで湯を沸かしてお茶かコーヒーでも飲みながらあんパン食べようかと思ったけど、虫がたくさん飛んでいる。
ハエの様に顔にやたら止まってくる。他の人達も顔の前で手をブンブン振って虫を追い払っている。
『お昼食べる?どうする?でも虫がこれじゃなぁ…』
そんな会話が聞こえてきた。じっとして立っていると顔にぴたぴた張り付いてきてうるさいやらくすぐったいやらでコリャたまらん。

湯でも沸かせば、鍋の中に虫がダイブしそうなのでお湯を沸かすのをあきらめ、あんパンを取り出して立ったままかぶりついた。虫がうるさいし、立ったままだし、落ち着かないなぁ…。
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しばらく景色を楽しんだ後、下山を開始する。
朝は谷コースを登ってきたが、帰路は尾根コース。尾根と言っても樹林帯なので展望は無い。

尾根沿いには『ミツバツツジ?』なのかな?が咲いていた。
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まだほとんどの木が芽吹いてないので真っ茶色の世界に鮮やかな紅紫色の花が映える。

なだらかな下り坂なんだけど、実はこのタイプの登山道がいちばん苦手だ。オレはね。
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足が斜めに着地するのでたまに滑るし、靴の中で足がつま先方向にコツコツ当たったりして靴擦れが発生しやすいからだ。

…それってただ靴が足に合ってないだけなんじゃ…ボソボソ。(うっさい)

とにかく苦手な坂を延々下って行った。


11時27分、『深田記念公園』まで下りてきた。
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広場があって、四阿があって、石碑や案内看板があって。
石に深田久弥の言葉が彫ってあった。
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『百の頂に
  百の喜びあり』



深いのか単純なのか、学の浅いオレにはよくわからないけど、なんとなく言いたいことはわかる。
自分は頂に立った時、喜びよりも体の底から湧き上がる達成感が凄いけどなぁ。『百の頂に百種類の達成感あり』ってか。

『深田久弥は山が好きだったから山で死ねて本望だね』
なんて、きっといろんな人が言っただろうと想像するも、やっぱり68歳の若さでは早すぎるよなぁ。本人もせめてあと2~30は登りたかっただろうね。勝手な思い込みだけどさ。
脳卒中か…自分もなんとなくその気があるから気を付けなければ…。オレが倒れてしまう山は、やはり『毛無山』なんだろうか。葬式中にプークスクスされちゃうんだろうよ。

急な斜面に立っている四阿に入って景色をながめた。
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誰も居なくて静かだ。鳥の声がする。
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ここでお弁当食べてもよかったかな。まあ次回かな。



11時36分、下山完了。
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駐車場は大盛況していた。
オレが車を停めた時には3台しか無かったのに、バスまでいてすごい数だ。登り始めてしばらくは全然他の人に合わないから、人気のない山なのかな、なんて思っていたけど、どうやらオレの登り始める時間が早いだけだったらしい。
そうだなぁ、山頂でご飯食べるならもう二時間遅く出発しないと。やっと今がお昼だしね。


車に乗ってちょっとだけ遠回りして やってきたのは『道の駅 韮崎』
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ここで茅ヶ岳の山バッジを買った。
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『深田久弥終焉の地』って書いてある。
わざわざ書く必要があるのだろうか。まあいいや。


お腹が空いた。今はお昼。
ここに来るまでに すき家やマックなんかのファーストフードの店がたくさんあったからそこで安く済ませてしまおうかと思ったけど、ドライブスルーや駐車場がめちゃめちゃ混んでたのと、なんか定食じみたものが食べたかったので、道の駅の食堂に寄ってみた。
お昼なのにお客さんが一組しかいないのが一瞬心配だったが、もし味がアレだったなら話のタネになるだろうと『豚モツ定食』を頼んでみた。
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いや、普通においしかったよ。
途中から一味をかけたりして味を変えて楽しんだ。キュウリの漬物の漬かり具合がオレ好みだった。
ごはんと汁物があるだけでもホッとする。
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完食。ごっそさんした!



帰り道、『韮崎旭の湯』に寄った。
ここは2度目だ。以前に来たのはいつだったっけなぁ…ずいぶん前かな。

湯船に浸かり、身体に着く炭酸ガスの泡がだんだん増えていくのを観察したりして楽しんだ。

温泉から上がり、ロビーまで来た。着替えを入れる袋を忘れたので、脱いだ山着をそのまま抱えて持ってきた。
ロビーの床に置いて服を畳んでいると、『温泉は飲んだ?』の声が聞こえた。
顔を上げると受付のおやっさんがオレを見ている。『飲んでないです』と答えると、湯呑茶碗を手渡され、ペットボトルに入った温泉水らしきものを注がれた。
一気に飲み干し、味の感想を言うと、おやっさんはいろいろと話しかけてくる。
『温泉から出るとき、最後に体を流したのか?』
『あ、はい、ついやってしまいました。』
『流しちゃあダメだよ、せめてかけ湯だよ』
予想どおりのご指摘をいただきました。

壁に貼ってある新聞の切り抜きや、『温泉博士』という雑誌、パンフレットの記事などをそれぞれページを開きながら説明していただきました。
毎日3時間かけて風呂場を高圧洗浄機で洗っているんだそう。壁の新聞の記事の写真には高圧洗浄機片手のおやっさんが写っている。
『温泉が湧いている場所は知ってるのか?』
いえ…と答えると、『こっちだ』とトイレの横の窓まで誘導。開いた窓から駐車場向こうの建物を指さして、
『あの裏の建物が息子がやっている歯医者で、あの梅の木の向こうに1200メートル掘って~~~…』
話を聞いてる途中で、(あ!ロビーに服と一緒に車のキーが置きっぱなしだった)と思い出し、途中から意識がそっちにいってしまって話半分な時があった。でも1200メートル掘るってすげぇなぁ…。

