人気ブログランキング |

どこかに行きたい

moriyart.exblog.jp

<   2019年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

その4(山伏)

記 録

活動時間:9時間09分
移動距離:15.5 km
高低差:1,180 m
累積標高(登り/下り)
1,963m / 2,002m
カロリー:2828kcal
e0284726_23285112.jpg

感 想

この山は一月くらいまで『次なる山候補』に入っていた。梅ケ島ゆえに道路の路面凍結があるんじゃないかと慎重に情報を集めてたんだけど、あるときガッツリ降雪したことで登頂を諦めた。
春になったら登ろうと思っていれば、4月あたりの他の人の山伏の山行記録を見てみると、
『登山道は雪解けでぐちゃぐちゃ』
という表記が多く、ちょっとヤダなと思ってしまったのである。
さすがに5月ともなれば雪解けはほぼ済み、登山道も乾くだろうと予想すれば まさにビンゴでした。ぐちゃぐちゃな場所はほぼ皆無でした。気温も暑すぎず寒すぎずで、快適な山行をすることができて良かったです。

モンベルで店員の兄ちゃんと話したときに、『最近、山伏に行かれるかたが多いですね』と言ってたけど、聞く程はいなかったような気がする。まあそれはオレが行動を開始する時間が早すぎたんだろう。お昼に合わせるように行けばきっとたくさん人がいるんだろうね。

山伏の山頂から南アルプスや富士山、折り重なる低山の山々を眺めることができるので展望はいいね。でもどっちかっていうと、オレは荒々しい大谷嶺の方が好きかな。遠くまで折り重なって見える山々と、ダイナミックな大谷崩のコラボがたまらなくイイです。岩々してるのが好きだもんでね。これはしゃーない。

オレ的には『大谷嶺』でも『行田山』でもどっちの名前でもいいけど、相手の名前が気に入らないからって、相手の看板などを傷つけるのは絶対ダメな事だと思う。2000メートルも登ってくる人だから山好きな人なんだろうけど、山好きにもそういうことをする人がいるってことがとても悲しいです。 いや、きっとそんな人はいないはず。絶対に妖怪のしわざだよ。なんだ妖怪か。よかったよかった……はぁ…。



今年は春に大量の雪が降ったせいで、あちこちの山の雪解けが去年より遅れているらしい。そろそろ岩稜帯のある高山に登りたい気分なので、焦らされてるみたいですごくもどかしい。
しゃーないからアルプスを登るのを夢見て今日も走りますかね。山トレじゃ。


早く来い来いアルプスの雪解けー

e0284726_23303049.jpg

山伏
おしまい







.
by moriyart | 2019-05-18 23:29 | 山伏

その3(山伏)

11時6分、『大谷嶺』山頂に到ちゃ…
e0284726_23211532.jpg

って、アレ?『行田山』ってなに?
スマホを取り出して調べようにも圏外なので無理だった。

その行田山の看板の下に崩れた標識らしきものが…
e0284726_232266.jpg

文字の雰囲気から『大谷嶺』って書かれてあったっぽい。


のちに帰ってから調べてわかったことだが、
ここ大谷嶺という名前は静岡県での呼び名で、山梨県での呼び名は『行田山』なんだとか。標高が2000mなので西暦2000年の時に話題の山になったらしく、その時に山梨県が建てたと思われる木製の大きな山頂標識もある。
e0284726_23225484.jpg

しかし、その山名の書かれている場所が石か何かで削り取られていて山の名前がわからなくなっていた。
e0284726_232356.jpg

オレの勝手な思い込みなんだけど、
今までずっと大谷嶺としてあった山頂に、2000年になったとたん山梨県が『行田山』の山頂標識を立てたから怒った大谷嶺派の人間が文字を削ったんじゃないかな。
『あとから主張』が気に入らなかったんじゃなかろうか。

…だとしても、物を壊したりするのはやっぱダメだ。そういうのはやっちゃダメなんだよなぁ。

『大谷嶺』と書かれた山頂標識も崩れ落ちているのは、まさか報復されたのか? …いや、きっと風のせいだよ。そうであって欲しいなぁ。


行田…いや大谷嶺の標高は1999.7メートルなんだとか。2000まであと30センチ足りない。
どうしてもミレニアムにこじつけたかった山梨県が作ったと思われる高さ30センチの岩のモニュメントがあったのは、ちょっと笑ってしまった。

ずいぶん必死だな!…と。


山って全国的に見ても県境にあるのが多くて、同じ山でも県によって名前が違う山が他にもあるんだよね。この山が特別ってわけでもない。
世界的に有名なあの山でも『エベレスト(英)』『チョモランマ(チベット)』『サガルマータ(ネパール)』と3つも呼び名があるしね。ま、しゃーないか。


山頂にいた時はそんな争いを知る由も無かったので、平和な気分でバカっぽくセルフで写真を撮った。
e0284726_23242415.jpg

オレの後ろは大谷崩なので踏み外したら大ケガします。
こんな感じ。
e0284726_2324392.jpg

おっと間違い、ケガじゃ済まなくて死ぬわ。


その大谷崩から視線を上げると静岡の山奥の折り重なる山々が見える。
e0284726_23244838.jpg

梅ケ島方面を見ているって事で合ってるだかしん。
人が住んでいる集落のようなモノがまるっきり見えない。だから電話が圏外なのか。
自分は今、人里からあまりにも離れ、一人きりではとても生きていけない超禁断な場所にいるのか…と改めて思った。ちょっと恐怖を感じたほどだ。他に誰もいないしね。

今12時。山伏で昼メシを食べずに来ていたら10時くらいだろう。
平らだし景色いいからここで山メシ食べても良かったけど、どんな場所か来るまで知らなかったし山伏で食べたのも悪くなかったので結果オーライとしましょう。もし次に来たのならここで食べればいいじゃん。


さて、帰りますか。
e0284726_23251516.jpg

今日はなんかいつもと様子がおかしい。気を抜くとケガをしそうな雰囲気がムンムンする。
そこで山登りを始めてから7年。初めて『気合い入れ』みたいなのをやった。

両手で両頬を叩き、(しっかり気を持て)
両手で両腿を叩き、(雑に歩くな)

えーとえーと他は…

片手で股間を叩いた(父親だろって事で)


…おもいっくそバカみたいだな。


バカみたいだけど、意識するってぇのは大事で長時間の中で『ちゃんとした気を保つ』という名目でのルーティンとして見れば、いいんじゃないかな?