ここの地の下に温泉の脈があるのがわかってて掘削したのかと聞けば、『いや、バクチだったよ』と。それもすげぇ。

おやっさんは、この旭温泉が多くの温泉好きに大絶賛されているのがすごく誇りの様だ。
いろんな雑誌やメディアに取り上げられ、日本各地からわざわざここの温泉に入りに来るんだとか。

『どこからきたの?』
『静岡です、山登って帰りに寄らさせていただきました』

そのオレの答えに『あ、そう…』とちょっとだけテンション下がったかの様。
しまった!山登りのついでに寄ったみたいに言っちゃった。しかも静岡だなんて隣の県だし。もっと空気読んだ方が良かったのかな?(考えすぎだよ)
…ってか、オレってどこの県の人だと思ったんだろうか。オレの言葉の節々に混ざる地元の『志太弁』がどこか遠くの田舎の県に感じたのか、顔の造りがいなかっぺに見えたのか…。


でもカッコイイね。
山や島なんか旅してると、時々こういうかたのお話を聞くことがある。相当自信がある様で、グイグイ攻めてくる。一人語りに近いというのか、こっちは相づちぐらいしか打てなくなってしまうほど語りのラッシュをもらう。
このおやっさんは、地元の為にバクチで温泉脈を引き当て、営業できるようになるまでの苦労と、毎日3時間かけて浴槽を掃除したりして、日々の運営の努力で日本全国ここまで有名になるほどにしたんだから、自信がつかないワケがない。苦労を乗り越え、努力を怠らない人は強い!素直に強い!
いやぁ、バイタリティのある人ってホントにカッコイイ。日々充実してるんだろうね。うらやましい!


『ごちそう様、お世話になりました、また来ます』と言って湯呑を返した。
おやっさんは今度は和室に横になっている若者に『温泉水飲んだ?』と声をかけている。

お、新たな語りスタートかな。 なんだかニヤリとしてしまった。







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by moriyart | 2018-04-28 23:00 | 茅ヶ岳

その2(茅ヶ岳)

7時48分、『茅ヶ岳山頂』に到着。
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おおよそ二時間。ちょっと調子が上がらなくてバテた時があったけど、シーズン前だしこんなもんかな。(歳とったんだよ認めろよ)

悲しいかな山頂には他に誰もいないので そこにあった山の模型の台にカメラを置いてセルフで撮った。
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山頂から西側を見ると、眼下に見えるは『北杜市』の町並み。(街並みではない、町並み)←超失礼
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その向こうに見えるは『鳳凰三山』。オベリスクらしきものがちっちゃく見える。
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まだ雪解けしてない。そりゃそうか、まだ4月だしね。早く雪解けしないかなー!

北に目をやると、今から向かう『金ヶ岳』の向こうに『八ヶ岳連峰』。
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あれが、赤岳で、あれがたぶん硫黄岳で…。はぁ~見てて飽きない。
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三角点もあった。
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よし、それでは次なる目的地、『金ヶ岳』へ向かいますかね。
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片道一時間弱。金ヶ岳に登ったらまたここに帰ってくるつもりだ。その時に、ここでお茶かコーヒー飲みながら何か食べよう。
まだ8時だしね。早い早い。

茅ヶ岳から下っていく。
まだ葉の芽吹いていない樹林帯を歩いて行く。ゆえに枝の間から景色を望むことができた。季節は春だが木の状態は葉がほとんど無いのでまだ冬の装いだ。暖かいので、心配で持ってきた長袖の上着の袖を通すことは無かった。穏やか~。ありがたや~。

途中、岩のアーチを通過。
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今、震度5強以上の地震が来たらオレはぺちゃんこになる。そんな妄想スリルを味わっていた。

南峰から茅ヶ岳を見返す。
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こっちから見るとキレイな三角形な形の茅ヶ岳。後ろに富士山も見えます。春霞なのか色が淡い。

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茅ヶ岳から金ヶ岳までの間は下って登って下って登って。
なんだかんだ険しい所もあって。なるい雰囲気を払拭する。
登り始めから金ヶ岳までの間にすれ違ったり追い抜いたりする他の登山者はいなかった。
人気が無いってワケでもなさそうだけどなぁ。ただのタイミングなだけなのか、時間帯なのか…。
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なんか平らな場所に出たと思ったら…
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8時47分『金ヶ岳』山頂に到着。
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山頂にはオレの他に もう一人だけいた。
でもなんか他人とかかわるのが苦手というか、拒絶しそうな雰囲気の感じがする人だった。なので写真を頼まずになんとなく様子を見る。
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朝からここまで歩いてきて、さすがにちょっと疲れたので、岩に腰を下ろして行動食のキットカットのバーを食べた。そういや家族に安否LINEを送って無かったので、チョコバーをかじりながらスマホをポチポチ打っていた。

さっきの人がザックを背負い、この場から離れそうなので、意を決して『撮ってもらっても宜しいですか?』と、声をかけた。

『…ぉ…ぁ…ぇ…』

なんか言ったけどわからん。でもカメラを受け取ってくれたので撮ってくれそうだ。

『…ハィ…』

小さな掛け声で撮っていただけました。
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いやぁ、上手じゃないですか!もっと自分と腕に自信もってくださいよぉ!
そしてそのかたは山を下りて行きました。

そのあとミレニアムでサイケな(なんだそりゃ)雰囲気の登山スタイルで山頂に来たお父さんと少し話した。金ヶ岳からの景色の見え方にいろいろ言っていたので、『茅ヶ岳からだともっと展望いいですよ、山頂も広いし』と、おすすめしたら、

『もうここでいいかな…充分。』

ボソリと、わりと消極的だった。
…あ、ハイ、そうっスね…しか言えなかった…。


さーて、来た道を戻りましょうかね!