その気合い入れのおかげあってか、『新窪乗越』まで下りてこれた。
e0284726_2326690.jpg

でもまだまだこの先長いので、改めて気合いを入れ直す。(さすがに股間は省いたぞ)

新窪乗越から下へ降りた。
e0284726_23261850.jpg

ちょっと待て!道というか、完全に大谷崩の崩落地の中じゃん!こんなとこ歩けるの?ってか歩いていいの?
斜度もかなりあるのでヘタしたら落石を起こしそう。ってか落石よりか崩落を起こしそうな斜度だ。
転んだら滑落しそうなのでかかとを斜面に突き立てて下っていく。ズブズブとかかとが潜るので滑ることが無いうえに衝撃を吸収して膝にやさしい。思ったよりかは歩ける。

そこから大谷崩を見上げる。
e0284726_23263161.jpg

宝永の大地震で崩壊したんだったのなら、南海トラフでさらに崩壊するなんて充分にあり得る。どうか今、地震が起きませんように…。逃げ場が無さ過ぎて笑えるほどだ。

その後は林の中に突入し、しばらく下る。
そろそろ飽きてきた頃にコンクリートのようなモノが見えたので『道に出た!』と喜んだら砂防ダムだった…。軽くショックだった。
e0284726_23265588.jpg

とはいってもその後わりとすぐに道路に出ることができた。
e0284726_2327469.jpg

道路には出れたんだけど 駐車場までは1時間以上歩く。アスファルトだから歩きやすいんだけど路面が硬くて足にきた。
大谷崩の駐車場から時折車が下ってくる。その車をオレはきっと恨めしそうな顔で見ていたに違いない。


14時19分、駐車場に帰ってきた。
e0284726_23271375.jpg

いつも9時までには安否確認としてLINEをカミさんに送るんだけど、圏外でできなかったのでカミさんからのオレの安否を心配するLINEが入っていた。
県道29号まで出るとしっかり圏内になったのでそこで下山届と共にメッセージを送った。


さて、どこか銭湯でもいいから風呂に入りたいなぁ。




.
by moriyart | 2019-05-18 23:27 | 山伏

その2(山伏)

8時6分、『山伏』山頂に到着。2014m
e0284726_23115985.jpg

誰もいない。時間的に早いのかな。山頂に昼頃到着するのなら3時間早いのか。

しかたないのでセルフで撮った。
e0284726_23121088.jpg

山の名のプレートが太陽光を反射してしまい、山の名前がまるっきりわからん。コレじゃあ何の証明写真なんだかわからんじゃん。

時間もまだ全然早いし、3時間ほとんど休憩をとらずに登ってきたので思う存分休もう。ザックを下ろし、木の根に腰かけてゆっくりした。
ぼーっとしていたら一人の登山者がやってきた。その方は南アルプスが見渡せる場所で軽く食事をしたあと、オレとちょっとだけ立ち話をして早々に去っていった。
e0284726_23131520.jpg

また一人になった。
オレも出発しようかな…なんて思ったけど、たまにはガツガツせずに山頂でのんびりするのもいいかな…なんて、意識して座っていた。

『山伏全天球画像』


…そんなに腹へって無いけど、この先どうなってるかわからないから今食べちゃおうかなぁ…

この先に荷物を広げることができそうな場所があるのかわからなかったし、朝メシもコンビニで3時台に食べたので この時間に食べても別にヘンじゃ無いだろう。
そう思い、広場の隅の景色のいい場所で荷物を広げ始めた。
e0284726_23125479.jpg

無洗米0.5合にに水を入れ、吸水させている間、ボーっと真正面の雪をかぶった南アルプスを見ていた。
e0284726_23124668.jpg

南アルプス南部はまだ登ったことが無いため、目の前に見えている山の名前がどうしてもわからなかった。『聖岳』なのか…『茶臼』なのか…。いつか登るんだろうけど、南アルプス南部は非常にアクセスが悪いため なかなか機会が少ない。

ガスに火をつけたあたりでオレの後ろに誰か来て、その人も何かを火にかけて食事を作り出した。ド真後ろなので最初に挨拶をしてからは いちいち振り返るわけにもいかず、結局最後まで何を食べていたのかは謎のままだった。

ごはんが炊けた。
e0284726_23133396.jpg

0.5合なのでちょっと少ない。表面はとてもおいしそうなんだけど、ちょっとだけ見える底の方が なんか妙な雰囲気。イージーイージー、きっと大丈夫。

次に取り出したのはサバ缶。みそ味の方。
40才くらいから魚が急に好きになったんだけど、特にサバが好物になった。最初に好きになったのはサバの味噌煮で、次が塩焼き、最後に酢で〆たサバ寿司もなんかも好きになった。
なので『山頂でサバを食べてみたい』と今回思ったのである。

炊きたてごはんとサバ缶で…って最初は思ってたけど、どうせやるなら『魔改造』してみようと今回も思い立ったのである。
それは『サバ缶を玉子でとじて丼にしてしまおう』という魔改造だ。

そんな事をする人がいるのかななんてネットで検索をかけたら 当たり前の様にいて、レシピも普通にあった。
玉子でとじる分、塩気が減るので醤油でも足せばいいかななんて思って読めば、『めんつゆ』を足す人が多かった。
左手のパーに右手のグーをポンと落として『んなーるほど!』と、やたらなっとくした。 さすが主婦の味方、『めんつゆ』さまさまだ。塩気だけじゃなく、甘さや出汁感も加わるしね。

そんな主婦の知恵をオマージュして(パクリだなんて口が裂けても言わない)魔改造に取りかかる。

フライパンにサバ缶を味噌ごとを開ける。
e0284726_23142988.jpg

ぶつ切りで超立体的だったので、箸でほぐして平たくした。
火が通りかけた頃に玉子とめんつゆを入れて、玉子が半熟になったらごはんに盛る。
サバの皮の銀色と青色が思いっきり食欲を減退させるのでできるだけ皮が見えない向きでごはんに乗せた。
それでも見えてしまう場所があるので、きざんだ九条ネギをコラショと乗せた。

完成、『山のさばかんどん』
e0284726_23143633.jpg

『鯖缶丼』の表記よりなんとなく『さばかんどん』の方が、字だけだと何なのかわからなくて『得体の知れない感』があって好きだ。

とりあえずひと口…

あっウマッ!イケるじゃん!

…て、驚いてからのぉ~

ん?苦っ!なんだコレ?

~が、面白かった。
血合いの部分なのか皮の部分なのか定かでは無いが、サバ独特の苦みが口に入れてしばらくすると小さなウェーブとなって押し寄せる。
これを個性ととれば、おいしくて面白い食べ物なんだけどね。 ちびっこだとちょっと厳しいかな。
ずいぶん前のカツ丼の時、かけた九条ネギの風味が強すぎてネギ丼みたいになっちゃったけど、今回はサバの臭みを消す目的で あえて九条ネギにしたのが正解だった。
ネギネギしさがサバにちょうどよかった。

食べてくうちに、口の中で『ボリッ』と音がする。
ごはんを炊く時間を長くとりすぎて底の方のごはんの水分が飛んでしまった様だ。ぎぇえええ!ごはん炊くのを失敗したー!

食べてる途中から水気の飛んだご飯のせいでボリボリと音をたてながら食べた。これはかなり苦行だぞ。ちょっとげんなり。
最後にはギブアップをし、ごはんの固い部分だけを残してメスティンの蓋をした。

さばかんどんのお味は…ごはんの大失敗で40点。『山で食べたから補正』でも50点。ちょっと残念な結果に。
またいつか『さんまの蒲焼き』で食べたい。今度は玉子でとじずに白いご飯に缶詰から開けたそのままの蒲焼きで食べたいなぁ。絶対おいしいだろうなぁ。

そういやインスタント味噌汁を持ってきたのを思い出して口直しとして作って飲んだ。本当はさばかんどんを食べながら飲むつもりだったけど、忘れてたよ。
シェラカップに水を入れて直接火にかけて温めたんだけど、油断して熱くなった取っ手を掴んでしまい、やけどをしてしまった。

またやっちゃった…定期的にやるんだよね。あちぃし、いてぇし。


食べ終わって片付ける時に食器をビニールで3重4重に厳重に密閉した。
魚の…サバの汁がザックの中に染み出したら永久に臭いが取れ無さそうだからだ。
実際、帰宅してからフライパンを洗ったんだけど、何回洗い直してもサバのにおいが取れなかった。恐るべしサバ臭。

すべてをパッキングして立ち上がって忘れ物確認。
その場を病気の鶏みたいにくるくる回って確認した。(おいおい)

時計を見た。10時6分。
マジかよ2時間もここ山頂にいたんかい。山頂滞在時間の新記録かもしれない。
あ、もしかしたら時間が押してくるかもしれないぞっと。
e0284726_23155037.jpg

もう一度雪をかぶった南アルプスを見て、山頂から下った。


今回は山頂ピストンではなく、周回コースなので次なるピークに向けて進む。

山の北側ではまだ雪が残っていた。
e0284726_2316180.jpg

最初はこんなもんかななんて思っていたら、
e0284726_23161160.jpg

場所によってはワリと厚く残っていた。
ツボ足で充分だが、踏まれまくって磨かれたような場所もあり、スッテンころりんしそうなので慎重に雪道を下った。


次の目的地『大谷嶺』が見える場所まで来た。
e0284726_23162543.jpg

山伏から1時間強、歩いて来たんだけど なんだろう…なんか疲れてる。
体の疲れもそうなんだけど、なんか気持ちがノッてこない。『ここからあそこまで登らないとか…』


(帰ろうかな…)


一瞬本気でそう思った。
なんだろう、この楽しみ感の少なさは。それでもせっかく計画したし、山頂からの景色も気になるし、もうちょっとだけ進んでみよう…と、足を進めた。

大谷嶺の南斜面の山体崩壊してできた『大谷崩』のギリギリを歩く場所がある。
e0284726_23164242.jpg

めちゃくちゃダイナミックな景色だ。
大谷崩は1707年の宝永地震のときにできたもので標高2000mの大谷嶺の山頂から800m崩れている。崩れた土砂の量は東京ドーム100杯分なんだとか。なんかピンと来ない量だ。
『日本三大崩れ』のうちの一つなんだとか。他は長野県と富山県にあるらしい。
e0284726_23175870.jpg