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by moriyart | 2018-04-28 22:26 | 茅ヶ岳

茅ヶ岳

午前5時前、茅ヶ岳駐車場に到着した。
ワリと広い駐車場だが、自分も含めて3台と、かなり空いている。
『あれ?人気が無いのかな?』
なんて思ったが、ひと気が無いのも嫌いじゃないので、そんなにイヤな気分にならない。

計画ではサクっと行って帰って来れる予定なので、勇んで登り始めても早く下りてきてしまう。ここはひとつ慌てずに行こう。
なのでシートを倒して軽く仮眠した。

スマホのアラームが鳴り、目が覚めた。外に出て支度を始める。
家を出た時にはすでに山の服を着てたし、ここに来る直前に『すき家』で朝食を済ませたし、歯磨きも終わってるから トレッキングシューズに履き替えてザックを背負うだけだ。

計画よりもちょっとだけ早い 午前6時前に駐車場を出発。
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駐車場の法面にあった岩に何かある。
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登山靴のモニュメントなのかと近寄ってのぞき込んでみれば、
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単純に誰かの忘れ物らしい。よりによって片方だけなのか…。登山靴って安くないし、さぞこの靴の主はショックだっただろう。

駐車場脇の道を登っていく。
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この時期6時ともなればすでに日の出は済んでいてかなり明るい。

林の中の落ち葉の積もった道を歩いて行く。
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静かなんだけど、小鳥のさえずる鳴き声が聞こえてくる。高原の朝だねぇ。

と、突然横切るアスファルトの道。
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まだここまで車で来れるのか。路肩が広くなってるところがあるから、そこに停めればショートカットできそうだ。


見えてきたのは注意看板。
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どうやら『女岩』には近寄れないようだ。ここは水場としても利用できたんだけど、落石の危険があるので仕方なく近寄れないような措置をとったらしい。まあしゃーないね。

通行止めのちょっと先に岩の壁っぽいのが見える。
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あれが女岩なのかな。なんか天然の砂防ダムみたい。

その先からは今までの山道とは違い、岩がゴロゴロしてきて多少険しくなってきた。
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さらにその先をしばらく登ると…
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ちょっとだけ景色が見渡せる場所に石碑の様なものがあった。
これが『深田久弥 終焉の場所』か。

深田久弥といえば『日本百名山』を選定した人で有名だ。しかしオレがそれを知ったのは山を登る様になって、しばらく経ってからだ。

深田久弥がこの茅ヶ岳を登山中に、もう少しで山頂というところで脳卒中でこの場所に倒れて亡くなっている。68歳との事。亡くなったのは1971年、オレが生まれた年の3月なんだそうだ。
ずっと山を登りまくってたから身体は健康だったと思いたいが、こういうこともあるんだろう。

帽子とサングラスを外し、手を合わせた。
顔もよく知らないが、同じ山好きとして敬意を払った。

(大変失礼ですが、写真を撮らさせてください)と念じ、財布の中から百円玉を出した。
賽銭が入っている皿の中を見ると、壱円 五円 十円玉しか無い。
それを見て百円玉をしまい、十円玉を二枚出して皿に入れた。セコ!セッコ!セコー!
(だって百円だと高額だから心無い人に盗まれちゃう…ゴニョゴニョ)←言い訳

撮影後、一礼して帽子を被り、その場を離れた。


そしてもう少し登って見えてきたのは…
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by moriyart | 2018-04-28 22:10 | 茅ヶ岳

その8(神津島)

感 想
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(↑Googleの地図でも神津島の浜の綺麗さが充分に確認できる。ホントにすごい!)

伊豆の島々を作るために7人の神様が集って話し合ったのがこの島で、名前の由来だとか。最初は『神集島』だったらしい。
なんと神々しい名前なんだろう。でも島の景色はホントに素晴らしく、名前に引けを取らない まさに神がかった島でした。最近の言葉で言うと『神ってる』←もう古いって

ただ、ほんとに坂が多く、隅々まで歩いて散策するなら一週間くらいの滞在時間が必要だ。一泊程度である程度廻る欲張りプランなら絶対に原チャリが欲しい。車でも自転車でもなく原チャリ。
狭い道でも機動力があり、停める場所も困らず坂道もヘッチャラな原チャリが最強だろう。

一応レンタルバイクもあるのでいつか来るなら今度はそっちを検討しようと誓った。

神津島の人々はあたたかい話し方をする人が多かった。まあ客人慣れしてると言えばそうかもしれないけど、島の人の方から自然に話しかけてくれて、なおかつやわらかい雰囲気なので、会話の後はなんかほんわかした気分になれた。あまり方言が気にならなかったけど、あえて話さないだけなのかな。

島の見どころもたくさんあったけど、メインの露天風呂と赤崎遊歩道が台風の被害による使用不可、通行不可はとても残念だった。でも今はここまで回復しているが、台風通過直後は島全体にとんでもない被害だったに違いない。島の方々が一生懸命ここまで回復してくれたと思えばモンクは言えません。きっとゴールデンウィーク以降のハイシーズンに向けて絶賛回復中だと思いますので陰ながら応援してます。

*********

伊豆七島巡りは今年で三年目で3島目。
神津島へ渡る前までは、今回超メインの天上山に登っちゃうから、今年でもう島を巡るのは終わりにしようか…なんて思っていた。
しかし神津島から帰ってきて感じたのはどれもそれぞれ性格が違って楽しい。だから別の島も見てみたい。やっぱり今年最後にするのはやめよう。そう思ったのであった。
御蔵島や八丈島は東京の港からしか行けないので、下田からのフェリーで行ける島は残り2つ。残念ながら『利島』にはキャンプ場が無く、宿泊するには必ず民宿に泊まらなければならない。なのでオレに残された島は『新島』だけになった。
新島はやや大き目な島なので歩いての散策はちょーっとキツそうだ。ここもレンタサイクルなのか、バイクなのか…まあ、ゆっくり調べますかね。
新島と聞くと20年くらい前によく聞いた名前だったかな…と、なんとなく思い出す。なぜなんだろうとちょっと調べてみたら…

・・・。

…あららそうなんですか。だから若い男女もそうじゃない人も新島へゴーだったんですか。今となってはそれが名誉だったのかはわからないけど、そんなリゾーティな歴史があったんだね。
今はそれが廃れてしまったかもしれないけど、その名残があるのかどうか実際上陸して確かめてみようじゃありませんか(どうやって?)

きっといい島、新島へは、絶対来年行ってやるぞー!


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神津島
おしまい








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by moriyart | 2018-04-07 12:29 | 神津島

その7(神津島)

神津島港を散策。
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西風さえ吹いてなければこっちの港から出航なんだけどさ。そうだとお店も近いし、レンタサイクル屋も近いし、観光地も近いんだけどなぁ。まあしゃーないね。

朝メシを食べてないから何か食べよう。一食ぐらいはその島のモノを食べたいし、なにより去年の式根島で出逢った兄ちゃんの言葉
『キャンパーは自分で持ってきた食料を食べ、無料のキャンプ場へ泊るから、島にお金を落とさない』
の言葉に反省して、少しでも島でお金を使う様にしている。

港にあった『よっちゃーれセンター』という食堂に寄った。
食堂は2階で、上がる階段の壁にメニューが貼ってあったので吟味した。神津島産の魚を使っているということで漬丼定食にしてみた。
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開店直後ということでお客第一号だった。
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ゆえにあまり待たずにすぐに運ばれてきた。
つい最近まではお店での料理を食べる前に写真を撮ることにかなり強い抵抗があった。(自分で作ったモノや山メシやビールなんかは別)
最近は店側が認めてること多く、なおかつみんなあたり前の様に撮影している。もうここまでくると新しく定着した文化なんだと自分へ言い聞かせ、石頭で古臭い自分からブレイクスルーするために初めて店ごはんを撮ってみた。
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2番目に入ってきたカップルにも食事が届くとあたり前の様にスマホでパシャパシャ撮っていた。ホントもう文化だね。
オレが古臭いんだろうなぁ…。
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車の運転まで半日以上先なので島なんとかゴニョゴニョ…というゴニョゴニョ…飲料も飲んでみた。味はへぇ~って感じ。

漬丼、お吸い物やところてんなど、海のモノ満載でおいしかった。ファミレスなんかで食べる海鮮モノとは違って、なんか味もリアル系。『さかなです!』主張感がハンパ無い。小骨とかもバンバン入っていてある意味食べ応えがあった(笑)
『明日葉』の揚げ物もあった。伊豆諸島で出てくる料理といえばやっぱりこの明日葉の印象がある。味はけっこうクセがあって、苦手な人もいるかもしれない。
明日葉の名前の由来は「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」からなのだとか。

それってただの雑草…いや、なんでもない。
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完食です。いやーうまかった。歳とったせいなのか、最近はお魚大好きです。

『よっちゃーれ』センターから出て『まっちゃーれ』センターの裏を見るとバスが停まっている。
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運ちゃんに聞いたら20分後に三浦港(船が来る港)へ向けて出発するそうだ。
船着き場にはあまりにも早く着いてしまうが、またあの坂道を1時間以上歩くのは もうこりごりなのでこのバスに乗っていく事にした。
そうと決まれば自転車を返却しないと。立ち漕ぎでレンタル屋まで向かい、返却後、早歩きで帰ってきた。

バスまで帰ってきて乗車。
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三浦港まで200円。運ちゃんはぶっきらぼうなしゃべり方で、なんか海の人っぽい感じ。
結局オレ以外は乗らず、オレのみを乗せて三浦港まで向かっていく。

三浦港に到着。
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船が出発するまで2時間近くもある。どーすんのよこの時間。
しかたないので港のすぐ横にある多幸浜を歩いて散策した。
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ってか、海が超超超キレイ。なんなんだこの透明度は。そしてなんでこんなに鮮やかな水色なんだろう。やっべー、夏に超泳ぎたい!でもさすがに混み混みなんだろうなぁ。
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3月だけど週末なのにこの砂浜にはオレしかいない。まさにプライベートビーチ。全裸いけそうか?おまわりさんコイツです!
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それでも20分ほどで飽きてしまい、今度は港を挟んで反対側の漁船がたくさん係留してある場所を散策した。
近くの空き地で数人のおいちゃんおばちゃんが魚網のメンテナンスをしていた。
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入り江の様な場所なので波が静かだ。
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5月くらいだったら本気で入ってしまおうかと思った。すぐ後ろに無料のシャワーも更衣室もあるし。3月で海水浴だとただの変態になってしまう。
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ここも20分で飽きてしまったが、近場に観光地も無く、自転車も返してしまった後なのでじっとしていた。
いやでもね、ヒマでやることが無いのも、それもまたイイもんだよ。


14時前、帰りのフェリー『あぜりあ丸』が姿を現した。
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ここで天上山で会った兄ちゃんと再会してまた話した。
兄ちゃんも最後はやることが無くなって車の中で寝ていたそう。昨日の晩からの風でテントの中でほとんど寝れなかったから寝不足だったとか。
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岸壁に若い子達が大勢いる。高校生?いや中学生?
誰かを見送るのかねぇ…なんて兄ちゃんと話していた。
船が接岸してタラップを掛けたらその子たちが紙テープを伸ばし始めた。
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そういうことか、誰かとお別れっぽい。映画とかテレビで見た事あるけど、船の別れの紙テープは生まれて初めて見るよ。これはちょっとしっかり見たいぞ。
船内に荷物を置いてから、2階のデッキに行って上からその様子を見ていた。オレの他にも見慣れぬ光景を見ておこうとギャラリーがデッキに集まってきた。