そんな大谷崩の端の尾根のような場所を登っていくのだが、疲れているのか足元がおぼつかない。
そんな中、足を前に踏み出す時に、木の枝がつま先にまるでつっかえ棒の様になるときがある。つま先から前に真っ直ぐ地面に突き刺さる様な感じ。
踏み出せる足が前に出せないので体だけが前のめりに倒れていく。完全に倒れるまでに棒のつっかえが外れるか、足を動かしてつま先部分の引っ掛かりを解くことができれば『つんのめる』程度で済むのだが、最後まで突っかかったままだと倒れてしまう。

だいたいどこの山でも1回は起きる。何時間も歩く中で何千何万歩の中で偶然持ち上がった枝がつっかえ棒になることはある。それでも一回程度だ。
でも今回はそれが何度もあった。手を着く程倒れてしまうこともあった。幸いケガはしなかったが、一歩間違えば命にかかわるので なんかイヤな雰囲気だった。

疲れているのか、そうなりやすい地形なのか、絶妙な太さ長さの枯れ枝が多いのか…。


たまたまだ…と願いたい。




歳とったんだようるせーな!
加齢は足元から~ってね。


ヒィヒィ言いながらやっとのこと登り詰め、何やら看板が見えてきた。
e0284726_23171826.jpg

by moriyart | 2019-05-18 23:18 | 山伏

山伏

梅ケ島?静岡市だし、そんなに遠くないから余裕っしょ。

ちょっとした勘違いだった。ご近所の市だし、1時間ちょいで着いちゃうんだろうなんて勝手に思っていた。
午前3時に家を出発し、早く着いたら仮眠すればいいや…なんて思っていたが、どうやらそんな余裕は無い様だ。

空も白み、まもなく山行開始間際な時間に『西日影沢駐車場』に到着した。
いや、到着してない。オフロードの道を走るも、『ここかな?』と思う入り口にロープが張られていて入ることができなかった。
地図上では駐車場は登山口より手前にあるが、もう登山口を少し超えてしまった。絶対おかしいし、なんか違う。道もかなり悪路なのでオフロード車じゃないオレの車じゃ走行不能になる可能性もある。
路肩の広い場所で転回し、戻る。

よくわからないので かなり戻った場所の、だだっ広い河原に車を停めた。ここならどう考えても迷惑がかからないから大丈夫だろう。

5時ちょうど、車の鍵を閉めて山行開始。
e0284726_2342399.jpg

この河原には自分以外の車はいない。ちょっと離れた路肩に浜松ナンバーの車が停まっていたが、人の気配は無い。

川沿いの道を歩いていく。
e0284726_2343922.jpg

川の流れる音と、鳥のさえずる声が聞こえる。
車が走ってくる音が聞こえたので端に寄ってやり過ごした。はたしてこの車はどこまで行くのか。奥に駐車場が無かったら戻ってくるだろうし、あったのなら下って来ないだろう。
でもオレの車と違ってSUVだから思い切ったところまで冒険できそうだしなぁ。そんなことを思っていたらちょっと先にある河原の中にある道の路肩に停まっていた。
結局、ド広い平らな河原が道沿いにあちこちにあるので考えようによっちゃあ停め放題ってことなのかな。狭い道路の路肩に停めるわけじゃなくて、迷惑をかけないから安心して停めることができる。


さっきのロープの張られた場所まで来た。
e0284726_2345143.jpg

やっぱりここが『西日影沢の駐車場』の様だ。
どうして駐車不可になっちゃったのかはわからないけど、入れないんじゃしょうがない。オレの停めた場所が正解だったんだとなっとくした。

その先は道を川が横断してたりして とてもオレの軽じゃ走れなかった。
e0284726_23542.jpg

無理しなくてよかったよ。
足場屋が使う板が橋代わりで架かっていたので渡った。

本当の登山口に到着。
e0284726_2351323.jpg

ここから車が通れそうな管理道から山道に変わった。

沢沿いの道を登っていく。
e0284726_235214.jpg

沢からの高低差は付くが、基本は沢沿いを登って行った。ときたま登山道は沢を横断して対岸の道を歩く。

ちっちゃな滝があった。
e0284726_2353368.jpg

ちっちゃくても『○○滝』なんて名前を付けられて看板なんて建てられそうだけど、めずらしく無名な滝だった。

ちょっと開けた場所に出ると、段々になった石垣の様なモノがある。
e0284726_2354526.jpg

もしかして…『わさび田』なのかな。
たぶんそうだろう。伊豆なんかでこんなソックリなヤツをよく見たもん。

なんだかんだで結構広い。
e0284726_236015.jpg

たくさんの区画があったが、水は枯れ、風化し、過去の面影を語るのは石垣だけだった。


でっけぇ岩があると思ったら『安倍の大岩』だった。
e0284726_236990.jpg

看板がある。
『山歩きのあなたへ
安倍の大岩が倒れないように150年ほど前に我が立てかけた棒はだいぶ撓(しな)ってきたものの(笑)、多くの皆さまの支えの木々、ご協力ありがたく存じ候。あと2,3本を。これで200~300年は大丈夫と思い候。
では気を付けて行かれよ!』


そんなことが書いてあった。文中の(笑)の意味が なんかよくわからないけど、まあ言いたいことはわかるからオレもつっかえ棒をしようと足元を見まわす。
が、岩の近場の枝はだいたい拾われてしまっていて手ごろなヤツが無い。
e0284726_2364063.jpg

しかたないのでちょっと離れた場所にあった超短い枝を拾って岩の下につっかえ棒をした。
e0284726_2365042.jpg

こんなんで2~300年は もたんだろう、わはははは!


はっ!
(笑)とはこういう事だったのかッ!ヤラレた!(違うと思います)


車を出てからほとんどが沢沿いや谷沿いを登って行ったが、どうやら標高も上がり、沢の水も無くなり、谷の終点に来た。
e0284726_237862.jpg

視覚的にも『ここで谷が終わります』みたいな感じで、いよいよ尾根に出る感がすごいする。

ホントに尾根に出た。
e0284726_23191823.jpg

ここで本日初の登山者に会った。
話を聞くと昨日登って『山伏小屋』で泊ってきたんだそう。オレの車の近くの路肩に停めてあった浜松ナンバーの車のオーナーだった。
よく山伏に登るそうで、この先の道の状況を教えてくれた。その時に駐車場の話をしたんだけど、オレの停めた場所で正解だった様だ。
あんまり奥へ行くと悪路のせいでパンクするそうで、このかたも何度かパンクしたんだとか。よかったよ無理しなくて。


緩い傾斜の坂を上がっていく。
e0284726_23193336.jpg

木は生えているが、なんとなく広々とした雰囲気がする。山頂は近いかな。

木が少なくなって笹原の開けた場所になった。
e0284726_23194792.jpg

開けてるんだけど、丈の高い笹のせいで歩ける場所は登山道だけだ。

山頂標識らしい木柱が見えたと思ったら…
e0284726_23195731.jpg



.
by moriyart | 2019-05-18 23:07 | 山伏

その4(黒岳)

記 録

活動時間:5時間35分
移動距離:11.6km
高低差:960m
累積標高(登り/下り):1,061m / 1,465m
カロリー:1702kcal
e0284726_9401472.jpg

感 想

そういや河口湖周辺の山って、ワリとゴールデンウィークに来ることが多い。毎回早朝に到着するんだけど、その時間帯の駐車場はガラガラだ。無料なのにありがたい。
ある程度の時間になると観光地ゆえに混んでくるが、ありがたいことに山へは流れてこない様だ。なのでどこも激混みの中、ゆったり歩くことができた。

スカッと展望が開けた山歩きが好きなので、基本樹林帯のこの山は『ガマンの山歩き』になりそうだが、時折ちょこっとだけ開けたポイントに来ると ほぼ100%富士山どっかーん!になるので『展望の無いガマンの山』という気分を一瞬で帳消しにしてくれるパワーが その景色にはある。

もうちょっとだけアクセスがいいと、もっと人気になると思うんだけどね…普段人が乗らなきゃただの赤字路線だしね…バスの本数が少ないのはしゃーない。

今年の冬は1000m以下のクラスの山によく登りました。
高い山ばかりに目が行きそうだけど、低い山でも充分良い景色が見れるんだと再発見ができました。
低いゆえに行程も短くなるから重いモノも担ぎ上げることもできるしね。アイスが食べれて良かったよ。まだあとちょっとだけ買い置きされた食材があるんだよね。どうしようか。

でも そろそろ木々が一本もない岩稜帯を歩いてみたいなぁ。
アルプスの雪解けはまだかなぁ。


たのしみだなぁ。
e0284726_9433288.jpg

黒岳
おしまい




.
by moriyart | 2019-05-12 09:41 | 黒岳

その3(黒岳)

全てをパッキングし、その場をくるくる回って忘れ物確認。
一度 黒岳山頂まで戻り、縦走を再開した。


『破風山』を通過。
e0284726_932311.jpg

…たぶん山頂なんだろうと思うけど、山頂標識が地味だ。
e0284726_9324142.jpg
いや、地味と言うかショボイ。隣の黒岳なんかは三百名山で標識も立派なのに…ちょっと扱いが気の毒である。

尾根沿いを歩いていると、突然景色が開けた場所があった。
e0284726_9325032.jpg
なんだこれ、超絶景じゃん。黒岳周辺にはあまり無かったのに。へぇーすげぇな。

カメラ台があった。
e0284726_9325947.jpg

ので脊髄反射なみにカメラを乗せてセルフで撮った。
e0284726_933695.jpg

その少し先から麓への下山路を下りた。

しばらく下ると住宅街に出た。
e0284726_9331449.jpg

真正面に富士山ドーン。
ここに住んでいる人達には当たり前の光景なんだろう。富士山慣れ(どんな慣れだよ)しているオレでも『これはすげぇなうらやましい』と思ってしまった。
でももし噴k……いや、なんでもない。

里ザクラがまだ咲いていた。
e0284726_9334098.jpg
山の上なら まだわかるんだけど、里でも咲いてるってぇ事は、5月でも朝晩は冷えるんだろうなと思った。

河口湖の湖畔まで下りてきた。
e0284726_9335040.jpg

ここでスマホで下山届を出した。

ここからバスに乗って駐車場まで帰る。
e0284726_9335875.jpg

シャトルバス並みに一時間に何本も発着してるので、バスの時間を心配しなくて良かったのがイイ。

…にしても、中韓の人達の多さよ…。
最近は見慣れて言語をしゃべるのを聞かなくても見た目であっちの人だとわかるようになった。
この人、中の人かな…なんて思ったあとにチンタオチンタオ聞くと 嗚呼…やっぱりなってな感じになる。
韓の男たちはまるでスパッツと見間違えるほど細いスキニーをみんな穿いている。向こうの流行りなのか。いくらなんでもピチピチ過ぎだよ…。

路肩に腰かけて そんなあっちの人達を観察していた。観光客が10とすると中韓で7くらいいそうな勢いだ。
わざわざ人の多いゴールデンウィークに来なくても…なんて思っていた。(おせっかいな野郎だな、まるで爺さんじゃん)