お別れで船に乗った人は1階のデッキにいて見えない。別れる人はどんな人なんだろうなと思っていれば、子供が『先生!』と言った。
なるほど!3月だしね。異動転任するんだろう。
んー?神津島は東京都だから、乗るんだったら東京行きの『さるびあ丸』に乗りそうなもんだけどなぁ。下田行きに乗るには、なんか理由があるのかな?まあいいか。いいモノ見れそうだし。

汽笛と共に出航。
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手を振り、『せんせー!』と声を上げる子供達。船が岸壁から離れるとテープが伸びていく。

フェリーがかなり岸壁から離れてもまだテープが伸びていく。意外に紙テープって長いのね。
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テープが末端まで伸びると海にハラハラと落ちていく。2階デッキから身を乗り出して下のデッキをのぞくと先生と思われる女性がテープをグルグル巻いて海中から引き揚げていた。量がすごいのでサッカーボールくらいになっている。

船が進みだすと子供たちは走って追いかけてきて、岸壁の先っぽまで来た。
いちばん最初に到着した子の姿が、まさに〇ンシャイン池崎のコスプレで絶叫しながらネタをやりはじめた。
ひととおり何かを叫んだあと、最後のキメゼリフ。

サンシャイーーーーーーーン!!〇!
ボコ!(モーション付き)
イェェエエエエエエ!!!
ジャーーーーーースティス!!

全てのモーションも完璧にキメた。やっぱ若さってええね。
その子はもちろん1階のデッキにいる先生に向けてやってるんだけど、船はちょっと離れ始めているので2階にいるオレにも目が合っている様にも見える。
もう笑いがこらえきれなくで大爆笑してしまった。素直にすごいし楽しかった。何よりほとばしる若さが羨ましかった。
その直後、なんと子供達は次々に岸壁から海に飛び込んだ。浮かんできた子供たちは海の中から手を振っている。
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すげー!船が接岸する場所だから水深はとんでもなく深いし、陸まで相当泳がないと上陸できないのに…。

さすが島の子。たくまし過ぎる…すごすぎる。
一緒に見ていた山で知り合った兄ちゃんと二人で感心していた。兄ちゃんは、『東京だと間違いなく警察に注意されちゃうよね』と苦笑い。
…確かに。下船監視のための警官もすぐ横にいるんだけどスルーしている。

でも兄ちゃん、ここも東京だよ。(突っ込もうとしたけど、黙っておいた)



…こんな離島なのに池崎のコスプレはどうやって入手したんだろう…。

しょーもない謎が残った。


港の人影が見えなくなっても天上山は まだ大きな存在感を発していた。
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島の岬を越え、ぐるっと回り込むと、岬が天上山をブラインドした。
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それを見ていたら急にさみしくなった。ああ、もう帰るんだ、もしかしたら二度と来ないのかもしれない…と。

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しばらく島を眺めていたが、島から離れてほとんど海しか見えなくなったあとに船内に戻り仮眠をとった。

小一時間寝たのかな。目を覚ました時の船の中の雰囲気で、『もう下田に近いな』というのを感じたので身支度をしてデッキに出た。
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おなじみのリアス式海岸。ただいま、本州。ただいま、静岡県。


夕方、無事に下田に帰って来れました。(テントは無事じゃないけどさ)
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いやぁ、楽しかったよ。
by moriyart | 2018-04-07 12:22 | 神津島

その6(神津島)

8時40分、『天上山』山頂へ到着。572メートル。
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登山口からは1時間40分で来れるというお手軽な山です。

さっきまでいた人達はすでにいなくなっていて、他に誰も山頂にはいない。見下ろすと、先ほどの人達は表砂漠を歩いていた。
しかたないのでセルフで撮った。
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風がちょっと強いのでしがみついてるイメージで。

山頂から見下ろす。
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人が住んでいる所はホントに島の一角で、それ以外は自然が多いイメージ。でもいいところだなぁ。

山頂標識の上に何かあると思ったら、
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竜がいました。
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竜にちょっとしたお願いをしてから山頂をあとにした。
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山頂から下り、テーブル上の場所から下山道の分岐で、家族への安否LINEを打っていたら、前方から登ってきた兄ちゃんに声をかけられた。
『フェリー乗ってましたよね?』
あー思い出した!この兄ちゃん、車でフェリーに乗った人だ。少し話した。

前にもここ神津島へ写真を撮りに来たのだが、その時は徒歩で廻ったのだそう。道のりがありすぎるのと やたら坂が多いので凝りてしまったとのこと。なので今回は自分の車をフェリーに乗せて車で回ってるんだそう。

いやぁ、リッチだなー!
フェリーに車を乗船させるって確かいいお値段だった気がするよ。うらやましー!
その兄ちゃんは別のキャンプ場でテントを幕営していたらしいが、なんとその兄ちゃんのテントも風で破れてしまったんだとか。
『捨てて帰ろうかとおもったけど、地元で捨てます』
マジすか、捨てるんかい!ますますリッチだなー!

会話の中でオレのこの後の行動を話した。自転車で一度船着き場に大荷物を預けてからレンタサイクル屋へ自転車を返し、徒歩で船着き場まで数キロ歩いて行かなければならないと言ったら、『乗っけていきますよ』と言ってくれた。
いやいや、お金や気持ちに余裕がある人って見ず知らずの人にも寛容なんだね。オジサン驚いた。
遠慮しながらも、拒絶までしてしまうと失礼なので、『この後どこかの道で歩いているオレを偶然見かけたら拾ってください』とお願いして、オレは下山、彼は山頂へ向かった。

途中、トイレがある広場に彼のモノと思われる車が停まっていた。
トヨタのデカいクロカン車でリアにフューエルタンクやミリタリー柄のカバンを背負っている超ラグジュアリーな車だった。

あ…オレより人間も職業も数段格上なんだろう…とため息が出た。←ひがみ


9時半、下山完了。
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2時間半で行って帰って来れるなら登山と言うよりハイキングだなコリャ。でも超たのしかった。
一時はもう山は登れないのかと絶望したけど、やっぱり好きなモノは好きなので続けていこうと誓った。

登山口から天上山を見上げる。
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短時間で行って来れたけど、こう見るとけっこう遠い。でもこんなにすぐ下りて来れるなら山の上を砂漠を含めて全部廻ればよかったなー。

自転車とザックをつないでいるワイヤーロックを外していると、ワンゲル部らしき集団が登ってきた。
そういや昨日キャンプ場で騒いでいた連中だ。高校生くらい?結構な人数だ。

自転車にまたがって出発。
坂を下っていく。ここへ来るときはずーっと上り坂だったから、今はずーっと下り坂。頑張ったあとのご褒美だ。スピードが出過ぎるので常にブレーキを握った状態。
坂を上ってくるワンゲル部のまなざしが怖いので知らん顔で下る。


港まで来た。
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予め乗船券を買っておいた。その時に大荷物をどこかに置きたい事を聞いたら事務所の中に入れてくれた。ここなら安全だ。
待合室の中は東京行きの客船『さるびあ丸』に乗る人でにぎわっていた。

自転車に乗って待合所を出るとすぐ上り坂。
この島で自転車を乗ると、乗ってる時間より下りて引いてる時間の方が多い気がする。
坂の上の展望台から港が見えた。客船『さるびあ丸』が入港してきた。
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港の中で転回している。
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もし、今日、風かなんかの影響で下田行きのフェリーが出なかったら、この客船に乗り、大島で下り、稲取行きのジェット船に乗り換えて稲取から電車で下田まで行く帰り方を提案されていた。
乗った事が無い船だから、ほんのちょっとだけ乗ってみたい気もした。

4.5kmの道のりの半分の上り坂を自転車を押して歩いて、半分の下り坂を乗って走って やっと反対側の湾まで戻ってきた。
休憩がてらキレイな海を眺めていた。
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by moriyart | 2018-04-07 11:58 | 神津島

その5(神津島)

全ての荷物が入ったザックを背負い、自転車に出発。しばらくは海岸線沿いの道を走る。海からの強風で岩に打ち付けられた波の飛沫が道路まで飛んできて霧吹きにかけられたように濡れる。まあ荒波の景色もいいもんだと気を取り直してペダルを漕ぐ。
しかし残念ながら自転車に乗れたのは海岸線沿いのみで登山口へ向かう道を曲がった瞬間からけっこうな斜度の上り坂。
自転車から下りて、自転車を引いて…というか押して登っていく。背負っているキャンプ道具が重めなのでズシっと肩にくる重量。

住宅街を通り過ぎると、田舎の農道の山道みたいな感じになった。
ってか、こーんなに坂ばっかりだから普通のママチャリよりアシスト付きのレンタルの品ぞろえにすればいいのになぁ…。
他人事っぽく思うが、それは資本金が必要ってもんだ。そう考えると式根島のレンタサイクルはあんなにアシスト付きがあったからすごいと言えばすごい。

7時過ぎ、登山口に到着。
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防犯的にあまり意味を成さないが自転車にワイヤーロックでザックを留めた。まあ全部持ってかれるよりマシかな。
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必要なモノだけを詰めた小さなアタックザックを背負って、いざ天上山山頂へ向けて出発!

登ってしばらくはよくあるお馴染みな登山道の光景。
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それでもよく整備されていて擬木階段とかもあった。
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そうだね、天上山は登山というより観光客向けのハイキングと言うべきなのか。おそらくここを登る人たちの幾らかは街着のような服装で登るんだろう。

広い場所に出た。
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どうやら林道を通ってくればここまで車で来れる様だ。
キレイなトイレまであった。
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水洗だったけど、そこそこ標高もあるのに水はどうやって確保してるんだろう…。

広場の脇に『登山者ノート』が入っているポストの様なモノがあったのでのぞかせてもらった。
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これには笑った。
みなさんだいたい楽しそうな事を書いている。なので自分も記念にノートに書かせていただいた。
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杖というか棒の無料レンタルもある。
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広場から登るとまた普通の登山道。
もうわりと高い所まで来ているので、生えている木がだんだん低くなってきて景色が見えるようになった。
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登り始めの町があんなに遠く…。
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港に寄せる波が風の影響で白く泡立っている。まだ強風が治まっていない様だ。
とたんに今日の船が出るのか心配になり、スマホを取り出して東海汽船のページの『本日の運行予定』を確認した。
『神津島 〇』
どうやら出航できるようで一安心。
スマホをしまい、山頂へ向けて歩き出す。

そういや太陽はどこへいったんだろう、今日は日光に当たって無いなと気が付いた。どうやらここは山の西側斜面を登っている様で、東からの太陽をずっとブラインドしている。山頂まで行かないと陽の光を浴びれなそう。
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8時ちょっと前、テーブル状の山の上まで来た。
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テーブルの様な、山の上が平たく広大な形なので全部回るには2時間かかる。そこまで時間はとれないので半分だけ、無限マークの形の散策道の∞の半分の〇だけを歩いて行こう。天上山の最高地点がある方をね。
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天上山は火山だ。火口がいくつもある為、このような形になったとか。
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カルデラとまではいかないけど、山の上に池があった。
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『ババア池』のアの文字が消されている。
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お年頃のマダムの怒りを買って消されてしまったのだろうか。