バスが来て乗り込む。
なんだかんだでいちばんに乗ることができたので一番前の席に座った。
e0284726_9341178.jpg

2~30分遅れで運行してるんだとか。ゆえにちょっと運ちゃんがイライラしているのがひしひしと伝わってくる。
『すぐ発車しちゃいます?』の質問をしたお客さんに、
『すぐもなにも20分おくれてますので、どんどん発車したいでぇーす』
と、嫌味っぽく棒読み調で答えてイライラを抑えてるように感じた。

それが運転にも現れていて、加速はすごいわ、前にいる右折しようとする車を急ハンドルで左へ避けるわで、見ているこっちがハラハラする。

人だらけのゴールデンウィークを仕事している運ちゃんも大変だなぁと思った。今日の運行をすべて終了しないと帰れないから残業になっちゃうんだろう。そりゃイラつきもするわな。

バスに乗ってる乗客たちは観光地気分でみんなワイワイ楽しそう。
運ちゃんが嫌味っぽい返しをしようが、よろける程のハンドルさばきをしようが、ゴールデンウィークをエンジョイしていた。

うん、平常運転だわ。


16時ちょっと前、駐車場に帰ってきた。
e0284726_9342556.jpg

さて、どの道も混んでるんだろう。富士市のあの道嫌いだから300号線で52号までいっちゃおうかな。

さ、帰るか。








.
by moriyart | 2019-05-12 09:34 | 黒岳

その2(黒岳)

稜線に出た。
e0284726_920652.jpg

え?もう?
まあそりゃそうか。バスであんだけ上がってきたもん。

ここからずっと尾根歩き。
e0284726_9201670.jpg

たまに細い尾根道を歩く。こういう道 大好きだ。


11時5分前、『御坂山』山頂に到着。
e0284726_9202870.jpg

とりあえず通過点だ。木々の間からある程度の展望はある。この木々たちが芽吹いて葉が茂ると景色が見えなくなるだろう。
e0284726_92042100.jpg

山頂標識もアッサリ。
e0284726_9213910.jpg

それでも時々木々の隙間が広い場所があって、雄大な富士山を拝むことができる。ありがたや。

『御坂峠』を通過。
e0284726_9211469.jpg

『御坂茶屋』があった。
e0284726_9222448.jpg

扉は固く閉ざされていた。
まだシーズン前なのかな、なんて思いながら横を通過したら、
e0284726_9223366.jpg

荒廃していた。

食器や布団がそのままある。どんな要因かわからないけど、店を畳む時に、片付けできずに放棄せざるを得なかったんだろう。
ここにたくさんの訪問者がいて、たくさんの笑い声が聞こえた過去もあったんだな…と思うと とてもさみしい気持ちになった。

岩々しいところもところどころあった。
e0284726_9224857.jpg

(ハイハイよじ登りゃいいでしょ)なんて上から目線な事をつぶやきながら手も使って登る。

なんかちょっと広々した場所に出たと思ったら…
e0284726_92305.jpg


12時7分、『黒岳』山頂に到着。
e0284726_9231533.jpg

e0284726_9232234.jpg

カップルが休んでいた。

ので撮ってもらった。
e0284726_9233880.jpg

撮ってくれたカップルはすぐ下りて行ってしまったので山頂に一人になった。

独りきりになったとはいえ、独り占めできる景色も無いので山頂で何枚か写真を撮りながらウロウロしていた。

『黒岳全天球画像』

足元にこんな看板があった。
e0284726_9235158.jpg

ホント?よーしそんじゃ行ってみようじゃないの。

ホントに景色が良かった。
e0284726_9294313.jpg

超富士山ドーン!
手前の河口湖とのコラボがすばらしいです、ハイ。

ここでお昼ご飯にしたいけど、なんせ場所がせまい。当然ながら富士山が見えるポイントは誰かが座っている。おまけに周りは落ち葉だらけで火器を広げるにはちょっと怖い。
ウロウロしながら場所を探すと、少し下った岩の影にちょっとしたスペースを見つけた。景色は見えないが、小さな岩があるのでその上に火器を置けば落ち葉に延焼しないだろう。
e0284726_959613.jpg

荷物を広げ、昼メシの準備をした。
今日のメシは『ロールキャベツ』
e0284726_930126.jpg

新島に行ったときに『豪華なヤマメシは新島で最後だ』なんて思ったけど、山用に買ってある食材がまだ残っていた。
ミートソースが一人分あったので、何かに使えないかと思って思いついたのが、ロールキャベツに投入してみたら面白そうっつう事でやってみた。やっぱ出たぞ『魔改造』。

コンソメで煮込んで、時間差でパウチからミートソースを絞り入れた。
e0284726_9301419.jpg

赤ー!
ホントは大きなロールキャベツにしたかったんだけど、スーパーで品切れだったので冷凍の小さなヤツを買ってきた。ソーセージは新島の朝メシで食べたヤツの残り半分。
いざ、シェラカップに盛って食べてみる。
e0284726_9302592.jpg

小袋に入れてきたパセリがドバっとかかってしまい、なんだか青のりちっくになってしまった。
ロールキャベツを半分で食いちぎろうと思ったけど、なかなかちぎれない上にクソ熱いので一つ丸々口に入れた。あっちぃな!

(もぐもぐ)…まあ、こんなもんかな。

元々はコンソメベースの味だからそれなりに美味しい。その上にうっすらトマト味が乗っかった様な感じ。
ミートソースをスープに混ぜずに後からドロっとかけてもおもしろかったかな。まあいいや、食えるし。

鍋から汁をシェラカップに移しては一生懸命飲んだけど、さすがに多すぎる。これ以上飲むと血圧爆上がりになるので、一旦ここで終了。


次はどうしても検証してみたかったこと。
去年の年末くらいに思いついたんだけど、時期的に合わないということで春以降まで温めていたことだ。
それは『山頂でアイスを食べる』こと
e0284726_9304482.jpg

家を出るのは前日だったりするので保冷バッグ程度では冷凍状態を保てない。『真空保温スープジャーに入れてみてはどうか』…そう思い、実際やってみた。
このスープジャー、前~に『山頂で暖かいモノを食べれたらいいな』なんて思って買ったはいいが、火器や鍋があるのに意味ないじゃんって事で道具箱の肥しになっていた。

容量の関係で小さいアイスしか入らない。ミニサイズのハーゲンダッツも入るんだけど、失敗したら損害が大きいのでロッテの安いヤツにした。(ロッテへの盛大なディスり)
小さなアイスとドリンク用の保冷剤を入れるとちょうど蓋が閉まる。神フィットだ。

さあ、エンチョーで買ったノーブランドの真空保温の力を見せてもらおうじゃないの。
e0284726_931131.jpg

おー!オッケー!アイスだ!
ちょっとだけ柔らかいけど、余裕で許容範囲だ。ジャーにアイスを入れたのは2時半、今13時。10時間半後でも余裕でアイスだ。これなら12時間も大丈夫そう。
ただ、遠い北アルプスなら食べるのはジャーに入れてから14時間後くらいだ。どうだ?いけるか?

甘いモノが好きじゃないクセになにやってんだか…バカなのか?
アイスは融けなかったけど脳が融けてるわ。


…ただ、今回の検証によって いい事思いついたYO!
もっと暑くなってからやってみよう。ちょっと楽しみ。


腹もいっぱいになってそろそろ出発。
さっきのロールキャベツの汁が盛大に残っている。それを漏斗を使ってペットボトルに移して蓋をした。こうすれば無理して飲み干さなくてもいいじゃん。
山では汁を捨てることができないので、今までガンバってというか、無理して完飲していた。ラーメンなんかは、カップヌードルみたいな筒状の容器のラーメンがいちばん出来上がりの汁が少ないので、実質それしか選べない状況だった。
汁を持って帰ることができれば汁が多めのラーメンだったり、辛い味のラーメンを食べることをできる。お湯を捨てるカップやきそばも食べることができちゃう!夢が広がり過ぎ!

どうして今まで気がつかなかったんだろう。
これで山にも高血圧にもやさしい、みんなWINWINになれるっつうもんだ。
ま、病状的には手遅れですがね、わはは!…(悲)






.
by moriyart | 2019-05-12 09:31 | 黒岳

黒岳

10連休もあれば2回くらい山に行けちゃうかなぁ💛

なんて甘かった。
前半の天気の悪さ。中盤からも発雷注意報が出たりして意外にも好きな日を選べなかった。

義理チチとの観光に行った帰りの飲食店で天気予報を何気なく見てみると、山に行く予定の明後日の天気が『一時雨』の予報に変わっていた。
ファッ!?昨日まで晴れだったのに。逆に『曇り』予報だった明日の天気が『晴れ』に変わっている。

さっそく家族にその場で『予定を変更して明日、山に行きたい』と、交渉した。
一応OKはもらったが、『今日一日中運転して、人がひしめき合う観光地を巡って疲れてないのか?』と聞かれた。

んなもん、好きな事するんだから疲れなんて二の次だYO!

義理チチの実家から帰る時、スーパーに寄ったので食材を買ってもらい、さっそく山の支度をした。
布団に入って3時間弱、スマホのアラームで目を覚まし、支度をして午前2時半に家を出た。



トイレ休憩で道の駅『朝霧高原』に寄った。
4時台なのに駐車場は満車だ。いや満車以上で駐車スペース外や路肩にもたくさんの県外ナンバー。
なるほど…今日は早朝から動けるように、なおかつ渋滞回避でここで車中泊したんだね。さっすが皆さん。
…でも、純粋にトイレに寄りたいだけなのに車が停められないのは道の駅的に本末転倒なので困るよオジサンは。

しかたないので、わずかに空いた路肩にちょっとだけ停めて ササっと放水してきました。

…まさか河口湖の駐車場も混んでるんじゃ…

ちょっとビビりながら駐車場へ向かったが、到着してみればガラッガラで、数台しか停まってなかった。
もう空は明るくなっていたが、今回はバスで登山口まで向かう。そのバスは始発でも9時台なのでまだまだ充分に時間がある。
なので座席を倒して仮眠をとった。

e0284726_9141396.jpg

ギリギリまで寝てるつもりだったが、8時前に目が覚めてしまった。
座席を起こして駐車場を見るも、ガラガラのまま。ここは9時過ぎから混むのだろう。きっと。
コンビニで買ってきた『白身魚のタルタルバーガー』を食べた。

バスの時間まで まだちょっとあるけど車にいるのも飽きたのでザックを背負って車のカギをかけた。

バス停に到着。
e0284726_9142314.jpg

駐車場出口にあるのですぐに着いた。
時刻を確認。うん大丈夫、運行日になっている。時計を見ると あと10分ほどで来る予定だ。
e0284726_9154147.jpg

と、バス停横に停めてあるワンボックスのタクシーの運ちゃんが話しかけてきた。
『今日は混んでるみたいですよ。さっきバスが始発の河口湖駅を出たときにはすでに満員だ、という無線が来ましたよ』

マジっすか…確かにこの路線は9時台に2回来るのみなので人が集中するのはわかってたけど、まさか連休補正が入るとは…。

『お客さん一人ですか?いつも他に2組くらいいらっしゃるのですが、今日は居ないですねぇ。おひとりだとタクシーだとねぇ』
『そうですねぇ、一人でタクシーだとお金的にも無理ですね、ビンボーなんで…』
あ、誘ってるのか。ただの立ち話だと思ってたよ。上高地のタクシーの乗客を募るのと同じじゃん。もし他に数人 バス待ちがいたら間違い無くタクシーに乗ることを強く勧めてくるに違いない。