360度展望ができる場所から見まわすと、遠くに人の気配が。
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あそこが天上山の最高地点なんだろう。
さっきまでずーっとひとっこひとり誰もいなくてこの山にオレだけなのかと心配したけど、人の存在を確認すると急に安心するようになった。

それでは最高地点へ向かいましょうかね。
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途中、地元の学生が描かれたと思われる看板があっちこっちに立っていて、見るとどれもほっこりする内容なので見ていて楽しい。

最高地点へ向かう分岐から見下ろせる『表砂漠』
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丸太ベンチやテーブルがたくさんあって休憩することが出来そう。本気で行こうかと思ったけど、時間もかかりそうだったのでパスした。
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大島にも砂漠はあったけど、ここにも砂漠と呼べるものがあったんだ。
日本に唯一 砂漠と呼べる場所がなんと東京都にあるなんて、やっぱりロマンだなぁ。
※鳥取砂丘は気候的に砂漠とは言えないらしいです。

そして、ついに天上山最高地点へ向かう道に取り付く。


.
by moriyart | 2018-04-07 11:49 | 神津島

その4(神津島)

キャンプ場へ帰ってきた。
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段々の防波堤なのかな?それに腰を下ろし、買ってきたビールを開けてグビッと流し込んだ。
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西日がキラキラ海面に反射してまぶしいながらもキレイだった。

さっそく夕飯の準備。
今夜は炊き込みご飯と焼肉。
コッヘルに無洗米と水と炊き込みご飯の素を入れて、アルコールストーブにかけておく。
炊けるまでの間、ミニグリルでバーベキュー。
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豚バラ串とウインナーと牛バラ。焼肉を食べつつ、持ってきたウイスキーの水割りを流し込む。(もうアル中って言っていいのかも)

つまみの焼肉を全部食べ終えた頃、隣のテントの女性が『キレイ!』と声を上げた。
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顔を上げて沖を見る。日の入りだ。本当にキレイ。
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明日もきっといいことがあるよ。自分に言い聞かせた。

陽の落ちた薄暗い空を眺めながら、炊きあがった炊き込みご飯を食べた。ちょっとおこげが多すぎかな。
焦げてるところが水分抜けすぎて噛んでてボリボリ音が鳴る。縦に細長いコッヘルに二合もの量を入れたので火が全体に通りづらかったのかな。ちょっと失敗。まあおいしいけどさ。

明日の朝めし用に炊き込みご飯を半分残し、それ以外の食器類を炊事場で洗い、コンクリートの上に伏せて乾かす。

まだ酔いと腹に余裕があったので暗い海を見ながらウイスキーを飲んでいた。(飲みすぎ)
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波打ち際に腰かけ、穏やかな波の音を聞いていると、炊事場からワンゲル部の学生が調理している声が聞こえてくる。課題なのか知らないが、燃料を現地調達しなければならないらしく、燃えそうな木材や枝などを大捜索している。オレのテントのすぐ近くに来て、置いてあるわりばしに一瞬 手が伸びそうになっていて笑ってしまった。 ある男の子は『無い…無い…』と取り付かれたようにつぶやきながら必死に焚き木をさがしている。ま、がんばってね(他人事)
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その後、テント内でスウェットに着替えてから歩いて10分くらいのところにある温泉へ向かった。
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本当は水着で入れる大露天風呂もあったのだが、台風の被害で修理中で内湯のみだ。受付のおじ様が『申し訳ないねぇ』と言う。
あったかい話し方をするおじ様と少しだけ世間話をした。

身体を洗い、深い湯船に浸かり、ふんぞり返って天を仰ぐ。
『あ゛あ゛~~…』
おっさん調の吐息を漏らす。だって気持ちいいんだもん。

温泉内は空いていて、自分も含めて3名ほど。
今、洗い場に入ってきたおっちゃんが体を洗い始めた。
オレは天井を見たり、建物の造りを見たりしていたが、そのおっちゃんが3分くらいずーっと股間だけを洗っているのが妙に気になった。まあ、それも島の風景(ナゼ)

じっくり温まったあと、テントに帰り、特に夜更かしすることも無く寝袋に入って寝た。




…明け方近く、風が強くなり始めた。
海から吹き付ける風にテントがバタバタ音を立てるが、連続音で心地よいリズムなので眠りの妨げにならない。気温もそんなに低くないので快適に眠ることができた。



午前5時。スマホのアラームが鳴る。
アラームを止めて、テントの入り口のジッパーを開けて外をみるもまだ暗い。もうちょっと寝るかな…と二度寝をする。
ただ、風がやけに強いなと感じた。

30分後もう一度目を覚ます。風がさらに強くなっていた。今回ばかりは天気予報は外れずに、週間天気で見た風速10メートル以上の風が吹いている様だ。頭に不安がよぎる。

船は出るのだろうか…

テントから出て海を見れば、遥か沖まで風による白波が立っている。
スマホを取り出し、天気予報サイトを見てみる。この後 天気図を見る限りでは風が弱くなりそうなんだけどなぁ。
このままテントを張りっぱなしにして天上山へ登ってきてしまおうか。そう思いながらフライシートに手を着くと、ベタッとしている。
どうやら潮が風に乗ってテントまで届いている様だ。こんな様子じゃ山から下りてきたらテントが塩で真っ白になってしまいそう。それこそメンドーなので、今撤収してしまおう。

風向きは海からの一定方向。
んなら、風上のペグだけ残しながらテントを分解していこう。

これがいけなかった!


12本のペグの風下側から徐々に抜いていく。最後は本体下部の4本のみになった。それでもなんとかなりそうな感じだ。ここでテントの中にモノを詰めて重くなっているザックを入れておいた状態でテントポールを抜けばカンペキだったけど、手を抜いてしまった。典型的な横着。
ペグは風上側の2本だけになった。さあ、ポールを抜こうかと思った瞬間!