『とりあえずバスを待ってみますよ』
『たぶん乗れないと思いますよぉ、いっぱいで出発したって言ってましたから』

タクシーの運ちゃんは しきりに『乗れないアピール』を繰り返す。
そりゃそのセレナのタクシーの乗員の上限まで人が集まりゃ安くなるからもちろん乗りたいけど、いかんせん一人だけなのに やたら誘うのは無理があり過ぎる。
だんだん『バスに乗れないアピール』が うるさくメンドーに感じる様になった。

『バスに乗れなかったらそこらへん観光して帰りますね』
そう言った後は、運ちゃんの語りかけを半分スルーしていた。


時間になってもバスが来ない。
道も混んでるだろうし、乗る人も多くて手間取ってそうなので仕方がないかな。
その間も運ちゃんのアピールシャワーを浴び続けていた。

バスが来た!
5分くらい遅れたのかな。カーブを曲がりながら近づいてくる路線バスは外から見てもギューギュー詰めなのがわかった。
オレを見て減速し、バス停に停まった。前の扉が開き、運ちゃんがどこまで乗るのかオレに聞く。
『天下茶屋までです』
『あー5月は天下茶屋まで行かないんですよ、手前の三ツ峠登山口までです』

えー!マジっすか。知りませんでした。
でも他に交通手段は無いし、タクシーはイヤだし。手前ってどのくらい手前かわからないけど、長い距離を歩くのはワリと平気だからいいか。

『そこでまででいいです』
そう言うと、乗ってくれと言うので前の扉から乗った。オレの居場所は扉の真横、現金投入箱と並んで立つくらいだ。ホントにギューギュー。よく乗車拒否されなかったもんだ。
電子マネー決済は後ろの扉から入ったところにあるセンサーにスマホをタッチさせなければならないが、降りるときに乗った場所を言えば前のセンサーをなんらかの操作をしてくれるそうなのでひと安心。
バスが発車するとオレは現金投入箱を片手を乗せて手すり代わりにした。

次のバス停に近づいた。そこには二人のおねえちゃんがバスを待っていた。んマジすか。オレで限界LOVERSなんですけど…。
拒否せず乗せるようなので、ジリジリと通路をバックする。後ろの人から【ち、しかたねぇな】みたいな雰囲気を感じるも後ろの人もジリジリと下がってくれている。

これで完全に満員。ホントのド満員。
でもおねえちゃん達はワリとすぐ下車し、その後はありがたいことに乗る人はいなかった…

…が、途中で降りる人はいた。
後ろの方から通路の人をかき分けながら前に来る。現金投入箱の横にいるオレは絶対ジャマなので最初から降りて待っていた。
そうしたら次にバス停で下車する人がいるバス停に着いたら、オレの後ろにいた外人カップルも一旦降りて待つようになった。日本に来て気を使ってくれているようでありがたい。

そんなこんなで30分くらいバスに揺られて到着したのは『三ツ峠山登山口』

バスに乗っていたほとんどの人は終点まで乗る人たちだった様だ。

降車ドアの真横にいたので当然ながらいちばんに降りた。
e0284726_9155943.jpg

路肩の駐車スペースみたいなところまで歩いて、そこで前に抱えていたザックを後ろに背負った。

バスを見ると、定員以上の人達の降車のため運賃支払いに手間取って、車内に運賃箱から大渋滞ができているのが外から見えた。
e0284726_9161419.jpg

降りた人たちはほとんど三ツ峠山方面へ向かっていった。
オレは『天下茶屋』方面へ向かって歩く。

前に一組のカップルがいた。
一組でも同じ方面に行く人がいると やっぱり安心する。
スマホを取り出して天下茶屋までどのくらい道のりがあるのか確かめてみたが、ベラボーな距離じゃないのでひと安心。
e0284726_9163910.jpg

しばらく歩くと路肩にやたら路駐している場所が見えてきた。
e0284726_9162886.jpg

天下茶屋のお客さんだろう。もう近いね。きっと。

10時ちょうど『天下茶屋』に到着。
e0284726_916503.jpg

この時間、山によっちゃ山頂に到着してる場合もあるんだけどね。バスの時間のせいで行動開始時間が遅くなっちゃうのは しゃーないか。
駐車場に停めきれない車が上り下りの路肩にたくさん停まっていた。

桜が咲いていた。
e0284726_91709.jpg

里ザクラ?八重の桜だ。地元じゃ4月の終わりには散っちゃったけどね。
時が巻き戻って春がまた訪れた感じでうれしい。

天下茶屋から見える景色は富士山どーん!
e0284726_9171323.jpg

なるほど、トンネルから出てこの景色が見えたら そりゃみんな慌てて車を停めるわな。これもしゃーない。

とりあえず天下茶屋の中に入ってみた。
まだ10時なので飲食スペースには空きがあった。売店をざっと見て『山バッジ』があるか確認した。一応事前調査では黒岳の山バッジは無いって事だったけど、やっぱり情報通り無かった。

店を出て、店の前から黒岳へ向かう道を歩く。
e0284726_9172449.jpg

ここにも車が停まっていた。

そこからすぐ上り坂に変わった。
e0284726_918572.jpg

擬木の手すりと階段があって歩きやすい。

ミツバツツジが咲いていた。
e0284726_918213.jpg

新緑がまだ出てないこの時期、茶色の世界に紫色が映える。





.
by moriyart | 2019-05-12 09:18 | 黒岳