突然横からの突風。
あっという間にテントは地面から剥がされ、モーレツなスピードで舞い上がった。白馬岳のテン場で見た飛ばされた誰かのテントはゴロンゴロン転がっていったが、今回はまるで凧の様に空中に飛び上がっていった。

しまった!
あわてて追いかける。幸い海では無く道路の方へ飛んで行くも尋常じゃない速さで飛んで行くので追いつく気がしない。
気が付くと、道路標識に向かって一直線に飛んで行く。止まるか?
テントは標識上部の小さい四角い方の標識に引っかかった。そして

バリッ!

…と、いや~な音を立てて止まった。
遠目に見てもフライシートが破れているのが見えた。
やっちまった…一気にテンションダウン↓↓↓ 
標識からテントを剥がし、フライシートの破れた個所を確認。あーあ…。
本体の方も破れがあるのか確認したが、どうやら本体の方は難を逃れたらしい。

ダメだよなー、横着をしちゃ。山だったらテントは谷底へ落ちていただろう。そうなると生死にかかわるからなー。
しっかり反省をしよう。風をなめちゃダメだな、ホント。 トホホのホ。
帰ってからリペアシートで修理かな。ついにオレのテントもツギハギデビューか…はぁ…。

気を取り直して行こう。
強風が吹き荒れる中、テントを撤収し、他の荷物も含めザックにパッキングをした。
朝食を作ろうと思ったが、この強風ではガスストーブですら炎が暴れて加熱ができないだろう。
昨日作った炊き込みご飯も下の方はおこげと言うより『炭』の様になっていて食べると味がまさに炭。まあ、醤油や調味料が焦げてるから白米より炭っぽくなっちゃうのは仕方がない事なのか。
なので米を一粒口にして、申し訳ないが処分させてもらった。

テント破損、朝めし食べれず。気分はどんより。
気持ちを切り替えなきゃと思いながらもかなり落ち込み、いじけていた。

(あのとき、ああしてれば…)
(あのとき、横着しなければ…)

女々しいなぁ…。


.
by moriyart | 2018-04-07 11:29 | 神津島

その3(神津島)

自転車に乗り、海岸沿いをしばらく行くと、本日の寝床『沢尻キャンプ場』に到着。
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ガラガラなのでテキトーな場所を選んで幕営した。
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テントのすぐ後ろに櫓があるので登ってみた。
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海水浴客を見守る監視員用なのかな。見晴らしがいい。
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大荷物をテントの中に入れ、自転車に乗り、島内の観光に出発した。

すぐ近くに『温泉保養センター』があった。
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海側に水着で入るだだっ広い露天があるので水着持参で楽しみにしていた

…が、

閉鎖している。ガーン…。
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どうやら去年の秋に来た台風で壊滅的被害を受け、絶賛修理、改修中らしい。知らなかったよ…。
でも内湯の方は入れるらしいので、夕めし食べたら入りに来よう。
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また自転車に乗り、海岸線を北上していき、島らしい海の景色を楽しんだ。
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島の有名な場所、『赤崎遊歩道』が見えてきた。
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自転車を停めて歩いて行く。
入り江の岩場に張り巡らされた木道が圧巻だ。
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海への飛び込み台がある。
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夏はここから海へダイブする人がいるだろう。絶対楽しそうだ。
オレも奇声を上げながら飛び込みたいし、飛び込んだおねえちゃんが陸に上がった時の水着のお尻の食い込…ゲフンゲフン、いやなんでもない。

その先は立ち入り禁止だった。
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どうやらここも台風で破壊されて大きな被害がでているようだ。観光シーズンの夏までには直せるのだろうか。
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その先の木道も途中が高波によって破壊されていた。すごい被害だったんだね。
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来た道を戻り、キャンプ場を通り越し、神津島港の方へ向かった。
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観光スポット『水配りの像』
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神話で、伊豆諸島の7人の神様が ここ神津島へ集まり、各島々への水の配分を決める会議をおこなったとか。その時の様子の像なんだそう。
ちなみに神話では、その討議の結果、翌日の先着順で水の配分を決まることになった。翌朝一番に到着した御蔵島はたくさんの水をもらう事ができ、寝坊した利島にはほとんど配分がなかったので、利島の神様が怒り、わずかに残った水の池に飛び込んで暴れまくったためにその水が飛び散り、おかげで神津島のいたるところで水が湧き出るようになったんだとか。

リアルな各島の水事情では神津島や御蔵島は湧き水など豊富だが、利島や式根島などの真水が豊富でない島は、隣の島から送水してもらったり、『海水淡水化装置』を使って水不足を解消しているんだとか。
静岡では飲料水の不足なんて考えた事なかったけど、小さい島なんかは確保に大変なんだろう。水事情、大変です。

その後、郷土資料館に向かった。
到着が15時40分で閉館は16時。自分としては仕方ないので20分でササっと見るつもりだったけど、受付のかたが『16時15分くらいまでいいですよ』と言ってくれた。
オレの為に残業させてしまうなんて申し訳なくて謝りっぱなしだった。撮影してもいいですか?と聞けば、OKとのこと。
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閉館間近なので、あたり前だがオレ以外に誰もいない。
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ゆえに集中して見学できた。
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大きな博物館ってワケじゃないからざっと見て回ると、結局16時ちょうどに受付に戻ってくることができた。
『もっとゆっくり見ていただいてよかったのに』とおねぇ様がちょっと残念そうに言う。

さて、キャンプ場に戻って夕めしでも食べようかね。 …と、そのまえにみやげ物屋に寄って大事な大事なおビール様を買って自転車のカゴに入れて温くなる前にダッシュでキャンプ場へ向かった。



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by moriyart | 2018-04-07 11:27 | 神津島